血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、巨大マックス マホイップの捕獲に成功した怠惰のクソ悪魔です。マホイップ‥‥見た目では想像が出来ない動きが出来るので使っていて楽しかったりしています。失礼それでは本編へどうぞ。


第400話 長年の思い

宴会の翌日、自分達は宴会の後片付けを済ませ博麗神社の表に出る。

 

霊夢「さてと‥‥準備は万端かしら?」

 

菫子「いっ何時でも来い!」

 

霊夢「なら遠慮なくと言いたい所だけど少し準備し

   ないといけないのよね‥‥」

 

ズコッ!

 

準備が必要ならそんな紛らわしい事を言わないでよ。菫子と一緒にズッコケてしまったではないか。せめて準備が終わってから言おうよ。

 

霊夢「準備が終わるまで待っててちょうだい」

 

そう言うと霊夢は黙想し準備を始める。そう今日は菫子が外界へと帰るそのための準備だ。

 

菫子「もっもう‥‥」

 

蓮 「やれやれ‥‥」

 

霊夢には何時も振り回されているよな。いや自分も霊夢を振り回しているから同じかな。

 

菫子「‥‥ねぇ蓮お兄ちゃん」

 

蓮 「ん?」

 

菫子「蓮お兄ちゃんは本当に外界へ帰る気はないん

   だよね?」

 

またその話か。しつこいようで失礼かもしれないが

 

蓮 「あぁないよ‥‥」

 

菫子「そうやっぱり残念だなぁ」

 

残念か。そう思われても仕方はないよな。そんな事を思っていると空が薄暗くなる。

 

蓮 「ん?」

 

上を向いた次の瞬間、

 

蓮 「ぐふっ!?」

 

何かが上から落ちてきて反応できずに下敷きになる。

 

菫子「蓮お兄ちゃん!?」

 

霧雨「いやはやダイナミックに行こうと格好つけた

   たが流石にミスったぜ」

 

どうやら魔理沙は格好つけてのダイナミック入場をミスったみたいだ。

 

菫子「だっダイナミックって‥‥ってそれよりも!」

 

霧雨「ん?」

 

蓮 「魔理沙~そろそろどいてくれるかな?」

 

霧雨「うひゃ!?」

 

飛び驚くとすぐさま離れる。立ち上がり埃を払い、

 

蓮 「魔理沙、他人の迷惑を少しは考えない?」

 

霧雨「いや悪かった悪かったからそっと神楽に手を

   添えるなって洒落にならねぇから!?」

 

魔理沙は何を言っているんだ。ちょっとマナーのなっていない子悪党もとい魔理沙に天誅を下すだけじゃないか。

 

蓮 「まったく次はないからね?」

 

神楽に手を添えるのを止めると魔理沙はホッと安堵の息を漏らす。

 

霧雨「いや~悪かったぜまさかクッションにしてい

   たとは」

 

蓮 「まったくもう」

 

菫子「所で魔理沙っちは何しに?まさかお見送り的

   な♪」

 

霧雨「おうそうだぜ♪」

 

どうやら菫子のお見送りに来てくれたみたいだ。

 

霧雨「それにどうやら私だけでもなさそうだな♪」

 

菫子「えっ?」

 

蓮 「‥‥‥‥気配?」

 

辺りから気配を感じ見ると、

 

華扇「流石ね私達の気配に気づくとはね

 

マミ「うむ」

 

華扇とマミゾウが現れ更には、

 

神子「間に合いましたね」

 

聖 「そのようで♪」

 

神子に聖が目の前の鳥居の階段を登りこちらへと近づきそして突然、裂け目が現れ、

 

亜狛「今日お帰りとのことで見送りに参りました」

 

耶狛「来たよ♪」

 

理 「これはこれは幻想郷の有力者達が揃い踏みの

   ようで」

 

更には理久兎達までもがやって来た。豪華なお見送りだな。

 

菫子「私なんかのためにわざわざ?」

 

霧雨「おいおい悲観するなよ」

 

理 「だな‥‥まぁお前がどう思おうが知った事では

   ないが繋がり方はどうであれお前とここにい

   る奴達がいやお前と関わった奴達は何かしら

   の不思議な形で繋がっているのさ‥‥俺はそれ

   を良く知っているそれを教えたのは他でもな

   くこいつだからな♪」

 

ニヤリと理久兎は自分に向かって笑う。恥ずかしくてついつい照れしまう。

 

菫子「蓮お兄ちゃんが?」

 

理 「あぁ俺はこいつのその繋がりの強さを幾度と

   見せつけられてきただからこそ分かるのさ繋

   がりは力になるってなそれに一度繋がっちま

   うと捨てても捨てきれないもんだぞ?」

 

菫子「繋がりね‥‥言うことが本当にコトワリ様なの

   かって疑問に思うけど?」

 

コトワリ様?一体なんの話をしているんだ。

 

理 「うるせぇやい断つのは悪縁だけだっての」

 

蓮 「えっとさっきから何の話をそれにコトワリ様

   って‥‥?」

 

理 「俺のオカルトさ‥‥だから気にすんなよ♪」

 

