血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、リアルで履歴書を書きながら精神をすり減らしている怠惰のクソ悪魔です。お陰さまで胃がズキズキと‥‥さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第363話 リ・ボーン

思えばこの人生、色々な事が起きたよな。何気ない祖母との暮らしから一転し孤独となりそこから数年して幻想郷に飛ばされ色々な者達との出会いそして先祖を救った神と出会ったりまたは遥か古代から生きる悪魔と会ったり本当に色々な事があったな。

 

蓮 「…‥‥」

 

気づくと自分は見たことのあるような、ないような場所にいた。目の前には大きな河があり辺りを見渡すと白装束を着た小さな子供達が河原で石を積んでいた。

 

蓮 「そういえば神楽に狗神に鈴蘭は?」

 

胸元や腰を見るが狗神や神楽はたまた鈴蘭も見つからない。というか自分の服も白装束になっていてビックリするが気づく。

 

蓮 「‥‥あっそうか死んだんだ」

 

嫉妬の二連の斬撃で腹部を斬られて死んだんだ。通りで手は動くし体にも痛みがないのか。腕を動かし手を広げたり閉じたりしながら確認していると、

 

? 「おやおやそこにいるのは?」

 

蓮 「えっ?あっ」

 

と、声が聞こえ向くとそこには大鎌を肩に乗せた女性いや死神といった方が良いか。サボり死神の小野塚古町が此方に歩いてきた。

 

小町「蓮さん?あんたが何でここに‥‥ってその格好

   はっはぁ~ん♪つまりは死んだのかい?」

 

蓮 「みたいですね‥‥」

 

小町「あんたみたいなのが死ぬとはねぇどんな死に

   方をしたんだい?」

 

蓮 「あっえっと決闘して腹部を斬られてそのまま

   ポックリって感じ‥‥ですかね?」

 

小町「ひぇ~くわばら‥くわばら……世知辛い世の中

   になったもんだねぇ」

 

等と言っていると小町はため息を吐きながら頭を掻く。

 

小町「蓮さんあんまし言いたくはないけどさ未練と

   かはないのかい?」

 

蓮 「未練‥‥ですか?」

 

小町「そうさ満足した人生だったかい?」

 

満足した人生だったのかか。そんなもの満足したに決まって‥‥待てよ。何かを忘れている気がする。

 

蓮 「……‥」

 

小町「まぁあれだよもしも満足したなら知り合いの

   よしみで六文銭は無しで裁判所まで送ってあ

   げるよ満足してないなら‥‥まぁ暫くはここで

   考えてからになるかもだけど‥‥」

 

蓮 「‥‥‥」

 

何を忘れているのだろうか。何か大切な人そうだまだ伝えれてないじゃないか。

 

小町「蓮さん?」

 

蓮 「まだだ‥‥」

 

小町「ふぇ?」

 

蓮 「まだ僕は満足しちゃいない!まだ伝えてない

   事があるんだぁぁ!!」

 

まだ霊夢に伝えれてないんだ。こんな所でポックリ逝ってたまるか。

 

小町「ちょちょっ!?そんなに叫んだって死んじま

   ってるなら‥‥」

 

? 「そうとも限らないよ?」

 

聞いたことのある声がしたため向くとそこなはニヤニヤと怠惰が笑みを浮かべていた。

 

小町「あっ龍神様の付き人のドM」

 

怠惰「誰がドMだ!?ってそうじゃなくてだねぇ蓮

   くんもう戻ってきて良いよ」

 

蓮 「はい?」

 

怠惰「いやだから君の肉体の蘇生したから速く起き

   ろって言ってるの分かる?」

 

えってことは戻れるのか。

 

小町「ちょちょっ何を勝手に!死人を復活させるの

   は重罪も良い所でって蓮さん体が!?」

 

蓮 「えっえぇ!?」

 

自分の体が光の粒子となって消えていっているのだ。

 

小町「なっ何が」

 

怠惰「とりあえず起きたら謝れよ?」

 

蓮 「えっそれってどういう‥‥」

 

と、言ってる間にも視界が真っ白になったのだった。そうして今度は少し暗い視界になると、

 

? 「起きてお願いだから!」

 

? 「起きろ死ぬな蓮!!」

 

? 「死ぬのは駄目です!!」

 

何ていう声が聞こえて体をまさぐられてる感じがしてくる。ゆっくりと瞼を開けるとそこには目に涙を浮かべる霊夢や魔理沙や早苗や皆が自分の顔を見ていた。

 

