血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

392 / 442
こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。また今日から此方を投稿するのでよろしくお願い致します。それでは本編へどうぞ。


第357話 裏にいた者

博麗神社へと帰宅した自分達の空気は少しながら暗い。無理もないだろう勝つ気で挑んだにも関わらず負けて博麗神社へと戻ってきたのだから。

 

レミ「あぁムカつくぅ!」

 

玲音「しかしあのゲスロリ中々出来るな」

 

霧雨「前とまんま同じで負けたぜ‥‥」

 

少名「正邪の蛮行をまた止めれなかった‥‥」

 

紫 「…‥‥」

 

そんな感じで参加した(理久兎従者以外の)面々は若干ながらも重い空気になっていた。

 

耶狛「ごめんね力になれなくて」

 

亜狛「面目ない限りです」

 

黒 「‥‥…あぁ」

 

紫 「良いのよ貴方達が悪い訳じゃないわ」

 

3人は申し訳なさそうにしているのだが、どうも引っ掛かるんだよな。

 

黒 「どうかしたか小僧?」

 

蓮 「えっいや‥‥正邪が言っていた事が少し気にな

   ってて」

 

少名「どういう事なの?」

 

蓮 「正邪は彼奴に下克上するって言っていたのを

   聞いたので‥‥それに最初、僕を見た時にクソ

   ったれな神のお召しめしって言っていたのが

   気になるんだよ‥‥」

 

それを聞いた皆はまさかという反応をする。まぁ無理もないだろう。神であり色々とトラブルを引き起こすトラブルメーカーな神はこの幻想郷には守矢神社の神そして地底に住む理久兎というか守矢の二神が落ち着きすぎて理久兎しか思い付かないからだ。

 

紫 「亜狛に耶狛に黒さんまさかこの件に御師匠様

   が関わっていらっしゃいますか♪」

 

紫の顔は笑っているには笑っているが目が一切たりとも笑ってない。

 

亜狛「えっえぇと‥‥」

 

耶狛「う~ん何というか」

 

黒 「俺等もよく知らん」

 

蓮 「えっ良く知らないって‥‥」

 

よく知らんってどういう事だろうか。

 

耶狛「前にマスターが地底を滅茶苦茶にした黒幕を

   シバきに行ったのは覚えてるけど」

 

亜狛「その後の結末がよく分からないんだよね」

 

黒 「気になるなら問いただしに行けば良いんじゃ

   ないのか?」

 

聞いているとやはり理久兎は正邪と何かしらの関わりがある。そして恐らくこの討伐戦の裏で糸を引いているであろう事はほぼ確定だ。

 

レミ「それなら説明がつくわあの男の運命は見れな

   いし」

 

玲音「また彼奴か」

 

霊夢「これは少しとっちめに行った方が良いかしら

   ね?」

 

霧雨「聞いているとな…‥‥」

 

そう言うがまだ理久兎が黒幕とは確定した訳ではない。まだほぼ確定のレベルであるというのを忘れてはならない。

 

少名「ねぇ蓮さん」

 

蓮 「ん?」

 

少名「彼奴って言ってるけどそれって前に宴会に来

   なかった例の神様?」

 

蓮 「そうだよ」

 

少名「もしその人と衝突したらどうなるの?」

 

どうなるのか。典型的なパターンは理久兎は弟子の紫にボコされて反省させられるのがお約束だろうけど、もしも理久兎がガチ逆ギレしたら恐らくボコされるのは自分達だ。

 

蓮 「う~ん何とも言えないかな?」

 

霊夢「そうね‥‥気まぐれ過ぎて分からないわね」

 

自分と同意見なのか霊夢も分からないと答えた。まぁ本当にあの神に限らずだけれど気まぐれなのが多くて分からないのは困ったものだ。

 

紫 「ねぇ3人共♪」

 

亜狛 ((( ;゚Д゚)))

 

耶狛「ゆっ紫ちゃんったら怖いよ!?」

 

紫 「ふふっ失礼ねこれでも笑ってるのよ?」

 

黒 「で何だよ」

 

紫 「今‥‥御師匠様はいらっしゃるわよね?」

 

亜狛と耶狛は紫の顔で怯えるなか黒はやれやれと呆れながら、

 

黒 「あぁいるぞ」

 

紫 「違うわ何処にいるのかきいるのよ♪」

 

黒 「やれやれ‥‥主よ弟子が主をご所望だが?」

 

と、黒が叫ぶ。すると、

 

? 「おいおいバラすなよ黒」

 

声が背後から聞こえてくる。後ろを振り向くとそこには長髪に見た目の容姿には似合わないダサいアロハシャツを着た男いや話の中心にいた神がいた。

 

紫 「御師匠様そんな所にいらしたのですか♪」

 

無論それは当然ながら理久兎だ。

 

