血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、サザンドラの育成が終わった怠惰のクソ悪魔です。次はミミッキュかドラパルドか‥‥もしくは別のポケモンを取るか悩み所です。早く過去作から育てたニンフィアを連れてきたい今日この頃‥‥失礼それではそろそろ本編へどうぞ。


第390話 黒幕を追って

暗い細道を真っ直ぐ道沿いに進んでいくと光が見えてくる。

 

霊夢「もう少しね」

 

蓮 「あっでも気をつけてそこはすぐ右に行かない

   と顔をぶつけるから」

 

霊夢「‥‥あんた打ったの?」

 

蓮 「まぁ‥‥顔面にもろ強打したよね‥‥」

 

間欠泉異変の時は色々と苦労したな。それに恐らくだがあのムカつく文章は理久兎が彫ったものだろうな。というかあの文章といい理久兎のゲスい喜び顔を連想するとイラッとしてくるな。

 

霊夢「蓮?」

 

蓮 「えっあぁうん何でもないよとりあえず気をつ

   けてね」

 

霊夢「えぇ‥‥」

 

そうして例の自分の顔面を強打した場所を曲がり少し進むと地底の洞窟と橋のかかる場所へと来る。そこには橋の番をするパルスィが手摺に寄りかかりながら緑眼でこちらを見てくる。

 

パル「あら?珍しい客人ね」

 

蓮 「すいませんが通して頂けませんか?」

 

 

通行書を見せるとパルスィは目を瞑り頷くとどうぞとジェスチャーしてくれる。

 

蓮 「ありがとう」

 

霊夢「ねぇ聞きたいんだけどここに異変の黒幕的な

   奴は来た?」

 

と、霊夢は聞くとパルスィはひきつった顔をする。

 

パル「あの人間ならさっき私を負かして旧都に行っ

   たわよ」

 

霊夢「どうやら無事にここへ来たみたいね」

 

蓮 「そうみたいだ」

 

地底の妖怪達は地上の妖怪達よりも質が悪く危険な連中が多い。その中の序章である旧都への道をクリアしたとなると実力はあるみたいだな。

 

蓮 「急ごう」

 

霊夢「えぇ」

 

蓮 「パルスィさん情報の提供を感謝します!」

 

パル「はいはい‥‥急いじゃってその忙しさが妬ま

   しい‥‥」

 

段々と顔をひきつらせてくる。こうなってくると面倒だしさっと逃げるか。 

 

蓮 「ありがとうございました!ほら行くよ霊夢」

 

霊夢「えっちょっと蓮」

 

そうしてパルスィの元を去り更に先へと進むのだが、

 

むのだが、

 

霊夢「何かおかしいわね」

 

蓮 「霊夢も気づいた?」

 

霊夢「嫌でもね‥‥」

 

地底の建物に幾つもの穴や倒壊が起きていた。旧都なら普通でごく一般的な光景と言ったら終わりだとは思うが、修行の際に来ていた時とは断然的に違う雰囲気だ。

 

妖怪「あの野郎共が!」

 

妖怪「美寿々様にあぁ言っておいてお前が壊してい

   るじゃねぇか!!」

 

妖怪「修繕するこっちの身にもなりやがれ!!」

 

と、叫びながらも散らばる材木等を片付けていた。

 

霊夢「気が立っているみたいね」

 

蓮 「こういう場合はそっとしておこう‥‥」

 

触らぬ神に祟りなし。こういうのはそっとしておこう。

 

霊夢「まぁそれも一理あるわ‥‥」

 

蓮 「うん‥‥」

 

無闇に関わると地底の妖怪達は目と目を合わせるとすぐに戦いを仕掛けてきたりするため出来る限りで関わらない方がいい。それよりも今は黒幕の生存かどうかを確認しなければ。妖怪達の話を聞いていると、どうやら理久兎と黒幕は戦っていたみたいだし。理久兎のことだから加減はしてくれてはいるだろうけど下手に殺されてなければいいけど。

 

蓮 「急ごう霊夢」

 

霊夢「えぇ」

 

