血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、寝ようと思っていたら
オープンスクールで昼間寝れなかった
怠惰のクソ悪魔です。しかも人が来ないと
言う悲劇…やる意味ねぇだろ。それはさておき
今回も本編へどうぞ。


第32話 記録に書かれた真実

パチュリーに連れられて蓮達は大きな扉の目の前にやって来た。

 

蓮 「え~とここって何ですか?」

 

蓮の質問に隣で立っているレミリアが答えた。

 

レミ「ここは図書館よ♪それはもの凄い量の

   本が保管されているのよ♪」

 

蓮 「へぇ~……大量の本ですか……」

 

霊夢「私はあんまり本を読んだ記憶がないわね」

 

パチ「まっ百聞一見にしかずよ……」

 

そう言うとパチュリーは扉に手を置いて押すと……

 

ギィーーーーーー!!

 

と、音を立てて開くとパチュリーに案内されながら中へと入ると蓮はその光景に言葉を失った。

 

蓮 「えっ?」

 

その光景は天井にまで届くほどの本棚にびっしりと本が保管されていた。さながらおとぎ話に出てくる1つの場面のような光景だ。流石の蓮もここまであるとは予想外だった。

 

蓮 「すいません……ここまであるとは予想外

   でした……」

 

パチ「ふふっそう♪」

 

パチュリーの予想通りの反応を蓮は見せたため結構ニコニコしていた。なお霊夢に至っては、

 

霊夢「とりあえずその証拠やらは?」

 

と、大して興味を示さなかった。

 

パチ「それじゃ見せr……」

 

? 「パチュリー様~ー!!」

 

パチュリーの言葉を遮り黒い翼を生やした少女、小悪魔がパチュリーの方まですっ飛んできた。しかも何故かボロボロだったが……

 

パチ「どうかしたの小悪魔?」

 

小悪「それが!!」

 

と、言った時だった。突然蓮達の足元に新たな影が出来たのだ。蓮は上を見るとそこにいたのは箒に股がって飛んでいる少女こと霧雨魔理沙だったが背中には大きな袋を背負っていた。

 

パチ「魔理沙また本を盗む気!」

 

それを聞いた魔理沙はにこにこしながらパチュリーに言葉を帰した。

 

霧雨「人聞き悪いな~借りてくだけだぜ♪

   私が死ぬまでな♪」

 

蓮 「いやそれ窃盗だよね?」

 

霧雨「てな訳であばよ~パチュリ~♪」

 

そう言い魔理沙は箒を巧みに操ってそこから逃げようとした時だった。

 

蓮 「まったく……式符 狗神の呼応!」

 

蓮のスペルが発動するとそこから白い体毛を持つ妖怪、狗神が現れる。

 

狗神「ワォーーーーーーーン!!」

 

霧雨「げっ狗神!!」

 

狗神は遠吠えをするとその巨体な体を浮かせて魔理沙へと襲いかかった。

 

霧雨「おっおい蓮!私を裏切る気か!!」

 

魔理沙が箒に股がって狗神から逃げながらそう言うと蓮は、

 

蓮 「魔理沙……本を盗んでる場合じゃないと

   思うけど?」

 

霊夢「それは蓮の意見がごもっともね……」

 

パチ「まったく……」

 

パチュリーは自身の持っている魔道書を開くと、

 

パチ「水符 ベリーインレイク!」

 

今度はパチュリーのスペルが発動し無数のレーザーと弾幕が魔理沙へと襲いかかった。

 

霧雨「おっおい!1VS2とかありかよ!?」

 

だがその時だった。魔理沙が背負っている大きな袋に狗神が噛みついた。

 

狗神 ガブ!!

 

霧雨「おい離せっ!!」

 

何とか振り払おうとするが狗神の顎の力が強すぎて離れることはない。

 

霊夢「ねぇあんた運命を見れるならあれはどっちが

   勝つ?」

 

レミ「それは勿論♪」

 

霧雨「くそっ!……げっ!?ギャー~ーー!!」

 

ピチューーン!!

 

レミ「あの2人に決まってるじゃない♪」

 

魔理沙は狗神に集中しすぎた故にパチュリーのスペルに被弾した。だが魔理沙は地面へと落ちることはない何故なら魔理沙が背負っている袋を狗神がくわえているからだ。そして狗神はゆっくりと地面へと降りると、

 

蓮 「ありがとう狗神♪」

 

狗神「ふん……」

 

そう言うと狗神は姿を消す。そして魔理沙は低い位置だったが狗神が消えたことにより落ちた。

 

ドスッ!

