血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、テストが返ってくると共に
その点数を見て鬱になりそうになる怠惰のクソ
悪魔です。赤点がなければいっか……
では本編へどうぞ



第52話 神楽の悪意

今、人里では5人の女性が迫り来る人里の住人にとり憑いた醜悪な化け物達と相手をしていた。れぬ

 

霊夢「そこっ!」

 

男性「ぐふ……」

 

霊夢の回し蹴りで男性は吹っ飛んでいった。だがそれでも襲いかかってくる。

 

化物「グガガガガ!!」

 

霧雨「そんな攻撃当たらないぜ!」

 

醜悪な化け物から振り下ろされる攻撃を箒に股がって避ける。そして避けた所に妖夢が接近する。

 

妖夢「我が刀に斬れぬものなどあまりない!」

 

化物「ギャアアァァァァァァァァァ!!」

 

妖夢に限っては桜観剣と白桜剣で住人の背中に生えている醜悪な化け物を斬っていく斬られた化け物は消滅し媒体となっていた住人は倒れる。

 

妖夢「こいつらやっぱり悪霊の類いですか」

 

慧音「そらっ!!」

 

ゴチンッ!!

 

男性「ぐはっ!!」

 

慧音の方は頭突きで媒体となっている住人に当てていき気絶させていく。だが慧音の後ろから住人が襲いかかる。

 

住人「ギャハハハハハハハ」

 

慧音「しまっ!」

 

住人「ぐはっ!」

 

と、襲われそうになると慧音に襲いかかるとり憑かれた住人に向かって妹紅が飛び蹴りを食らわせて慧音を守る

 

妹紅「大丈夫か慧音!」

 

慧音「すまん妹紅!」

 

と、5人が必死に応戦するが住人達の勢いが衰える事はない。

 

霧雨「こいつらゾンビかよ!!」

 

霊夢「やってもきりがないわね!」

 

霊夢の言う通りやってもやってもきりがない。5人はこの時思った。これを操っている本体を破壊しない限り道はないと。だが刀を持つ長髪の女性がいる気配はない。

 

慧音「お前達正気にもどれ!」

 

と、慧音は叫ぶが皆は黙って気持ち悪いぐらいの笑みを浮かべてゆっくりゆっくりとゆらゆら歩きながら近づいてくる。

 

妹紅「ちっ!!」

 

妖夢「来るなら来い!」

 

5人はまだ戦い続けるのだった。そして一方、人里へと急行した蓮は上空でこの惨状を見ていた。

 

蓮 「なっ皆いったい…それに霊夢達が!」

 

蓮は助けに行こうとしたその時だった。突然自分の下の方で気味の悪い殺気に気がついてしまった。

 

蓮 「あれは!」

 

物見櫓の屋根の上に夢で自分へと斬りつけてきた女性が立っていた。

 

蓮 「あの子が元凶……」

 

呟くと蓮はその女性の元まで向かった。すると高みの見物をしていた女性も蓮に気がついた。

 

蓮 「…………君が神楽…何だよね?」

 

と、蓮が聞くと女性は悲しそうな顔を縦に振ると、

 

神楽「…蓮さん……速く霊夢さん達を連れて逃げて

   下さいじゃないと私はまた…主人である貴方

   を傷つけてしまいます……」

 

神楽は悲しそうにそうな顔で警告をする。だが蓮は、

 

蓮 「それは出来ません神楽さん…僕は貴女を

   救いに来たんですから!」

 

そう言うとその場に止まり続けた。晴明からは「退治しろ」と言われたが蓮本人は退治せず和解の道を選んだのだ。それでも神楽は連に忠告を続ける。

 

神楽「お願い蓮…お願いだかr…うぐっ……!」

 

蓮 「神楽さん!うっ…何だこの声は……」

 

突然、神楽は頭を押さえて苦しみ始める。すると蓮にもその声は聞こえてきた。

 

? 「殺せ…そのガキを殺せそして咲かせろ赤い…

   赤い真っ赤な花をな……

 

そんな名状しがたき声が響く。すると神楽に変化が起き始めた。

 

神楽「殺す…嫌だ殺したく…殺す……止めて!

