夜の博麗神社、普段ならば静かな夜かはたまた宴会で騒ぐため騒々しいぐらいなのだが今は違う。何故ならば、
霧雨「くらいやがれ!!」
そう現在は弾幕ごっこをしているからだ。魔理沙は星型の弾幕を放ってきたがすぐさま霊夢の前へと入り、
蓮 「‥‥っ!」
抜刀の一斬による剣圧で弾幕をかき消す。その瞬間に、
霊夢「そらっ!」
霊夢の追尾するお札弾幕が魔理沙を襲う。
霧雨「効くかよ!」
箒を巧みに操り霊夢の攻撃を回避していく。それに続き魔理沙が避けて移動するであろう場所を予測し神楽を振るい斬撃打を放つ。
霧雨「おわっ!?」
霊夢「覚悟しなさいよ魔理沙!」
だがこの時にふと思う。そういえば魔理沙とタッグを組んだこいしがいないと。すると、
こい「私メリーさん今、あなた達の後ろにいるの」
蓮 「っ!!!」
すぐさま霊夢の肩を思いっきり押しそして自分もすぐに避ける。
霊夢「っ!蓮あんた何するの‥‥って」
こい「あれ?」
自分達が先程までいた場所にはこいしがナイフを持って斬りかかっていた。流石はメリーさん殺意が強いったらない。
蓮 「霊夢、気をつけてこいしちゃんのオカルトは
メリーさんって言って背後から攻撃を仕掛け
てくるから!」
霊夢「無意識の力をフルに活用できるオカルトって
事ね!」
そう言い御札を投げつけるがこいしは一瞬で姿を消す。だがそれを狙ってなのか、
霧雨「そらよっ!」
魔理沙は何かを此方へと投げつけてきた。それは何か光る液体が入った丸フラスコだ。液体が入ってる時点で嫌な予感しかしないのは気のせいか。
霊夢「それは私がやるわ!」
そう言い今度は袖から長い針を取り出し投擲し丸フラスコに命中すると小規模な爆発が起こる。やっぱり爆発する系だった。あんなのを斬ったら被弾していた。
霧雨「蓮なら易々と斬ってくれるかと思ったんだが
なぁ‥‥」
霊夢「言っておくけど私と蓮とでタッグよ!」
霧雨「おっと夫婦宣言か」
霊夢「ちゃうわ!?」
蓮 「何でそうなるのかな!?」
ツッコミをしつつ霊夢は陰陽玉を自分は神楽を輝かせ分霊の悪鬼を出現させビームで攻撃を仕掛ける。
霧雨「まったく素直になれよなぁ‥‥私個人としては
お前達のそんな光景を見続ける立場からした
らよ結構やきもきするんだよ!」
回避してそう言うと腕を掲げ、
霧雨「星符 サテライトイリュージョン」
無数の玉が魔理沙の周りを周りだしレーザーを玉で防ぎながら此方へと突っ込んでくる。するとそれに合わせ、
こい「夢符 ご先祖様が見ているぞ」
と、こいしの声が聞こえると無数の人魂弾幕が自分達目掛けて襲いかかる。2人の攻撃が襲いかかる中、霊夢と背中合わせになると、
霊夢「魔理沙は私がやるわ!それから色々と合わせ
てちょうだいね蓮」
蓮 「‥‥?まぁ分かったよそれからこいしちゃんの
攻撃は何とかする!」
そう言いすぐさま神楽を鞘に納刀し悪鬼を消すと懐から狗神の式神札を構える。
蓮 「式符 狗神の呪怨」
狗神「しっかりやれよ小僧!」
スペルを唱えると狗神が現れると自身の霊力と狗神の妖力を合わせて髑髏弾幕を作り出しこいしの人魂弾幕にぶつけ相殺させる。そして霊夢はというと、
霧雨「お前が来ると思ったぜ霊夢!」
霊夢「まぁあんたの事は私がよく知ってるから」
そう言い霊夢は一瞬で姿を消す。それを見ていた魔理沙は霊夢を探しキョロキョロとしだすと、
霊夢「ここよ」
霧雨「なっいつの間に!」
いつの間にか魔理沙の背後へと移動しお祓い棒を構え、
霊夢「宝具 陰陽飛鳥井」
巨大な陰陽玉を出現させそれを蹴り飛ばし攻撃を仕掛ける。
霧雨「なんのそれしき!」
スペルをキャンセルした魔理沙はすぐさま離れるが霊夢が放った巨大陰陽玉はこっちへと飛んでくる。霊夢の言っていた合わせるとはこういう事か。
蓮 「狗神!」
狗神「ちっ分かったよ!」
