血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、ある意味で夏休みが終わりそうな怠惰のクソ悪魔です。実習と言う名のものが夏休みを奪っていく。おのれ‥‥失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


第378話 今、貴方の後ろに

先程まで弾幕ごっこで騒がしかった森は再び静かな森へと戻る。

 

鈴蘭「それじゃ私達は戻るね」

 

神楽「それでは♪」

 

狗神「じゃあな」

 

蓮 「ありがとうね♪」

 

式達3人を札へと戻す。そうして暫くするとこころが立ち上がる。お面は泣いて絆創膏が貼ってある面へと変わる。

 

秦 「また‥‥負けた」

 

蓮 「ですがこれはお世辞抜きで凄く強かったで

   すよ」

 

秦 「そうか」

 

今度は女の面へと変わる。そして懐をガサゴソと探ると玉を取り出す。

 

秦 「はいこれ」

 

そしてそれを手渡してくる。受け取り懐にそれをしまう。

 

秦 「久々に楽しめた‥‥所で気になってはいたんだ

   けど私の不思議って何だろ?」

 

お婆さんのお面へと変わると首を傾げる。恐らくこころはよく分かってはいなさそうだな。

 

蓮 「恐らくこころさんの不思議って『口裂け女』

   ではないですかね?」

 

口裂け女、自分が中学生の時に流行った都市伝説の1つなのは覚えてる。口全体を覆う大きなマスクを着用し現れマスクを取り大きく裂けている口を見せキレイかを問う。めしも恐れたり気持ち悪いと言ったりして口裂け女の機嫌を悪くさせれば口を裂かれて殺させるという都市伝説を同級生がよく口にしていたな。その辺を含めてこころに説明をする。

 

秦 「口裂け女‥‥何となくマスクを着けていたけど

   そうだったのか納得した」

 

蓮 「こころさんって意外にマイペースですね‥」

 

秦 「そんな事はないぞ?」

 

猿の面になってそう言ってくる。いやでも結構なマイペースだと思うんだけどな。

 

秦 「ねぇ霊夢とは本当に仲直りしたんだよな?」

 

蓮 「えぇしましたよ♪お陰で何度もつねられたり

   とかしましたしね」

 

秦 「そう‥‥気掛かりがなくなって良かった」

 

笑っている面へと変わるとこころの口元もニコリと微笑んだような気がした。色々と心配させていたみたいだな。

 

蓮 「気にかけてくれてありがとうございます」

 

秦 「良いよ♪ねぇ霊夢に会ったら伝えてもらって

   良い?」

 

蓮 「何を?」

 

秦 「また神社で舞をさせてほしいって」

 

そういえばこころさんの舞って見たことないな。自分も一目だけでいいから見てみたいな。

 

蓮 「分かりました伝えておきますねそれから僕も

   見ていいですよね?」

 

秦 「勿論♪」

 

火男の面へと変わりブイサインしてくる。表情はないけど感情は凄く豊かなんだよな。

 

蓮 「それなら楽しみにしています」

 

秦 「期待しろ」

 

胸を張りながらそう言っているとその時だ。突然、視界が真っ暗になる。

 

蓮 「あれ?えっ?」

 

と、何が起きたのか分からずにいると、

 

? 「今ね私、貴方の後ろにいるんだけど誰か分か

   るかな?」

 

聞いたことのある声が聞こえる。恐らくはと思い口を開き、

 

蓮 「こいしちゃん」

 

と、呼ぶと暗くなっていた視界が戻り背後からこいしがニコニコ笑いながら出てくる。

 

こい「正解♪」

 

やはりこいしか。声からして分かりやすくて助かる。

 

こい「お久々だね蓮お兄ちゃん♪」

 

蓮 「だね」

 

と、言っていると目の前にいるこころの面が狐の面へと変わると、

 

秦 「現れたな我が宿敵よ」

 

こい「あっこころちゃんもお久々♪」

 

あれこの2人って知り合いか何かなのか。

 

秦 「いい加減に私の面を返せ」

 

こい「えぇ~あれはもう私のだよ?」

 

あぁそういえばこころが元から持っていた希望の面ってこいしが自分の物にしたんだっけ。

 

秦 「とまぁ言いたい所だがもう別に良いか」

 

ズコッ!