そう言い離れようとすると、

 

? 「あっ霊夢に蓮だ」

 

聞き覚えのある声が聞こえてくる。声のした方向を見るとそこには瓢箪を片手に持ちながらほろ酔い気分であろう萃香が立っていた。

 

霊夢「あんたこんな所で飲んでいたのね‥‥」

 

萃香「まぁねぇ~それよりもどうしたの?」

 

蓮 「いえこれってやっぱり‥‥」

 

と、聞くと萃香は静かに頷く。やはり思っていた通り理久兎の仕業っぽいな。

 

萃香「彼奴に至っては加減は出来ないから」

 

霊夢「それあんたが言う?」

 

萃香「酷いなぁ私はこれでも加減できるよ少しは」

 

少しって‥‥それできてないような。あまり言うと巨大化して殴ってきそうだから言わないでおこう。

 

霊夢「ねぇ所で理久兎の相手ってこの辺じゃ見ない

   ような感じの子よね?」

 

萃香「えっあっうんそうだけど?」

 

霊夢「そう」

 

これも妖怪達が話していた通りだな。理久兎な何らかの理由で戦ったということか。

 

霊夢「その後そいつはどうしたか分かる?」

 

と、霊夢が言うと萃香は腕を組んで考え出す。

 

萃香「たしか‥‥あっそうだ理久兎が大きなハサミで

   ジャキンッて斬った後にその子の襟首を掴ん

   で地霊殿に連れていったよ」

 

蓮 「因みにそれはどのくらい前ですか!」

 

萃香「ついさっきだよ?恐らく理久兎にある程度の

   折檻を受けてるかもねぇ‥‥ただ気を付けなよ

   2人共」

 

蓮 「何がです?」

 

萃香「見間違いかもしれないけれど理久兎の身長が

   縮んだり大きくなったりしてて理久兎のよう

   で理久兎じゃない感じがしたんだよ」

 

意味の分からない事を言ってきたな。縮んだり大きくなったりっていったいどういうことだ。

 

霊夢「何それ?酔っ払てたからじゃなくて?」

 

萃香「う~んそうかもだけどでも私以外の皆もそう

   見えたって」

 

感じからして遠目で見てたからの見間違いなのだろうが萃香がそう言うのであれば気をつけていきたいところだな。

 

蓮 「分かりました一応で気を付けてみます」

 

萃香「んっ分かった気をつけてね2人共」

 

そう言い萃香は手に持つ瓢箪をラッパ飲みしながらふらふらと去っていった。

 

霊夢「どういうことかしら?」

 

蓮 「それも気を付けるとして今は速く黒幕の安否

   の確認をしないと」

 

霊夢「そうね」

 

そうして急いで地霊殿へと向かうとそこには旧都で話題になっていた理久兎やその従者達に更にはさとりとお燐が外にいた。

 

蓮 「何しているんだろ?」

 

霊夢「とりあえず声をかけましょうか」

 

蓮 「そうだね‥‥」

 

そうして理久兎達に向かって、

 

蓮 「理久兎さん!」

 

霊夢「あんた達そんな所でなにしてるのよ?」

 

と、声をかけるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あいよ」

鈴蘭「しかし怠惰くん大変だったね」

怠惰「本当にリアル怠惰さんは生死の境をさまよっ
   たよ」

神楽「アハハ‥‥」

怠惰「まぁそんな事よりも次はついに理久兎とまた
   会うことになる訳だけどまぁこの先の展開は
   おおよその読者様は知っているんだよね」

鈴蘭「狐組と龍組って話が繋がってるからね」

怠惰「ただあくまでも龍組は理久兎視点での話だか
   らこっちはこっちで蓮視点での話で描くので
   お忘れなくね」

鈴蘭「まぁそこはね」

狗神「そっくりそのままは話にならん」

神楽「たしかに」

怠惰「まぁその辺はよろしくねそれでは時間も時間
   なので今回はここまで」

狗神「また明日もよろしくな」

鈴蘭「それでは読者様」

神楽「ありがとうございました」

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