血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様ここ最近、スランプに
なってきている怠惰のクソ悪魔です。
久々のスランプです。頭が回りません。
それはさておき本編へどうぞ……と言いたい
のですがタグに書いてある通り東方未プレイ
です。自己解釈的な事がありますご了承を下さい
それで本編へどうぞ……


第25話 禁忌なる妖怪 西行妖

戦い終わった蓮と幼夢はすぐに妖夢の主人でありこの異変の元凶である西行寺幽々子の元へと向かうと、

 

霧雨「何とか勝ったぜ!」

 

咲夜「ふぅ~……」

 

幽 「ふふっ私の負けね♪」

 

と、和やかな雰囲気だった。魔理沙と咲夜そしてもう1人は恐らく妖夢の主だろうかその3人は地上へとおりる。

 

妖夢「幽々子様申し訳ございません……」

 

妖夢は幽々子の元まで行き片膝をついて謝ると幽々子は微笑みながら、

 

幽 「気にしないの♪」

 

蓮 「魔理沙、咲夜さん……勝ったんですよね?」

 

霧雨「あぁ何とか勝てたぜ!」

 

咲夜「中々骨が折れましたが……」

 

と、2人は感想を述べると蓮は幽々子の元へと近づき、

 

蓮 「え~と幽々子さんですよね?」

 

幽 「えぇ♪貴方は?」

 

幽々子に誰と聞かれた蓮は自身の名を答える。

 

蓮 「葛ノ葉蓮といいます……それで春を

   地上に返してくれるんですよね?」

 

幽 「えぇ負けてしまったからきっちりと返

   すわ♪」

 

それを聞いた蓮達はホッとした。ようやく暖かい春を迎えられると……

 

幽 「それじゃ返さな………」

 

と、幽々子は言いかけると急に黙ってしまう。蓮達は不審に思い幽々子の顔を覗くと先程とはうって変わって目は虚ろとなっていた。

 

蓮 「幽々子さん?」

 

妖夢「幽々子様?」

 

霧雨「おいどうしたんだぜ?」

 

咲夜「様子がおかしい……」

 

突然、幽々子は後ろへと振り向いてゆらゆらと目の前には映る巨大な桜へと向かって行く。

 

蓮 「幽々子さん!!」

 

幽 「………………………………」

 

幽々子は巨大な桜の幹へと行くとそこには1本の刀が刺してあったが幽々子はその刀の柄を握り巨大な桜から引き抜いた。そして幽々子はその場に倒れた。

 

蓮 「いったい何が……」

 

蓮がそう言った時だった。突然それはなり響く。……

 

? 「ギャー~ーーーーーーーー!!!」

 

それは酷いぐらいのかな切り声それでいて聞く者に冒涜を説くかのような大絶叫の叫び……それにはその場にいる全員は耳を塞いだ。

 

蓮 「うっうるさい!!」

 

霧雨「何だよこれ!!」

 

咲夜「うっうぅ!」

 

妖夢「ゆっ幽々子様!!」

 

そうして冒涜的叫びが終わると目の前の巨大な木に変化が訪れる。それは枝という枝に蕾が付きそれはみるみると成長していき桜の花を咲かすが先程、幽々子が抜いた刀の位置には不気味な顔が現れる。

 

蓮 「妖夢さんあれはいったい何ですか!!」

 

蓮はこの桜について詳しいであろう妖夢に聞くと幼夢は、

 

妖夢「あれは西行妖……幽々子様はあの木の下に

   眠る何かを掘り起こそうとしていましたが

   高度な術式が複雑に組み込まれており封印

   を解く事が出来ませんでした……」

 

霧雨「それとこれとどんな関係があるんだよ!!」

 

妖夢「だからこそ幽々子さまの指示で私は春を

   盗ってきたんですあの桜が満開になれば

   封印が解け地中に眠るものを見つけられる

   と……」

 

咲夜「その結果がご覧の有馬さまってことね!」

 

妖夢「まさか…西行妖があんな化け物だったなん

   て幽々子様や私も思わなかったんです!」

 

蓮 「皆!今は後だ!今はあっちに集中!」

 

そう言うと蓮、魔理沙、咲夜、幼夢はそれぞれ竹刀、ミニ八炉、ナイフ、二刀を構える。そして目の前には映る巨大な桜西行妖は自身の枝をまるで触手のようにして蓮達にむける。

 

蓮 「来るよ!!」

 

その一言と共に西行妖の枝による凪ぎ払いが襲いかかるが4人は飛んで即座に回避すると咲夜はスペルカードを構えて、

 

咲夜「幻符 殺人ドール!!」

 

咲夜は無数のナイフを奇術のように操り西行妖へとナイフを投擲するが西行妖は先程凪ぎ払いに使った枝でナイフを弾き飛ばす。

 

咲夜(弾かれた!)

