血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、顎関節痛(がくかんせつつう)が治ってきている
怠惰のクソ悪魔です。まだ左側面がカツカツと
音がしますが……まぁそれはさておき、
今回はもうまんま題名通りです。では本編に
どうぞ……


第40話  VS霊夢&紫

蓮と萃香は無数に生えている竹林の先へと進んでいく。蓮の目的は2つあり1つはこの異変を終わらせるためもう1つはこれ以上、霊夢が暴走して被害者を出さないためだ。だが2人は、

 

蓮 「萃香さん……」

 

萃香「やっぱり……」

 

2人「「道に迷った……」

 

ここは言わずと知れずの迷いの竹林。下手に入れば迷って帰れなくなる事もある。だが行き慣れた者は道を知っているため迷うことはないのだが2人は行きなれていないため迷子になっていた。

 

蓮 「萃香さん……まさかこのままこの竹林から

   出られないなんて事はありません…よね?」

 

萃香「嫌々まさかそんなだっt……」

 

ボキッ!

 

萃香は何かを踏んで音が出る。蓮は萃香の足元を萃香は自分の足元を見ると黙ってしまった。

 

蓮 「………………」

 

萃香「………………」

 

萃香が踏んだのは骨だ。大きさからして人の腕の骨だろうかという大きさだ。

 

蓮 「……萃香さんこれを見ちゃうと……」

 

萃香「アハハ蓮はバカだな~私達は空を飛べる

   から問題ないのにさ♪」

 

蓮 「あっ……」

 

言われてみるとそうだ。蓮や萃香は空を飛べるから何ら問題はない。なら空から異変の元凶へと向かえばいいと思うだろうが蓮の考えはとりあえず霊夢と合流する事だ。そのためには下の竹林で探す必要がある。

 

蓮 「そっそうでしたね…えとまずは霊夢に

   合流しないと……」

 

そう蓮が言った時だった。隣の林で突然……

 

ガサ……ガサガサ…ガサガサ……

 

と、不規則に林が揺れ始めた。それを萃香も感じ取った。

 

萃香「蓮…戦う準備は大丈夫?」

 

蓮は背中に背負う竹刀袋から鞘から抜けない刀を取り出して、

 

蓮 「大丈夫です問題ありません…」

 

そんな台詞を言われると本当に大丈夫かと疑問に思うが蓮だから大丈夫なのだろう。そして林にいた存在は蓮達の目の前に現れた。

 

蓮 「いざ勝負!…………」

 

霊夢「この妖怪!!………」

 

出てきたのはまさかの霊夢だ。鞘の抜けない刀を構えた蓮とお払い棒とお札を構えた霊夢この2人は見つめ合い何とも言えない空気へと変わった。

 

蓮 「えっと……霊夢?」

 

霊夢「……蓮あんた何で萃香とここにいるの?」

 

と、霊夢はジト目でこちらを見てくる。何でか知らないが蓮の背中には冷や汗が流れて気持ち悪い。すると霊夢の背後から傘をさしている女性こと八雲紫が現れる。

 

紫 「霊夢…おそらく蓮は萃香と夜のデートでしょ」

 

霊夢「えっ…………」

 

蓮 「へ?」

 

突然の事過ぎて蓮はキョトンとして声を出してしまうと突然紫がウィンクをしてきた。すると何故か萃香はニヤリと笑って、

 

萃香「いや~そうそう♪酔さましがてら蓮と

   一緒に異変解決しにね♪」

 

それを聞いた霊夢は顔をうつむかせると何故かドス黒い何かが体から涌き出るのを蓮は見てしまった。そして霊夢は顔をあげてニコニコとしながら、

 

霊夢「そう…なら蓮…ここで退治してあげるわ♪

   だから…貴方の墓はここになるから♪

 

蓮 「れっ霊夢!?」

 

蓮から見た今の霊夢はこれまで見てきた表情の中で一番怖く見えていた。何故だか知らないが蓮の足がすくんでしまう程だ。

 

萃香(……やり過ぎたかな?)

