では注意事項は以下の通りです。
「モデルは仁王」「敵は狂人」「
「無理矢理感が否めない」「晴明の変化」
「怠惰の小説史上初の無駄に長い後書き」
よろしいですかね?では本編へどうぞ
空は大嵐となり豪雨そして落雷は起こり暴風は渦を巻き竜巻となっていた。そんな天気の中、嵐山には異形たる八つの首を持つ大蛇こと八岐大蛇が晴明、華仙、鈴蘭をそれぞれの八つの首で睨んでいた。
晴明「彼奴よりによってこいつを呼び起こす何て
正気の沙汰じゃないわ!」
八岐大蛇…かつて贄となる女性を食い続けた大蛇であり後に須佐能乎命が討伐したとされる怪物である。だが驚異的な生命力だったためなのか長い年月を眠り続け鷺麿が復活させ今の現に再臨した。
鈴蘭「華扇ちゃん説得の余地はありそう!お願い
だからあるって言って欲しいんだけど!」
華扇「………説得の余地はなさそうですね八岐大蛇
はただ贄を欲っしています」
どうやら説得という選択肢はないようだ。すると八岐大蛇から声が聞こえてくる。
? 「クハハハハハハハハハ!!遂にこの時は
来た!今こそ都の貴族そして朝廷を滅ぼ
す時だ!!」
晴明「鷺麿!!」
そう声の主は鷺麿だ。しかも声は八岐大蛇から聞こえてくる。
鈴蘭「恐らく彼奴、八岐大蛇の中にいるまさか
自ら贄になる気なの!」
華扇「狂ってる………」
憎しみ、怒り、悲しみ、怨み、執念それらは狂気を生み人を変える力がある。今の鷺麿はそれに取り憑かれた狂人だ。それが今の現状を作り出したのだ。
鷺麿「さぁ我が願いを聞き入れろ八岐大蛇よ!
人を贄にし喰らい続けろ!」
八岐「ぐぐギャーーーーーーーー!!!」
八つの首がそれぞれ咆哮をあげる。すると八つの首それぞれの1本の角が輝き炎、水、風、土、雷、毒、闇、光と属性が付与された。
鈴蘭「こいつを都に入れれば都の皆はもれなく
「贄」確定ルートだよ!」
華扇「それだけじゃありません!八岐大蛇が引き
起こす災いは人だけではなく妖怪にも危害
がいく恐れがあります!ここで止めなけれ
ば間違いなく先の未来は絶望です!」
晴明「止めるわよ!それが私の使命だもの!」
それぞれお札、腕、足を構える。そして3人は八岐大蛇の首へと突撃した。
火頭「ばぁーーー!!」
火頭が全てを焼却するかのような炎を吐き出す。だが、
晴明「結界!!」
まずその炎は晴明が結界を作り出して防ぎそして今度は、
土頭「がぁ!!」
風頭「びゅーー!!」
土頭が巨大な岩石を吐き出しそこに風頭が突風を吹き出す。そうすることで追い風の力で一撃の重い岩石は更に破壊力を増す。それを利用して結界を一撃で破壊する戦法のようだ。
鈴蘭「華扇ちゃん!あの岩石を投げ飛ばして!」
華扇「分かりました!」
鈴蘭の華仙は晴明より前へと出て右腕の包帯を巧みに操り投げ飛ばされた岩石を包み込むとジャイアントスイングの両用で遠心力をつけるが、
鈴蘭「行くよっ!」
何と鈴蘭が華扇が投げようとしている岩石にしがみついた。そして華仙はその岩を投げ返した。
鈴蘭「これが近道!」
そうして投げ飛返された岩石はまず毒頭に直撃した。
毒頭「ががが!!!」
そして毒頭に直撃した岩石は粉々になると鈴蘭はすぐさま毒頭の隣、闇頭へと狙ってかかとを高くあげて、
鈴蘭「そぉーーーらぁ!!」
闇頭「ぐっ!!」
かかと落としのダメージは入ったようだがそれほど効いてはいないようだ。だが、ただやられる的というわけではない。
光頭「キシャーーー!!」
ドゴンッ!!
