「下手な歌」「濃い式神達」「大雑把」
「遠くから見ると病んでるようにしか見えない」
と、こんな感じですが大丈夫ですね?なら
本編へとどうぞ。
火緑魔を倒し翌日のこと晴明は過去を思い続け昨晩は一睡も出来なかった。そして今は縁側に座り何処か遠い彼方の空を見ていた。
晴明「……………………………………理久兔さん」
かつて理久兔ととの悲しみの戦いをした晴明はその時の事を思い出していた。
理 「晴明…俺は今日までのことは忘れない
例え俺が死んで生き返ったとしても
俺は忘れない……数少ない人間の友の
ことを絶対に忘れることはない」
今から4年前、涙を流しながらの別れを心にとどめ、
理 「晴明……またいつか会おう♪」
そう最後に言い残して別れた親友をこれまで一時も忘れたことはない。それぐらい晴明にとって数少ない親友だったからこそだ。
晴明「理久兔さん…貴方は嘘つきですね……そんな
事を言っておいて結局、会えないなんて…」
会いたくてももう会えない。心の何処かにぽっかりと穴が開いたかと思わせるほどの錯覚をさせる。そしてそんな晴明を見守るかのように居間では華扇が眺め鈴蘭は華仙にお茶と芋粥を渡した。
鈴蘭「……はい華仙ちゃん」
華扇「ありがとうございます……晴明は大丈夫
何ですか?」
鈴蘭「大丈夫♪あの子はあぁ見えてとっても強い
から♪だからちょっと心の整理をさせてあ
げると共に暖かい目で見守るんだよ♪」
長い間、晴明と共にいるからこそ鈴蘭は分かる。泣きじゃくるくせに立ち直りの早さは誰よりも早くピカイチだと。
華扇「………あまりそうは見えませんけどね」
鈴蘭「ふふっ♪」
と、2人は見守る。そして晴明はまだ空を眺めていた。かつての思いに心を寄せながら、
晴明「秋に咲く 彼岸の花 かの誓い 果たすこと
と、晴明は歌を読むと縁側から立ち上がり、
晴明「よし!」
パンパンと自身の頬を叩く。それを見ていたのか鈴蘭は、
鈴蘭「晴明、もう良いの?」
晴明「えぇもう吹っ切れたわ♪」
華扇「鈴蘭さんが言った通り早いですね……」
こんなにも速く吹っ切れた事に華仙は若干驚いた顔をしていた。
晴明「さてと折角有給を取ったんだから占い
をしないとね♪」
鈴蘭「うん♪あぁそれと晴明」
晴明「何?」
鈴蘭「羅城門で感じた気を追って占ってみて
そこに黒幕はいる筈だから」
晴明「分かったわ」
占盤を取りだし晴明は占いを始めた。今はくよくよなんかしていられない。せめてするなら今ある事件を解決してからだと決心し占いを始めるのだった。
少女占術中……
占いを初めて数時間が経過した。すると、
晴明「見つけたわ!」
立ち上がり急いで地図を広げて確認する。それを聞いた鈴蘭と華扇も晴明が広げた地図を覗き見て確認すると、
晴明「敵の本拠地はここよ!」
針を刺して場所を示した。そこの場所は、
鈴蘭「嵐山……」
華扇「……そこに敵の本拠地があるんですね?」
晴明「間違いなくね……」
晴明の占いはこれまで外れた事があまりない。より一層の修行をしてから更にそうだ。
晴明「決まったら行くわよこの戦いを終わらせる
ために」
鈴蘭「ぼっこぼこにしてあげよう♪」
華扇「そうですね……」
晴明、鈴蘭、華扇は縁側へと出ると晴明は1枚の真っ赤なお札を投げると、
晴明「朱雀召喚!」
と、名前を呼ぶ。するとそのお札から真っ赤な炎が溢れ出し炎が美しい鳥の形を作り出し炎の鳥は翼を羽ばたかせる。
朱雀「およびかしら晴明?」
晴明「えぇ嵐山まで連れて行って欲しいの」
朱雀「良いわよ♪ほらそこのお客さんも乗り
なさいな」
朱雀が晴明達に背中を見せてそう言うと晴明は朱雀の背中に乗る。
晴明「華扇さん後ろに乗ってください」
華扇「分かったわ」
鈴蘭は蝶となって晴明の肩に掴まり華仙は晴明の後ろに座る。
鈴蘭「それじゃ行くわよ!」
そう言い朱雀は真っ赤な翼を羽ばたかせて嵐山へと向かって行くのだった。そうして数分後、敵の本拠地であろう嵐山へとたどり着いた。
晴明「何この妖気は……」
嵐山にただならぬ妖気が渦巻いていた。今まで何故気づかなかったのかと疑問に思うほどだ。
朱雀「晴明、降りるわよ」
晴明「お願い」
朱雀は地面へと近づくと晴明と華扇は背中から降りる。そして朱雀は人の形になる。
朱雀「にしても妖気が漂ってるわね貴女はどう
思う?鈴蘭」
人の形となった鈴蘭は地面に足をつけて、
鈴蘭「よっとそうだねぇ予想だと間違いなく
この山の何処かにいるね」
晴明「犯人はどうあれ引っ捕らえるだけよ私達
