決闘を申し込まれた翌日の事、博麗神社の自室で瞑想をしていた。
蓮 (がむしゃらにでも挑まないと‥‥)
下手したら今日が自分にとって最後の日になるかもしれない。何故ならば決闘とは昔から相場が決まって生死を賭ける戦いだからだ。自分も剣士の端くれであるため挑まれ受けた決闘は必ずする。逃げも隠れもせずにだ。だが今回の相手は訳が違う。何故ならば実力が自分よりも上であるのは明確そして何よりも分かってしまったのだ。
蓮 「……………」
ただ剣を掲げたに過ぎないあの動作は自身が起こしたであろう猛吹雪を吹き飛ばす程の剣圧を放ったことあんな芸当は今の自分には出来ないものだ。それを平然とやってのけたその実力は化け物の域だ。
蓮 「ふぅ…‥‥」
息を大きく吐いて立ち上がり後ろを振り向くと狗神に神楽に鈴蘭の3人が自分を見ていた。
狗神「小僧行くのか?」
蓮 「うん」
神楽「相手は強敵を越えた化物でしかも怠惰さんと
互角レベルの怪物もなんですよそれでもなん
ですか?」
鈴蘭「蓮くん死んじゃうよ逃げたほうが‥‥」
と、3人は心配してか言葉をかけてくる。だが自分だってただ簡単に殺られる殺られ役になるつもりは毛頭ない。抗って抗い続けてやるつもりだ。
蓮 「無様になるかもしれないだけれどそれでも行
くよ」
狗神「そうか」
神楽「……‥そう決めたのであれば」
鈴蘭「頑張って蓮くん!」
そう言い3人は消える。神楽を手に取り部屋を出ようとするが、
蓮 「そうだ霊夢に一言を伝えよう」
これが最後になるかもしれないため霊夢に一言を伝えよう。そう考えて部屋を出て縁側に出ると霊夢が縁側に座っていた。
蓮 「霊夢」
霊夢「蓮‥‥どうしたのよ?」
霊夢「あっうんちょっとね」
隣に座ると霊夢は心配そうな目で見てくる。言わなければ今日が最後になるかもしれないのだから。
蓮 「伝えたいことがあってさ‥‥僕は」
霊夢「言わなくても良いわよ」
蓮 「‥‥えっ?」
霊夢「せめて言うならあの悪魔に勝ってから聞かせ
て頂戴じゃないと聞かないわいいえ聞きたく
もないわ!」
つまり絶対に勝って戻ってこいという事か。
蓮 「‥‥…分かったなら勝てたら伝えるよ♪」
霊夢「そうよそれで良いのよ」
そろそろ約束の真昼の刻だ。立ち上がり体を伸ばす。結局は言えなかったな。
霊夢「蓮‥‥」
蓮 「行こうかそれで見ていてよ僕がバカみたいに
無様にがむしゃらに抗う姿を♪」
せめて心配させまいと笑顔を取り繕う。
霊夢「そんな作り笑いをしないで頂戴!」
蓮 「ごっごめん」
いきなり怒りだしてビックリする。作り笑いは良くなかったのかな。
霊夢「良いこと約束よ!貴方は絶対に生きて私の元
に帰ってくること良いわね?」
蓮 「うっうん!」
霊夢「よろしい‥‥なら行きましょう」
蓮 「うん」
そうして自分は神社の前へと向かう。そして残った霊夢はうつむき、
霊夢「本当にバカよね私‥‥これが最後になるかもし
れないのに‥‥いいえ蓮なら帰ってくるそうに
決まってる」
そう呟き蓮の後を追って神社の前へと向かうのだった。そして神社の前へとつくとそこには何人もの妖怪や人で溢れていた。その中には被害者の早苗は勿論の事、友人の魔理沙や妖夢や咲夜や玲音やその他にも多数の者達が勢揃いもいた。
蓮 「皆どうしてここに‥‥」
霊夢「いつの間に‥‥」
後を追ってきた霊夢もビックリしている事から霊夢が呼んだわけではなさそうだ。すると空から黒い影が降りてくる。それは定番の射命丸だ。
文 「広めたのは私です早苗さんから聞きまして」
蓮 「うぇ!?」
文はおせっかいな事をしたな。
蓮 「文さんは‥‥ですがその気持ちは受け取っては
おきますよ‥‥」
ペコリと頭を下げると文はブンブンと首を振る。
文 「いえそんな‥‥」
蓮 「ありがとうございます文さん」
と、呟き数歩進むと、
霧雨「おい蓮お前は死ぬ気か!良いか死ぬんじゃ
ないぞ絶対に生きろよ!」
早苗「蓮さん!頑張ってください!」
玲音「小僧!何かあったら助けてやるからな!」
咲夜「えぇ!」
皆は自分を心配して言ってくれているのだろう。だがこれは決闘、邪魔だけは絶対にしてはならない。
蓮 「皆お願いだから邪魔だけはしないで‥‥これは
僕と彼との真剣勝負なんだせめて皆は見届け
てよ」
霊夢「蓮‥‥」
