血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、友人の傲慢に進められるがままに遊戯王を始め補食植物デッキが8割ほど完成した怠惰のクソ悪魔です。最初はブルーアイズだったのに何故か補食植物になってしまった‥‥まぁ良いか。さてそこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第356話 天邪鬼 逃走

深い深い闇の中、自分は見知らぬ場所に立っていた。

 

蓮 「‥‥…ここって?」

 

どうしてこんな場所にいるのだろうか。確かさっきまで正邪と戦っていて‥‥そうだ正邪にやられたのか。となるとここは死後の世界なのだろうか。嫌々、たかが被弾したぐらいでいやもしかしたら落下した際に打ち所が悪くてそのままって事なのだろうか。

 

蓮 「‥‥‥」

 

死んでしまったのだろうか。もしもそうならまだ生きたい。まだ伝えてない事や、やりたい事がまだまだ残っているんだ。まだ死にきれないのだ。そんな事を思っていると目の前は真っ暗な世界から荒れ果てた景色が映る。何処かで見たことがある‥‥そうだこれはあの悪夢の世界。すると後ろからとんでもない殺気が襲いかかる。

 

蓮 「っ!?」

 

すぐに前へと移動し後ろを向くとそこにはかつて理久兎が隠者として偽っていた際に着用していた黒いコートにフードという身なりの者が立っていた。だが理久兎と違う点は幾つかあった。それはまず左手は包帯でグルグル巻きになっていた事と黒いコートはボロボロになっていた事そしてその者の右手にはボロボロとなった刀が握られていたのだ。

 

? 「《red》お前はこれでも生きたいか?《red/》」

 

蓮 「何が言いたい!」

 

と、言い返すとその者はボロボロの刀を構え一気に距離を縮めてくる。回避しようとしたがありえない事に体が動かない。まるで金縛りにでもあったかのようだ。そしてその者は自分へと近づき刀を振るい腹部を斬る。

 

蓮 「がっ!?」

 

何が起きているのだ訳が分からない。また視界が闇に包まれていった。闇の中で何が起きたのか分からずにいると、

 

? 「蓮‥‥蓮ったら!」

 

聞いたことのある声が聞こえる。目を開けるとそこには、

 

霊夢「やっと起きた‥‥♪」

 

蓮 「うぇ?‥‥えっ!?」

 

目の前に霊夢の顔が映る。すぐに起き上がり後ずさり周りを確認する。ここは何処で自分はって‥‥何をワンパターンな記憶喪失者みたいな事を思っているのだろか。それにさっきの夢って‥‥

 

霊夢「大丈夫?」

 

蓮 「えっあっうん大丈夫だよ霊夢♪」

 

またあんな変な夢を見る事になるとは。また何かの予兆なのか何なのか。とりあえず落ち着き改めて周りを見るとそこには魔理沙やレミリアに玲音そして紫や針妙丸が気絶していた。そうかさっき正邪のスペルから霊夢を守るために覆い被さって自分から受けて地面に落ちたのか。

 

霊夢「蓮ったら本当に大丈夫なの?」

 

蓮 「大丈夫だよ霊夢‥‥それよりも正邪は?」

 

霊夢「暗転したらもう正邪はいなかったわそれで

   理久兎達の従者が追跡しているわ」

 

蓮 「そう」

 

自分がいながら面目ない限りで本当に申し訳ない。これでは霊夢達の面目は丸潰れだ。

 

蓮 「ごめんね霊夢これじゃ面目も‥‥」

 

と、言いかけると霊夢は手を握り首を横に振る。

 

霊夢「ううん良いのよだって面目なんて端からない

   ようなものだしある意味で失うものがないも

   の♪」

 

蓮 「‥‥…」

 

強がって言っているのは握られた手から感じる。悔しいという気持ちが沸々と伝わってくる。

 

蓮 「霊夢それだけは言っちゃ駄目だ‥‥だって君は

   楽園の素敵な巫女なんでしょ?」

 

霊夢「蓮…‥‥」

 

蓮 「だからそんな事を言わないでよ何時ものよう

   にしてよ♪じゃないと僕が悲しくなっちゃう

   よ…‥‥」

 

蓮 「そうね貴方の言う通りね」

 

手を離すと霊夢は自身の頬を両手をパチンッと叩き気合いを入れる。

 

霊夢「それにまだ逃げられた訳じゃないものね」

 

蓮 「うんその粋だよ♪」

 

悲しんだ顔は彼女には似合わない。何時ものような元気な姿こそが一番だ。すると霊夢は何かを悟ったかのような真っ直ぐな目で、

 

霊夢「蓮あのね‥‥」

 

蓮 「ん?」

 

霊夢「2つ言いたいことがあってね‥‥そのね私を庇

   ってくれてありがとう」

 

蓮 「ううんお礼なんか良いよ自分が決めた事なん

   だしさ」

 

霊夢「一応よ一応‥‥それと最後に何だけど」

 

吹っ切れたかのような顔をした霊夢は何を言うのだろうと思っていたその時だ。

 

? 「そこのバカップル共そろそろ良いか?」

 