 

紫 (葛ノ葉蓮の実力を見る機会とはいえ少々

  やり過ぎたわね……殺さなきゃいいけど…)   

 

共犯者の2人はやり過ぎたと感じた。まさかここまで霊夢がぶちギレるとは思ってもみなかったからだ。

 

霊夢「紫…協力してちょうだい今から蓮を徹底的

   にシバくから……」

 

紫 「えっ…えっとやり過ぎないようにね……」

 

目のハイライトを失った霊夢が紫にそう言うと流石の紫もここまでいくとは思ってみなかったのか少し緊張してしまったが読者様も思うだろう一番の被害者が不便だと……

 

蓮 「えっえっ……?」

 

蓮には何が何だかもう分からなかった。分かる事は今自分には危機が迫っていると言うことだ。

 

蓮 「あ……ありのまま、今、起こっていることを

   説明するよ……今僕は大屋さんである霊夢に

   殺されそうなんだ…な……何を言っているか

   分からないと思うけど僕も何をしたのかが

   分からないだ…けど今にも頭がどうにかなり

   そうだよ……普通に怒るとか睨むとかそんな

   優しいもんなんかじゃ断じてないんだから

   今までで一番怖い霊夢の怒りを今にも味わい

   そうだよ……」

 

と、何処かで聞いた事のある名言を言うと萃香はその小さな身長を背伸びして蓮の肩に手を置いて頷きながら、

 

萃香「蓮…ごめん……」

 

蓮 「えっと…萃香さん多分弾幕ごっこになって

   霊夢に負けたらシバかれる未来しかないの

   ですが……勿論協力はしてくれますよね?」

 

萃香「あぁそれぐらいは協力するよ」

  (だってこの種をまいたのは私と紫だし……)

 

萃香は蓮にそう言うと臨戦態勢を取る。すると霊夢は目のハイライトを失った状態で蓮に、

 

霊夢「蓮……貴方戦う覚悟は出来た?何か一言は?

   地面の中でガタガタ震えて命乞いする心の

   準備は出来たかしら?」

 

蓮 「まっ負けないよ霊夢!」

 

そう言うと霊夢と蓮はお互いに弾幕を放ち始めた。それを見ていた紫と萃香は、

 

紫 「まさか萃香…貴女と弾幕ごっこをするなんて

   思わなかったわ……」

 

萃香「そりゃ私もだよ♪こんなに驚くのは昔に

   理久兎と紫が山に攻めてきた時以来だよ♪」

 

紫 「でも形はどうあれ……」

 

萃香「弾幕ごっこは楽しむ♪」

 

そう言い萃香と紫も弾幕を放ち始めた。蓮と霊夢との弾幕ごっこは熾烈を極める程の量だ。何せ霊夢は手加減なしに蓮に無数の御札や陰陽玉の弾幕はたまた光弾やらを放っているのだから。

 

蓮 「うっうぉ!」

 

霊夢「蓮…貴方はここで永眠させてあげる!」

 

蓮 「だから何でそんなに怒ってるの!」

 

霊夢「そんな事……あんた自身に聞きなさい!」

 

霊夢はスペルを唱えて蓮へと襲いかかる。

 

霊夢「夢境 二重大結界!」

 

霊夢がスペルを唱えると共に霊夢を守るかのように結界が張られその中心部にいる霊夢は蓮に向かって御札を放っていく。

 

蓮 「っつ!」

 

ギリギリ当たらない所で避けてはいくが体に当たらないために体制をねじ曲げたりするため正直きつい。

 

霊夢「………………」

 

だが今の霊夢は冷徹だ手加減一切無しだ。するとそれを助けるかの如く、

 

萃香「一式 投擲の天岩戸!」

 

萃香のスペル?が発動し萃香の手に岩が萃まるとそれを結界を張っている霊夢へとぶん投げた。その結果、

 

バリン!

