血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、今もなおドラビル2にはまっている怠惰のクソ悪魔です。これをやっていて思うのはPC版マイクラでポケモンMODいれてやりたいなぁ。建築にポケモンとの触れ合い楽しそうなんですがPCないんですよね。おっと失礼。それではそろそろ本編へどうぞ。


第385話 帰るとそこには

日も陰り夜へとなった幻想郷、蓮は博麗神社まであと少しの所まで来ていた。

 

蓮 「‥‥‥‥覚悟を決めなければ」

 

恐らく神社にいるのは霊夢は霊夢であっても楽園の素敵な巫女ではなく鬼巫女であるのは間違いない。その鬼をどうやって攻略していくか。もしかしたら鬼退治に向かう桃太郎などもこんな気持ちだったのかな。

 

蓮 「はぁ‥‥」

 

ため息を吐きつつ飛んでいるとようやく博麗神社の鳥居が見えてくる。鳥居の前へと降りるとそこには、

 

霊夢「あら来たのね」

 

霊夢が賽銭箱の前にいた。ギョッとして後ずさってしまう。

 

霊夢「どうしたの?」

 

蓮 「いっいや‥‥怒ってないの?」

 

待たせてたから怒っているかなと思い聞くと霊夢は首を横に振る。

 

霊夢「ううん私も今さっき来たところだけど?」

 

蓮 「そっそうなの‥‥ふぅ‥‥‥‥」

 

どうやら怒ってはいなさそうだ。それには安堵の息を漏らしてしまう。だが待てよその台詞からしてもしかしたら少し所か結構待たせているよな。そんな事を思っていると、

 

霊夢「何、安心した顔をしてるのよ?」

 

蓮 「いっいやぁ‥‥アハハ‥‥‥‥」

 

ジーと霊夢はこっちを見てくる。何か申し訳ないな。この埋め合わせはしないとな。

 

霊夢「‥‥‥‥まぁ良いわそれよりもそっちは玉を集め

   てはきたのよね?」

 

蓮 「えっあっうん‥‥」

 

でもどうしよう。どのタイミングで話せば良いのかな。そんな事を思っている間にも自分は取ってきた玉を取り出していた。

 

霊夢「6個って結構集めたじゃない」

 

蓮 「まっまぁ‥‥」

 

霊夢「確か7個集めるだったわよね」

 

そう言うと霊夢は玉を取り出す。

 

霊夢「私も何とか1個だけど取ったのよ♪」

 

蓮 「へっへぇ‥‥」

 

言わなければ。それが僕がやらなければならない事なのだから。

 

蓮 「れっ霊夢あのさ」

 

霊夢「何よ蓮あなたの言いたい事なら分かっている

   わよ」

 

蓮 「えっ?」

 

分かってるってまさか自分の言いたい事を分かってくれているのか。それなら話が早いぞ。

 

蓮 「そうそれなら良かっ‥‥」

 

霊夢「私とボールの所有権を賭けて勝負をするって

   事しょ?」

 

蓮 「‥‥‥‥へっ?」

 

あれ何か思ってたのと違う言葉が出てきたぞ。霊夢はニヤリと笑うと、

 

蓮 「ちょっ待っ違う!?」

 

霊夢「さぁ蓮やるわよどっちが勝っても負けても良

   いんだけれど久々に戦いたくなったわ」

 

蓮 「えっだから霊夢」

 

霊夢「構えなさい蓮」

 

これはあれか。やらなければならないのか。いやそれでは自分が話したい事が‥‥この幻想郷を壊しかねない事を言えないじゃないか。

 

蓮 「‥‥‥‥霊夢、お願いだから聞く耳を持ってはく

   れないかな?」

 

霊夢「どういう意味よ?」

 

蓮 「これは集めたら駄目なんだよ!それこそがこ

   の玉をばらまいた黒幕の思惑なんだ!」

 

霊夢「どういう事よというか何よその話しは?」

 

やはり話から察してはいたが霊夢は気づいてないのか。ならば話す必要がある。

 

蓮 「霊夢、落ち着いて聞いて!これは自分達が立

   つこの幻想郷という世界において波紋を呼ぶ

   玉なんだ!」

 

霊夢「波紋?」

 

蓮 「そうだよだって霊夢は可笑しいと思わなかっ

   た?」

 

霊夢「おかしいって‥‥待ってボールを集めると願い

   が叶うって噂はまさか」

 

蓮 「そうそれは僕達にそのボールを集めさせるた

   めの策略だったんだ‥‥だってボールを集めた

   者がいたとしたらその人も噂になるんだ」

 

