血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、GW恋しい症状が治った
怠惰のクソ悪魔です。
とりま今回からまたこちらをやらせていただ
きます。では本編へどうぞ。


第28話 霊夢からの贈り物

幽々子と妖夢が引き起こした春雪異変が解決してから数日の昼下がり……

 

蓮 「………………はぁ…」

 

蓮は掃除をしながらため息をひとつついた……

 

霊夢「どうしたの?」

 

霊夢がため息をしている蓮に聞くと蓮は苦笑いをしながら、

 

蓮 「いや何でもないよ♪」

 

そう言い掃除を再開した。普段、掃除をする際にも溜め息1つ漏らさないのが普通だったがここ最近の蓮は様子がおかしいと霊夢は思っていた。

 

霊夢(………まさか掃除が嫌になった?)

 

アルバイトの仕事を終えて何時ものように掃除そんな日常がとうとう嫌になったのかと霊夢は思ったが……

 

霊夢(嫌でも……それはあり得ないわね……だって

  蓮は普通に掃除好きだし……)

 

祖母が死んだ後、蓮は祖母が残した家で一人暮らしをしていた。そのためか家事炊事を1人でこなすことが多かったのか掃除は嫌ではないらしい。そのため霊夢はそれは違うと思っていた。

 

霊夢(う~んそれじゃ何が原因?)

 

霊夢は考えられる事を考えるが思い付かない。すると何時もように空から1人来客が訪れる。

 

霧雨「よお!霊夢に蓮♪遊びに来たぜ♪」

 

蓮 「こんにちは魔理沙♪」

 

霧雨「おう♪」

 

魔理沙は蓮に挨拶をすると蓮も挨拶を返すとまた魔理沙も言葉を返して霊夢が座っている縁側に向かっていき魔理沙は霊夢の隣に座ると、

 

霧雨「なぁ霊夢、蓮に何かあったのか?珍しく

   あまり元気がないように見えたが……」

 

霊夢「ちょうど私もそれを考えてるのよ……」

 

霊夢と魔理沙は掃除をする蓮を見ると明らかに元気がないのは確かだ。

 

霊夢「…………魔理沙、私何か蓮にしたかしら?」

 

霧雨「そうだな…懸命に働いている蓮に対して

   甲斐性なしと言ったりとか……」

 

霊夢「ぐふっ!」

 

魔理沙の一言は霊夢の心に弓で射ぬかれたかのようにグサッと刺さる。春雪異変で自分がやらかしてしまったことの1つだ。

 

霧雨「自分はだらだらしているのに蓮を働かせ

   続けたりとか……」

 

霊夢「ぐふっ!」

 

今の言葉も霊夢の心にグサッと矢のように刺さる。霊夢は少しばかし気にしていたようだ。

 

霧雨「後は……」

 

魔理沙がこれ以上言う前に霊夢は魔理沙の肩に手を置いて、

 

霊夢「わっ分かったから…もう言わなくていい

   から……」

 

どうやら霊夢の心の残機は0近くになったようだ。流石の魔理沙も目の前の霊夢を見たら同情したのか、

 

霧雨「あっあぁ分かった……」

 

と、言い魔理沙はそれ以上言うのを止めた。

 

霊夢「……やっぱり私が悪いのかな?」

 

霧雨「多分絶対そうだろ……なぁ霊夢…たまには

   息抜きをさせてやったらどうだ?」

 

霊夢「息抜き?」

 

霧雨「あぁ…彼奴にも少しは楽をさせないと

   下手したらここから出ていくかもしれ

   ないぞ?」

 

霊夢「うっうぅ~ん考えておくわ……」

 

霧雨「とりあえず私は邪魔だろうから帰るぜ♪

   夫婦仲良くな♪」

 

魔理沙の言葉に霊夢は顔を紅くして、

 

霊夢「だから誰が夫婦よ!!」

   

霧雨「はいはい♪」

 

そう言うと魔理沙は縁側から立ち上がって歩いていき、

 

霧雨「じゃな蓮♪私は帰るぜ♪」

 

蓮 「あれ?魔理沙もう帰るの?」

 

霧雨「あぁ♪そんじゃな♪」

 

そう言うと魔理沙は箒に股がって空へと飛んでいった。

 

蓮 「何しに来たんだろ?」

 

と、蓮がぼやいていると後ろから……

 

霊夢「蓮♪」

 

霊夢に名前を呼ばれた蓮は後ろを振り向いて用件を聞いた。

 

蓮 「どうかした霊夢?」

 

霊夢「今日の掃除は良いから少し外出しない?」

 

蓮 「えっ!?」

 

突然の事で蓮は驚いてしまった。まさか霊夢から外出しないかと聞かれるのはあまりないからだ。蓮はそれを聞いて、

 

蓮 (まさか異変か!?)

