血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、小説を書いて保存するのを忘れ書いた物がパーになってしまった怠惰のクソ悪魔です。明日の分を書いたのにまた振り出しです。自動保存のチェックを外し忘れたがために‥‥いえ止めましょう。さて、ではでは本編へどうぞ。


第362話 決闘   VS嫉妬の魔王

怠惰の一言により決闘が開始されすぐさま神楽を抜刀し斬ろうとしたその時、

 

嫉妬「あぁ憎い!お前のその力が憎い!!」

 

と、突然意味がわからない事を言ってきた。自分の力が憎いとは一体どういう意味なのだろうか。だって自分よりも力があるであろうに関わらずそんな事を言ってくるその意味は一体‥‥と考えていると突然、嫉妬を中心に衝撃波が放たれたのか自分は吹っ飛ばされる

 

蓮 「くっ!」

 

受け身をとってすぐさま体制を立て直すと嫉妬も鞘から剣を抜き構える。嫉妬の持つ剣はさながら宝石のように刀身が美しく光輝いていた。そして何よりも不思議なのは日本刀のように波打つ波紋が広がっていた。

 

嫉妬「行くよ」

 

蓮 「っ!」

 

神楽を構えると嫉妬は素早くかつ一撃一撃が強い斬撃を振るう。その姿はまるで勢いよく流れる水のようだ。

 

蓮 「まだまだ!!」

 

攻撃をいなしそして回避と行い続けていき攻撃を避けていくのだがふと気づく。嫉妬が行っている攻撃は全て同じ攻撃及びにコンボなのだ。一言で言えばワンパターンな斬撃なのだ。故に攻撃に慣れてくる。

 

嫉妬「‥‥‥‥氷流の型」

 

蓮 「っ!?」

 

だがワンパターンとなっている三段攻撃の締めの一閃がくるかと思いきや一転しいきなりの斬り上げ攻撃を仕掛けてくる。すぐに後退して避けるが斬り上げと共に氷柱が出来上がる。

 

嫉妬「受けとれ!」

 

その氷柱を後ろ蹴りで蹴り飛ばすと氷柱は此方に向かって滑ってきた。

 

蓮 「なっせやっ!」

 

氷柱を一刀両断し真っ二つになった氷柱は左右に別れ滑っていくがその隙を狙って、

 

嫉妬「油断をするな!」

 

嫉妬が鋭い突きを仕掛けてくる。頭を横へと曲げて何とか紙一重で回避するが顔に掠り傷をつけられ凍る。だが突いたその状態で刃を横にし一閃してくる。すぐさま鞘を抜き何とかガードする。

 

蓮 「じぇやぁぁ!」

 

何とか弾き飛ばし攻撃を退く事が出来たが本当にギリギリだった。流石は7つの大罪最強の剣士とだけ言われただけある。

 

嫉妬「あれを避けきったか‥‥どうやら怠惰の話は嘘

   偽りなく事実みたいだな‥‥」

 

蓮 「どういう事ですか?」

 

神楽を鞘に戻しそして腰にさして構えながら聞くと、

 

嫉妬「彼奴は言ってきた人間にしては中々に筋の通

   っている剣士がいるって自分の中では所詮は

   なんて思っていたけれど‥‥どうやら僕の考え

   を改める必要があるみたいだ」

 

蓮 「それって……‥」

 

そう言うとコートを脱ぐと投げ捨てて刀身を空に向けて構える。

 

嫉妬「ふぅ‥……」

 

深く息を吐いたかと思いきや一気に近づかれると剣を振るってくる。すぐさま神楽を抜刀し防ぐが、

 

蓮 「ぐっ!!」

 

ありえない程の一撃の重さにビックリする。先程までの一撃とは違い明らかに重すぎる。まるでとんでもなく重い鉄球を受けるような重さとでも言えばいいのか。その重さと同じぐらいの一撃で斬られているような錯覚をしてしまう。

   

嫉妬「遅い!」

 

蓮 「っ!」

 

あんな攻撃を真っ正面から防いでいたから手が持たない。攻撃を避けるために後退するが何と嫉妬は剣を地面にさし氷で湾曲した何かを作る。それを見て嫌な予感がする。

 

嫉妬「氷塊矢!」

 

そう言うと湾曲した物に玄が現れ手に氷の矢を作り上げると自分に向かって射ってきた。

 

蓮 「舞え神楽!」

 

2体の分霊を召喚し射ってきた矢を弾き返すが2体の分霊達の腕が凍りつく。

 

嫉妬「面白い!」

 

そう言うと今度は自分ではなく空に向かって氷の矢を放つ。

 

嫉妬「氷雨!」

 

その一言と共に空から無数の氷の矢が降り注ぐ。

 

蓮 「そんな程度!」

 

神楽を振るいそして分霊達で弾き返そうとするが何と分霊達は自分を強く押し飛ばす。

 

蓮 「えっ」

 