 

結局は良いのかい。というかそんな事を言われればズッコケてしまうじゃないか。

 

こい「蓮お兄ちゃん今、良いのかいって思ったで

   しょ♪」

 

蓮 「うぇ!?」

 

何故に分かるんだ。確か、心を閉じている筈だから心を読むことって出来ない筈では。

 

こい「だって何時もここから話が始まるからね♪」

 

秦 「まぁな」

 

蓮 「って紛らわしいわ!!?」

 

秦 「おぉ~」

 

こい「亜狛お兄ちゃんに引けを取らないその大声の

   ツッコミは流石だね」

 

こいしとこころは褒めているのかパチパチと拍手するが敢えて言おう嬉しくもなんともないと。

 

蓮 「御二人共、流石に少し怒りますよ♪」

 

こい「わぉ!」

 

秦 「怖いぞ」

 

こいしは口を両手で抑えこころは猿の面になって驚いたポーズをする。いやいや流石にこんな子達を相手に何をムキになっているんだろうか。ここは大人らしくしないとな。

 

こい「どうしたの?」

 

蓮 「いやいやごめんね怖がらせちゃって」

 

こい「ううん全然♪亜狛お兄ちゃんみたいな怒り方

   なら慣れてるし」

 

秦 「蓮さんは聖や神子が怒ってる時よりも怖くは

   ないから大丈夫」

 

うわぁこの子達、2人揃うと凄い失礼だなぁ。これって片方は表情はあるが感情がなくまた片方は逆に感情はあるが表情がない。それ故に互いが互いを共感しあっているのか結構なハイテンションになっているのだろうか。

 

こい「あっ所で蓮お兄ちゃんってこれある?」

 

そう言うとこいしは帽子を脱ぐとその中から玉を取り出して見せてくる。あれは間違いなく探している玉だ。

 

蓮 「ありますが‥‥何故に?」

 

こい「本当!ならそれ頂戴♪」

 

ニコリと微笑みながら両手を差し出して頂戴アピールしてくる。だが残念ながらこれは自分も集めているためあげる事は出来ないな。

 

蓮 「ごめんねこれ集めているから」

 

こい「えぇ~‥‥この猫かぶりポーズを取れば男なら

   いちころって習ったんだけどなぁ」

 

蓮 「こいしちゃんそれ誰から習ったのかなぁ?」

 

こい「ルシファーお姉さん♪」

 

あの堕天使あらため駄天使はとんでもない事を子供に教えるよな。というか他の男ならまだしも自分は霊夢一筋なんだけど。

 

こい「う~んなら弾幕ごっこで私が勝ったら蓮お兄

   ちゃんが持ってる玉を全部頂戴」

 

蓮 「なら僕が勝ったらそれを貰うよ?」

 

こい「良いよ♪」

 

秦 「私は邪魔になると困るから離れて見てるぞ」

 

そう言いこころは離れる。そしてこいしと向き合い、

 

蓮 「それでは」

 

こい「いざ勝負♪」

 

そうしてこいしと玉を賭けて勝負が始まったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あいよ」

鈴蘭「次はこいしちゃんとの弾幕ごっこか」

神楽「前は勝ちましたが次はどうなるのか」

怠惰「さ~ねぇ?ただ敢えて言おうか東方のロリ
   キャラかつ妹ポジのキャラは半端ないぐら
   い強いと」

鈴蘭「それ完璧にこいしちゃんじゃ‥‥」

怠惰「いや吸血鬼の妹のフランちゃんもだよ」

狗神「と言ってもこっちではサシで戦ってはいな
   いだろあの時は姉妹VS蓮と脇巫女と魔女
   だったろ」

怠惰「まぁそうなんだけどでもねロリで妹キャラ
   って何故かEXなんだよねフランもこいし
   も‥‥」

鈴蘭「妹は姉より強し的な?」

怠惰「さぁ分からんなけど弾幕ごっこは強いのは
   事実です」

神楽「ですよね」

怠惰「こいしちゃん曰くさとりちゃんと戦ったら
   私が勝つとのこと」

鈴蘭「そうなの?」

怠惰「うんさとりちゃんは読心に頼り過ぎている
   からとのこと」

神楽「言われてみると」

怠惰「まぁどちらにせよ強いけどねさて時間も時
   間だし今回はここまで」

鈴蘭「それじゃまた次回もよろしくね」

神楽「それでは読者様また次回もお願いしますね」

狗神「そんじゃあな」

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