理久兎の持つオカルトか。一体どんなのなのだろうかコトワリ様とは。少し気になるな。

 

菫子「昨日も思ったけど誰かと話すのって面白いも

   のなのね‥‥考え直す必要があるわねありがと

   う少しくらい人と話してはみるわよ」

 

蓮 「おぉ菫子‥‥」

 

そう言ってくれるのは凄い嬉しい。遠い親戚だけれども妹のように接してきた菫子にはボッチの道は歩ませたくはないな。だって‥‥いやよそう色々と嫌な思い出ばかりが蘇ってしまうしな。

 

菫子「もう大袈裟よ」

 

蓮 「だってさぁ」

 

何て言っていると瞑想していた霊夢は振り返りこちらを向くと、

 

霊夢「準備できたわ」

 

と、言ってくる。どうやらもうお別れの時間みたいだな。

 

菫子「そう‥‥やっとの思いで見つけたお兄ちゃんは

   こっちで幸せに暮らしているそれを取り上げ

   る権利は私にはない‥‥けどやっぱり寂しい」

 

少し悲しそうな顔をするが自分は何て言えばいいんだろうか。そう思っていると霊夢は呪文を唱えると菫子の体は徐々にと消えていく。言わなければもう会えないのかもしれないのだから。

 

蓮 「菫子‥‥僕は今とっても幸せだよ皆がいて菫子

   がこうして成長してくれて僕はとても幸せ者

   だよだから菫子‥‥同じように幸せになってよ

   僕の事を思い出しても良いからさ♪」

 

優しく菫子の手を握り微笑む。

 

菫子「蓮お兄ちゃん‥‥」

 

蓮 「菫っ!?」

 

突然のことだ菫子こちらへと顔を近づけた。突然のこと過ぎて訳が分からない。何が起きたのだ落ち着き考えようやく分かる。

 

菫子「んっ‥‥」

 

蓮 「!!?」

 

霊夢「なぁっ!?」

 

霧雨「おっおっおっおう‥‥」

 

理 「おぉ~!」

 

それは菫子が自分に向かってキスしていた。どういうつもりなんだ。自分を離すとクスリと笑って、

 

菫子「何年もの私の思い受け取ってよね♪」

 

蓮 「それって‥‥」

 

菫子「ふふんっ内緒よ蓮お兄ちゃん大好きだよ♪」

 

そう言うと菫子は光となって消えた。まったく最後まで引っ掻き回すよな菫子はそこも昔から変わらないな。霊夢達を見ると皆は顔を赤くして固まっていたが理久兎達は楽しそうに見ていた。

 

聖 「へっへへぇ!?」

 

神子「おっおお落ち着け素数をだな!」

 

華扇「だっ大胆なことするわねぇ」

 

マミ「いや~青春じゃなぁ♪」

 

耶狛「面白かったねお兄ちゃんお兄ちゃん?」

 

亜狛 (゜ρ゜)

 

この人達は楽しそうに見ちゃって。というかこんな事を見たら‥‥冷や汗をかきながらすぐさま霊夢を見ると、

 

霊夢「‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

何故か黙ったまま立ち尽くしていた。

 

霧雨「おっおいこいつ立ったまま気絶してやがる」

 

蓮 「えぇ!?」

 

何それどんだけ器用なんだ。

 

理 「アハハハ面白いなぁお前達は♪」

 

蓮 「笑い事じゃないですよもう!」

 

そんな最後の最後で引っ掻き回され自分達は菫子の見送りを終えるのだった。そして現世のボロ神社では、

 

菫子「‥‥帰ってきたのかな」

 

辺りを見渡し電柱や飛行機が飛ぶのを菫子は確認する。どうやら外界に帰ってきたみたいだ。

 

菫子「ただいま外界‥‥そして改めてよろしく♪」

 

伝えたかった思いは伝えスッキリした菫子は神社の階段を下り帰るのだった。だが菫子はこの後に知る事となる。自分が幻想郷で最後に行ったことがある意味で恥ずかしい事になるというのを。だがそれはまた別のお話だ。

 

菫子「ふふっありがとう蓮お兄ちゃん♪」

 

青空に向かってそう呟き微笑むのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「なぁ最後のあれ何だよ‥‥」

鈴蘭「凄いどんでん返しだったね」

怠惰「そりゃ何年と積み重なった思いがあればね‥‥
   菫子ちゃん大人びてるけれどまだ甘酸っぱい
   青春をする高校生だしねぇ」

神楽「甘酸っぱいところか甘さしかないような‥‥」

怠惰「大丈夫この後はある意味でビターな感じにな
   ると思うよ何せ鬼巫女の接待があるから」

狗神「おいおいそれまた面倒くさくなるぞ‥‥」

怠惰「仕方ないねあっそれと菫子ちゃんはこれか
   ら先も度々とは出てくるから」

鈴蘭「えっそれどういう‥‥」

怠惰「さぁて今回はここまでまた次回もよろしく
   ね♪それでは読者様サラダバー♪」

狗神「ってあの野郎勝手に!」

鈴蘭「私達の台詞!」

神楽「えっとありがとうございました」

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