 

霧雨「痛っ!」

 

蓮 「ほら魔理沙、本を返す……今は異変解決中

   だろ?」

 

霧雨「ったくよ分かったぜ……」

 

魔理沙は袋を置いて袋を広げてその場に座った。

 

パチ「まったく貴女は……」

 

レミ「それでパチェその証拠は?」

 

パチ「あぁ~え~とあっこれだ……」

 

パチュリーは魔理沙の置いた袋の中にその本があった。

 

パチ「これを見てみて……」

 

パチュリーに指示されるがままにこの場の全員はそれを読むが、

 

蓮 「えっといたって普通の天体記録ですよね?」

 

霊夢「これがどう関係しているの?」

 

パチ「見てほしいのはその記録の上の日付よ」

 

蓮達は日付を見ると5月13日となっていた。

 

蓮 「えっ?」

 

蓮は不可思議に思いページをめくるとそこには12日、11日と普通の記録に思えた。だが……

 

霊夢「えっ今日って確か1日よね?」

 

霧雨「私もそう感じていたぜ?」

 

レミ「パチェこれって……」

 

パチュリーはこの事についての推測をこの場の全員に話した。

 

パチ「恐らく霊夢のお酒や咲夜が言っていた

   紅茶の茶葉それらは盗まれた…ではなくて

   使ってしまった……それが本当の理由よ……」

 

霊夢「何ですって?」

 

蓮 「でもそれだったら普通気づく筈だよね?」

 

そうそんなありふれた事なら誰でも気づくだが何故それに気づけなかったのか?

 

パチ「えぇ普通ならね……だけど考えてみて全て

   に限ったことじゃないけど記憶というの

   は曖昧なもの…何かに熱中すれば他の事が

   見えなくなってしまった事ってない?」

 

霊夢「それの典型的な例って蓮や魔理沙よね?」

 

蓮 「ありますね……」

 

霧雨「わっ私もちょろちょろとな……」

 

パチ「つまり恐らく私達は何かに熱中させられ

   続けていた……多分それは……」

 

蓮 「宴会……」

 

蓮の言葉にパチュリーは頷いた。紫が大量に仕入れた筈のお酒、蓮が買ってきたと証言した緑茶の茶葉、そして咲夜が不可解に思っていた茶葉が入った大袋の消失、玲音の煙草それら全て自分達で使い消費していたのだ。

 

レミ「でもパチェ…ならどうやって宴会に熱中

   させ続けたのかしら?」

 

パチ「それは私にも分からないわただここを

   見て」

 

パチュリーが指差した部分を見るとこう書かれていた。霧が出ていて見にくいと、

 

蓮 「もしかしたら……」

 

蓮はページをめくって見てみるとやはり5月に入ってから霧の事について多く書かれていた。

 

蓮 「……おそらく原因はこの霧って事ですか?」

 

パチ「おそらく……」

 

霊夢「やっぱり妖怪ね……」

 

霧雨「てかよこんな事して意味あるのか?」

 

霊夢「そんなの退治して聞けばいいのよ♪」

 

蓮 「典型的だな……」

 

パチ「これが私が話す全てよ……」

 

パチュリーがそう言うと蓮は頭を下げて、

 

蓮 「ありがとうございましたパチュリーさん」

 

霊夢「でも気体が相手って……」

 

蓮 「とりあえず博麗神社に帰って作戦を練り

   直そう」

 

霊夢「そうね……魔理沙あんたはついてくる?」

 

霧雨「あぁ勿論だ」

 

そうして蓮達は紅魔館を後にして博麗神社へと向かったのだった。




怠惰「はぁ~いそれじゃやって来ますかね……」

狗神 (*´▽`*)

怠惰「久々の出番がそんなに嬉しかったの?」

狗神「なっバカ!ちげぇよ!これはあれだ!ほら
   雨に濡れて捨てられている子犬に傘を置い
   ていく的なあれだ!」(*`Д')

怠惰「意味わかんねぇよ!?それに誤魔化せて
   ないからね!?」

狗神「うっうるせぇ!あぁそうだよ嬉しかったよ!
   文句あんのかゴラ!!」」

怠惰「本当に言い方が姉御だわ~」

狗神「てめぇ本当に殴り倒すぞ!!」

怠惰「分かったからその構えた拳をしまいなよ」

狗神「うぐぐぐ……」

怠惰「え~ととりあえずまぁ今回はここまでね♪」

狗神「後で呪ってやる……」

怠惰「また月曜日って事でサラバダー!」

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