 

すると今度は魔理沙がミニ八卦炉を構えて、

 

霧雨「恋符 マスタースパーク!!」

 

魔理沙のマスタースパークが西行妖へと向かっていくと西行妖は地中から自身の根を出してそれを1つに集束させて盾を作りあげてマスタースパークをガードする。火力重視しているマスタースパークをいとも簡単に防がれ魔理沙は驚いた。

 

霧雨「嘘だろ!!」

 

だが西行妖は何もしてこないと思ったら枝を使って倒れている幽々子を掴むと枝の触手で拘束し持ち上げる。

 

妖夢「幽々子様!!」

 

拘束された幽々子から光が発せられその光は西行妖を伝って西行妖へと入っていく。どうやら幽々子の妖力を吸い上げているようだ。これには従者である妖夢も黙ってはいない。

 

妖夢「幽々子様を離せ!!

 

妖夢は両手に持つ二刀で拘束されている幽々子へと駆け出すが西行妖はただそれを黙って見るほど甘くはない。西行妖は先程のマスタースパークを防ぐのに使った根を地中から突き出して幼夢に攻撃するが妖夢はそれを回避し西行妖へと向かう。そして妖夢は跳躍して幽々子を拘束している枝を斬ろうとすると、

 

西妖「ギィヤーーーーーーーーーー!!!」

 

妖夢「うっ!うわぁーーーー!!」

 

西行妖は幹にある顔から先程の大絶叫を叫ぶ。跳躍し空中にいる幼夢は近距離でそれを聞いてしまうがそれよりもその叫びの衝撃波で幼夢は幽々子を拘束する枝を斬る前に吹っ飛ばされる。

 

蓮 「妖夢さん!!」

 

妖夢「だっ大丈夫……です……まだやれます!」

 

妖夢は立ち上がり刀を再度構える。だが空中でも激戦となっていた。

 

霧雨「このやろう!!」

 

魔理沙は西行妖の伸びる枝に追いかけられていた。魔理沙は逃げつつ弾幕を当ててはいるがそんなのお構いなしに枝は止まることはない。それは咲夜も同じだ……

 

咲夜「くっ!!」

 

咲夜は当たる寸前で時を止めて回避するが……

 

咲夜「はぁ…はぁ……」

 

時を止めるという行為は体力を消耗する。故に何時まで時を止められるかは分からない状況でもある。

 

蓮 (皆消耗してる……何とかしないと!)

 

だがそう考えても案など思い付く筈もない。だが目の前で拘束されている幽々子の体は徐々に薄くなってきていた。

 

妖夢「このままじゃ幽々子様が!!」

 

蓮 「何としてでも助けないといけないんだ!!」

 

そう言い蓮は西行妖へと竹刀を持って突っ込んだ。

 

妖夢「蓮さん!!」

 

突っ込んでいく蓮に西行妖は自身の枝を使って蓮に攻撃を仕掛けるが、

 

蓮 「うぉー~ーーー!!!」

 

バシン!バシン!バシン!バシン!

 

竹刀で西行妖の攻撃をいなしながら突っ込むが西行妖の幹にある顔は口を広げていく。それは先程の幼夢にも使った大絶叫の予兆だ。だが……そうはさせまいと避難し続ける魔理沙と咲夜、そして妖夢は蓮を援護する。

 

霧雨「魔符 スターダストレヴァリエ!!」

 

魔理沙を中心に無数の流れ星のような弾幕が降り注ぐ。それは蓮へと襲いかかる西行妖の枝へと当たり怯ませる。だが今度は地中から根を出し蓮へ突き刺そうとするが、

 

咲夜「時符 プライベートスクゥエア!!」

 

咲夜の放ったスペルカードでそれらを防ぐ事によって蓮の足は止まることはなかったがプライベートスクゥエアで防げなかった根は未だに蓮へと襲いかかるがそれを、

 

ザシュ!ザシュ!