蓮 「えっえぇと‥‥どうしたの?」

 

霊夢「蓮‥‥良かった!!」

 

ギュッと抱き締められる。そうかあの世から帰ってきたんだ。戻れてよかったと思った束の間、突然霊夢の腕に力が籠ったのか自分の体を締め上げ出す。

 

蓮 「うっれっ霊夢さ‥ん‥!?」

 

霊夢「この大バカ!!!」

 

首を思いっきり締め上げられ呼吸ができない。

 

蓮 「れっれれ霊夢くっくる‥‥!!」

 

ヤバいヤバい死ぬ。マジでまたあの世に逆戻りそう。

 

早苗「霊夢さん蓮さんの顔が!」

 

霧雨「マジで止めろ霊夢!?」

 

皆が何とか霊夢を引き剥がしてくれたため死なずにすんだ。

 

蓮 「はぁ‥はぁ‥死ぬかと思った‥‥!」

 

霊夢「ごっごめんってあんたが悪いんだからね!」

 

蓮 「ごめんってば‥‥」

 

しかし本当に申し訳ないな。だが自分の体が可笑しい事に気づく。先程まで動かせなかった手足が動くし腹部の痛みも消えていた。ふと思い切り裂かれた腹を見てみると傷はなく全てがなかったかのような感じになっていた。

 

蓮 「僕がその死んだ時ってどうなったの?」

 

早苗「えっと確か怠惰さんがこう指パッチンしたら

   蓮さんの傷が全て癒えましたねそれでも起き

   なくて怠惰さんが蓮さんの様態を確認をした

   ら慌ててすぐに心臓マッサージが入ってそし

   たらそのまま放置して何処かに行きましたね

   それを見てまさかと思い皆で起こしていたん

   ですよ」

 

だから怠惰はあの世にいたのか。というかあの人、生身であの世に行ったのか。そういえば怠惰はあの世にいたのは分かったが嫉妬はどうしたのだろうか。

 

蓮 「嫉妬さんは?」

 

霧雨「それならほら」

 

指差す方向を見るとそこには神社の壁で頭を抱えながら何かぶつぶつと唱え震えている嫉妬がいた。

 

蓮 「どうしたのあれ?」

 

霧雨「怠惰が何か囁いたら彼奴いきなりあそこに

   行ってプルプルと震えだしてよ」

 

何を言われたんだ。とりあえず立ち上がり嫉妬に近づこうとすると、

 

霊夢「ちょっと蓮あんた何してるのよ!」

 

蓮 「嫉妬さんと話そうかなって」

 

咲夜「さっきあの悪魔に殺されたのに話に行くって

   どうかしているんですか!?」

 

蓮 「どうもしてないよ‥‥ただ気になるだけだよ」

 

そうただ気になるのだ。あんなに強い剣豪が何故あんな四隅でプルプル震えているのか。とりあえず近づくと、

 

嫉妬「聞いてない聞いてない聞いてない聞いてな

   い聞いてない聞いてない聞いてない聞いて

   ない!!!!」

 

と、「聞いてない」という言葉をブツブツと連呼していた。

 

蓮 「嫉妬さん?」

 

嫉妬「ひっ!?ごめんなさい調子に乗りました!!

   全身鱗剥がしの刑だけは!!?」

 

嫉妬は尻餅をつきながら自分達から後ずさるのだった。




怠惰「はいてな訳で今回はここまでです」

小町「あんた分かってるのかい!?死者を蘇生させ
   るって大罪も良いところだよ!?」

怠惰「おやおやここの死神様は何を仰るのやら止ま
   った心臓を動かしただけなのにねぇ」

小町「いや!?心臓どころか魂ごと消えたんだけど
   あんた地獄の面々から目をつけれらるよ?」

怠惰「なら死神ちゃんに教えてあげようルールなん
   ていうクソッタレなものは破るためにあるの
   さ♪」

小町「それ聞いたら理久兎様が怒るよ!?」

怠惰「あんな青二才に負ける程、俺は柔じゃないな
   HAHAHAHAHAHA♪」

小町   (#^ω^)

怠惰「まぁ俺を倒したいなら憤怒と傲慢をセットで
   連れてきな♪」

小町「誰だいそれ!?」

怠惰「さてさてそろそろ戻らないといけないからね
   今回はここまでそれじゃまた次回さらば!」

小町「あっコラ待ちなって!」

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