   お願いだから!速く殺してしまおう……

   うっ…蓮さん速く逃げて…下さいもしくは

   私を壊して…くださいうがぁぁぁ……

   ふふっ♪真っ赤なお花を咲かせなきゃ♪

 

神楽は気味悪くニタリと笑うと手に持っている蓮が所持し続けていた鞘から抜けぬ刀いや妖刀神楽の柄に手をかけゆっくりと刀を抜刀する。その刀身は夢で見たように金色に輝いていた。まるで夜空輝く月の輝きのように……

 

神楽「さようなら……葛ノ葉 蓮……」

 

抜刀した刀で蓮へと一瞬で斬りかかるが斬られる前に蓮は後ろへと素早く後退し屋根の上に降りる。それを追いかけるかのよう神楽も屋根に飛び移る。

 

蓮 「神楽さん!しっかりしてください!」

 

神楽「蓮…貴方はどんな綺麗で真っ赤な花を咲か

   せるのかしら♪」

 

最早話せる状態ではない。だがまだ変異は終わってはいない。

 

神楽「ふふっ♪」

 

神楽はその恐ろしい笑みを浮かべていると地上で暴れている人里の住人達のように神楽の背後にも醜悪なる者が現れる。人里の住人達よりも遥かに巨大で醜悪なる者だ。おそらく神楽や人里の住人を操っている本体だと蓮は見た。

 

? 「奴を殺せさすれば我等は解放される…やれ

 

神楽「わかり…ました……」

 

聞こえてくる謎の声に神楽は応答をすると蓮へと襲いかかってくるのだが即座に蓮は胸ポケットから狗神の式札を出し構え叫ぶ。狗神の名を、

 

蓮 「狗神!」

 

蓮の声に答えて真っ白の体毛を持つ犬の妖怪、狗神が現れ神楽から振られる刀を尻尾で弾く。狗神は神楽を見ると、

 

狗神「ほう…前々から変な匂いがすると思ったら

   やはり妖怪か……」

 

神楽「……貴女にも真っ赤なお花を咲かせてあげる」

 

狗神「小僧こいつ頭とんでるのか?」

 

目の前の神楽に対してそう発言をすると蓮は首を横に振って、

 

蓮 「神楽は背後にいる彼奴に操られてるんだ!

   まずは彼奴をやらないと次に霊夢達が危険

   なんだよ!」

 

狗神「まぁ~た面倒なのに関わりやがって……」

 

流石の狗神もこれには少し呆れたのだがニヤリと笑うと、

 

狗神「だがまぁ暇しない分ましか!」

 

そう言うと狗神は神楽へとその大きな口を開けて襲いかかる。それに対して神楽は予測できぬようなフラフラとした足取りで狗神の猛攻を避け時には刀で弾き飛ばす。

 

? 「中々出来るな貴様……あの小僧を斬らせれば

   楽なものを…

 

と、神楽の背後でとり憑いている醜悪なる者が狗神に言うと狗神はバカかと言わんばかりに、

 

狗神「彼奴に死なれちまったら我が彼奴を殺せない

   だろ?バカかお前は?」

 

蓮 「殺らせないよ?」

 

これには蓮もツッコミを入れるが神楽の背後にいる醜悪なる者の目的はどうやら蓮の抹殺なのか狗神の攻撃を掻い潜って蓮へと刀を振るう。

 

蓮 「うわっ!」

 

何とか当たる寸前で体をそらして避けるが服に切れ目が入った。

 

神楽「ねぇ…そんな抗わないで…真っ赤なお花が

   咲かないじゃない……」

 

