東方凡人録   作:ホッタン

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そうのしっそう!!


第7話 爽の失踪

白井家にて

 

 

 

「あの子は、ちゃんと勉強してるのかしらね…」

「どうだろうな、まぁ落ちたら自己責任だな」

「受かると良いわね…」

「公立と私立では学費がだいぶ違うからな、親としては公立は受かって欲しいな」

「そうね…」

 

 

「「………………」」

 

 

「ちょっと様子見てきますね…」

「…あぁ、頼む」

 

(ちゃんと勉強してるかしら)

 

コンコン

 

「爽ー?」

 

しかし返事が無い

 

「……寝てるのかしら」

 

コンコン

 

「入るわよー」

 

ガチャ

 

「………!!」

 

そこに爽はいなかった

 

「おかしいわね、確かに上に上がったと思ったんだけれど…トイレかしら?」

 

しかしトイレには誰も入っていなかった

 

「…風呂かしら」

 

しかしもちろん風呂にもいなかった

 

「どこ行ったのかしら」

 

せわしなく行ったり来たりしていたので、爽の父が様子を尋ねてきた

 

「どうだったか?」

「それが…どこにもいないのよ」

「?何を言ってるんだ」

「家のどこにもいないのよ」

「…………さては」

「?」

「あいつは勉強が嫌でどこかにこっそり出かけたのかもな」

「そうかしら…階段を下りる音も、玄関のドアの音もしなかったけれど…」

「こっちが話してる間に出たんだろうな…それに、ほら、靴もないだろう」

 

確かに爽の靴は無くなっていた

 

「…でも携帯はあるわ」

「忘れて行ったんだろう、帰ってきたらしっかり話さないとな」

「……大丈夫かしらね」

「家出した訳ではないんだから大丈夫だろう、すぐ帰ってくる」

 

 

しかし、深夜1時になっても帰ってくる事はなかった

 

 

「………帰ってこないわね」

「あいつはそんなに勉強したくないのか…」

「さすがに変じゃない?」

「……友達の家にでも上がらせてもらってるんだろう」

「…そうなのかしら、そうだといいけど…」

「私たちは寝よう、今日は帰ってきそうも無い」

「…そうね」

 

 

次の日の夜

 

 

「ただいま、爽は帰ってきたか?」

「それが、帰ってこないのよ」

「まったく…どれだけ迷惑をかけるつもりなんだ…」

「それと、爽の友達の家にも電話をかけたのだけど、誰の家にもいないらしいの」

「……」

「近所の人にも聞いたけど、誰も見ていないって」

「…そうか」

「そろそろ警察に話した方が良いと思うの…」

「…そうだな、話すだけ話してみるか」

 

爽の両親は警察署へ向かった

そして、息子が行方不明になったと言い、受付の人に部屋へ案内してもらった

 

「少々お待ちくださいね」

と言うと受付の人は部屋から出て行った

2、3分すると、制服の男性の警察官が入ってきた

 

「こんばんは、私は小林と申します」

「どうも、白井と申します」

「白井さんですね、息子さんが…行方不明になったと…?」

「はい…」

「そうですか…心配ですね…」

「えぇ…」

「ちなみに、どれくらい前からいなくなられましたか?」

「ちょうど一日前ですかね…」

「……一日…ですか…?失礼ですがおいくつですか?」

「36です」

「いえ、ご主人のお年では無く、息子さんの…」

「あぁ、これは失敬、動揺しているもので、息子は15です」

「なるほど、ということは、今年は受験ですね」

「そうです」

「…すいません、こんなことを言うのもあれですが、恐らく息子さんは勉強のストレスで家出しただけなのでは?」

「それは無いと思います、あの子はそんなことができる奴ではありません」

「はぁ、しかし、お年頃のお子さんにはよくあることですがね……」

「………」

「…まぁ、とりあえず、捜索届は出しますね」

「…お願いします」

 

 

そうして、爽の両親は帰宅した

 

 

「あの人、あまり感じ良くなかったわね…」

「そうだな…」

「見つかるといいわね…」

「あぁ」

 

 

博麗神社にて

 

「………はぁ」

「どうしたの?爽?」

「いや、両親どうしてるかなって思ったんですよ」

「…そうね」

「心配してるだろうな…」

「また会えると良いわね」

「はい…」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「フフフフ、祈るだけ無駄なのよ」

「所詮あなたは一般人」

「何が出来るわけでもない」

「普通の人間」

「せいぜい頑張りなさいな」

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