血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、先程までリアルの傲慢と憤怒とで焼肉に行ってきた怠惰のクソ悪魔です。久々の友人との食事は楽しかったです。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第382話 VS鈴仙

鈴仙との迷いの竹林での弾幕ごっこが始まり鈴仙の攻撃を何度も避ける。

 

鈴仙「そんなんじゃ避けきれないわよ!」

 

メガホンのような物から無数に放たれる弾幕を当たるギリギリで回避をし時には竹を盾にして防いでいく。

 

蓮 「っ!」

 

鈴仙「むっやるわね」

 

蓮 「それはどうも!」

 

神楽を抜刀し素早く振るって無数の斬撃波を放つ。

 

鈴仙「そんな程度なんら苦ですらないわ」

 

深紅の眼を輝かせ一瞬で目の前から消え斬撃波を避けられる。

 

蓮 「お得意の波長を操ってきましたか」

 

鈴仙の能力は人の波長というものを利用し人の波長(分かりやすく言うと性格)を見る事も出来るがその能力を応用し他人の波長を狂わせ幻覚を見せたり自身の姿、いや存在といえば良いのかそれを眩ませたりする事が出来る。そのため一度隠れられると厄介な事この上ない。

 

蓮 「何処に‥‥」

 

辺りを探すが見つかる気配がない。本当に何処にいった。そんな事を思っていると突然背後から、

 

鈴仙「こっちですよ蓮」

 

蓮 「そこに‥‥って!?」

 

振り向きそして鈴仙を見て驚いてしまう。何故ならそこに鈴仙は確かにいたが1人ではなく5人いたのだ。

 

鈴仙「ふふっ」

 

5人の鈴仙はメガホンを此方に向け構えるとメガホンから円形の玉を撃ってくる。

 

蓮 「何の!!」

 

神楽を横凪ぎに振るい撃ってきた円形の弾幕を切り捨てる。それを見た5人の鈴仙達は自分を取り囲むように周りに立つと左手を顔に当て目を輝かせる。

 

蓮 「っ!!」

 

すぐさま上へと回避しようとするが5人の鈴仙達は右手のメガホンを構え此方に照準を合わせてくる。

 

蓮 「その程度!!」

 

神楽に霊力を込めて回転斬りを行い衝撃波を放ち鈴仙達を吹っ飛ばす。

 

鈴仙「っ!!」

 

5人の鈴仙達の内の4人は消滅し最後に本物の鈴仙が残る。

 

鈴仙「お見事ならこれはどうです?」

 

そう言うと何処からともなく右手に持つメガホンと同じメガホンを左手に構え2丁拳銃の構えを取り両腕を広げ斜め上に固定すると、

 

鈴仙「月面跳弾(ルナティックダブル)

 

と、スペルを唱えたと同時に引き金を引き無数のレーザー弾幕が襲いかかる。

 

蓮 「それしき!」

 

神楽で弾くのだが撃ったレーザーは無数に生える竹に当たると跳弾し不規則な軌道となって自分に襲いかかる。

 

蓮 「くっ!」

 

神楽では捌ききれず仕方がないため鞘を腰からすぐに引き抜き二刀流で捌いていく。だがそれでもやはりこの跳弾の嵐はキツい。それならば、

 

蓮 「はぁ!!」

 

大きく回転し斬撃波を生成し竹を薙ぎ倒しそして鈴仙へと向かっていくがそれを苦ともせず回避する。

 

鈴仙「そんな大雑把な攻撃なんか効かないわ」

 

蓮 「えぇ知ってますよそんなこと!」

 

本来の目的は当てる事じゃない。本来の目的は跳び交う跳弾を消すためだ

 

鈴仙「まさか跳弾を!?」

 

蓮 「やっぱり」

 

竹を一気に薙ぎ倒した事により跳弾がなくなった。というか鈴仙ってまさか一瞬で弾道予測しているのか。

 

鈴仙「っやりますね‥‥」

 

だがこれでスペルは破った。神楽を鞘に納めそして構えて

一気に間合いへと入る。

 

蓮 「ふんっ!」

 

鈴仙「っ!」

 

神楽の一太刀を当たるギリギリでかすめるように避けられてしまう。その次に鞘による二太刀目を振るうが、

 

鈴仙「させるか!」

 

片手のメガホンで攻撃を防がれる。だが同時に片方のメガホンは砕け散った。しかしまだ終わっていない。

 