それを言うと霊夢は顎に手を置いて黙る。

 

霊夢「たしかに言われてみるとそうね‥‥蓮それを誰

   から聞いたの?」

 

蓮 「華扇さんからだよ」

 

霊夢「‥‥‥‥そう詳しく聞かせてちょうだい」

 

そうして自分は霊夢に聞いた話をありのままに話す。ボールを7つ集めると幻想郷を覆う博麗大結界に歪みが生まれる事そして黒幕は外からその策略を行っている事それら全て知っている限りで話す。

 

霊夢「まさかそんな事になっているだなんて」

 

蓮 「それでマミゾウさんと亜狛さん耶狛さん達の

   3人が外界に赴いて黒幕をこっちの世界へと

   引きずり下ろすって」

 

霊夢「はぁ!?黒幕をこっちにって!?なんであん

   たそれを止めなかったのよ!?」

 

言いたいことは分かる。霊夢や自分ましてや人間は人間の味方であり妖怪の味方ではないのだから。それは外の世界から来た者も同時に同じである。だが、

 

蓮 「言いたいことは分かるよ‥‥けれど霊夢もしも

   その黒幕をあっちで倒したとしてこんな事を

   もう行わないって保証はあると思う?」

 

霊夢「それは‥‥まぁそうだけれど」

 

黒幕を倒したからといってこの異変を止めるかどうかは別の話だ。何せ相手は外来人であって幻想郷のルールなんて物は知りはしないしそんなのは通用すらしない。そのために分からせる必要があるんだ。幻想郷がどれだけ残虐で恐ろしく美しいのかを。

 

霊夢「なら何で言ってくれないのよ」

 

蓮 「華扇さんに口止めされてて‥‥恐らく話したら

   霊夢が全力で妨害してくると思ったからなの

   かもね」

 

霊夢「はぁ‥‥‥‥まったくそれで私は何をすれば良い

   のよ?」

 

蓮 「黒幕を懲らしめる役だと思う幻想郷がどれだ

   け恐ろしいのか身をもって体験させるつまり

   肝試しの脅かし役みたいなものだと思う」

 

そしてその役は恐らく幻想郷の者達全員になるだろう。そして脅かされる者は当然黒幕だ。だが霊夢にはもう1つ仕事があると思う。

 

蓮 「そして最後は黒幕を帰す役目もあるかもね」

 

霊夢「だと思ったわまぁ良いけど‥‥ただ秘密にされ

   てたのが不快なのよね‥‥」

 

蓮 「あっえっと‥‥分かった今度、出掛けようその

   時にお詫びで霊夢が欲しい物を買‥‥どうした

   の顔を真っ赤にさせて?」

 

何故か霊夢の顔が真っ赤だ。何かあったのかな。

 

霊夢「えっえぇとつまりはその‥‥デートって事?」

 

蓮 「えっあっうんそうなるよね‥‥」

 

言ったこっちも小っ恥ずかしいな。それにその顔は反則だろ。

 

霊夢「なら許す!」

 

蓮 「アハハ‥‥」

 

そんな笑っているその時だ。

 

? 「うぉ~!!そこどけぇ!!」

 

蓮 「えっ!?」

 

霊夢「なっ!?」

 

すぐさま退くと何かが降ってきて土煙を上げる。

 

霊夢「なっ何よ!?」

 

? 「つつつ‥‥‥‥」

 

蓮 「えっ魔理沙!?」

 

それは服が所々でボロボロになっている魔理沙だったのだった。




怠惰「ではては今回はここまで」

狗神「今回は戦闘回じゃないんだな」

怠惰「まぁ戦闘回ならとっておきのが後々にある
   からねぇ」

鈴蘭「それはそれは」

神楽「因みに黒幕ってどんな子なんですか?」

怠惰「え~と龍組でも話したけど強いていうなら‥‥
   いやそれは出てきたら話すよ」

狗神「もったいぶりやがって」

怠惰「まぁまぁここで言ってもねまぁヒントを言
   うなら所々でその子の名前は出てるとしか
   言えないよね」

神楽「そうなんですか?」

怠惰「まぁね黒幕と会った蓮の思考や物語を書く
   のが楽しみってリアル怠惰は言ってるよ」

狗神「小さな楽しみだな」

怠惰「まぁこういうのは自分を表現できるからね
   さてそれではそろそろ時間だから今回はこ
   こまでね」

神楽「あぁまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それでは読者様」

神楽「ありがとうございました」

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