 

妖夢「行ってください蓮さん!!そして幽々子様

   を!」

 

妖夢が二刀で向かってくる根を切り落とした。

 

妖夢「この桜観剣と白桜剣に斬れぬものあまり

   なし!」

 

そう叫ぶと蓮の後ろから襲いかかる西行妖の根を切り落としていく。そして幽々子の救出を頼まれた蓮は、

 

蓮 「わかりました!!」

 

と、大きく叫ぶと蓮は飛び上がる。そして竹刀の刀身に手をかけて、

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!!」

 

その言葉によって蓮の竹刀の刀身は真っ赤に染まる。その刀身で幽々子を拘束する枝に竹刀を当てようとするが西行妖の口は大きく開きそして大絶叫をしようとしたその時だった。

 

? 「霊符 夢想封印!!」

 

突然4つの大弾幕が西行妖の幹にある顔へとすべて直撃し西行妖は叫びをあげることが出来なかった。蓮はとっさに後ろを見るとそこには自身の恩人である博麗霊夢がお払い棒とお札を構えて飛んでいた。

 

蓮 「霊夢!?」

 

霊夢「蓮やりなさい!!」

 

霊夢の言葉を聞いた蓮は素早くもう一度前を向いて、

 

蓮 「分かった!!」

 

そう叫ぶと蓮は竹刀を振り上げて、

 

蓮 「だぁーーーーー!!」

 

バシン!……ザシュ!!

 

西行妖の枝を切り落とす。そして拘束されていた幽々子は下へと落下していくがそれを蓮は掴んで、

 

蓮 「霊夢!!」

 

幽々子を霊夢へと投げ飛ばす。そして投げ飛ばされた幽々子を霊夢は何とか受け止める。

 

霊夢「っと!こっちはキャッチ……蓮!!」

 

霊夢が叫ぶと蓮は前をまた見たその時だった……

 

ブンッ!!

 

蓮 「なっ!」

 

蓮へと西行妖の枝が襲いかかった。蓮は竹刀で何とかガードを試みるが……

 

バキン!!

 

あまりの圧力で蓮の竹刀は真っぷたつに折れてしまった。だが枝を防ぐものが無くなったため竹刀で押さえていた西行妖の枝は蓮へと直撃し蓮を吹っ飛ばした。

 

蓮 「グハッ!!」

 

霊夢「蓮!!」

 

吹っ飛ばされた蓮は血を吐いて地面へと転がったが何とか受け身をとった。だが体制をたて直そうとすると……

 

蓮 「ぐっ!!」

 

あまりにも痛かったのか力が入りそうもない。そして蓮が生きていたことに霊夢はホッとしたが、

 

霊夢「あいつは絶対に許さない!」

 

そう言うと霊夢は幽々子を地面へと寝かせるともう一度飛んで西行妖へと弾幕を展開させた。空中では霊夢、魔理沙、咲夜が戦いを地上では幼夢が二刀の刀、桜観剣と白桜剣で切り落としてはいるが西行妖は一向にその勢いが衰える雰囲気はない。

 

蓮 (俺も戦わないと!!)

 

蓮は必死に立ち上がろうとするが折れてしまった竹刀では戦うことはおろか立ち上がる杖にすること出来ない。だがその時だった……

 

カキン!!

 

突然蓮の目の前に1本の刀が地面へと突き刺さった。その刀は先程、幽々子が引き抜いた刀だったが……

 

蓮 「これは…………」

 

その刀を蓮は見たことがあった。かつて蓮が見ていた夢で理久兎が使っていた2刀の内の1刀だ。だが夢で見た時と刀身の色がだいぶ違っていた。その刀身の色は普通とは違い桜を思わせるかのような薄い桜色だった。だが今はそんな流暢な事を考えている場合ではないと考えた蓮はその刀の柄を握る。するとこの刀に込められた思いが流れてくる。

 

蓮 「…………理久兎さん貴方の意思を……貴方の

   思いを僕は無駄にはしない!!」

 

そう叫ぶと蓮は自身の体を奮い立たせる。体に立ち上がれと言い聞かせる。そして地面に突き刺さった刀を引き抜き空紅を西行妖へと構えて、

 