 

その威力のお陰か霊夢の結界は一瞬で壊れ霊夢はその岩を回避した。

 

蓮 「ありがとうございます萃香さん!」

 

萃香「いいから蓮は気を付けて!おっと!!」

 

萃香は襲いかかってくる弾幕を避けると紫は口元をニヤつかせて、

 

紫 「貴女の相手は私よ萃香♪」

 

萃香「ははっ♪本当に理久兎に似てきたね!!」

 

そうして萃香は紫と弾幕ごっこを再開した。

 

霊夢「萃香、後で覚えておきなさいよ……」

 

霊夢は悔しそうにしながら更に蓮に弾幕をぶつけていく。そんな中でも蓮は霊夢に必死に語りかける。

 

蓮 「霊夢こんな事は止めよう!今は異変解決

   が先だろ!!」

 

霊夢「うるさい!その前にあんたを沈める!」

 

霊夢はそれでも弾幕を放ってくる。だが今度は蓮が攻める番だ。

 

蓮 「萃香さん!」

 

萃香「任せて!」

 

蓮の合図で萃香はスペルを唱えた。唱えたスペルは、

 

萃香「疎符 六里霧中!」

 

萃香のスペルが発動すると辺りは霧に包まれる。ただでさ竹林のせいで視界が悪いのにこれでよりいっそう悪くなった。だがそれに乗じて蓮は霊夢の前から姿を消した。

 

霊夢「なっ!」

 

だがそれ以前にこれは萃香のスペルだ故に霧のいたるかしこから無数の弾幕が放たれてくる。

 

霊夢「萃香~!!」

 

だがそれだけではない。今の現状に乗じ蓮はスペルを唱えた。

 

蓮 「式符 狗神の呼応!!」

 

狗神「ワォーーーーーーーーーン!!」

 

蓮 「ターゲットは霊夢だ!!」

 

それを聞いた狗神は口をほころばせて笑い、

 

狗神「丁度良い……あの小娘には復讐をしておき

   たいと思っていたところだ!!」

 

かつて蓮の式神になる前、霊夢と魔理沙に蓮を殺すのを邪魔されていたため少しばかし恨みがあったのかやる気は充分だった。

 

霊夢「うわっ!!」 

 

霊夢は直感でギリギリの所で狗神の特攻を避ける。

 

霊夢「くっ何よこのコンビネーション!」

 

萃香が気体となって出している霧と竹林で視界を奪われなおかつ萃香の弾幕が飛び交い更には狗神の元は犬だ。故に嗅覚は鋭いためか視界が悪くても霊夢の匂いを知っていれば視界の悪さなど無意味そのため霧に隠れて襲いかかってくるのだ。これをスペルで表すなら「萃式 狗神の狩猟場」という感じの合体スペルだ。だが蓮と萃香のスペルによる猛攻が続くが、

 

紫 「まったく……」

 

紫が目を閉じると突然霧が消え去っていき萃香は個体に戻る。おそらく紫の能力『境界を操る程度の能力』で萃香を個体へと戻したのだろう。

 

萃香「紫ってばずるいな!」

 

紫 「貴女の方が何倍もインチキじゃない」

 

と、言っているがどちらもインチキ能力には変わりない。だが霊夢は蓮の顔を見ると、

 

霊夢「……よくもやってくれたわね…」

 

蓮 「それはこっちの台詞だよ!今日の霊夢は

   何時もよりおかしいよどうしたんだよ!」

 

正直な話、霊夢も心の中ではやり過ぎたなとは思っていたが蓮が他の女性と話しているのが何故か気に触って心がイライラとする。故にこんな事態にまで発展してしまった。しかも何故か蓮の前で素直になれない……

 

霊夢「うっうるさいわね今あんたをここで

   終わらせてあげるわよ!」

 

霊夢はスペルカードを取り出してスペルを唱えた。

 

霊夢「ラストワード神霊 夢想封印 瞬 !!」

 

その言葉と共に霊夢は蓮達の目の前から忽然と姿を消したかと思うと辺りから無数の御札弾幕と通常の弾幕が襲いかかってくる。しかも全て蓮へと追尾してだ。

 

蓮 「ちょっ!!」

 

蓮へと向かってくる弾幕を全て避けていくが……

 

霊夢「蓮、遅いわよ?」

 

蓮 !!