鈴蘭「かはっ!!」
闇頭の隣の光頭が巨大でなおかつ素早い直撃を鈴蘭へと直撃させる。そしてそれをまともに受けた鈴蘭は吹っ飛ばされた。
晴明「鈴蘭!!」
華扇「晴明!!」
水頭「キュォーーーーーン!!」
この時、晴明はやってはいけない事をした。それは動揺したがために相手から目を背けてしまった事だ。意識が削がれた晴明めがけて水頭が口を開き猛烈な勢いの水を噴射してくる。
晴明「しまっ!」
華扇「っ!!」
華仙が晴明を押し出した。そして晴明を押し出した華扇は水頭の猛烈な水が直撃し華仙は勢いに流され時には木々に当たるが木は砕け岩に当たるが岩をも貫通して数十メートル先まで吹っ飛んでいった。
晴明「華扇さん!!」
八岐「ギャーーーーーーーーーー!!!」
今度は八岐大蛇のそれぞれの首は口を開きに各々の首に宿る属性、火、水、雷、風、土、光、闇を吐き出す準備をする。標的は勿論、自分だ。この時、晴明は僅か1秒の間で思考が頭を巡った。
晴明(あの一撃を防ぎきれるの?もし防ぎきれなか
ったら私は死ぬ…そして貫通した一撃は都に
向かっていく…防がなくても同じこと……これ
はどうすれば良いの)
絶体絶命とはこの事なのだろう。こんなの大物は予想外すぎた。そして八つの口からその一撃は放たれた。光ど等々もいえる速さそして全てを破壊するその一撃に晴明は絶望し諦めて目を閉じることしか出来なかった。
晴明「死んだら理久兎さんに会えるかな?」
と、呟いた。だが不意に声が頭の中に聞こえてくる。かつて4年前の言葉がそのまま聞こえてくる。
理 「この妖怪総大将、深常理久兎が認めた
陰陽師はこの大和でお前だけだ」
晴明(…そうよ何を私はクヨクヨとしているのよ!)
かつての親友の声が聞こ晴明は先程までの自分が恥ずかしく馬鹿馬鹿しいと思えた。何故気づかなかったのか親友は自分の事を認めそして応援してくれていたことをならその応援を裏切る事、諦める事は絶対にしたくない。
晴明「まだ…諦めるわけにはいかないのよ!!!」
目を開けてそう叫んだ。八岐大蛇の一撃が自分に当たる寸前だった。突然、自分を取り巻くように真っ黒な力が渦を巻き八岐大蛇が放った強大な一撃を退け上空へといなした。
晴明「何これ………」
八岐「シュルルルルルル!!!!」
あの一撃をいなした事に八岐大蛇も驚いているのだろうか舌を出して威嚇をしてくる。すると今度は、
ゴンッ!!
水頭「キューーーーーー!!!」
突然自分の後ろから巨大な岩が投げ飛ばされ八岐大蛇の水頭に直撃した。晴明は後ろを向くと、
華扇「やってくれたわね本当に!」
体や服がボロボロになった華扇が出てくる。流石は鬼だけあってかすごく頑丈だ。だがそれだけじゃない。
ドゴンッ!!
