血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、執筆にいきずまっている怠惰のクソ悪魔です。その結果、遅れてしまいすいません。とりあえずは出来ましたので投稿いたします。それでは本編へどうぞ。


第403話 とんでも商人の登場

まずこの幻想郷において普通ではありえないような服を着てかつ殺気に近いようなドロドロとした圧をかけてくる連中が数十人と束で現れビックリする。それよりもウァラク商会とはいったい何なんだ。

 

霊夢「何よあんた達‥‥参拝しに来たなら賽銭箱なら

   あっちよ?」

 

ズコッ!

 

ぶれないその姿勢に自分と魔理沙ましてや相手の黒づくめの連中もズッこける。

 

蓮 「ってぶれないねぇ!?」

 

霧雨「もう呆れるぜ‥‥」

 

こんな状況でもぶれない霊夢にはビックリだ。すると前に出てきた男は苦しそうに笑うと、

 

? 「アッハハおっ面白いお嬢さんだ‥‥おい」

 

と、その中にいる1人の少年はクイッと首を動かし合図を送ると後ろの黒づくめの男はアタッシュケースを手にその者の隣へと来る。

 

? 「実は私達は取引をするために伺わせていただ

   いた所存なのですよ」

 

蓮 「取引?」

 

? 「えぇおっとそうだ申し遅れましたね私はこの

   商会を経営しているウァラクと申します」

 

そう言い金髪の美形な少年は笑顔で懐から名刺を取り出してくる。とりあえず立ち上がりペコリとお辞儀して受けとり見てみる。ウァラク商会と書かれており社長ウァラクと書かれていた。

 

蓮 「それでそのウァラクさんは何の御用で?」

 

と、訪ねる。本当に突然と現れて何をしに来たんだろうか。するとウァラクはニコリと微笑み魔理沙の方を指差し、

 

ウァ「あれを購入したいのですよ」

 

霊夢「はっ?」

 

霧雨「へっ‥‥‥‥はぁぁぁ!?」

 

何故に魔理沙を購入したいんだよ。というか止めておいた方がいい気がする。

 

蓮 「いや悪いことは言いません止めた方が良いで

   すよ」

 

霊夢「えぇこいつは小汚い盗人だし空気は読めない

   と欠陥もいいところよ」

 

霧雨「おいお前等、失礼にも程があるぜこれでも私

   は女子力はある方だからな!?」

 

蓮 「いやだって事実だし‥‥それに魔理沙、女子力

   ってのは掃除も出来ていえるんだよ‥‥」

 

霊夢「それはそうねあんたの家って盗んだ本だとか

   で散らかっていた筈だし」

 

霧雨「アハハ‥‥友達って何だっけ‥‥‥‥」

 

いやそう言われても事実は事実だしな。盗み癖だとかひねくれている所とか直せば弁護は出来るが直さない限りは無理だな。するとウァラクは首を傾げて、

 

ウァ「いやあの‥‥誤解を生むようで申し訳ないので

   すけれど‥‥そのお嬢さんの持っている剣を指

   差したんですが」

 

あっ何だそっちなのか。これには霊夢も腹を抱えだし、

 

霊夢「ぷっくくく‥‥」

 

笑うが必死にこらえようとしていた。

 

霧雨「って笑うなよ!?」

 

蓮 「霊夢それは流石の魔理沙にも失礼だって‥‥」

 

霧雨「おい蓮それどういう意味だよ!?」

 

どういう意味?自分の胸に当てて聞いてみるのが一番だと思うな。

 

ウァ「あの~よろしいですか?」

 

蓮 「えっあぁすいません‥‥それで何でまたこの剣

   を欲しがるんですか?」

 

ウァ「えぇその剣は神器と呼ばれる物でしてとても

   貴重なアーティファクトなんですよね」

 

神器‥‥どうやら魔理沙が見せてくれたあの本に描かれていた大罪人の武器で間違いはないみたいだな。

 

霊夢「それでこれをどうしようというのよ?」

 

ウァ「はいそれを購入しだいそうですね‥‥粉砕して

   新たな兵器にでも変えてしまおうかと思って

   おりまして♪」

 

霧雨「なっふざけるなよ!これは宝の中の宝だぜ!

   そんな事に使わせてたまるか!」

 

ウァ「まぁまぁ‥‥例の物を」

 

と、魔理沙が言い放つがウァラクは自分の隣にいる部下に合図を送るとその部下はアタッシュケースを開けて中を見せる。アタッシュケースの中にはいっぱいに金塊が詰められており神々しい輝きを見せた。

 

霊夢「きっ金!?それもそんな大量の!」

 

ウァ「はいお望みとあらば更にベットする所存では

   おりますよそれくらいの価値はある物でござ

   いますので♪」

 

ベット‥‥確か玲音が昔に宴会でポーカーをしていた時に言っていたな。意味は確か金(チップ)の追加だった筈だ。つまりまだまだ金を増やせるという事か。すると霊夢は小さな声で、

 

霊夢「まっ魔理沙!それを売って金に変えた方が価

   値的にはありなんじゃない蓮もそう思うわよ

   ね?」

 

霧雨「バカ言え!これがガチの神器と分かった以上

   無闇に売れるかよ!しかもよりにもよってこ

   の神器の持ち主は怠惰の仲間だぞ!この事が

   怠惰いや他の連中の耳に入ればどうなるかは

   分かってるだろ!蓮お前はどうなんだよ!」

 