 

突然背後から霊夢の声が聞こえると蓮は手に持つ刀を背後へと当たるように回転斬りをするが霊夢はもうそこにはいなくなっておりその変わりに無数の弾幕が背後から追尾して迫ってくる。

 

蓮 「まずい!!」

 

蓮は慌てて回避していくがどんどんと避けれる場所が狭まっていく。まるで誘導されているかのようだ。

 

蓮 「はぁ……はぁ……」

 

霊夢「遅い!遅いわよ!」

 

霊夢の姿はチラチラとだが見えるが通常よりも速い。故に蓮でも対処に追い付かない。霊夢のラストワードを見ている紫と萃香は、

 

紫 「萃香……蓮にこれを伝えてちょうだい」

 

萃香「ん?」

 

紫は萃香にこの状態の打開策を話すと萃香は頷いて蓮の元へと向かう。

 

蓮 「打開策は何か……」

 

霊夢のスペルを避けつつ呟くと萃香が蓮の隣へとやって来て、

 

萃香「蓮1つ打開策を教えようか?」

 

蓮 「えっ?」

 

萃香は蓮に霊夢の弾幕を避けながらこの状況を打破する事を全て伝えた。

 

蓮 「……本当にそんなんで良いんですか?」

 

萃香「大丈夫今回の案を出したのは紫だから」

 

だが蓮と萃香が話しているのを高速移動している霊夢は見てしまい……

 

霊夢(何で萃香ばっかり!)

 

そう思うと今以上にキレて高密度の弾幕を更に放ってくるが蓮は避けつつ息を大きく吸い込んで、

 

蓮 「霊夢~!

 

霊夢「何よ!!」

 

霊夢が蓮の言葉に聞き耳をたてると蓮はまた大きく息を吸い込んで、

 

蓮 「霊夢は僕のことが嫌いなのか?」

 

霊夢「へっ!?」

 

突然の事で霊夢は焦ってしまう。霊夢は蓮が嫌いな訳ではなくその逆で好きなのだ。故にそんな質問されれば困ってしまうが更に蓮は語りかける。

 

蓮 「僕は前に話したと思うけど霊夢の素直な所

   とか元気な所とか見てて好きだよ♪」

 

霊夢「えっえぇっ!?」

 

紫 「…………よく言えるわね……」

 

それを聞いた霊夢はその場で立ち止まってしまう。しかも顔は今にも火傷しそうな程に真っ赤なのだ。なお紫に限っては蓮を逆に誉めたくなってしまう。

 

霊夢「そそそそれって……こっこ……」

 

と、霊夢が言おうとした時だった…………

 

ガシッ!

 

蓮 「えっ?」

 

突然蓮の襟元を萃香が掴んだのだ。そして萃香は笑顔で、

 

萃香「いっけぇ~!!」

 

蓮 「えっちょっ!!うわぁ~ーー!!」

 

萃香は蓮を思いっきり蓮を霊夢へとぶん投げた。

 

蓮 「霊夢~!避けろ!!」

 

霊夢「えっ……えっ!!」

 

ゴチン! ピチューーン!ピチューーン!

 

2人は頭からぶつかってお互いに残機を失い退場更には萃香と紫も弾幕ごっこをする理由もなくなりこの弾幕ごっこは引き分けとなったのだった。




怠惰「あ、ありのまま起こった事を説明するぞ
   普通に過ごしていた筈なのに顎関節痛に
   なってたんだ……何を……」

狗神「割愛する」

怠惰「最後まで言わせてくれてもいいじゃん!」

狗神「長いそして止めろ」

怠惰「ちっまぁいいや…え~と読者様今回は
   如何でしたでしょうか?…………えっ?
   まんまヤンデレじゃねぇかって?
   大丈夫ですただの嫉妬ですそこまで
   病んでません」

狗神「我には分からんが……それよりもさっきの
   台詞はいったい何処から?」

怠惰「友達の憤怒君に少しジョジョを見せて
   貰いました所詮自分は知ったかぶりの
   レベルですがね……」

狗神「有名な台詞である事は確かだな」

怠惰「まぁ有名だね……そんじゃそろそろ終わり
   ますかね」

狗神「あぁそんなわけで今回はここまでだまた
   我は活躍するはずだから見てくれよ♪」

怠惰「それでは読者様」

狗神「またな♪」

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