血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。近所では花火大会があり人が多くなっていて正直な話で人酔いしそうです。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第375話 熱き炎 VS妹紅

博麗神社から離れ人里へと辿り着く。人里でも色々とドンパチが起きているな。

 

蓮 「思うとこころさんの時を思い出すな」

 

前のこころが無意識に起こした異変にある意味で類似してるよな。

 

蓮 「とりあえず歩いてみるか」

 

とりあえずは様子を見るために歩き出す。そうして色々な者達が弾幕ごっこをしているのを通りすぎつつ様子をみていると、

 

? 「あれ?蓮じゃないか」

 

蓮 「この声は‥‥あっやっぱり妹紅さん」

 

声のした方向を向くと妹紅がいた。妹紅は此方に近づいてくる。

 

蓮 「珍しいですね何時もは竹林から出ないのに」

 

妹紅「まぁ少しな‥‥」

 

何となくだが想像はついた。恐らく各地でドンパチが起きているものだから人里に来たのだろう。

 

妹紅「お前もこのドンパチに参加か?」

 

蓮 「いえ別にそんな訳では」 

 

妹紅「そうなのか?」

 

参加しないといったら嘘になるかもだが現に戦いたいという訳ではない。出来るなら話し合いで解決したい所だ。

 

妹紅「お前が参加するならこれを賭けてやってみよ

   うと思ったんだがな」

 

そう言うと妹紅は懐から紫の玉を取り出す。それは紛れもない探している玉だ。

 

蓮 「それを見せるって事は端から戦う気で?」

 

妹紅「まぁな竹林に籠っていても刺激がないからな

   たまにはと思ったんだが‥‥」

 

蓮 「そうですか‥‥」

 

神楽の柄に手を乗せる。それを見逃さなかったのか妹紅は此方を見てくる。

 

妹紅「刀に手をかけたって事はつまり」

 

蓮 「えぇ」

 

自分も懐から妹紅と同じ玉を取り出して見せる。

 

妹紅「お前も集めてたのか」

 

蓮 「まぁ願いを叶えたいってのはないんですが成

   り行きで集める事となりましてね」

 

妹紅「成る程‥‥なら少しは私を満足させてくれるん

   だよな蓮」

 

妹紅は玉を懐に戻し両手に炎だす。

 

蓮 「本当なら話し合いで解決したいんですが今の

   妹紅さんには話し合いは通用しなさそうです

   しね‥‥」

 

妹紅「分かってるじゃないか」

 

柄に乗せた手を握り何時でも抜刀できる体制になる。

 

蓮 「なら‥‥いざ尋常に」

 

妹紅「勝負!」

 

その掛け声と共に妹紅は両手の炎を放射してくる。すぐさま回避し一気に間合いを詰めより神楽を抜刀する。

 

妹紅「よっと‥‥そらっ」

 

上半身を反らし回避されるとそのまま回し蹴りをしてくる。すぐさま腰に差す鞘を抜き蹴りを防ぐ。

 

妹紅「流石」

 

蓮 「それほどでも!」

 

妹紅「じゃこのコンボはいけるか?」

 

そう言うと足を引っ込め炎を纏った拳を放ってくる。その瞬間すぐさまスペルを唱える。

 

蓮 「逆襲 鈴蘭の秘技」

 

唱えたその直後に鈴蘭が現れる。

 

妹紅「どけっ!」

 

鈴蘭「どかないよっ!」

 

妹紅「ぐっ!!」

 

ピチューーン!!

 

妹紅の拳が当たるギリギリで鈴蘭の蹴りが妹紅の顔に炸裂し見事に被弾する。そしてそのまま建物を貫通しながら吹っ飛んでいった。

 

鈴蘭「うんスゥーとした♪」

 

そう言い鈴蘭は消えていった。というか妹紅は大丈夫だろうか。そんな事を思っていると突然、

 

妹紅「リザレクション!」

 

と、声が聞こえると目の前に炎が渦巻く玉が出来るとそこから妹紅が現れる。

 

妹紅「あぁ~今のは中々に効いたぞ」

 

首を回しながらそう言う。そしてこの時になって思い出す。妹紅は不老不死だったという事を。そして恐らくだが今の被弾は無効になった事を実感する。

 

妹紅「さぁてと‥‥ここからが本番だ!」

 

妹紅の体が発火し炎に包まれる。突然の発火‥‥今のこの幻想郷では不思議つまりは解明されていない現象を使う技が多用されている。それは自分の猿夢もまた同じである。つまりそれが表すとしたら妹紅の不思議は恐らくだが未だに解明されていない謎、「人体自然発火現象」だろう。

 

妹紅「そらっ!」

 

腕を振るうと無数の火の玉が此方へと放たれ襲いかかる。すぐさま回避するが妹紅の炎は民家に着弾し民家が炎に包まれる。

 

蓮 「って妹紅さん!民家が!!?」

 

妹紅「気にしてられるか!!」

 

もう完全にスイッチが入ってしまったのか妹紅は気にせず炎を放ってくる。完璧にやっている事が無意識な放火魔だよな。

 