少名「あれが?」

 

蓮 「そう深常理久兎またの神名は深常理久兎乃

   大能神で紫さんの師だよ」

 

と、説明をしているとゆっくりと理久兎は此方へ向かって歩いてくる。そんな姿を見た玲音はガンブレードに手をかけようとするがレミリアが静止させ自分と霊夢は端により道を開けるとその真ん中を通り紫の前へと理久兎はた立つ。

 

紫 「御師匠様♪聞いてもよろしいかしら?」

 

理 「まぁ大方は正邪の事だろ?」

 

やはり何も言ってないのに正邪の名前が出てきた。理久兎は正邪の事について何か知っているのは確定だろう。

 

紫 「えぇ御師匠様ですよね?正邪にあの剣を与え

   たのは?嘘や偽りなしで話して下さいますで

   しょうか?」

 

理 「なら幾つかに分けて話そうか♪まずは正邪に

   剣?だっけを与えたか否か答えはNo」

 

否定しただとそれだと理久兎が関わっているというのは検討違いなのか。

 

紫 「なら正邪を何処で知りましたの?」

 

理 「それはね地底の暴動を抑えた直後に裁判所か

   ら連絡が入ってね暴動を引き起こした張本人

   まぁ正邪なんだけどそいつを退治または捕縛

   して来いって映姫ちゃんから指示があってね

   それでボコしに行って知り合ったんだよ」

 

どうやら理久兎も正邪の討伐に自分達よりも早くに参加していたみたいだ。だがなら何故に理久兎は正邪を逃がしたのかが気になる。

 

霊夢「でもあんたがあんな小物を取り逃がすなんて

   珍しいわね」

 

紫 「えぇ可笑しいですわね♪」

 

理 「う~んまぁボコボコにして捕縛とも思ったよ

   けれどね興が削がれちゃってさ」

 

玲音「興だ?」

 

理 「そうあんな小物を捕まえただけでも地獄の連

   中には負担になるんだぜ?それだったら大物

   とかになってくれないとなぁ?」

 

敢えて言おう結果がご覧のありさまだ。

 

紫 「………御師匠様に聞きますが貴方はこの幻想郷

   の敵ではないですわよね?」

 

理 「ハッハッハッ♪敵でもなければ味方でもない

   ぜ?言ってしまえばそうだな‥‥俺は願望をも

   っとも強く思う奴の味方さ」

 

理久兎は楽しそうに笑うが自分達の立場からしたら笑えない話だ。ジーと紫は理久兎を見続け、

 

紫 「そうですか‥‥どうやらその眼が曇っている訳

   ではないみたいですね?」

 

理 「まぁ~なぁ~♪」

 

緊張し冷ややかな空気が少しだけ変わる。だがこの話を聞いていて時に理久兎は敵にもなるし味方にもなるというのはよく分かった。だが同時に思った。

 

蓮 「なら聞きたいですが正邪は何を強く願ったん

   ですか理久兎さん」

 

正邪は何を願ったのだろうかという事だ。すると理久兎は口を開きすんなりと答えてくれる。

 

理 「彼奴が願ったものは単純に言えば力もっと詳

   しく言えばお前達を見返す力だ」

 

霊夢「見返す力?」

 

理 「そうまぁ彼奴は全てを支配して自分の世界を

   作ろうという願望があった訳だがしかしだぜ

   それを蓮お前が阻止したんだろ?」

 

蓮 「えぇまぁ‥‥」

 

確かに正邪をボコしたのは事実だ。今の正邪の方が断然強かったが小槌で強化されていた時も結構強くてよく覚えてる。

 

理 「その結果、彼奴の願望はその願望を上回る願

   望が生まれたのさそれこそが自分を嘗めた奴

   への仕返しつまりは真の下克上だ」

 

少名「真の下克上って‥‥」

 

霧雨「てかよ聞いてると結局はお前が力を与えたん

   じゃないか!」

 

理 「魔理沙ちゃんは失礼だな俺は何も与えちゃい

   ないこれは紛れもない事実さ」

 

と、言うと霊夢は顔を近づけ、

 

霊夢「蓮‥‥貴方は本当にそう思う?」

 

蓮 「ううん思えないよね」

 

霊夢とも同意見だがはたして本当にそうなのだろうか。実際はゴミとか言って捨てた風に装ってアイテムをあげたんじゃないかな。

 

蓮 「でも考え過ぎなような気もするけどね」

 

霊夢「そうね彼奴はよく分からないわ」

 

考えすぎているのかもしれない。少し抜けてる理久兎がそんな事する訳もないと思うし。いや理久兎だからやるのかな。良く分かんないや。そんな事を思っていると、

 

理 「因みにお前らさ相手が正邪だからって甘く見

   ただろ?」

 

声のトーンを下げてそう言ってくる。

 