狗神は一瞬で粒子となって消える。そして鞘に納めた神楽を構えタイミングを合わせて抜刀し一気に5連続の斬撃を叩き込む。すると巨大な陰陽玉は分裂し小さな陰陽玉が辺りに飛び散る。
霧雨「ぬわっ!?」
こい「そんな技も使えるんだ!」
いや使えると言うか合わせろと言われたから自分に出来る事をしただけだ。
霊夢「ナイスよ蓮!」
そう言いながら霊夢は此方へと猛スピードで向かってきながら腕を真っ直ぐこちらへと伸ばす。恐らく霊夢の事だから追撃をするつもりなんだろうな。
蓮 「まぁ合わせろって言われたからね!」
神楽を鞘に納め霊夢の腕を掴み何回か回転して真っ直ぐ上空へと投げる。
霧雨「それじゃ的だぜ霊夢!」
こい「リフレクスレーダー」
未だに飛び散る陰陽玉を回避しつつ2人は格好の的となっている霊夢に目掛けて星型の弾幕と心電図計のような糸のレーザーを放ってくる。しかし霊夢はただ飛ばされようとした訳ではない。さっき思った通り霊夢の狙いは追撃だ。
霊夢「神技 八方龍殺陣」
スペルを唱えると霊夢そしてその真下にいる自分を中心として八角形の結界が張られると、それは一瞬で拡がり2人が放った星型弾幕とレーザーを消し去る。
霧雨「あぶねぇ!?」
こい「おっとっと‥‥」
しかし段々と飛び散った陰陽玉は消えていってるとはいえどまだ飛び散っている物もある中で回避をして反撃してくるのだ。相手とはいえど天晴れとしか言えないな。結界が消え霊夢は自分の隣に降りてくる。
霊夢「あの追撃でも無理とはねぇ魔理沙はやっぱり
しぶといったらありゃしない」
霧雨「おいコラ人をどこぞの地底の神と一緒にする
なって!」
それ完璧に理久兎の事だよな。確かにあの神の生命力はゴキブリ並みだからな。そんな事を思っている一方で地底では、
理 「フェックシュン!?あぁ‥‥本当に風邪かな」
と、噂をした神がクシャミしたのをこの場の者達が知るよしもない。
こい「理久兎お兄ちゃんの悪口はダメだよ?」
霧雨「悪口ではないぞ?」
まぁでも現に本当にゴキブリというか雑草レベルでしぶといよな理久兎さん。
霊夢「それで?お話は終わったわよね」
そう言うと霊夢はお祓い棒を振るった直後にどこからともなく卒塔婆の頭が空間を裂いて出てくる。
霊夢「博麗大結界の隙間!」
その一言で卒塔婆は裂いた空間からミサイルのように放たれる。
こい「スティンキングマインド」
こいしはヒラリと1回転すると辺り一面に金色の薔薇が空一面に咲き誇り霊夢が放った卒塔婆を相殺するとハート弾幕が乱れ散る。
蓮 「抜刀‥‥無心連斬」
抜刀からの軌跡の残る斬撃で乱れ散るハート弾幕を斬りかき消すと、
霧雨「実際にあった学校の恐怖」
腕を掲げた直後、上から何かが落ちてくる。それは外の世界の学校で何度も見かけたピアノだ。
蓮 「霊夢ここは僕がやる!」
霊夢「でも!」
と、霊夢が言った直後にナイフを構えたこいしが前へと入る。
こい「霊夢お姉ちゃんは私が遊んであげる♪」
霊夢「っ‥‥分かった魔理沙は任せるわ!」
そう言われ頷きすぐさま神楽の柄を両手で握り構える。そして呼吸を整え渾身の一斬を叩き込みピアノを真っ二つにする。だがそれに続き今度は有名な音楽家が描かれている絵画が無数に飛び交い目からビームを放ってくる。神楽を振るい弾き飛ばして絵画に反撃し壊す。だがまだ懲りないのか今度はバスケットボールを持った半透明人間の5人がボールを構えながら突っ込んでくる。神楽を鞘へと納め式神札の狗神と鈴蘭を取り出し、
蓮 「狗神!鈴蘭!」
2人を呼ぶと煙と共に2人が現れる。
狗神「ちっ!」
鈴蘭「いくよ!」
鈴蘭が鱗粉をばらまき狗神は牙を見せる。
蓮 「霊夢!!」
霊夢「まったくあんたは粗っぽいんだから!」
そう言い御札を構えた瞬間、
蓮 「爆符 胡蝶の滅殺陣」
と、スペルを唱えた瞬間に狗神は思いっきり噛むと火花が散るとそれらは、ばらまいた鱗粉に着火しそして大きな大爆発を起こす。
霧雨「うぉ!?」
こい「キャッ!!?」
霊夢「そらっ!」
