なってしまい虚しさが残る怠惰のクソ悪魔です。
はぁ~どうなるかな……まぁそれは良いとして
本編へどうぞ……
エントランスに蒼炎が舞い真っ赤な壁、床を青い炎が飾った。その中央では異変解決に来た蓮とここ紅魔舘の執事、雨月玲音が向かい合って立つ。
蓮 「……玲音さんは弾幕ごっこのルールは分かり
ますか?」
と、蓮は覚えたての弾幕ごっこを玲音に提案した。理由はシンプルに今の蓮だと勝とうにも勝てないからだ。ならばルールを決めてある弾幕ごっこを提案した。
玲音「あぁ~何かお嬢が言ってたな……確か魅せる
遊び……だったよな?」
蓮 「はいそうです」
玲音「美しく魅せなければいけないんだろ?」
蓮 「そうですね……」
玲音「まぁ確か他の面子もそれに乗っ取って
やってるからな……ならそのルールに
乗っ取ってやるよ……坊主もスペル的な
やつはあるんだろ?」
蓮 「スペル……」
玲音「どうした?」
蓮 「いえそれで構いません!」
玲音「そうか……なら始めるか」
蓮 「はい!」
そう言い2人はそれぞれの武器を構えると2人は駆け出して……
ガキンッ!!
蓮の霊力強化された竹刀と玲音のガンブレードがぶつかり合う。
玲音「この!」
玲音は蹴りを入れてくるが蓮はつばぜり合いを止めすぐさま回避するが、
玲音「そらどうした坊主!!」
蓮 「くっ!!」
キンッ!!
玲音が蒼炎を纏ったガンブレードを振り蓮に攻撃を仕掛けると、それを蓮は竹刀で上手く受け流すが……
蓮 「竹刀が!」
蓮は竹刀を振り回して火を消す。竹刀の主な材料は竹だ故に炎の攻撃を受けると燃える……霊力で強化しているためガンブレードとぶつかり合っても折れはしないが火には弱いと蓮は確信してしまった。
玲音「ほらこれなどうかな!!」
玲音は上空へと跳躍するとガンブレードの持ち手を変えて銃口を蓮に向けるとそこから弾丸型の弾幕が撃ち出された。
それらを蓮は何とか回避するが、
玲音「まず1つ!」
蓮 「しまっ!!」
ピチューン!!
蓮 「ぐはっ!!」
回避に専念し続けた結果、玲音を見ておらずいつの間にか近くにいた玲音のガンブレードを受けてしまい蓮は炎の壁までぶっ飛ばされるが竹刀を床に突き刺して壁に当たるギリギリの所で止まるが……
蓮 「ぐっ……」
蓮の腹部はガンブレードで斬ら切り傷が腹部に出来ていたが血は出ていなかった。理由は炎と同時に斬られそこが火傷したためそれが運よく止血されたからだ。だが痛みで蓮は立ち上がろうにも立ち上がれず膝をついていた。
蓮 「はぁ~はぁ~……」
そんな最中、玲音はガンブレードを肩に置いて蓮に近づいてくる。その姿はさながら処刑人のようにも見える。
蓮 「クソ……」
今にも負けそうな蓮に誰かが頭の中に声をかけてきた。
? (おい……小僧)
蓮 (えっ?!)
蓮は意識が朦朧としているためかついに頭がおかしくなったと思っていたがその声は蓮のみにはっきりと聞こえていた。
? (お前が負けると俺はあの男より弱くなる……
だから立て……)
蓮 「うぐっ!!」
蓮はその言葉を後ろに立ち上がる。すると先程の声は、
? (次に貴様の胸元にある札を使えそして掲げて
我が名を言えさすれば力を貸してやろう)
そう言われた蓮は胸元にある1枚の紙を取り出す。それを見ていた玲音は、
玲音「お前……何をする気だ?」
と、言うが蓮はそれに答えずその紙を掲げその紙に書いてある名を叫ぶ。
蓮 「来たれ狗神!!」
蓮が叫ぶと狗神と書かれた札は白い光を放つ。それを見ていた玲音はヤバイと感じたのか、
玲音「させるか!!」
ガンブレードで蓮を斬ろうとした時だった。その紙から1体の獣が姿を現し玲音のガンブレードをその眉間で受け止めた。
玲音「なっ何だこいつ!」
玲音のガンブレードを受け止めた獣は白く美しい体毛を持った獣それは蓮が封印した狗神だった。先程から頭に語りかけて来たのはどうやら狗神だったようだ。
狗神「邪魔だ!!」
キンッ!!
玲音「たっくよ…そんな聞いてないっての……」
蓮 「やっぱり君が語りかけて来てたんだ……
狗神……」
狗神「ほざけ……本来貴様を喰い殺す筈だったが
こんな奴に負けるとなると我が名に傷が
つくだろ……」
蓮 「そうか……なら狗神……協力してくれる?」
狗神「いいだろその前に貴様の式になっちまった
からな……協力しないわけにもいくまい!」
玲音「1対2か……まぁいいだろ有利なのは
変わらないからな!」
そう言い玲音はガンブレードを構え蓮は立ち上がろうとするが、
蓮 「ぐっ……」
まだ傷が痛むのか立てそうにもない。すると狗神が、
狗神「まったくこれだか人間と言うものは……」
そう言うと狗神は小さな光の玉を出すとそれを蓮の傷に当てる。すると先程までの蓮の傷が嘘かのように無くなった。
狗神「貴様らの言う残機とか言うものは直せない
が傷ぐらいなら直してやる」
蓮 「ありがとう……それと狗神君は少し誤解を
しているよ」
狗神「何をだ?ー
蓮 「弾幕ごっこは遊びだよ♪」
狗神「いいだろうその遊びに付き合ってやろう」
蓮は再び立ち上がり竹刀を構え狗神は蓮の後ろに立つ。
玲音「何でもありかよ……そろそろ坊主を潰さない
といけないよな……」
玲音はそう言うと1枚のカードを取り出す。それは霊夢や魔理沙が使っていた物と同じスペルカードだったが玲音はそれを使わないでまた胸ポケットにしまう。
玲音「行くぞ!!」
ダッ!!