蓮 「……力を貸してくれ空紅(カラクレナイ)!」

 

手に握る空紅にそう語りかけると空紅の刀身は少しだが紅く光り出すのを見た蓮は口元に笑みを浮かべると先程と同じように突っ込んだ。それを見た霊夢、魔理沙、咲夜、幼夢は驚くしかなかった。何せまた反撃を食らってもおかしくないと思っていたからだが、

 

霊夢「はぁ……本当に蓮には心配かけるばかりね!」

 

霧雨「だけどそこが蓮らしいんじゃないか♪」

 

咲夜「援護します!!」

 

幼夢「幽々子様を助けてくれたんです!だから

   私が助けないわけにはいかいかないじゃ

   ないですか!」

 

4人はそれぞれスペルカードを構えると、

 

霊夢「夢符 封魔陣!」

 

霧雨「魔符 ミルキーウェイ!!」

 

咲夜「幻符 殺人ドール!!」

 

妖夢「天界剣 三魂七魂!!」 

 

4人は四方八方から無数の弾幕が放ち西行妖へと弾幕を飛ばす。そして西行妖はそれを受けきれなかったため殆どの弾幕に被弾した。

 

西妖「ギャガ~ーーーーーーーー!!!」

 

だが西行妖はそれに気をとられ過ぎた。かつて自身を封印するまでに至った刀を……空紅ことを忘れていた……

 

蓮 「うぉー~ーーー!!!」

 

蓮の特効に気がついた西行妖は自身の枝をまるで槍のようにして蓮へと突き刺し攻撃を仕掛けるが、

 

蓮 「燃え咲かされ空紅!!」

 

蓮は言葉と共に向かってくる西行妖の枝を斬ると空紅から業火が吹き出す。だがその業火の火の粉は桜の花びらのようだった。長年西行妖に刺さっていたためか刀は西行妖の妖力を取り込み今のようになったのだと考えられる。だがいくら火の粉が桜の花びらになってもその火力は色あせて変わることはない。

 

西妖「ギャガガガガ!!!!」

 

西行妖はもがき苦しむ。それほどまでに熱い事が用意に分かる。だがそれは柄を持つ蓮も感じる。だが彼はそれを考えずただ無心に空紅を振るう。

 

蓮 「うぉーーーー!」

 

ザシン!!!

 

蓮は向かってくる西行妖の枝全てを燃やし切り落とすと跳躍して、

 

蓮 「これで終わりだ~ーー!!」

 

この時、西行妖は蓮をある男と重ねた。かつて自分を封印した男……深常理久兎とだ……そして西行妖の幹にある顔へと空紅を突き刺した。するとそこから業火が吹き出しそ西行妖は更に苦しみだす。

 

西妖「ぎゃ……ガカガ!!!」

 

蓮 「もっともっと深く!!」

 

蓮は更に空紅を西行妖の木の幹に深く深くと突き刺しそれと同時に業火が吹き出す。

 

西妖「ギャーーーーーー!!!」

 

深く刺していくと空紅が光輝き始める。すると西行妖にも変化が訪れた。枝からは徐々に桜の花が散っていきやがて花が散ると動いていた枝は動かなくなり地面から突き出すように動いた槍のような根は土の中へと帰り西行妖は大人しくなった。

 

蓮 「おっ終わった……」

 

こうして蓮達は最凶の妖怪、西行妖に勝利したのだった。

 

 




狗神「出番がないぞ……」(´・ω・`)

怠惰「うん…ないね……」

狗神「ちきしょう」

怠惰「まぁいいじゃんこうして出番がある訳だし」

狗神「まぁ後書きだが我慢はしてやる……」

怠惰「そうそうそれで良いんだよ……」

狗神「それで今回で異変は終わりか?」

怠惰「まぁ後、数話投稿したらあっちを投稿する
   から」

狗神「これが二股ってやつか?」

怠惰「残念だが俺は花粉、鼻炎、蓄膿症と三股を
   かけた男だなめるなよ?」

狗神「どれもろくなものがないな……」

怠惰「お陰さまで嗅覚は全然あてにならないよ
   まぁその変わりに視力は高いけどね♪」

狗神「怠惰の馬鹿さ加減が伝わってくるな」

怠惰「それじゃ今回も終わろうか」

狗神「あぁじゃあな読者様……」

怠惰「バイバーイ♪

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