妹紅「もっとだ‥‥もっと熱くさせろ!!」

 

蓮 「いやもう熱くなってますから!?」

 

妹紅「足りないなもっとだ!」

 

蓮 「うぇ!?」

 

現に民家が熱くなれよ状態なんだから。だが妹紅はそんな事を気にせず更に自身の体を発火させ、

 

妹紅「呪札 無差別発火の符」

 

スペルを唱えると無数の炎の札をばらまきだす。

 

蓮 「ちょっ!」

 

即座に神楽を振るい炎の札を斬って無力化させるのだがそれでもなおばらまき続ける。本当に妹紅が、ただの放火魔にしか見えない。

 

蓮 「本当にやり過ぎると出禁になりますよ!?」

 

妹紅「今を楽しむそれだけだ!」

 

とりあえずボールを取る取らない以前に妹紅を止めないと最悪は出禁になって慧音先生が苦労するはめになる。それだけは何としても阻止しなくては。

 

蓮 「ふぅ‥‥あまりしたくはないですが仕方があり

   ませんねっ!」

 

金狐化し神楽を鞘に戻しながら構え一気に間合いを詰め寄る。

 

妹紅「かかってこいそして燃え尽きて灰になれ!」

 

炎を更に全身に纏わせ妹紅はスペルを唱える。

 

妹紅「焔符 自滅火焔大旋風」

 

炎を纏い回転すると妹紅を中心に炎の大竜巻が起こり少しずつ此方へと向かってくる。流石にあれは向かっていけばこっちが燃やされるだけだ。それならばやる事は1つだ。

 

蓮 「神楽!」

 

神楽の分霊である鬼達を召喚すると鬼達は指を交差させ足場を作る。そこに足を掛けて一気に真上へと飛び上がる。

 

蓮 「やっぱり!」

 

やはり予想通りで上はがら空きだ。そして中心には妹紅がいる。一気に上から突入し神楽を構える。

 

蓮 「妹紅さん覚悟!!」

 

妹紅「なっ彼処から上に来るだと!」

 

やはり上から来るのは予想外だったみたいだ。神楽を空かさずに抜刀しそして、

 

ジャキンッ!!

 

一気に斬りつけ炎の竜巻から飛び出す。そして神楽を鞘へと納めたその瞬間、

 

ピチューーン!!」

 

と、被弾音が鳴り響くと炎の竜巻は消えその場に斬られた妹紅の姿があった。だが油断は出来ない。何故ならば、

 

妹紅「くっリザレクション!」

 

不老不死にしか扱えない再生があるからだ。炎に包まれた妹紅は炎の渦に飲まれると再び現れる。それも斬った傷やらを再生させて再び立つ。

 

妹紅「やるじゃないかだがまだっ!」

 

蓮 「っ!」

 

不老不死を相手にするのはやはり大変だな。神楽を再び構え何時でも斬りかかれる準備をする。妹紅も拳に炎を纏わせ笑う。そして互いに駆け出し自分は神楽を抜刀し妹紅は炎を纏った拳で殴りかかろうとしたその瞬間、

 

? 「そこまでだお前達!」

 

聞き覚えのあるその声に自分達は止まる。そして声のした方向を見るとそこには眉間に幾つものシワを寄せた慧音が立っていたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「不老不死って何時も思うが反則だよな」

鈴蘭「すぐ蘇るもんね」

怠惰「俺のリアルが書くこの作中において不老不死
   のみ弾幕による被弾を1~3回ぐらいは不問
   としてるからね」

神楽「それって亜狛さんや耶狛さんなんかも‥‥」

怠惰「勿論適用だよあの子達も同様に被弾をなかっ
   た事に出来るね」

狗神「流石だな‥‥」

怠惰「まぁでも理久兎から相当キツイ躾をされてい
   るから被弾=罰ゲームって考えてるから敢え
   て自分から当たりにはいかないけどね」

鈴蘭「へぇ~」

神楽「躾ってまぁ合ってはいるとは思いますが」

怠惰「因みに亜狛って最初は凄いやんちゃだったん
   だよ?現に理久兎に出会った瞬間に牙を向い
   て襲いかかってるしね」

狗神「そうなのか」

怠惰「うんまぁその後に色々とあって従者になって
   修行というなの躾を受ける訳だけどまぁ~ね
   凄いよ理久兎は今は落ち着いてはいるけ全盛
   期の頃は亜狛と耶狛が恐れるぐらいだから」

鈴蘭「うわぁ~」

怠惰「だから案外にも自分から当たりにはいかない
   のさ当たったらボコボコっていう事が起こる
   からね」

神楽「理久兎さんが落ち着いていて良かったです」

怠惰「だねまたもしかしたら千年後には激しくなる
   とは思うけど」

3人「えっ?」

怠惰「さぁて時間も時間だし今回はここまで」

鈴蘭「それどういう」

怠惰「また次回もよろしく」

狗神「こいつ!」

怠惰「それでは読者様また次回!バイバイ♪」

神楽「本当に終わっちゃいました!?」

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