 

この有り様だ。だが蓮の驚きの表情などを察した霊夢は横目で、

 

霊夢「何か文句ある?」

 

蓮 「いっ嫌…それで…外出って言っても何処に

   行くの?」

 

霊夢は蓮の言葉を聞いて頭の中で悩んだ。つまりノープランで外出しないかと言ったのだ。

 

霊夢「えっえぇと…買い物がてら人里かしら?」

 

蓮 「買い物ならさっき僕が帰りに済ませて

   来てるだろ?」

 

霊夢(うっそうだった……)

 

なお今日は水曜日、蓮も寺子屋のアルバイトがある日だ。故に帰り途中で見せに回ることなど容易い。だがここ最近の霊夢は買い物なども蓮に任せっきりだ。故にだんだんとそれが癖になっていき色々と狂ってしまう。

 

蓮 「さっきからどうしたの?魔理沙が帰って

   から妙に変だよ?」

 

霊夢「それを言うなら貴方の方でしょ…蓮」

 

蓮 「えっ僕!?」

 

霊夢「えぇさっきから溜め息はいたりして

   元気が無いように見えてたけど?」

 

蓮 「……気づいてたか………あまり見せない

   ようにはしてたんだけどな……」

 

蓮は苦笑いをしながら答えると霊夢は何故元気が無かったのかを訊ねる。

 

霊夢「何で元気が無かったのか理由を教えて

   くれないかしら?」

 

蓮 「……霊夢は僕の稽古を良く見てるよね?」

 

霊夢「えぇ見てるわね……」

 

蓮 「それでここ最近の稽古のメニューで気づ

   いた事ない?」

 

ここ最近の蓮の稽古と前の蓮の稽古それらを霊夢は思い出しながら考えるとある事を思った。

 

霊夢「ここ最近は筋トレばかりね……」

 

そうこれまで筋トレは確かにやってはいたが何よりも蓮は素振りを良くしていた。だがここ最近は素振りをしているところを霊夢は見ていない。

 

蓮 「そう…それが理由なんだよ……」

 

霊夢「どう言うことよ?」

 

蓮 「ほら西行妖は覚えてるよね?」

 

霊夢「えぇそれがどうかしたの?」

 

蓮 「その時に竹刀が折れちゃってね……」

 

それを聞いた霊夢は思い出した。幽々子を助けた後、蓮は西行妖の攻撃を防ぐのに自身の竹刀を使いガードしたが西行妖の力で折られた事を……

 

霊夢「つまり素振りが出来ないから不安になって

   いたって事よね?」

 

蓮 「そう……こういうのは毎日の積み重ねが大切

   だから1日休むとどんどん腕が落ちていく

   一方だからね……」

 

霊夢「ふぅ~ん……」

 

霊夢は少し考えると博麗神社の魔境とも言える場所を霊夢は思い出した。

 

霊夢「しょうがない……蓮、今日はもう掃除は

   良いから出来れば晩御飯作ってもらって

   いい?」

 

蓮 「えっ?あっうん……」

 

霊夢は縁側から立ち上がると奥の方へと歩いていった。

 

蓮 「急にどうしたんだろ?」

 

蓮は不思議に思ったがそんな事より霊夢に頼まれた晩御飯のメニューを考えることにするのだった。

そうして蓮が晩御飯を作り終えて作った料理を卓袱台に運び終えて座って霊夢を待つ。

 

蓮 「もう7時ぐらいなのにな……」

 

そう蓮が思っていると障子が開く。開いた先には埃だらけの霊夢が箱を抱えながら立っていた。

 

蓮 「霊夢、何していたんだ?」

 

と、蓮が聞くと霊夢は抱えている箱を蓮の方に渡すと、

 

霊夢「蓮、中を見てみて♪」

 

蓮 「……?分かったよ……」

 

蓮は霊夢から箱を受けとるとその箱を開けて中を見る。そこに入っていたのは……

 

蓮 「か…刀!?」

 

入っていたのは紛れもなく刀だ。鞘に納められ刀身は見ることは出来ないが見事な曲線を描いているのは鞘に入った状態でも良く分かる。蓮はその刀を手に取る。

 

蓮 「……霊夢…この刀抜いてもいい?」

 

霊夢「えぇ…ただ……」

 

霊夢が言葉を言う前に蓮は刀を鞘から抜こうとすると、

 

ガチャ!ガチャ!

 

蓮 「あれ?」

 

鞘から刀を引き抜くことが出来ない。すると霊夢は蓮に伝える。

 

霊夢「その刀は昔からその状態なのよ…鞘から

   刀身が出ることはない……不思議な刀……

   先代の博麗の巫女が手に入れたのはいい

   けど使えないということでお蔵入りに

   なってたのよ……」

 

蓮 「へぇ~……それを僕にくれるって事で

   いいんだよね?」

 

霊夢「えぇ構わないわ蔵に眠るぐらいなら

   使ってあげないとね♪……不満?」

 

霊夢は不満かと蓮に聞くと蓮は笑いながら、

 

蓮 「いいや大満足♪抜けないなら鞘に納め

   られた状態で使えばいいしそれにこれ

   なら誰かを傷つけずに弾幕ごっこでも

   使えるから何ら問題はないよ♪」

 

霊夢「そうなら良かった♪」

 

蓮 「霊夢、贈り物をありがとう♪」

 

蓮は改めて霊夢にお礼を言うと霊夢は顔を紅くして、

 

霊夢「いいわよそんぐらい♪」

 

と、気恥ずかしそうに答える。

 

蓮 「それじゃご飯食べようか?」

 

霊夢「そうね♪」

 

こうして夜は過ぎていくのだった。




怠惰「そんじゃ久々の後書きコーナー」

狗神「やっていくぞ」

怠惰「それにしても久々だね狗神の姉御」

狗神「誰が姉御だ!」

怠惰「もうね雰囲気といい何といいでね」

狗神「殺られたいのか?」

怠惰「残念だけど狗神の攻撃は俺には当たらん」

狗神「ちっ覚えておけよ」

怠惰「そん時は逃げるって事で今回はここまで」

狗神「急に終わらせやがった!?」

怠惰「ではまたしばらくよろしくお願いします
   それでは読者様!」

狗神「あっえっえぇとじゃ~な!!」

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