血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

93 / 442
第60話 向日葵畑の危険妖怪

蓮と霊夢は飛び続けていると満開に咲き誇るそこは言ってしまえば向日葵畑。2人はそこへとたどり着いた。

 

蓮 「ねぇ霊夢あそこに降りてみようか♪」

 

霊夢「えっ?えぇいいけど……何か忘れてるような?」

 

霊夢はそんな事をぼやきなから蓮と共に向日葵の畑へと降りる。向日葵は自分達の身長の肩ぐらいまでありとても大きい事が分かる。

 

蓮 「大きいね♪…………霊夢?」

 

霊夢「えっ?……えぇ……そうね」

 

蓮 「どうしたの?さっきから?」

 

先程から何かを考えている霊夢に話を聞くと、

 

霊夢「えっと何か忘れているような気がするの

   よね…関わると面倒な奴がいたような……」

 

蓮 「面倒?」

 

と、蓮が言っていると近くの向日葵が揺れ始める。蓮と霊夢はそれに気付き念のために蓮は神楽を霊夢はお払い棒と御札を構える。すると向日葵から4人の妖精やらが飛び出してきた。その4人を蓮は知っていた。

 

蓮 「あれ?大ちゃんにルーミアにミスチーに

   リグル?皆どうしたんだ?」

 

この4人を見ると2人はそれぞれ臨戦態勢を解き蓮が聞くと4人は慌てながら、

 

ミス「蓮先生!」

 

リグ「助けてください蓮先生!」

 

ル 「蓮先生、大変なのだー!!」

 

大 「チルノちゃんが怖い妖怪に!!」

 

話を整理すると4人はチルノがヤバい妖怪によって危機にさらされている。4人は身の危険を感じて逃げてきた。つまりそう言うことらしい。

 

蓮 「霊夢悪いけど……」

 

蓮はどうやら行くつもりらしい。霊夢はやれやれといった表情をすると、

 

霊夢「良いわよ私も付いていくからあんたら

   案内しなさい」

 

霊夢も協力してくれるようだが今の霊夢の言葉を聞いて、

 

リグ「あっあの博麗巫女が優しい!?」

 

ル 「こっ怖いのだー」

 

ミス「きっと蓮先生といるからだよ!」

 

大 「多分ミスチーの意見が正しいのかも」

 

かつて霊夢によってフルボッコにされた経験を持つ4人はヒソヒソと話すと、

 

霊夢「何かいった?」(#^ω^)

 

眉間に少しシワを寄せて笑うと4人は黙って霊夢の方を見て首を横に振った。

 

霊夢「よろしい……」

 

蓮 「えっと案内よろしくね……」

 

蓮の言葉を聞いた4人はこくりと頷いて2人を案内するのだった。蓮と霊夢は案内されるがままに付いていくとそこにはビクビク震えながらカチカチになって座っているチルノと後ろには赤いチェックの服を着ている緑髪のショートヘアーの女性がいた。しかもその女性に怯えているのか他のルーミア以外の3人は震えてルーミアだけは姿勢を低くしてじっと様子を見ていた。

 

蓮 「なぁあの人が怖いのか?」

 

大 「うん……あの妖怪はここ太陽の畑を縄張りに

   している妖怪なの……」

 

と、大妖精の言葉を聞いた霊夢は「はっ!」とした表情をすると段々とめんどくさそうな顔になっていった。

 

霊夢「蓮……チルノは良い奴だったわ」

 

蓮 「えっ霊夢、急にどうしたの!?」

 

霊夢「1つ言っておくわあの妖怪に関わると

   ろくなこ……」

 

霊夢が言葉をつづけようとした次の瞬間だった。

 

女性「……人間の匂いがするわね隠れてないで

   出てきたら?」

 

どうやらいることがバレたらしい。霊夢はため息を吐いて、

 

霊夢「はぁ仕方ない蓮あんまり無茶はしないよう

   にお願いね……それと花を絶対に折ったり

   侮辱するような事を言うんじゃないわよ」

 

蓮 「えっ……うっうん……」

 

蓮と霊夢は隠れるのを辞めてその女性の妖怪の目の前に立つと女性はニコニコとして、

 

女性「あら霊夢じゃない久々ね♪」

 

霊夢「えぇ久々ね……風見幽香」

 

風見幽香と言われた女性はクスクスと笑いながら蓮と霊夢を見る。蓮から見て普通の人間と同じようにしか見えない。

 

幽香「ふふっ♪あら?霊夢ったら彼氏を連れて

   デートかしら?」

 

霊夢「ちち違うわ!!」

 

幽香「ふふっ冗談よ♪それで貴方は?」

 

と、蓮の名前を聞いてくると蓮は丁寧に名前を答えた。

 