強く押し飛ばされ無数の矢を受けずには済んだが2体の分霊は矢が無数に刺さった氷像になってしまった。

 

嫉妬「それと言い忘れていたんだが俺の氷は肉体を

   凍らせるのは勿論だが魂や精神すら凍てつか

   せる」

 

蓮 「魂すらって‥‥」

 

つまりあの氷を1発でも生身で受ければただでは済まされないという事か。嫉妬は弓を消し再び剣を構えそして一気に近づいてくると剣を振るってくる。

 

蓮 「それしき!」

 

攻撃を受け流すがやはり一撃が重くて手が痺れそうだ。だが嫉妬は手を緩めず剣を何度も振るってくる。

 

蓮 「うっ!!」

 

先程とは動きは違うがまた何度も同じ型での攻撃だ。何とか防ぎ受け流すがまた何処かでいきなりの攻撃を仕掛けてくる気か。すると、

 

嫉妬「お前は今、思ったろまた何処かで不意の一撃

   を与えてくるだろうと」

 

蓮 「なっ!」

 

嫉妬「お前のその防御姿勢からすぐ分かるぞそれは

   剣術の五行でいう水の型つまり防御姿勢だろ

   まぁ知っているものとは少しながら違うな先

   程の抜刀術そして抜いた状態でのその構えと

   言い我流剣術だなお前?」

 

数分間の戦いでそこまで分かるというのか何て言う洞察力だ。

 

蓮 「えぇそうですよ悪いですか?」

 

嫉妬「いや我流にしては中々に良い腕をしているな

   と思ってな!」

 

弾き飛ばされすぐに受け身をとると嫉妬は左手に剣を持ち深く腰を落とした状態で刀の切っ先を自分に向け峰に軽く右手を添えた状態を作る。あれってまさか漫画で見たことがあるあの伝説の構えか。

 

嫉妬「行くぞ!」

 

間合いを一気に着かれると左手に持つ剣で自分の右肩を貫かれる。

 

蓮 「ぐっ!」

 

だがそれだけでは終わらずそのままの状態で押され神社の鳥居へと叩きつけられ体がめり込む。

 

蓮 「がはっ!」

 

神社の鳥居にヒビが入る程の強烈な痛みに息が出来ない。刺された肩から剣を引き抜くと刺された肩は傷口は勿論の事だが右手に感覚がなくなり動かなくなると同時に神楽を離してしまう。肩から剣を抜いた嫉妬は剣を払い剣についた血を払う。払った血は一瞬で凍り宝石のように地面に転がる。だがこの距離ならチャンスだ。

 

蓮 「式符 鈴蘭反撃の型!」

 

鈴蘭を呼ぶと鈴蘭は足を構え、

 

鈴蘭「蓮くんの仇!!」

 

かかと落としが嫉妬へと当たろうとしたその瞬間、無数の何かが鈴蘭の体を貫き串刺しにする。

 

鈴蘭「なっ何‥‥?」

 

赤い刃いや違うこれは先程に嫉妬が振り払った自身の血だ。まさか凍らせた血を一度、融解させて形を槍に変えて凝固させたとでも言うのか。

 

嫉妬「どうした?俺を蹴り飛ばすんじゃなかったの

   か?」

 

鈴蘭「こっこの!!」

 

徐々にと鈴蘭の体は凍っていってる。このままでは神楽の分霊と同じ結末だ。

 

蓮 「うぐっ!!」

 

気合いで何とか鳥居から出ると、

 

蓮 「戻れ鈴蘭!」

 

全身が凍りそうになっている鈴蘭をすぐに式神札へと戻す。

 

嫉妬「まるでポ(ピー)モンみたいだしかし良かったの

   か?そんな体力で何ができる?」

 

蓮 「はぁ‥‥はぁ‥‥嫉妬さんこれは決闘ですよそれ

   に途中で諦めるのは失礼じゃないですか」

 

嫉妬「……‥良い目だ」

 

蓮 「ありがとうございます‥‥ふぅ金狐化」

 

自身の体を狐のように変化させ左手で神楽を構える。右手が使えなかろうがやってやる。手負いの狐はジャッカルよりも凶暴なのだから。

 

嫉妬「力が上がったのか‥‥やはりお前はただの人間

   じゃないな」

 

また同じように嫉妬は深く腰を下ろして剣を構える。あの技をまたするつもりか。

 

蓮 「はぁぁぁぁ!!」

 

一気に駆け出し嫉妬へと向かうと嫉妬も一気に地面を蹴り此方に向かって突進してく。

 

蓮 「見えたっ!」

 

突きが当たるギリギリで避けその遠心力を利用した回転切りを使う。だが嫉妬はその時、楽しそうにまるで無垢な子供と何ら変わらぬ笑顔をする一体なぜそんなに笑って、

 

霊夢「蓮!!

 

蓮 「なっ!?」

 

まさかそんな事があるのか。嫉妬の手には先程まで握られていた筈の剣がないのだ。

 

蓮 (一体どういうまさか!?)