蓮 「悪夢のコンビネーション」

 

と、唱えると自分の胸元から狗神、鈴蘭、神楽の悪鬼が現れ鈴仙へと襲いかかる。

 

鈴仙「なっ!!」

 

狗神「兎狩りだ!」

 

鈴蘭「ヒャッホー!」

 

悪鬼「ガァァ!!」

 

狗神と悪鬼の拳そして鈴蘭の蹴りによるコンボが鈴仙へと襲いかかる。だが鈴仙は残っているメガホン銃を変化させそれを振るってくる。

 

鈴仙「ふんっ!」

 

狗神「っ!」

 

鈴蘭「うぉっと」

 

悪鬼「がぁ!!!!」

 

悪鬼は避けきれず当たってしまい消えてしまうがその振った物を見るとそれは餅つきで使われるきねだ。それを回転させると思いっきり横凪ぎに払うと無数の白くにょろにょろとした弾幕が形成され襲いかかってくる。

 

蓮 「っ!鈴蘭そして神楽は戻って狗神!」

 

狗神「あいよ!」

 

狗神は人型から犬型へと姿を変える。それに合わせ、

 

蓮 「式符 狗神の呪怨」

 

神楽を構えそして狗神に霊力を与える。

 

狗神「ワォーーーーン!!」

 

咆哮と共に無数の怨念弾が鈴仙が放った白いにょろにょろと激突する。

 

鈴仙「やりますね‥‥なら」

 

きねを回転させると縦に振るいそして一気に持ち上げると白いくねくねとした物が現れると鈴仙は目を輝かせ一瞬で姿を消す。しかしあの白いにょろにょろとしていてくねくねとしているのは‥‥

 

狗神「小僧!あれを凝視して見るな!」

 

蓮 「えっ!?」

 

どういう事だ。何故あれを凝視しては‥‥待てよそういえば昔にもこんな事があったような。確か小さい頃に田舎の畑で目の前の白いくねくねとしたものを見たことがある。あの時は遠くて何だと思い好奇心で凝視しようとしたら婆ちゃんが凄い形相で怒ったっけ。「あれは絶対に見てはならぬぞ蓮!」って慌てて叫んだっけ。確かそれは、

 

蓮 「‥‥くねくね」

 

そう『くねくね』と言っていた筈だ。何でも婆ちゃん曰く一目見てその姿を確認してしまうと自分が自分でいられなくなる。つまり精神が崩壊して永久的狂気に陥ってしまうらしい。それを思い出し、

 

蓮 「狗神!」

 

狗神「仕方ねぇ力をよこせ!」

 

見ぬように目を閉じ更に霊力を狗神へと込め怨念弾の数を増加させ白いくねくねへと攻撃すると白いくねくねは消滅する。

 

狗神「破壊したぞ」

 

蓮 「ありがとうそれにしても鈴仙さんの不思議は

   くねくねか」

 

波長を狂わせ狂気に落とす鈴仙とアイマッチしてる不思議だな。だがそうおもっているのもつかの間だった。辺り一帯に無数のくねくねが出現する。

 

狗神「ちっ!きりがねぇな!!」

 

蓮 「狗神‥‥第二の切り札をきるよ!」

 

狗神「あぁクソ‥くねくねそれしかねぇか!」

 

蓮 「鈴蘭!」

 

鈴蘭「はいはい♪」

 

鈴蘭を召喚しそして狗神に霊力を送るのを止め新たにスペルを唱える。

 

蓮 「爆符 胡蝶の滅殺陣」

 

鈴蘭が大きく翼を羽ばたくと鱗粉が辺りに飛び散る。そして狗神が大きく口を空け思いっきり噛むみ火花が散ったその瞬間に結界を張ると同時に飛び散った火花が鱗粉に発火し大きな爆発が起こる。爆発に巻き込まれたくねくね達は一瞬で消滅する。

 

鈴蘭「一丁上がり」

 

狗神「けっ」

 

蓮 「ありがとう2人共」

 

2人を戻すと、やがて爆煙が消えるとそこには咳き込む鈴仙が若干黒くなって立っていた。

 

鈴仙「ケホッ!ケホッ!爆発ってありですか!?」

 

蓮 「ありなんじゃないですか!」

 

だって弾幕ごっこは美しければ基本的に何でもありといえばありなのだから。神楽を構え一気に近づき刀を振るう。

 

鈴仙「っその程度!!」

 