レミ「どういう意味かしらそれ?」

 

理 「言葉通りさヴァンパイアレディーそれとさ紫

   ちゃんに聞きたいけど俺の教えは覚えてるよ

   な?」

 

紫 「‥‥相手が自身よりも格下であっても甘く見る

   事ならずですわよね?」

 

理 「そうだそれを踏まえてお前達に聞きたいけど

   結局はどうだったの?相手が自身より格下だ

   刺客を送りつけても生きているのは運が良い

   からだとか一度は勝利してるだから勝てると

   かまさかそんな安直な考えしてないよな?」

 

と、呆れながら言ってくる。それに対し肩に乗る針妙丸が声を張り上げる。

 

小人「そっそんな事ない!ないよね皆!」

 

黒 「敢えて言うが俺はないぞ?」

 

耶狛「私もないねぇ」

 

亜狛「自分もです」

 

と、針妙丸と理久兎の従者達は言う。だが正直な話でだが少なからずそう思っている自分がいた。正邪は実際は物に頼っているがために実際は弱いそう思っていた。恐らくそれは霊夢や魔理沙いやこの場の者の殆どがそう思っていた筈だろう。

 

理 「それが愚行と言っているだよ?そんなんじゃ

   正邪を倒す所か隙やりで後ろからサクッと刺

   されて終わりだぜ?」

 

反論したいにはしたい。だが言っている事は正しいため反論ができない。

 

蓮 「ごもっともです‥‥」

 

玲音「せっ正論を述べやがって‥‥」

 

霊夢「うざいけど言い返せない‥‥」

 

理 「まぁその考えを見直せそうすれば自ずと勝て

   るようにはなると思うけどね」

 

そういえば昔にお婆ちゃんにも言われたっけ勝負事においての最大の敵は自分自身の心って。まだその時はよく分からなかったけど今なら少しだけ分かった気がする。

 

理 「まぁ今一度その考えを改めるんだな‥‥おっと

   時間も時間か紫すまないが3人を連れて帰る

   ぜ?」

 

空を見上げてみればもう夕暮れ時だ。理久兎もやる事があるのだろうか。理久兎の言葉に紫は口を開き、

 

紫 「……‥えぇ構いませんわただ御師匠様」

 

理 「何だ?」

 

紫 「私には彼女を生かす理由があまり理解できま

   せんわ」

 

確かに言われてみると何故、理久兎は正邪を生かしたのだろうか。連れても行かない理由だったりも若干曖昧な理由だったし。理久兎はその質問に答えだす。

 

理 「生かす理由ねぇ‥‥てっとり早く言えば刺激的

   な毒が1人2人はこの幻想郷には必要なのさ

   じゃないと悪役がいなければヒーローだった

   りヒロインは活躍できないだろ♪」

 

紫 「つまり必要悪という事ですか?」

 

理 「まぁそういう事だね」

 

単に生かす理由は自分達を活躍させるためと言うのか。それに必要悪って言っていることが恐ろしい事このうえない。そんなの正義の存在も悪の存在も全てを否定するかのような言い方なのだから。

 

理 「まぁこれはあくまで俺の意見だお前達にはお

   前達の意見があるだからその辺はまた考えな

   よ♪また手助けが必要になったら応援に答え

   てやるからさ♪亜狛、耶狛、黒、仕事も終わ

   ったし帰るぞ」

 

亜狛「分かりました!」

 

耶狛「了解!」

 

黒 「あいよ」

 

そう言い2人は裂け目を作る。

 

理 「そんじゃあな」

 

そう呟き理久兎達は裂け目へと入り姿を消した。

 

霊夢「蓮?」

 

蓮 「‥……」

 

残った自分達はただただ黙して立ち尽くす事しか出来なかったのだった。




怠惰「それでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

鈴蘭「理久兎もまた変な事を考えるよね」

神楽「えぇ‥‥」

狗神「彼奴の行動の1つ1つが予想だにできないの
   が怖いところだな」

鈴蘭「うん異変起こしたり妨害してきたり狂乱して
   世界滅ぼそうとしたりって色々と可笑しな行
   動にでてるよね」

怠惰「まぁ彼奴の存在事態がジョーカーだからね敵
   にもなるし味方にもなるからね彼奴は自分の
   ルールで生きてるからね」

神楽「自由な神様ですね」

怠惰「まぁね多分だけど正邪が蓮達を殺そうとした
   ら流石に止めには入るとは思うよ?」

狗神「はいるのか?」

怠惰「多分ねそのためにも亜狛達を派遣したと思う
   しねまぁ分かんないけどね」

狗神「おいおい」

怠惰「さて時間も時間だし今回はここまで」

鈴蘭「それじゃ読者様また月曜日もよろしくね」

神楽「それでは読者様」

狗神「またな」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。