血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、怠惰のクソ悪魔です。
妹紅を撃退した隠者の実力ははたして
どうなのか……では本編へどうぞ。


第46話 EX戦 VS隠者

永夜抄異変の最後を飾る弾幕ごっこが開始された。

 

蓮 「だぁ~ー!!」

 

隠者へと蓮は鞘から抜けぬ刀を振るうが隠者はそれを無駄のない動きで避ける。

 

蓮 「そこっ!」

 

今度は強烈な突きを当てようとするが隠者はまさかの首を横に倒してギリギリで回避をした。

 

蓮 (当たらない……)

 

蓮の攻撃がまったく当たる気配がないどころか相手である隠者は弾幕すら放ってこないどころかずっとかわしっぱなしだ。

 

霊夢「蓮そこよ!」

 

と、霊夢達も檻の中で応援をするが現状は変わらない。ずっと隠者は避け続けているのだ。まるで蓮の攻撃を観察するかのようにそして次の一手を読まれているかのように……

 

蓮 「はぁ……はぁ……」

 

流石の蓮もここまで振れば息も上がってくる。だが隠者は息の1つも上がってなく逆に立ち尽くしたままだ。

 

蓮 「貴方は…何で弾幕を撃たないんですか?」

 

蓮は隠者に聞くと隠者はただ一言、

 

隠者「お前の動きやら癖やら見させて貰って

   いたからだ……それに早く倒しても俺が

   つまらないだけだからだが?」

 

最早、隠者は蓮の動きそれらをずっと攻撃せずに観察し続けているのだ。言ってしまえば物凄いぐらいに手加減されなおかつ嘗められている。

 

蓮 「くっ隠者さんあまり強い言葉を使うと弱く

   見えますよ?」

 

蓮は出来る限りの抵抗として言葉でそういうが隠者は鼻で笑うと、

 

隠者「ふんっ…これは余裕と言うものだが?」

 

まさかの返しが余裕と出た。流石の蓮もそこまで言われれば負けたくないという気持ちが強くなってくる。火事場の力で立ち上がる。

 

蓮 「貴方にだけは負けたくない!」

 

そう言い蓮は鞘から抜けぬ刀をもう一度隠者へと振るう。だが、

 

ガキンッ!

 

蓮  !!

 

蓮の攻撃は隠者へと当たることは無かった。隠者は避けた訳ではない。ずっとそこに立ち尽くしているのだが隠者の手には何処からともなく現れた光輝く槍…いや矛が握られていてそれで蓮の攻撃を防いだのだ。

 

隠者「そんな所で立ち尽くしていていいのか?」

 

蓮 「はっ!」

 

キンッ!!

 

隠者に指摘された蓮は即座にバックステップで後ろへと下がった。だが驚いたことは敵である筈の自分に所々で指摘をしているのだ。

 

蓮 「…………貴方はいったい何で……」

 

と、言った時隠者はいつの間にか握っていた槍いや矛と言った方が良いのかそれを頭上で回して構える。

 

隠者「そろそろ俺もやらせて貰うぞ?」

 

そう言った時だった。隠者は弾幕を放つと共に蓮に向かって急接近で特効の突きを仕掛けてきたのだ。それに対して蓮はギリギリのタイミングで真横へと避けをして避け更に追撃で飛んでくる弾幕を鞘から抜けぬ刀で弾き落とすが隠者は更に畳み掛けてくる。

 

隠者「遅い…とろい!鈍い!!

 

キンッ!キンッ!キンッ!

 

蓮 「つっ!!」

 

隠者の弾幕と近距離からの攻撃それらを全て避けるのに蓮は専念してしまい弾幕が放てない。だが隠者はここでまさかの

スペルカードを構えたのだ。

 

隠者「災厄 竜巻注意……」

 

スペルを唱えると四方から無数に渦を巻いていて緑に発光した弾幕が蓮へと襲いかかってきた。それには蓮もヤバイと思ったのか、

 

蓮 「くっ!」

 

上へと逃げるが隠者はそれを見逃す筈もない。すると隠者は足に力を入れ始めた。それは白く光輝く事から霊力だと推測出来る。それを蓮に向かって、

 

隠者「仙術 六式 刃斬!」

 

蓮へと蹴りあげると同時に霊力は形作る。その形は斬撃波だ。だが蓮もやられるわけではない。

 

蓮 「夢符 夢炎の剣!」

 

蓮はスペルで飛んでくる斬撃波を斬って打ち消した。だが打ち消したと同時に何といつの間にか隠者が目の前にいたのだ。

 

隠者「それだと……落第点だ

 

隠者は霊力で纏わせて白く輝く右足を使って蓮へと強烈な蹴りもとい、かかと落としを蓮の頭上へと叩きつけてくるが蓮は咄嗟の反射神経で鞘から抜けぬ刀で頭は守る。だが、

 

蓮 「ぐわぁーー!」

 

ズドン……

 

あまりの強烈な一撃に蓮は地上へと叩きつけられた。しかし弾幕には被弾はしていないため残機は減っていないためまだ勝負は終わってはいない。

 

蓮 「くっ…強い……」

 

鞘から抜けぬ刀を杖替わりにして立ち上がり刀を構える。それを地上へと降りて隠者は見ると、

 

隠者「お前さん諦めが悪いな…」

 

蓮 「えぇ…それが僕の自慢なんです……」

 

隠者「そうか…くく…フハハハハ♪いいねぇ!