と、大きく音をたてて鈴蘭が空へと舞い上がって、
鈴蘭「こんちきしょうが!!!」
光頭「ぎゃふ!!!!」
怒りの倍返し蹴りで光頭に一撃を加えると此方へとすぐにやって来た。
鈴蘭「大丈夫、晴明!」
晴明「えぇ問題はないわ」
鈴蘭「良かった……」
鈴蘭が一息をつくと、
八岐「ギャーーーーーーーーーー!!!」
と、八岐大蛇が咆哮をあげる。全員は八岐大蛇を睨むと晴明は意を決して前へと数歩出る。
鈴蘭「晴明何をする気なの!」
華扇「晴明さん!」
私は友人や家族を守りたいそして親友の言葉に答えたい。だからもう覚悟は出来た。
晴明「もう諦めない……皆を守るためにもあの人に
報いるためにも!私は覚悟を決める!!」
華扇「何で晴明から妖気が!?」
そう言った時だった。ショートにしている髪はどんどん伸びていき黒髪から白髪の長髪へ変わり尻の辺りからは真っ白な毛の狐の尾が伸びる。
華仙「うっ嘘…その姿まるで妖怪……」
そしてそれを見ていた鈴蘭は確信して呟いた。
鈴蘭「………華扇ちゃんこれは他言無用でお願い」
華扇「鈴蘭さんはあれについて知ってるん
ですか!」
鈴蘭「うん…あれはね晴明の血筋つまり親に関わる
こと何だけど晴明はね人間と狐の妖怪との間
に生まれた子供なんだよ」
華扇「晴明はまさか人間と妖怪の
でも言うんですか!」
鈴蘭「そう…人間であり人間ではなく妖怪であり
妖怪ではない……言ってしまえば半人半妖
という新しい種族なんだよ」
華仙「半人半妖…理久兎さんと同じ半人半妖……」
半人半妖、人間であり妖怪でもあるその種族は相反する2つの種族の視点を見ることが出来ると言っても過言ではない。だがあまり見ないためとても貴重な人種なのだ。
晴明「……だから私は理久兎さん達にも好かれ
たのかな?」
と、言っているがまだ戦闘は続いている。八岐大蛇が咆哮を上げた。
八岐「ギャーーーーーーーー!!!」
そんな咆哮をあげるが不思議と今は恐怖を感じない。その逆で皆を守りたいという思いが強いというのもあるかもしれない。
晴明「私と戦ってくれますか?」
華扇「えぇ乗り掛かった船です!」
鈴蘭「無茶しないでね晴明!」
晴明「えぇ行くわ!!」
3人はまた八岐大蛇へと向かって走る。だが今度は違った何故なら、
華扇「はっ早い!」
先程よりも晴明の足の速度が格段に上がっている。華扇や鈴蘭をも越える速度を誇っていた。
晴明「体が……軽い!」
先程よりも早く先駆ける晴明を見たのか、
雷頭「バチバチバチバチ!!」
水頭「ぐぎゅるるるるるる!!!」
八岐大蛇の雷頭と水頭がそれぞれ猛烈なる水と焼き焦がす雷を吐き出そうとするが、
晴明「無駄よ!!結界術[妖]」
そう唱えると晴明を取り囲むように黒い結界が現れる。そして水首と雷首のブレスは吐き出されるが晴明が展開した結界が猛烈なる水そして焼き焦がす雷を防いだ。すると今度は光頭と闇頭がその長い首を使って叩きつけと振り払い攻撃を仕掛けてくるが、
鈴蘭「晴明ちゃんの邪魔はさせない!」
華扇「晴明さん進んでください!」
闇頭の振り払われる攻撃は頑丈な体を持つ華仙が体を張って止め次に光頭の叩きつけ攻撃は鈴蘭の蹴りで軌道をずらす。
晴明「ありがとう2人とも!」
鈴蘭が軌道をずらし地面に叩きつけられた光頭の上に乗ると本体に向かって走る。だがそれを邪魔しようと土頭と毒頭がそれぞれ大きく口を開き岩球と猛毒の球を飛ばしてこようとしてくる。すると、
青龍「待たせたな晴明、俺が来た!!!」
朱雀「晴明、助太刀するわ!」
玄武「どれまた暴れようかの!」
白虎「遅れて申し訳ございません!」
四神が駆けつけてくれた。だがそんな間にも土頭と毒頭からは岩球と毒球が吐き出されそうだ。
晴明「みんなお願い!」
青龍「良いだろ!」
朱雀「晴明の頼みとならば!」
白虎「行きますよ!」
玄武「どれどれ……」
四神はそれぞれ半々の2グループに別れると同時に毒球と岩球が放たれた。
玄武「玄武術超鉄壁」
飛んできた岩球は玄武に直撃し岩が砕けるが何とありえないことに玄武は怪我すらしていない。見た目はヨボヨボなのにだ。そして玄武を飛び越えて、
白虎「虎爪!!」
土頭「ぐがががががががが!!!!!」
白虎の強烈な一閃は土頭に垂直に傷を負わせ角を切断した。あまりの痛みに土頭は暴れ始めると土頭は動かなくなった。
青龍「そういう事か彼奴等の弱点は俺等と同じ
ってことか!」
そして次に毒球が放たれるとまず朱雀が前に出て、
朱雀「燃え尽きなさい!」
朱雀は焔の壁を作るとそこに毒球が直撃した。そして直撃した毒球は見事跡形もなく蒸発した。そして吐き出された毒頭の角を青龍は握りしめた。
青龍「この龍の出来損ないが!!」
そう言うと毒頭の角を真っ二つにへし折った。
毒頭「ぐじゅじゅじゅじゅじゅ!!!」
そうして毒頭も敗れ動かなくなった。そして晴明は四神が切り開いた道を前進していく。すると、
青龍「晴明!!火頭の角をへし折れ!中央に位置
するその頭が八岐大蛇の弱点だ!!」
晴明「……っ!分かったわ!」
そうして長い首の道を走っていくと言われた火頭が睨んでくる。
晴明「勝負!!」
火頭「はぁーーーーーーーーボンッ!!!」
そして口から全てを燃やし尽くす爆炎を広範囲に吐き出した。
晴明「妖術狐火!」
真っ青な炎が晴明の前に列をなして並び晴明は爆炎に突っ込んだ。
晴明「炎は炎をもって制せ!」
何と八岐大蛇の爆炎を狐火で相殺したのだ。そして口を開く火頭角へ手をかざし、
晴明「これで止めよ呪解爆!!」
手に霊力の玉を作りだしその玉は白く眩い光をだし、
ドガーーーーーン!!!