蓮 「う~ん‥‥そこは魔理沙の言い分が正しいかも

   しれないよ‥‥怠惰さん関係なく持ち主の人に

   は返した方が良いかも」

 

怠惰はともかくとして嫉妬は自分にとって一番の師のような存在であり恩がある。だからこそ売るなんて選択肢はないに等しいな。

 

霊夢「はぁ‥‥なら断りましょうかというか私の物で

   はないけど」

 

蓮 「それは確かにね‥‥」

 

霧雨「たくよちゃっかりしやがって‥‥」

 

そうして小言で話すのを止めウァラクの方へと振り向く。

 

ウァ「作戦会議は決まりましたか?」

 

霧雨「あぁ悪いが金銀財宝を渡された所でこれは譲

   れないな」

 

ウァ「左様ですか‥‥仕方がないですね‥‥」

 

ウァラクは残念そうにため息を吐くと腕を上げた瞬間、周りの黒づくめはどこからともなく銃それも俗に言うアサルトライフルを構えてきた。

 

蓮 「ふぁ!?」

 

ウァ「強行手段はしたくはないのでもう一度だけ問

   いましょうかそれを売ってはいただけないで

   すかね?」

 

霧雨「へっ!譲る気も売る気も更々ないな!」

 

ウァ「そうですかもう少し聡明かと思ったのですが

   仕方ないですね‥‥やってください」

 

その合図で銃を構えた黒づくめ達は引き金を引き一斉に発砲してくる。

 

蓮 「させるかっ!」

 

すぐさま神楽を引き抜き向かってくる銃弾を切り裂いていくが、

 

蓮 「っ!!」

 

流石は近代兵器なだけあって連射速度が尋常じゃない。1丁ならともかく何丁もあると捌くのが疲れる。

 

霊夢「蓮!このっ!」

 

反撃で霊夢は針を構え投擲する。銃を射つのを止めるとすかさず別の黒づくめ達がライオネットシールドを構え壁を作り針を弾き飛ばす。

 

霊夢「なっ!?」

 

そしてライオネットシールドを持つ黒づくめが下がるとまたアサルトライフルを構えた黒づくめが発砲してくる。

 

蓮 「霊夢!」

 

霊夢「えぇ!」

 

霊夢と息を合わせて、

 

蓮 「陰陽 結界陣!」

 

霊夢「夢符 二重結界!」

 

互いに結界を張り巡らせ銃弾を防ぐが一瞬でヒビが入っていく。

 

霊夢「っ!何この攻撃!」

 

霧雨「蓮に霊夢!」

 

魔理沙は何か筒のような物を取り出しそれを投げると煙が焚かれ目の前の黒づくめ達が見えなくなる。

 

霧雨「今のうちに逃げるぞ!」

 

蓮 「っ‥‥行くよ霊夢!」

 

霊夢「えっちょっ!」

 

結界を解き霊夢の腕を引っ張りすぐさまその場から離脱するが相手は容赦なく発砲してきて銃弾がかすめていく。

 

霊夢「きゃっ!?」

 

霧雨「ぐっ降りるぜ!」

 

蓮 「うん!」

 

神社のすぐ近くの崖へと移動し飛び降り林へと着地する。

 

蓮 「霊夢、大丈夫?」

 

霊夢「えぇお陰さまで‥‥魔理沙は?」

 

霧雨「あぁ‥‥何と‥‥つつ‥‥」

 

魔理沙の右腕に銃弾がかすめた後があり血が流れていた。

 

蓮 「って大丈夫!?」

 

霧雨「平気だ‥‥たく乙女の柔肌に傷をつけやがって

   よ‥‥」

 

とりあえずこのままではいけないため自分の着物の袖を破り魔理沙の腕にまく。

 

霧雨「すまねぇ」

 

蓮 「良いよそれよりもここからひとまずは離れよ

   う‥‥」

 

霊夢「えぇ‥‥所でやっぱり持ってきたのね」

 

霧雨「たりめぇだ!」

 

ちゃっかりと例の剣を持っているし。これのせいでこっちは迷惑しているんだけどな。すると、

 

? 「奴等はどこ行った」

 

? 「こっちにはいない」

 

と、声が聞こえてくる。霊夢そして魔理沙と顔を合わせて頷き、

 

蓮 「静かに素早く離れよう」

 

霧雨「だな」

 

霊夢「まったく何でこうなるのかしら‥‥はぁ‥‥」

 

そうして自分達は一度ここから離れるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あのウァラク商会ってなんなんだよ‥‥」

怠惰「う~ん貿易会社?」

鈴蘭「いや絶対に違うよね!?貿易会社って言う
   より軍事会社の間違いだよね!?」

神楽「さらっと平気で銃を出してくるって‥‥」

怠惰「まぁあながち鈴蘭の言っている事は間違い
   じゃないよ」

神楽「えっそうなんですか?」

怠惰「うんだって‥‥裏社会でも名を馳せるぐらい
   裏の顔もあるからねぇ」

狗神「裏の顔って」

怠惰「表向きはクリーンで色々な商品を取り扱い
   そして販売する大企業だけど裏はある意味
   で黒くてね裏では‥‥いやここはまだ言わな
   いでおくよ」

鈴蘭「でたよ怠惰の癖が」

怠惰「まぁまぁでもウァラクは意外にもコミカル
   で良い人だから」

狗神「本当かよそれ」

神楽「笑える要素も良い人要素もゼロなんですが」

怠惰「まぁ見ていけばね‥‥さて時間も時間だし今
   回はここまで」

狗神「また次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃ読者様」

神楽「ありがとうございました」

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