の役割わね」
華扇「………晴明さんもし犯人が妖怪だったなら
此方で裁かせて貰っても良いですか?」
どうやら相手の黒幕が妖怪だったなら妖怪達の陣営で裁きたいようだ。それに対して晴明は、
晴明「構わないわその代わり人間なら私達の
都で裁かせて貰うわ」
華扇「構いませんよ」
鈴蘭「ねぇ2人共、お話中の所を悪いんだけど
気づいてる?」
晴明「えぇ気づいてるわ出てきなさい妖怪共」
と、晴明がいうと何処からともなく夜の帳に紛れて妖怪達が姿を表した。中には林からまたは空からはたまた川から数多くの妖怪達が晴明達を取り囲んだ。
妖怪「おなごだぁ!」
妖怪「うまそうじゃ!」
妖怪「ハァーイ!」
数はおおよそ100は越えているだろう。それぐらいの妖怪達が取り囲んでいるのだ。
華扇「片付けま……」
と、華扇が言おうとした時さっと華仙の顔の前に晴明は手をかざした。
晴明「華扇さん大丈夫ですよ」
そう言いながら袖から3枚の式神が込められている札を取り出すと、
晴明「白虎!玄武!青龍!」
その者達の名を呼ぶと3枚のお札から3体の人物が姿を現した。1人は
青龍「呼んだか?」
白虎「お呼びですか晴明?」
玄武「……ふむ大方相手を殲滅しろという所
かの?」
晴明「そうよ朱雀、貴女もお願い」
そう言うと朱雀はニヤリと笑みをこぼすと、
朱雀「良いわよそれと晴明に鈴蘭そしてお客人
は先に進みなさいここは私達で片付ける
から」
朱雀にそう言われ晴明達は互いにか顔を見て頷くと、
晴明「勿論そのつもりよ!」
鈴蘭「皆、お願いね!」
華扇「行きましょう!」
と、3人が逃げようとすると、
妖怪「てめぇらを逃がすと!がはっ!!」
通せんぼをしようとした妖怪は青龍の拳によって吹っ飛ばされる。
青龍「お前らの相手はこの俺様だ!」
玄武「久しく動こうかの?」
白虎「玄爺無理はしちゃダメだよ」
朱雀「晴明の敵となろうという者がいるなら
私が燃やして灰にしてあげるわ!」
晴明達を逃がし結構キャラが濃い4神は戦いに奮起するのだった。そして4神に任せた晴明達は林の中を走っていた。
華扇「晴明さん敵が何処にいるのか分かって
いるんですか?」
晴明「そんなもん頂上よ大体の奴はそこにいる
わよ」
何とも大雑把なんだろう。華仙もこれには大丈夫かという不安が顔に出ていた。
華扇「晴明、鈴蘭さん少し待ってください」
鈴蘭「どうしたの?」
晴明「速く行かないと……」
と、言っていると華仙は何故か近くにいた狸の前に座ってぶつぶつと話を始めた。遠くから見ると病んでるようにしか見えないがそう思ったら負けだ。
華扇「そうですか…ありがとう教えてくれて」
晴明「何をしているんですか?」
晴明の言葉に気がつくと華扇は立ち上がり、
華仙「晴明さんの言った事は大方当たりのようです
ね………ここ最近、山頂の洞穴に人間が出入り
を繰り返しているみたいですよ」
鈴蘭「まさか狸と会話してたの!?」
華扇「えぇ♪動物との会話は特技なんで♪」
とても夢のある特技だと晴明と鈴蘭は思った。
華扇「行きましょう目指すは頂上ですよ」
晴明「えぇ!」
鈴蘭「レッツゴー!」
3人は駆け足で頂上へと向かうのだった。
怠惰「それでは今回もありがとございました」
鈴蘭「ありがとうね♪」
神楽「ありがとうございます」
狗神「なぁ怠惰、晴明の読み上げた歌を訳して
くれないか?」
怠惰「あぁ~はいはいそんじゃ訳すと以下の通り
です」
秋に咲いた彼岸花、昔にたてた誓いはもう永遠に果たせない。
怠惰「という感じです」
狗神「怠惰の中の奴は才能無いな」
鈴蘭「狗神の姉御それは言っちゃダメだよ」
神楽「狗神そんな事を言ってしまうから……」
怠惰
狗神「あぁ~!悪かった機嫌を直せ!」
怠惰「もう良いよ………それと彼岸花を選んだ
理由は花言葉が丁度よかったからって
いうのが理由だよ」
神楽「花言葉ですか?」
怠惰「そう意味は情熱、独立、再会、あきらめ
悲しい思い出、想うはあなた一人、また
会う日を楽しみに。という意味が込めら
れているらしいよ」
鈴蘭「殆ど当てはまるんだね」
怠惰「だから丁度良かったんだよね」
狗神「しかし怠惰の中の人は才能が無い模様」
神楽「狗神様!」
怠惰「もういいや少し寝てくる………」
鈴蘭「あっちょっと…姐御言い過ぎだよ」
狗神「あぁ~うん悪かったもう終わらせるぞ」
神楽「えっえぇとでは今回はここまでです」
狗神「すまんがまた次回からの投稿も頼むな」
鈴蘭「それじゃ読者様またね♪」