そして霊夢は御札を展開し簡易的な結界を作り爆発を防ぐ。爆発が止み霊夢の隣に来ると、
霊夢「本当に蓮、あんたはこういうのは何で荒い
のかしらねぇ」
蓮 「ごめんって‥‥」
正直な話で合わせてもらうよりも誰かに合わせるというのが向いているのかもしれないよな。そんな事を思っていると、
こい「抑制 スーパーエゴ」
こいしがスペルを宣言する声が聞こえる。すると無数の弾幕そして自分達はとんでもない引力でこいしの方へと引き寄せられる。
蓮 「ぐっ!?」
霊夢「今度はなによ!?」
引き寄せられる一方で魔理沙は箒の上に立ちミニ八卦炉を構える。
霧雨「これならちょこまかと動くお前達にも当たるよ
な!恋符 マスタースパーク」
ミニ八卦炉から魔理沙、十八番のマスタースパークが放たれる。身動きがとてもしづらいこの場でこれはキツすぎるぞ。使いたくはないがここは鈴蘭という切り札をきるか。
霊夢「少し掴むわよ蓮!」
蓮 「えっ!?」
霊夢に背後から抱きつくように掴まれると一気に視界が暗くなる。そして視界が戻るとそこは魔理沙達から少し離れた木の枝にワープしていた。
蓮 「何なの今の!?」
霊夢「まっこれが私の不思議よ」
蓮 「そういえば霊夢の不思議って‥‥」
霊夢「私の不思議は『隙間女』よ」
隙間女……って何かな。隙間と聞くとすぐ思い浮かぶのは紫さんなんだが聞いていると多分違うとは思うんだよな。隙間女とは一体どんな不思議なんだろうか。
霊夢「とりあえず蓮は動けるわよね?」
蓮 「勿論動けるよ」
霊夢「そう‥‥魔理沙達が奥の手を使う前に一気に叩
くわよ」
先手必勝ということか。確かに魔理沙の最後の技はトイレへと引きずり込まれたら即座にゲームオーバーまたこいしの場合は突然背中をナイフで刺されてゲームオーバーと終わりの未来しかない。それなら仕掛けられる前に仕掛けるのみという霊夢の考えには大賛成だ。
蓮 「了解!」
霊夢「ならやるわよ!」
そう言い自分達は一気に木から飛び出る。そしてそれに気づいたのか魔理沙とこいしはこっちを見る。
霧雨「そんな所にいやがったのか!」
こい「次は逃がさないよ!」
そう言う魔理沙は箒に股がり構えこいしは腕を掲げ、
こい「本能 イドの解放」
霧雨「彗星 ブレイジングスター」
今度は無数のハート型が弾幕がこいしを中心に放たれ魔理沙はミニ八卦炉でブーストしてたいあたりを仕掛けてきた。
蓮 「魔理沙は僕が何とかする!こいしちゃんの弾
幕を何とか出来る?」
霊夢「それくらい簡単よ!」
そう言うと霊夢は両腕を水平に広げると、
霊夢「霊符 夢想封印」
霊夢から4つの光玉が出現しこいしの弾幕とぶつかるがハート型弾幕を消滅させながらこいしの方向へと進んでいく。そして霊夢が開けてくれた道を一気に直進していくと目の前から魔理沙が迫ってくる。
霧雨「そんなんじゃぶつかっちまうぜ蓮!」
蓮 「それはどうかな魔理沙」
そう言いながら鈴蘭の式神札を構える。
霧雨「何だ?それ‥‥鈴蘭‥‥はっしまった!!!?」
魔理沙は重々と言える程に知っている筈だ。鈴蘭が近接戦闘者絶対シバくウーマンである事を。
蓮 「逆襲 鈴蘭の秘技」
鈴蘭を召喚すると鈴蘭はその右足に霊力をチャージしているのか右足がきらびやかになっていた。
霧雨「とっとま!」
鈴蘭「チェスト~ー!!!」
強烈な蹴り上げによるカウンターを魔理沙に決め吹っ飛ばすと、
こい「きゃっ!?」
霧雨「がはっ!?」
そのままこいしに激突し弾幕は消えてなくなる。
霊夢「蓮!」
蓮 「うん一気に叩く鈴蘭!」
鈴蘭「うん!それなら一気に!!」
そう言い鈴蘭は一気に魔理沙とこいしの後ろへと回り、
鈴蘭「叩き落とす!!」
霧雨「なっ!?」
こい「うぇ!?」
かかと落としで2人を地面へと落とす。そしてそのまま自分は地上へと降り狗神と神楽を召喚し神楽には本体の刀を渡す。
蓮 「*猿夢からは逃げられない*」
