ガンダムGPB列伝   作:Fukunaga

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第2話 『初体験』

【10分後…】

 

『…よーし…着いたっと』

…と、家から徒歩で向かった先は、

ここ模型店《木馬》。

 

ここは様々な模型が売られており、

ガンプラ以外にも戦車や戦闘機、

一昔前に流行った

ポ○プラや妖怪ウ○ッチ、

ダン○ール戦記のプラモデルも

取り扱っている店である。

 

年季が入った外見だが、

自動ドアをくぐって店内に入ると、

以外にも店内は綺麗に清掃されている。

 

とりあえず、フクナガは店員の所へと向かった。

 

『あの〜…すみません、ここって

ガンプラで戦う事って出来ますかね?』

 

『え…?…ああハイハイ、GPBの事ですか?

勿論、出来ますよ』

 

『…え? GPBってなんすか?』

 

『ちょっとお客さん…GPB知らないの?』

…と、店員は驚いたように言う。

 

『GPBって言うのはね、

GはガンダムのG、

PはプラモデルのP、

BはバトルのBだよ?

これ位は常識ですよ』

 

『へぇー』

世の中ではGPBを知っていて常識らしい。

 

普段からドラマ以外はTVを見ないし、

ガンプラバトルを知ったのも最近の為、

知らなくても当然であった。

 

『まぁとりあえず来てみてくれ』

 

店員に言われるがままに、

フクナガは店内の奥へとやってきた。

 

《バトルスペース》と書かれた紙が

貼り付けてある扉を開け中に入ると、

どうやら先客が居るらしく、

天井のモニターに戦いの様子が写っていた。

 

フクナガは一瞬、ゲームの様子かと思いきや、

実際にプラモデルが動いているのがよくわかった。

 

『とりあえず、GPBをやるなら

この端末、《Haloデパイス》が必要なんだよ』

と店員はフクナガに端末と説明書を渡した。

 

フクナガは、一通り説明書に目を通し、

Haloデパイスに自分を登録して、

再度、モニターに目を向けた。

 

モニターに映るのは

《AGE-1ノーマル》と《グフ》。

 

AGE-1の方は見た感じ素組みだったが、

対するグフの方は、銀色に塗装を施されていた。

 

気のせいだろうか?

心なしか、グフの方が速く動いている様に見える。

 

『GPBはね、ガンプラの出来で性能が変わるんだ。

上手に作ればそれだけ機体も良くなるのさ。

…勿論、素組みでも完成度が高ければ強くなるけどね』

 

言われてみれば確かに、

AGE-1の方は何も施されていないが、

グフの方は丁寧に組み立てられている。

 

…がしかし、パイロットの練度が違うのか、

AGE-1の方がスムーズに機体が動いている。

 

AGEはグフの背後に回り、

グフはAGEのビームサーベルで機体を貫かれ爆発した。

 

【BATTLEEnd】

 

機械音声がそう告げ、戦いが終了した。

 

(うっわ…マジですげぇ…)

 

今のフクナガの気持ちを表すとするならば、

「感動」の二文字で表せるだろう。

 

…それもそのはず、本来動く筈の無い物が、

我々の目の前で動いているのだ。

そう…それはまるで、

自分自身がアニメの世界に入ったみたいだった。

 

戦いが終わり、

コントロールポットが開き、

外からは見えなかったパイロットの姿を見ることが出来た。

 

グフの方は少年、

AGE-1の方は自分より少し背が高い高校生がいた。

 

もう一度説明書を見ておくか、

と目線を下げた直後、

 

『返してよ!僕のガンプラ!』

と少年が泣きながら高校生に言う。

 

その声に驚き、顔を上げると、

 

『負けたら上げる約束だったよな〜?』

 

『そ‥そんな約束してないよ!』

 

…どうやら少年と高校生の揉め事らしい。

 

『おい店員、なんか言ってやれよ』

と店員に促すが、

『いや、約束事なら仕方ないんじゃないかなぁ〜…』

と凝縮しきっている。

 

『しょうがないなぁ』

とフクナガは高校生の元へ行った。

 

『返してやれよ』

 

『ああ!?なんだテメー!?

俺が勝ったんだ!文句あるかおっさん!』

 

「おっさん」というワードに

カチンときたフクナガは

次の瞬間、自分でも思いもよらぬ一言を言った。

 

『GPBで俺と勝負しろ。

俺が勝ったら少年のガンプラを返してやれ。

俺が負けたら俺のガンプラをやるよ』

 

『ちょっと!?お客さん!?』

店員は血相を変える。

『あんた初心者なんでしょ!?

勝てるわけがないって…』

 

あ…確かに。

俺初心者じゃん…

…と今更ながら自分の言った事に後悔をした。

 

『まぁ…無理にとは言わないけどね』

…と付け足して言ってみたが、

初心者という店員の言葉に反応したのだろう、

高校生はニタリと笑い、

『良いぜ!受けてたってやる』

とこちらの誘いを受けてくれた様だ(泣)

 

さーて……どうしようかな…

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