   こんなに面白い人間は祝音と彼奴を

   入れて3人目だよ……」

 

蓮 「えっ?」

 

どうやら自分はこの隠者から気に入られたと感じた。何せ笑い声は枯れた声だが生き生きとしていたからだ。すると隠者は足に風のようなものを纏わせて空へと跳躍すると、

 

隠者「見せてやろう特別にな……」

 

そう言い隠者は不思議なオーラを放つスペルカードを掲げると、

 

隠者「ラストワード…災厄 七星の龍星群」

 

そのスペルから真っ白い光が空へと放たれる。だが何も起こらない。これには檻に閉じ込められている外野勢も、

 

霊夢「不発?」

 

萃香「えっ?ダサいってそれは流石に……」

 

鈴仙「何も起こらない…けど?」

 

てゐ「でも何も起きてないよね?」

 

と、4人が話している一方で輝夜、紫そして永琳はあることに気がついてた。

 

永琳「……姫様それと八雲紫……気づいてる?」

 

永琳は深刻な顔で輝夜と紫に言うと、

 

輝夜「えぇ…空に……」

 

紫 「七つの星が輝き始めたわね……」

 

そう空高くに輝く星の内の七つの星がどの星よりも輝いて見えるのだ。だがその星はどんどんと輝きがが大きくなっていく。

 

蓮 「隠者!貴方いったい何を!」

 

隠者「弾幕は…美しくそれでいて派手にやらない

   とな♪」

 

そうまさかの隠者のラストワードは隕石を模様した7つの超巨大な弾幕……本家に出てくる核弾幕よりも3倍程巨大な弾幕だ。しかもそれが徐々に徐々にと迫ってくるのだ。それは見る側からしてみれば美しい光景だがもし隕石弾幕が落ちてきたらどうなるのか……ここ辺りは巨大なクレーターへと変わってしまう。

 

霊夢「まっ不味くない!?」

 

紫 「大丈夫よ……いざとなれば私が……」

 

輝夜「私の能力でも………」

 

萃香「でも今ここにいる全員は能力使えないよね?」

 

萃香の発言を聞いた萃香以外の全員は、

 

全員「あっ…………」

 

マヌケな声を出して数秒立ち止まると数名は自分達を取り囲んでいる鎖へと手をかけて大きく揺らして、

 

霊夢「早くしないと!!」

 

鈴仙「はっ早く逃げないと!!」

 

てゐ「開け~ーー!!」

 

と、奮闘するが開きそうにない。それを見ていた蓮は、

 

蓮 「不味い早く彼奴を倒さないと皆が……」

 

隠者「どうした少年……早くやってみろ……」

 

蓮 「くっ!」

 

蓮は立ち上がる。皆をどうにかしてでも助けるためにそして持てる力で刀を構える。

 

隠者「いいねぇその折れない心…本当に俺好みだ」

 

隕石は徐々に迫ってくるもう時間もない。

 

蓮 「これで決める!!」

 

蓮は大きく走り出し隠者へと特効を仕掛ける。だが蓮は1人だけではない。

 

蓮 「狗神!」

 

狗神の名を呼ぶと背後に自身の式神である狗神が現れる。

 

狗神「ちっまた面倒なのに関わりやがって

   乗れ!」

 

蓮 「あぁ!」

 

蓮は狗神へと乗ると空高くにいる隠者へと向かって駆ける。だがもう時間はない。隠者はもう自分達の近くだ。殺られる前に殺る。霊夢達を助けるためにそう考えることしか出来なかった。だが……

 

パチンッ!

 

突然隠者は指パッチンをした。すると先程までの隕石弾幕は尽く消えたのだ。

 

蓮 「えっ!」

 

狗神「何!?」

 

これには驚いて蓮と狗神はその場で立ち止まると隠者は地上へと降りていった。それに続いて蓮と狗神も地上へと降りる。

 

隠者「悪いが時間切れだ今回は引き分けだ……」

 

蓮 「どういう事ですか!」

 

隠者「もう俺がここでお前らの足止めをする

   必要が無くなったて事さ……」

 

隠者は霊夢達の方に手をかざして手を握ると霊夢達を取り囲んでいた鎖は忽然と姿を消した。

 

鈴仙「たっ助かったぁ~」

 

てゐ「ビビったってもんじゃないよ……」

 

霊夢「蓮、大丈夫?」

 

蓮 「はい僕は……」

 

霊夢達は蓮のもとへと向かいそして隠者に臨戦態勢をとる。

 

紫 「貴方……いったい何のために?」

 

と、紫が言った時だった。

 

隠者「悪いがここでさよならだ……」

 

そう言い隠者はポケットから何かを取り出してそのピンを抜くと蓮達の足元へと放り投げた。

 

蓮 「まずい皆伏せて!」

 

全員「ん!?」

 

蓮の咄嗟の呼び掛けで皆はいっせいに伏せる。すると急激な光がその場を襲った。

 

蓮 「まっ眩しい!」

 

それが数秒続き光が止む。蓮達は隠者のいた位置を見るともう隠者は消えていたのだった。

 




怠惰「てな訳で隠者の実力?でした」

狗神「結局私はそんなに戦っていない件な」

怠惰「彼も無我夢中だったから仕方ないね」

狗神「何時か彼奴にリベンジする日はあるのか?」

怠惰「勿論あるよ♪あっ!因み言っておくけど
   彼奴はラスボスとかじゃないからね?
   分かりやすく言ってしまうとド(ピー)クエで
   例えると裏ボスのエス(ピー)タークだとか~
   ダーク(ピー)レアムとか竜(ピー)王だとかと同じ
   部類だからね?ちゃんとラスボスも考えて
   あるからね?」

狗神「待て!つまりそんなヤバイ奴と戦ったと
   言うことか!」

怠惰「つっても手加減はしてくれてるけどね♪
   さてとそろそろ終わるかね♪」

狗神「あぁ~そんじゃ読者様今回もありがとうな」

怠惰「また明日よろくしね♪」

狗神「そんじゃまたな!」

怠惰「またね♪」

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