と、大爆発を起こした。そうした結界、火頭つまり本命の角がへし折れた。
八岐「ギャーーーーーーー!!!」
大地をも残響させる咆哮を上げ八岐大蛇は大地に倒れるのだった。
怠惰「はいはい今回もありがとうございました」
神楽「怠惰様、前回は風邪で聞けなかったので
聞きたいんですが何故に八岐大蛇なので
しょうか?」
怠惰「あぁ~それね…中の人曰く、ラスボス→
魔王→大きい→威圧感→八岐大蛇…的な
感じ?」
鈴蘭「それであんな大ボスと戦わせられる身に
なってよ」
怠惰「あっハハハハ♪でもまだマシだよ一応は贄
が足りてないしかも復活したばからという
のもあるから須佐能乎命に倒された時より
はだいぶ弱体化はしてるからね?」
狗神「あれでか!?」
怠惰「ステータスは以下の通りそして()の数字は
晴明が戦った時のステータスでスキルそし
て特技の名前の横に△と書かれているのは
現在使えない特技、スキルだと思ってね♪
ついでに普通の人間のステータス平均は
オール50ぐらいかな?ではどうぞ♪」
HP 5000000 (50000)
(角HP) 4000 (4000)
MP 無尽蔵 (7000)
力 800 (300)
守備 800 (300)
(角守備) 300 (300)
知恵 500 (400)
速さ 600 (300)
スキル&特技
属性付与 それぞれの首および角に属性を付与
八龍の裁き 8つの首から放たれる強烈なブレス
で大ダメージを与える
破天 天候を大嵐に変える
属性の力△ 属性攻撃をしたさい100%で相手
に攻撃した属性によってデバフを付
与する
大和の魔王△ 戦闘が始まり30分(30ターン)
以内にに倒さなければ即死確定の
咆哮を放つ
贄食らい 贄(餌)を食べることにより体力を
超回復
自動回復△ 数分で体力を大回復
魔王の威厳 永続的に即死&状態異常の耐性を
100%上昇させる
大酒飲み MP大回復そして酒が大好物だが
飲ませ過ぎると二日酔いする
龍角の加護 角1本につき体力を5倍にさせる
が角を1本失う事にば5分の1に
なってしまう
怠惰「こんな感じかな?出来る限りで分かり
やすくしてみたけど?」
狗神「………よくもこんなキ
鈴蘭「しかも無駄にタンクモンスター!?」
神楽「ダメージを与えてもすぐに回復、即死も
効かない終わりが見えない……」
怠惰「弱体化はさせたんだから行けるさ♪」
鈴蘭「勝ったよ!勝ったけど強いからね!?」
神楽「これを須佐能乎命さんは倒したんです
よね……」
怠惰「まぁ酒を飲ませて酔っ払っわせてリンチ
したんだけどね……」
鈴蘭「凄い……って!もう時間だよ!」
怠惰「やべ長すぎたてなわけで今回はここまで」
狗神「次で晴明の話はラストだ見てくれよ♪」
神楽「それでは読者様」
鈴蘭「またね♪」