今の神楽は正気の沙汰ではない。後ろの醜悪なる者に操られ蓮を敵としか見えていない。しかし戦おうにも今の蓮には戦える力は狗神しかない。それだけでは神楽の背後にいる醜悪なる者を退治できない。

 

蓮 「どうすれば……」

 

蓮が呟く。だが蓮は晴明の言葉を思い出し地上で戦っている霊夢達を見る。

 

蓮 「絆か…晴明さんありがとうございます」

 

と、言うと蓮は一目散にその場から走って逃げ出した。

 

狗神「なっ小僧!」

 

それに続いて狗神も追いかけるが神楽も刀を構えて追いかける。

 

狗神「小僧!どういうつもりだ!」

 

狗神は隣で走る蓮にそう言うと蓮は狗神に説明をした。

 

蓮 「狗神…絆って信じる?」

 

狗神「何?小僧、貴様も狂ったか?」

 

蓮 「違うよ皆に手を貸してもらおうと思ってね!」

 

蓮は屋根から飛び降りるそれに続いて狗神も飛び降りる。ここで思い出してほしい。地上では何が起きていたかを……

蓮が飛び降りるとそこには人里の住人がいたのかそれが下敷きになった。

 

男性「ぐふっ!」

 

その悲鳴を聞いたであろうその場の全員は一斉に蓮を見る。その中には先程から戦っていた蓮の友人達である霊夢達がいた。

 

霊夢「蓮!?」

 

霧雨「お前なんでここに!」

 

妖夢「何しに来たんですか!」

 

慧音「それに式も一緒だと……」

 

妹紅「まさか助太刀か?」

 

と、言うと蓮は物凄いぐらいに申し訳なさそうな顔をして、

 

蓮 「えっと…元凶を連れてきちゃった……」

 

全員「…………は?」

 

霊夢達はマヌケな声を出した瞬間屋根の上から神楽が蓮に向かってジャンプ斬りを仕掛ける。

 

狗神「小僧!」

 

狗神は蓮の襟首を噛むとすぐさま離れる。そのお掛けで蓮は助かり神楽の攻撃は空を斬った。

 

蓮 「ありがとう狗神!」

 

霊夢「蓮…彼奴が元凶?」

 

霊夢は元凶である神楽にそう言うと蓮は首を縦に振って、

 

蓮 「うん…妖刀神楽…この異変の元凶?にして

   霊夢から貰った大切な僕の刀だ……」

 

蓮達は元凶である神楽を睨み神楽は虚ろな表情で刀を構えるのだった。




怠惰「こんにちは読者様、現在進行形で狗神
   さんがいないため1人でやる事となって
   いる怠惰のクソ悪魔です……どうしろと?
   1人でどうしろと……」

晴明「そう言うと思って今回は私が特別参戦
   しているんですよね?」

怠惰「あぁそうだったね、そんじゃ今回のゲスト
   安倍晴明で~す拍手……」

晴明「何ですかこの脱力じみた台詞は?」

怠惰「まぁまぁ…で?昔に理久兔にボコボコに
   され挙げ句の果てには理久兔から貰った
   恩を仇で返した晴明さん」

晴明「自棄に刺がありませんか!?」

怠惰「まぁ冗談は止めてどうでしょうか?蓮に
   狗神の活躍を見ていて」

晴明「そうですねぇ……彼は更に強くなります
   私がそう言うんですから間違いはない
   でしょう!」

怠惰「昔の自分のように?」

晴明「えぇそうですとも」

怠惰「そう言う割には他人の家で酒をたかりに
   行ってたよね?」

晴明「何の事でしょうか私の記憶にはありません」

怠惰「気になるならもう1つの小説の平安京辺りを
   見れば晴明の知られざる過去が……」

晴明「見ないでください!絶対に!絶対!!」

怠惰「まぁそれはさておき今回はここまで」

晴明「私…ディスられてませんか?」

怠惰「では読者様また次回!」

晴明「ディスられてますよね!?」

怠惰「バイバ~イ♪」

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