狗神「さて‥‥やるか」
神楽「はい」
辺りに視界を奪うかのような濃霧が自分達を包み込みその中へと魔理沙とこいしは落ちる。
霧雨「不味いぜこれは」
こい「えっなんな‥‥」
と、声が聞こえた直後に、
鈴蘭「まずは活け作り~活け作りです」
神楽「それでは活け作りです‥‥」
抜刀からの素早い斬撃で魔理沙とこいしに攻撃し、
こい「斬撃!?」
霧雨「ぐはっ逃げねぇと!」
鈴蘭「次は抉り出し~抉り出しです」
と、また鈴蘭のアナウンスが流れると狗神は拳を構え、
狗神「そら2人前だ!」
地面目掛けて拳を撃つと地面に亀裂が入りやがて抉れていき抉れて飛び散った破片が2人に襲いかかる。
霧雨「だぁ!?」
こい「なにこれ‥‥」
戦意喪失気味になっている2人に近づき、
蓮 「お客様方、言った筈ですよ逃げれないと」
狗神は楽しそうに手の指をならし神楽は刀を構える。
霧雨「まっまて話し合‥‥」
と、魔理沙が言いかけるが無駄だ。すぐさま自分達は2人をフルボッコにして上空へと打ち上げる。
霧雨「こっこれは新パターンか‥‥」
こい「あれ前はここで終わってたの?」
霧雨「あぁ‥‥上空に打ち上げては‥‥おいまさか」
そう声が上から聞こえてきた。魔理沙の思った事は恐らく霊夢の攻撃が来るのかだろうな。それは当たっている。何故ならそのために2人を上空へと打ち上げたのだから。
蓮 「霊夢、最後の美味しいところは譲るよ!」
霊夢「それはどうも」
何処から分からないが霊夢の声が聞こえると、
霊夢「*あんな隙間に巫女がいるなんて!*」
と、スペルを宣言する声が聞こえたかと思うと空間に裂け目が突然現れそこからお祓い棒を構えた霊夢が現れお祓い棒による強烈な突きが2人を貫いた瞬間、
ピチューーン!ピチューーン!
被弾する音が鳴り響く。こうしてこの勝負は自分達の勝利となったのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
狗神「あぁ」
鈴蘭「まぁリアルが忙しかったから仕方ないから今
回は何も言わないよ」
神楽「そうですね」
怠惰「すいません‥‥でまぁあれだ霊夢ちゃんの隙間
女について少し解説をしようかな」
狗神「結局あれはなんだよあの隙間のB‥‥」
ゴンッ!
狗神「おぉ~ー!!?」
鈴蘭「ど‥‥何処からともなくタライが!?」
神楽「しかも綺麗に脳天を狙ってきましたね」
怠惰「変な事は言わないのあの人は20~25歳
だ良いね?」
鈴蘭「アッハイ‥‥」
怠惰「でまぁ話を戻すけど確かにそれには似てる
よねまぁ実際の話になるとある時に部屋に
引っ越して暫くしてからふと気づく誰かに
見られている気がするとその者はその視線
の正体を探るために色々と探し回った別の
部屋やベッドの下に押し入れの中に更には
壁に覗き穴がなんて思って探したが一向に
見つからないそんな生活が暫く続いた」
神楽「それって現代のカメラとかで撮影されてい
たのでは?」
怠惰「いいやカメラのような感じではなくもっと
こう生々しい視線だよ‥‥そしてその者はふ
と家具と家具の間に目をやってようやくそ
の視線の正体に気づくそれは普通に考えて
も人が入ることなど出来ず入れてもゴキだ
とかなら入れるような凄く狭い隙間にこち
らを覗く生々しく目を輝かせる女がジーと
こっちを見つめていたってのが隙間女とい
う不思議の内容だよね」
鈴蘭「うわぁ何かストーカーみたい」
怠惰「まぁ~考え方によってはねぇ‥‥」
狗神「それがあの巫女の不思議な‥‥何か主人公ら
しくねぇ不思議だな」
怠惰「それ言ったら蓮くんもだけどけねさてそれ
では時間も時間だし今回はここまでね」
狗神「あいよ」
怠惰「あっそれと明日ポケモン投稿しますのでよろ
しくお願いします」
神楽「ではお知らせも終わったようですし今回はこ
こまでです」
鈴蘭「また明日もよろしくね」
怠惰「それでは読者様」
狗神「またな」