 

上を向くと何かが落ちてくる。それは紛れもなく嫉妬の剣だ。嫉妬は自分を踏み台に空へと駆け上がり剣を取り峰に手を添え此方へと切っ先を向ける。まさか空中でもあの技が使えるのか。

 

蓮 「式符 狗神の咆哮」

 

狗神(犬型)を召喚すると狗神は大きく息を吸い込み、

 

狗神「ワォーーーーーン!!」

 

咆哮を放つ。

 

嫉妬「っ!!」

 

咆哮により吹っ飛ばされた嫉妬は空中で受け身をとり着地する。

 

嫉妬「やるね」

 

狗神「ちっ」

 

役目を終えた狗神は光の粒子となって消える。嫉妬は物珍しそうな顔をしながら此方を見る。

 

嫉妬「君の出すその召喚獣たちは中々面白いね」

 

蓮 「それはどうも!」

 

一気に駆けて嫉妬へと特攻を仕掛け神楽を振るうが嫉妬はまるで全ての攻撃を見切っているかのような動きで自分の攻撃を受け流し回避をしてとまったく攻撃が当たらない。

 

嫉妬「それと剣術まぁ実践剣術はただ単に獲物を

   振るえば良いという訳じゃないだ」

 

蓮 「それはどう‥‥がはっ!」

 

と、言った直後右横腹に衝撃が走り吹っ飛ばされる。何が起きたのか見てみると嫉妬の背後にゆらゆらと尻尾が動いていた。まさかあれで吹っ飛ばしたのか。

 

嫉妬「今、君は僕のこの尾で吹っ飛ばしたのかと思

   ったよね?その通りだよ」

 

蓮 「っ!!?」

 

振り向くと先程まで地上にいた筈の嫉妬は既に自分の背後に回っていた。それも剣の峰に右手を添えて、

 

蓮 「くっ!」

 

何とか避けようとしたがもう遅かった。

 

嫉妬「襲い!」

 

一瞬の瞬間に嫉妬の目に見えぬ突きが自分の胴体を貫き地面に叩きつけられる。

 

蓮 「があっ‥‥」

 

嫉妬「終わりか‥‥」

 

嫉妬は鞘に剣を納めようとしたが自分は何とか立ち上がり神楽を構える。

 

嫉妬「まだ立つのか」

 

蓮 「はぁ‥はぉ‥うぉぉぉぉ!」

 

気を纏った神楽で全ての力左腕に込めて渾身の一刀両断を放つが嫉妬も素早い突きを放ち自分の左肩を突き刺す。

 

蓮 「がっだが捉えた!!」

 

相手の突きをわざと受けて一撃を放つ。肉を切らして骨を断つだ。

 

蓮 「がぁぁ!」

 

嫉妬「捨て身か‥‥ふんっ」

 

だが嫉妬は自身の体に剣を差し込んだ状態で思いっきり刃を半回転させ横一閃に自身の肩を切り裂かれる。

 

蓮 「がっあっ‥‥」

 

肩を本格的にやられたために腕に力が入らずそのまま神楽を落とし嫉妬とすれ違う。

 

嫉妬「まだまだだな」

 

この戦いは自分にとって完全なる敗北だ。もしかしたらもう刀を握れるかすらも分からないしこの傷じゃ助からないだろう。ならばいっそと思い嫉妬へと振り向き両腕を水平に広げる。

 

嫉妬「何の真似かな?」

 

蓮 「もう剣士として戦えないならせめて最後は剣

   士らしくです」

 

嫉妬「そうか‥‥その心意気は良し!」

 

素早い2連斬りで胴体を斬られそこから血が吹き出るが一気に凍り紅い結晶へと変わる。

 

蓮 「が‥‥」

 

体が冷たくなっていくもう力も出ずに地面に倒れる。

 

蓮 (……‥言えなかったな)

 

遥か向こうから自分の名を呼ぶ友や恋人の声が聞こえる中、深い暗闇に沈んでいくのだった。




ではでは今回はここまでです。今回はキャラ達でって言いたかったのですが殆どのキャラが出張またはいないためこのような形となりました。
えっ?晴明と変態の朱雀姉さんを出せって?それもありかと思いましたがあの2人も出張中のため出れずでこうなりましたね。
はい‥‥さてさて如何でしたでしょうか?嫉妬が強すぎだろとか思うかと思いますが作品の中では確かに非常に強力なキャラです。そして蓮を鳥居に叩きつけたあの技は分かる人ならすぐに分かったでしょう。はい新撰組の三番隊 隊長の例の突き技です。何故、彼がこれを使えるのかも見ていけば分かってはいくかとは思います。そしえ性格というか嫉妬全体のモデルとなったリア友は‥‥いえここは見ていけば分かりますので言わないでおきましょう。そして徐々にと嫉妬の事も分かってはいくでしょう。
さて次回がどうなるのかお楽しみにしていてくださいね。それでは今回もありがとうございました。

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