聞いたことなある声がして向くと裂け目から黒と亜狛が顔だけひょっこりと出して黒は痛い者を見るようなジト目で亜狛は申し訳なさそうに見てくる。

 

霊夢「ってあんた達は何時から見てたのよ!?」

 

黒 「小僧がお前を慰めている所からだな」

 

亜狛「えっとその‥‥すいません」

 

てことは結構恥ずかしい所から見られていたのか。

 

霊夢「敢えて言っていいかしら?」

 

黒 「何だ脇巫女?」

 

霊夢「脇巫女言うな!?というかいるならいるって

   言いなさいよね恥ずかしいんだから!?」

 

亜狛「都合が悪いかなと思いまして」

 

黒 「暫くはとも思ったが報告もしたくてな」

 

亜狛や黒は気を使ってくれたのは嬉しけれど出来るならいるならいるって言って欲しい。じゃないと自分は恥ずかしさのあまり引きこもりになってしまう。

 

霊夢「あぁもう良いわ‥‥それで正邪は?」

 

と、霊夢が言うと亜狛と黒は裂け目から出てきて、

 

亜狛「彼女なら耶狛が追跡をしていますよ耶狛はあ

   れでも嗅覚は自分よりも敏感なので」

 

黒 「彼奴はアホだが追跡能力は亜狛を優に越えて

   いるんだ‥‥本当に頭はだけは残念だがな」

 

蓮 「アホに…‥」

 

霊夢「頭が残念って」

 

実際本当に事実だから否定は出来ないがせめて純粋とかって言ってあげた方が良い気がする。というか亜狛はそれについては反論しないのか。

 

蓮 「えっと亜狛さん耶狛さんの事について反論は

   …‥‥」

 

亜狛「有ったらしてますよ蓮さん‥‥」( ;´・ω・`)

 

あっこれ亜狛も認めてる感じだ。そんな事を言っていると上空から何かが自分達の目の前に降ってくる。

 

霊夢「なっ何よ今度は!?」

 

土煙が上がりその者は姿を見せる。それは正邪を追跡している筈の耶狛だった。

 

耶狛「お待たせぇ~♪耶狛軍曹帰還しました!」

 

黒 「お前は軍曹というより二等兵だな」

 

耶狛「酷い!?」(゜ロ゜;

 

鋭い一言で耶狛はショックを受けるがブンブンと首を振り頬を叩く。

 

耶狛「良いも~んだ皆は私の事を軍曹って」

 

亜狛「ごめん耶狛それはないな」

 

蓮 「すいませんが僕もです」

 

霊夢「良く分からないけどあんたはしたっぱが向い

   ているわよ?」

 

耶狛「ガーン!?」

 

自分達の一言一言にグサリときたのか耶狛は両手を地面につけて倒れる。

 

蓮 「あっすいませんつい!」

 

耶狛「ううん良いんだよ‥‥どうせ私は二等兵止まり

   なのは事実だしさぁ」

 

霊夢「うわぁ蓮と同じぐらいで卑屈な所は面倒ね」

 

蓮 「そこまで酷くはないよ!?」

 

ここまでは酷くはない筈‥‥きっとそうだ。そうだと思いたい。

 

黒 「おい報告しろあのガキはどうなった?」

 

耶狛「あっうん追跡してたんだよ?けどね追跡して

   たら川に出たんだよそれで匂いが消えてて近

   くに不自然な水滴が幾つもあったから恐らく

   は‥‥」

 

亜狛「川に飛び込んで逃げたのか」

 

わざわざ追っ手を撒くために水泳して逃げるとは小物の癖してやるなと少しながら感心してしまいそうになる。

 

霊夢「そう‥‥‥」

 

それを聞いた霊夢は少し残念そうだ。

 

耶狛「ごめんね流石に匂いが辿れなきゃ話にならな

   いんだよ」

 

霊夢「良いわもう気にしてはないから」

 

蓮 「霊夢‥‥…」

 

何故かは分からないが霊夢は吹っ切れたかのような清々しい顔をしていた。

 

霊夢「失った信用はまた少しずつでも取り戻してい

   けば良いしね‥‥そうよね蓮?」

 

蓮 「‥‥…うん僕も協力するよ」

 

恐らく霊夢が言いかけた事それはもしもの時はまた博麗神社の信仰を少しずつでも取り戻していこうという事を言おうとしたのだろう。

 

霊夢「さぁてと寝ている魔理沙達を起こしましょう

   かね」

 

蓮 「うん」

 

そうして自分達は気絶している者達を起こし博麗神社へと戻るのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

鈴蘭「つつまだ痛いよ」

狗神「あの天邪鬼が」

怠惰「油断したらダメだよ?」

狗神「しては‥‥」

鈴蘭「いたよね」

神楽「でもあの剣は一体どこから」

怠惰「まぁ近いうちには分かるさ♪それと次回から
   理久兎君の小説を投稿するからお楽しみに」

鈴蘭「ねぇこの討伐戦の裏にはまさかだけど

怠惰「さぁ?そこは見てのお楽しみそれじゃ時間も
   良い頃だし終わろうか」

狗神「ちっそんじゃ次投稿したらよろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました」

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