これは剣士としてのプライドを賭けた戦いだ。本当に邪魔だけは止めて欲しいのだ。そんな事を思い叫ぶと晴天の天候が一気に荒れ出し吹雪へと変わる。
蓮 「来る!」
と、呟くとカタン‥カタン‥と音が響く。これは階段を登っている音か。すると鳥居の前に決闘相手となる嫉妬の魔王が現れる、
嫉妬「臆せずそして逃げずに来たか」
蓮 「僕にもブライドがあるんで」
嫉妬「そうか」
と、言うや否や突然、自分の近くで蒼炎が空へと放たれる。何事だと思っていると一気に何かが駆けて嫉妬へと向かっていく。それは、
ベリ「レヴィアタン!!!」
玲音「っておい!!」
玲音とその守護霊的な女性のベリアル?だったかがいきなりガンブレードで嫉妬に襲い掛かったのだ。だがそれに合わせ嫉妬は鞘に剣を納めた状態で一撃を押さえる。
ベリ「やはり昨日の吹雪も貴様の仕業か!」
嫉妬「お前は‥‥あっ色欲を追いかけ回してた気持ち
悪いストーカーだよな確かお前って焼身自殺
して死んだ筈だよな?」
ベリ「えぇお前達を七つの大罪者共を皆殺しにする
ためにねぇ!!」
玲音「っておい人の体を勝手に!」
と、玲音が言おうとした直後だ。
嫉妬「とりあえず凍っておけ」
突如、玲音の体そしてベリアルごと一瞬で氷漬けにされ動かなくなる。
咲夜「玲音!」
氷漬けになった玲音に咲夜は駆けつけるが、
嫉妬「触るのは止めておいた方がいいその氷の温度
はあの時の2人に放った氷よりも遥かに冷た
い-500℃以上の冷たさだ無闇に触ればそ
の肌は凍傷によるただれ所じゃ済まなくなる
ぞ?」
咲夜「っ‥‥」
嫉妬を睨むがそんなのをお構い無しと言わんばかりに数歩近づき自分の近くで立ち止まる。
蓮 「玲音さんを戻してください」
嫉妬「安心してよこの試合が終われば戻すよ‥‥」
はたして本当にそうなのか。いや確か怠惰いわくで悪魔は約束には忠実と聞く。ならば戻してくれるだろう。
嫉妬「さてと‥‥いるんだろ怠惰?」
と、声をあげていうと突然、自分と嫉妬の間に怠惰が現れる。
蓮 「うわっ!?」
嫉妬「っ!」
流石のこれは嫉妬もびっくりしたのか後退りする。怠惰は自分達を見ると、
怠惰「何か用かなぁ~嫉妬く~ん♪」
嫉妬「うっ‥‥あっあああれ持ってるだろ貸して!」
怠惰「えぇ~仕方ないなぁ‥‥ほれっ」
嫉妬に何かを投げ渡すと嫉妬はそれを受け取り腕にはめると緊迫し空気が震えが収まる。
怠惰「これで用は済んだ?」
嫉妬「さっ最後に開始の合図を頼むよ」
怠惰「はぁ‥‥面倒くさ」
数歩下がると怠惰はため息を吐きながら真面目は顔つきになる。
怠惰「ではではこれより葛ノ葉蓮そして嫉妬による
決闘を開始する!互いに構えろ」
合図で何時でも抜刀できるように構える。嫉妬も自分と同じで抜刀の構えまたは鞘から抜いて剣を構えるのかと思いきや手を顔に当てる。何これまさか嫉妬って自分と同じいや自分はそれでもマシになったが現段階でも中二病を患っているのか。
怠惰「それじゃ互いに良いな?」
蓮 「えっえぇ」
嫉妬「あぁ」
今は後だ。絶対的な強者であるこいつを倒すまではそんな事を考えるのは止めなければ。
怠惰「‥‥始め!!」
その一言で嫉妬の魔王との決闘が幕をあげたのだった。
狗神「始まったな」
鈴蘭「うん‥‥ってリアル怠惰が風邪引いてたって
本当なの?」
神楽「えっとあっ空からメモ書きが‥‥えぇと本当
みたいですよ?何でもクーラーなるものを
直に当てすぎた結果、風邪を引いてしまっ
たって書いてありますね?」
狗神「まったく彼奴は‥‥」
鈴蘭「やれやれだね‥‥」
神楽「あっまた空からメモ書きが‥‥えぇと日曜日
の投稿はまだ作品が出来てないみたいなの
で何時も通りに休むとの事らしいですその
代わりに読んでくださる方はお待たせしま
したポケモンの話を久々に明日投稿します
って書いてありますね?」
狗神「そっちは出来上がってるのかよ!?」
神楽「多分、ちょくちょくと書いていたのが出来
ていて木曜日に発表からの投稿って感じだ
ったのでは?」
鈴蘭「まぁだろうね怠惰くんの事だから」
狗神「たく仕方ねぇ奴だな‥‥すまないがそうらし
いから頼むぜ」
神楽「えぇとまたまたメモ書きが‥‥もう終わりに
してかつ締めをしてくださいって書いてあ
りますね」
鈴蘭「もういい加減だなぁえっとコホンそれじゃ
今回はここまでです」
狗神「また月曜日には復活するとは思うからよろ
しくな」
神楽「それでは読者様」
鈴蘭「バイバイ♪」