血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、台風が近づいてる筈なのに雨が降ってこないなと思っている怠惰のクソ悪魔です。まぁ来たら来たで停電とかになっても困るんですけどね。さてそれでは本編へどうぞ。


第379話 VSこいし

こいしとの弾幕ごっこが幕を開けこいしが放つハート弾幕を避けていく。

 

蓮 「っ!」

 

当たるギリギリで避けるのだが、

 

こい「こっちだよ♪」

 

蓮 「いつの間に!」

 

いつの間にか背後には回られその手にハートの弾幕を作り出す。

 

蓮 「なんの!!」

 

すぐさま離れ撃ってきたハート弾を神楽で斬り防ぐがまたこいしは消えていなくなる。さっきからそうだ。最後に戦ったのはこころが起こした異変以来だがその時よりも遥かに強くなっている。

 

蓮 「今度は何処に‥‥」

 

何処に行ったのかと思いキョロキョロと探す。まさかまた背後にいるのかと思い向くがいない。やはりこいしの無意識を操る程度の能力は厄介だな。

 

こい「私ね今、貴方の‥‥」

 

蓮 「なっ!」

 

声がして振り向くがいない。

 

こい「目の前にいるの♪」

 

蓮 「何っ!?」

 

再び前を向いたその瞬間、無数の何かが飛んでくる。神楽を振るって弾くがそれでは足りずすぐさま鞘を引き抜き神楽と鞘による二刀流で何とか防ぐ。見てみるとそれはこいしの体から伸びるサードアイの管だった。

 

こい「おぉ凄いね」

 

蓮 「それはどうも!」

 

神楽を数回振るい何発かの斬撃波を放ち攻撃するがそれをヒラリヒラリと避け決めポーズしてくる。これが魔理沙だとか理久兎とかだったらイラッとくるがこいしがやると何故かホッコリするんだよな。

 

こい「やっぱり蓮お兄ちゃんは前より強くなってる

   よねぇでもこれは避けれる?」

 

蓮 「何っ!?」

 

辺りを見てみるといつの間にか自分の周りを満開の薔薇が取り囲んでいた。やがて薔薇が発光し出す。

 

蓮 「っ!」

 

すぐさま結界を張った次の瞬間、薔薇は大爆発を起こす。何とか結界を張れて守れたが、

 

バキンッ!

 

防ぎきると結界は音を立てて崩れて消滅した。

 

こい「むぅ‥‥これでもやられないか」

 

蓮 「まぁ簡単にはやられませんよ!」

 

神楽を構えそして狗神を召喚し、

 

蓮 「式符 狗神の呪怨」

 

狗神「ワォーーーン!!」

 

咆哮と共に神楽の力と狗神の怨念が合わさり具現化した怨念はこいしへと襲いかかる。だがこいしは逃げる所か楽しそうに笑うと、

 

こい「夢符 ご先祖様が見ているぞ」

 

楽しそうに踊りだすと無数の白く長いものが現れ怨念弾を相殺していく。

 

蓮 「こいしさんも相変わらずで」

 

こい「ふふんっ♪」

 

そして互いに大きな怨念と白く長い弾がぶつかり合い爆煙が起こる。こうなるとまた逃げられたよな。

 

蓮 「狗神は戻って」

 

狗神「言われなくても戻るっての」

 

狗神は式神札へと戻ると、

 

こい「今、私ね貴方の‥‥」

 

また声が聞こえてくる。しかしこの台詞は何処かで聞いたことがあるんだよな。何だったかと思っていると、

 

こい「真上にいるの♪」

 

今度は上に移動したこいしは薔薇の蔦を模様した弾幕を放ってくる。当たるギリギリで体を最小限に動かして回避し神楽でいなす。

 

蓮 「この位は余裕ですよ?」

 

こい「でもこれ二段階なんだ♪」

 

蓮 「へっ?」

 

放たれた無数の蔦から先程、大爆発を起こしたバラが咲き乱れる。それを見た瞬間このままでは不味いと感じすぐさま下へと落ちて逃げたその直後、咲き乱れた薔薇は大爆発を起こした。

 

蓮 「やっぱり!?」

 

先程の爆発を見てなかったら危なかったな。はたして次は何処から来るのかと思っているとこいしは移動はしていにった。

 

蓮 「って移動しないんかい!?」

 

こい「抑制 スーパーエゴ」

 

と、スペルを唱えるととつてもない引力でこいしの方向へと引っ張られる。

 

蓮 「くっ!」

 

そして周りからハート弾幕が現れこいしの方向へと飛んでいくが引き寄せられる自分にも当たりそうになる。

 

蓮 「ぐぅ!!」

 

ギリギリで避け神楽でいなしてと防いでいくがそっちに気を取られていると逆に引っ張られる。

 

こい「からの~」

 

突然、引っ張られる感じが消えると共に弾幕が消えると、

 

こい「本能 イドの解放」

 

と、スペルを連続で唱えてくると今度は先程の逆で物凄い反発力で弾き飛ばされる。更にハートの弾幕がこいしから無造作に放たれ向かってくる。

 

蓮 「っ!!」

 