メガホンを構えた途端にメガホンが変形し長くなると無数の弾幕がさながら散弾銃のように放たれた。だがそれを全て斬り先へと更に進む。

 

鈴仙「まだまだ!」

 

目を瞑り顔に手を当てると鈴仙は目を一気に見開き、

 

鈴仙「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)

 

目から無数の真っ赤な音波のようなものが現れそれが衝撃波のようになり自分に襲い掛かる。

 

蓮 「ぐぅ!!」

 

すぐに目を瞑り受け身を取り態勢を立て直す。しかし本当に前よりも断然に強くなってる。

 

鈴仙「さてそろそろ終わらせましょうか」

 

右腕を掲げると鈴仙は指を鳴らす。そして指を鳴らすと辺り一面に無数のくねくねが出現する。

 

鈴仙「*もうお前は狂っている!*」

 

その一言で無数のくねくねから赤い光が放たれる。

 

蓮 「!!」

 

見てはダメだ見たら終わりだ。両目を閉じ着物の裾を破って目隠しする。

 

鈴仙「なっそんなんで私に攻撃が!」

 

蓮 「金狐化!」

 

一気に霊力を解放し金狐化する。そして神楽を構え一気にかける。確かに目で見ずに攻撃するは不便を通り越し不可能に近いのかもしれない。だがそれならば目以外の五感に全神経を集中させかつ相手の気を読み取るのみだ。

 

鈴仙「っ!」

 

不思議な気配が一気に消え鈴仙の気配が残る。そしてカチャリ音が響く。カチャリという音からして鈴仙はメガホンを構えている。そして発砲する音と気の流れを読みとる。

 

蓮 「ここだ」

 

当たる場所を予測しタイミングを合わせ避ける。

 

鈴仙「嘘っそんな人間の蓮さんにそんな芸当!?」

 

蓮 「今の僕なら何となくではありますが出来るん

   ですよ!」

 

恐らく昔の自分だったら不可能だったに違いない。だが今だから守るために力をつけたいと思い続け努力を重ねたから出来るのだ。

 

蓮 「じゃりゃぁ!!!」

 

鈴仙「っ!」

 

鈴蘭の声そして神楽から伝わる感覚的に後退したみたいだな。

 

蓮 「神楽そのまま捕まえろ!」

 

すぐに神楽に指示を出すとの2体の悪鬼の気配を感じるとそれらは鈴仙の気配がする方向へと進むと、

 

鈴仙「ぐっ!」

 

と、鈴仙の唸る声がする。どうやら捕まえたみたいだな。神楽を構えそして一気に距離を詰める。

 

鈴仙「まさかそんな技に負けるだなんて!」

 

蓮 「切り捨てごめん!」

 

神楽を振るうと確かな手応えを感じると、

 

ピチューーン!

 

と、音が響く。そして着物の切れ端を外すとそこには2体の神楽に掴まれ気絶した鈴仙がいた。この勝負は自分の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「しかし小僧の奴は色々と常軌を逸してきて
   やがるな」

鈴蘭「うんまるで獣みたいだよね」

神楽「失礼ですよ御二方」

怠惰「まぁ蓮くんは努力を惜しまずかつもしかし
   たらそういった事の才能があるのかもね」

狗神「そういえば前にお前は蓮だとかに英雄にな
   れるだの何だの言ってなかったか?」

怠惰「えっあぁまぁなれると思うよ?というかね
   英雄なんて誰だってなれるんだよ」

鈴蘭「えっそうなの?」

怠惰「うん英雄だって色々な英雄がいるだろ?例
   革命家だったり賢者だったりね誰だってな
   れるし誰だって英雄の素質はあるのさただ
   自身を伸ばすか伸ばせないかの違いだよ」

神楽「伸ばすか伸ばせないかですか?」

怠惰「まぁ簡単に言うと努力さ笑われようが何さ
   れようが自分の道を真っ直ぐ進めた奴こそ
   英雄だと俺は思うよ♪」

狗神「何かお前に言われると説得力がないな」

怠惰「まぁ自分で言うのもあれだけどひねくれて
   いるし堕落を知っちゃうとねぇ~っとそろ
   そろ時間かそれじゃそろそろ今回はここま
   でにしようか」

鈴蘭「はいはい」

怠惰「あっそれと月曜日は投稿は出来るとは思い
   ますが出来なかったらすいません」

狗神「やれやれそれじゃあな読者様」

神楽「ありがとうございました」

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