蓮 「僕は葛ノ葉蓮といいます」

 

幽香「そう♪蓮……蓮の花か良い名前ね♪」

 

蓮 「えっとありがとうございます」

 

因みにこれまで名前を誉めてもらった事はあまりない。その逆で廚二病ネームランキング第1~5位に入るほどの名前だったため皆から廚二病と言われ続けた。

 

霊夢「何であんたそんなに嬉しそうなの?」

 

蓮 「えっいや……」

 

幽香「ふふっ♪……あら?」

 

幽香はとある事に気がついた。それは先程までビクビク震えていたチルノがいつの間にかいなくなっていたのだ。もしやと思い蓮と霊夢は後ろを見るとそこいた筈の妖精達がいなくなっていた。

 

霊夢「あっ彼奴ら……」

 

幽香「まぁいいわ折角の遊び相手だったんだけど」

 

蓮 (遊び相手って言うわりにはチルノがビビって

  たんだけどなぁ……?)

 

まるで生まれたての小鹿のように震えていたチルノを見ていてそう思ってしまうのも無理はない。

 

霊夢「とりあえず私達は帰るわよ」

 

幽香「あら…まぁしょうがないわね♪あっ!

   そうそう霊夢、紫に会ったらよろしく

   って伝えてちょうだいね♪」

 

霊夢「……まぁいいけどどうしてまた?」

 

幽香「もう少ししたら彼の…勝ち逃げ総大将の

   墓参りがあるのよ」

 

勝ち逃げ総大将のワードを聞くと蓮は恐らく総大将という単語から理久兎だろうと思った。

 

蓮 「それってやっぱり理久兎さん……ですか?」

 

幽香「えぇ♪彼奴には負けてばっかで何度も

   リベンジしたけどやっぱり勝てなくて

   負けて結果的には死んで勝ち逃げされ

   たわ……」

 

霊夢「本当に理久兎って聞くところで化け物ね…

   あんたと殺り合ってる時点で普通じゃ

   ないわ」

 

口ぶりからしてどうやら霊夢は幽香とやり合った事がある口ぶりだ。それを考えれば幽香が強くそれでいて負けず嫌いな所から面倒だと言ったのだろう。

 

幽香「はぁ~今思い出すだけで腹が立ってきた

   わね」

 

霊夢「だからって私達で鬱憤晴らしは止めて

   よね?」

 

幽香「ふふっ♪そこまでバカじゃないわよ♪

   当時だったら判らないけどね♪」

 

蓮 「いや怖いですから……」

 

蓮のツッコミで幽香はクスクスと楽しそうに笑うと、

 

幽香「それじゃ私は行くわね♪それと花は大切に

   しないと……ぶち殺すからそのつもりでね

 

蓮 !!

 

一瞬の殺気は蓮の背中に冷や汗を流させた。チルノ達がビビるのがよく分かる。風見幽香という女性は紫達と同じ包容力はある。だがその分怒らせたら命が幾つあっても足りないと。

 

幽香「ふふっ♪それじゃあね♪」

 

そう言って幽香は置いてある傘を持ってさすとクルクルと傘を回して去っていった。

 

霊夢「まったく……蓮?」

 

蓮 「うっ?うん行こっか……」

 

霊夢「えっえぇ」

 

そうして蓮と霊夢はまた空へと飛んで花を見てデート?を楽しむのだった。

 




怠惰「はい今回は幻想郷の猛者の1人、風見
   さんでした」

狗神「ほう……」

神楽「狗神さんまさか喧嘩したいとか言いません
   よね?」

狗神「そのまさかだな」

怠惰「何でだろう狗神がボコボコにされて調教
   されてる所しか思い付かない…」

狗神「何だと!!」

神楽「そんなに危険なんですか?」

怠惰「うん…昔に見たどっかの動画だと幽香さん
   が最強の大魔王をボコボコにして土下座さ
   せてたような動画があったなぁと……」

狗神「なんじゃそりゃ……」

怠惰「闇(ピー)衣なんてあるようで無かったんだ」

神楽「もうそれ答えいってますからね!?」

怠惰「まぁまぁ……そういえば皆はドラクエⅩⅠ
   買うのかな?怠惰さんの中の人は親が
   好きなのでもう楽(ピー)で注文してました…」

狗神「プレステ4か?」

怠惰「そうだね♪因みに怠惰さんの血と汗と涙を
   流しながら貯金して買ったプレステ4プロ
   だね♪」

神楽「涙は嘘ですよね?やってもあくび涙です
   よね?」

怠惰「それは言わなくて良いから……とりあえず
   もう時間もあれだから終わりにしようか」

神楽「そうですねそれでは今回もありがとう
   ございました」

狗神「また次回な……」

怠惰「そんじゃバイバイ♪」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。