玲音はガンブレードを構え蓮に特攻をしかけた。
蓮 「頼む狗神!!」
狗神「ウォーーーーーン!!」
ギンッ!!
玲音と狗神とで再びぶつかり合う。だが玲音は思ってもみない事が起きた。
蓮 「はぁ~~ー!!」
玲音「こいつ……!!」
何と狗神を踏み台にして飛びかかりからの面打ちをしてきたのだ。だが玲音は狗神を弾き飛ばすと、
ガキンッ!!
玲音「やるな坊主……」
蓮 「坊主じゃない!僕は葛ノ葉蓮です!!」
その声に反応するかのように玲音の左側面から何かが攻撃を仕掛けた。それには玲音は反応できず……
ピチューン!!
残機を1つ失うこととなってしまった。その左側面の攻撃は狗神の尻尾による凪ぎ払いだった。
蓮 「ありがとう狗神!」
狗神「礼は後だまずは目の前の敵と戦え!」
そう言われた蓮は玲音に視線を移す。玲音はガンブレードを杖にして立ち上がり、
玲音「ちっ…まさかここまでとはな……なら本気で
やるぞ!」
そう言うと先程胸ポケットにしまったスペルカードを取り出して、
玲音「炎符
玲音の言葉と共に無数の弾幕が現れる。形は青い火の玉をあしらった弾幕だが玲音を取り囲むかのように青を主体とした黒炎が舞い悪魔のような形を作る。
狗神「小僧!貴様はスペルカードとやらは
無いのか!」
蓮 「あるにはあるんだ……あるには……」
蓮はそう言うと1枚のスペルカードを取り出すがそれは霊夢や魔理沙はたまた玲音のとは違い何も描かれていない白紙のスペルカードだった……
蓮 「実は作ろうと思ったんだけどイメージが思い
浮かばなかったんだよ!」
今から3日前に霊夢から白紙のスペルカードを渡されたが蓮は作ろうにもイメージが思いつかずそのまま白紙のままだったのだ……
狗神「そうか……ならば今作ればよいだけの話だ!」
蓮 「えっ!」
狗神「思い浮かべろイメージを!」
蓮 「イメージ……」
蓮にとって僅かの数秒の時間だった……それは人間が走馬灯を見るかのようにゆっくりとした時間となる……その僅かな時間で蓮はイメージを思い浮かべた。そのイメージは目の前にいて自分と共に戦ってくれる狗神のイメージだった……するとそれに答えるかのようにスペルカードに絵が描かれた。それに蓮は笑みを浮かべて、
蓮 「狗神!協力してくれ!」
狗神「いいだろうやってみろ小僧!!」
そう言うと蓮は出来たばかりのスペルカードを構え
蓮 「式符 狗神の呼応!!」
その言葉と共に狗神の体が白く発光し出した。
狗神「力が…力がみなぎるぞ!ワォーーン!!」
狗神の咆哮と共に辺りに雪のような弾幕が形成されるとそれらは玲音の弾幕とぶつかり合う。だがそれだけで終わりではない。今度は狗神が玲音に目掛けて特攻をしかけた。
玲音「そんな攻撃…通用しねぇっての!!」
そう言うと玲音を取り巻く蒼炎の悪魔は狗神へとぶつかり合うとそこで爆発をした。
玲音「くっ!!」
どうやらお互いのスペルはブレイクされたようだった。だがその煙には蓮が紛れていたのだ。
玲音「なっ!!」
蓮は狗神を攻撃として使うのではなく囮として使ったに過ぎなかったのだ。そして蓮は竹刀を構え玲音に振るう。この時玲音は反応できず……
玲音「やれやれ…これは後で美鈴ちゃん共々
咲夜ちゃんにお仕置きくらうな…」
そう述べた時、蓮の竹刀が玲音へと打たれたのだった。
蓮 「胴!!」
バシン!!ピチューン!!
そうしてこの戦いは蓮と狗神が制した。玲音がその場に崩れると辺りを覆っていた青い炎は消えて元の紅い壁と床へと戻った。
蓮 「つ…強かった……」
蓮はその場に座り込み崩れて気絶した玲音をまじまじと見ていると、
狗神「このぐらい勝ってくれなければ我の名に
も傷つくだろうが」
蓮 「でもありがとう狗神お陰で助かったよ」
狗神「ふん!ほれ小僧」
そう言うと狗神は蓮の服の襟を噛んで蓮を背中に乗せる。
蓮 「えっ……」
狗神「お前の仲間の元に行くぞ」
蓮 「あぁ頼む!」
そう言い蓮と狗神は霊夢の後を追いかけるのだった。
はいはい今回から新たなオリキャラ狗神が
登場しましたね……えっ?お前敵だったろって?
蓮の能力で野良犬から飼い犬に転職したみたいです
まぁ主従関係が出来たと思えば良いって事ですかね
それはさておいて今回もありがとうございました。
次回は……霊夢と魔理沙の視点をお見せしようかと
思います。それでは読者様ありがとうございました