吹っ飛ばされながらも軌跡が残る程の速さで神楽を振るい弾を全て弾きとばす。そして木に足を掛けて着地するとこいしの弾幕を効果切れなのか消える。そこを見計らい神楽を鞘に納め一気に跳躍しこいしの方向へと向かい、

 

蓮 「っ!!!」

 

即座に神楽を鞘から引き抜き抜刀し一閃する。

 

こい「うわっとと‥‥」

 

しかし当たるギリギリでこいしは頭を下へと下げて一閃を避けられるが空かさずに二段構えの鞘を引き抜き振るう。

 

こい「とぉっ!」

 

しかし後退され避けられる。見かけによらずの反射神経だ。

 

こい「蓮お兄ちゃんの攻撃は凄いなぁ♪」

 

蓮 「そうかな?」

 

こい「うん♪ふふっ♪」

 

するとまた目の前からいなくなる。すると、

 

チリリン!チリリン!

 

幻想郷にはない懐かしい電話の音が鳴り響く。もしやと思いすぐさま神楽を背中に峰を当てたと同時に、

 

ガギンッ!

 

と、何かがぶつかる音が響く。見るとこいしが背後に回っており体の一部であるサードアイの管で攻撃してきていた。

 

こい「凄いあの時とは違って見破ったんだ!」

 

蓮 「その話しは止めて貰って良い!?」

 

あの時にこいしと戦った時は見事に検討外れからの空振りで観客に笑われたのは未だに結構、恥ずかしいんだよな。すぐさま神楽に力を込めてこいしを弾きとばす。

 

こい「とと‥‥」

 

蓮 「ふぅ‥‥」

 

だが今の電話の音そしてこいしの発言でこいしの不思議は何となくだが思い出してきた。

 

こい「ふふっ特別に蓮お兄ちゃんにはこれを見せて

   あげるよ♪」

 

そう言うとこいしは何処からともなく電話の受話器を取り出すと消えていなくなる。そして、

 

こい「*今から電話するから出てね*」

 

と、声が聞こえてくる。そして何処からともなくまた電話のチリリン!という着信音が辺りに響きだす。そしてそれに合わせノイズ音が混じりつつ、

 

こい「私、メリーさん

 

と、聞こえてくる。やはりそうか学校で『口裂け女』と同じぐらいに話題になっていた都市伝説『メリーさんの電話』だ。確かこれの回避方法は、

 

こい「今、あなたの

 

不味い、不味い、不味い。このままだとそうだ確かメリーを止める方法は。一瞬で思いつき即座に真下の森へとダイブして着地する。そして自分の位置をすぐ確認する。

 

蓮 「ここなら」

 

と、言ったその時またノイズ音が聞こえ、

 

こい「後ろにいるの

 

その声を聞いた瞬間に振り向き即座に屈んだ直後、

 

ザシュ!

 

こい「えっ‥‥」 

 

切り裂く音と共にこいしの声が漏れだす。立ち上がり様子を見るとそこには木にナイフが刺さって抜けなくなっているこいしの姿があった。そうメリーさんは噂され恐れられた一方で実は回避手段についても噂話がされていたのだ。その1つは壁に背中をつける事。いわばそれを応用し木の密集地である森へと逃げ込みわざと背中を見せこいしが攻撃をしてきた瞬間に反射神経で避けるという一か八かの賭けでもある避け方をしたのだ。何とか上手くいって良かった。

 

蓮 「こいしちゃんの負けだよ♪」

 

こい「………………あぁ~あ負けちゃったよ♪」

 

蓮 「ふふっ♪」

 

軽くポンと鞘に納めた神楽で頭を叩くと、

 

ピチューーン!

 

と、被弾する音が鳴り響く。こうしてこの勝負は自分の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「メリーさんの電話ねぇ」

鈴蘭「いつの間にか背後に回られるって怖いよね」

神楽「まるで仕事人ですね」

怠惰「まぁ確かにね‥‥だけどメリーさんってこう何
   ていうか萌えキャラ扱いもされてる怪異なん
   だよ?」

鈴蘭「そうなの?」

怠惰「うん萌えキャラにした例はドジっ子が王道だ
   よね殺害対象の家を間違えて迷子になったり
   とかドアとか窓に鍵が掛かってて入れないか
   ら開けてと涙ぐんで言ってきたりとか背後に
   回られないように壁に背中を当ててたら壁の
   中にめり込んで抜けなくなったりとか」

神楽「かっ可愛いですね‥‥」

狗神「おいおいそれドジっ子てかバカだろ?」

怠惰「そんな事を言っていると貴方の背後に」

狗神「おいバカ止めろ!?」

怠惰「とまぁそんな感じかな♪」

鈴蘭「へぇ」

怠惰「まぁ回避の仕方はさっき蓮くんが述べた背
   中を壁に当てて守るなんてのが無難だね後
   は口裂け女と衝突させるってのがあるみた
   いだけどそれはもう自己責任なんでよろし
   くね♪」

鈴蘭「やりたくないなぁ」

怠惰「俺もださて時間も時間だし今回はここまで
   ね」 

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様」

鈴蘭「またね♪」

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