前回のあらすじ↓
店員の《テイラー》から
大会の話を持ちかけられた《フクナガ》。
ところが、大会に参加するには
人数が《3人》必要だったのだ
人数が足りず、困っていた所、
突然一人の少女、《ミドリ》が
メンバーに入りたいと申し出てきた。
《ミドリ》の実力を測るため、
《テイラー》がGPBを始めたところ…?
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《RX-78.2ガンダム》が、
《ギャン》に吹き飛ばされる。
『手加減とか良いんで!!
本気でやっちゃって下さい!!』
先程までは、
眼鏡を掛けた可愛いらしい女の子だった《ミドリ》。
ところが一転、
眼鏡を外し、口調も強みを帯びた、
荒々しい印象へと豹変したのである。
その豹変ぶりに、先程までミドリにデレデレだった
店員の《テイラー》は唖然とする。
そして…
現在この状況を丁寧に解説しているのは…
この俺、この物語の主人公《フクナガ》だ。
初めの《前回のあらすじ》を言ったのも…
…そう…俺だ。
『ドヤってんじゃねーよ…』
と、テイラーが眉間に皺を寄せて言うと、
『最近の子は分からないね…
さっきまで可愛らしい女の子と思ってたのにな…』
…と零す。
黄色い粒子のコントローラーを
再度握り直したテイラー。
『手加減無し…か…』
すると、何故か武器を放り投げたガンダム。
否や、ガンダムが頭部のバルカンで、
ギャンに射撃を行った。
…しかし、ギャンは持っていた盾で全て防いでしまう。
『ふふん!!何がしたいn…』
とミドリが言う刹那!
コンマ何秒かの間に、
テイラーのガンダムがギャンの目前へ
腰を深く落としてそこに居た!
『え!?えぇえええ!?』
驚きで、目を見開くミドリ。
『な…なんも…見えなかった…』
バトルフィールドから目を離さずに
一部始終を観ていたフクナガでさえ、
テイラーのガンダムのスピードを
捉える事が出来なかった。
『約束通り、手加減はしないよッ!!
《神速秘伝奥義ッ!!!》(※じんそくひでんおうぎ)」
…と、テイラーが叫んだ。
それと同時に、ガンダムの拳が《白銀》に光り輝く。
『《神風瞬速拳》!!!!(じんぷうしゅんそくけん)』
一撃、二撃とギャンを掌底で押し、
最後に回し蹴りで華麗に決めた。
攻撃により、吹き飛ばされたギャンはフィールドに有った
巨木にぶつかる。
『ガンダムが格闘した!?
…まるで、《機動武闘伝Gガンダム》のようじゃないか!』
…と、関心するフクナガ。
『嘘ッ!?ギャン!?動いて!ギャン!』
テイラーの早業を受け、
吹き飛ばされてしまったギャンは
既に機能が停止していた。
《battle,end win=テイラー》
機械音声が告げ、
勝負の勝者はテイラーとなった。
終わるやそうそう、
『だ…大丈夫かい?
かなり機体が吹っ飛んでたけども…』
とミドリのギャンを心配するテイラー。
『いえ…大丈夫です…
…やっぱり流石ですね、テイラーさん』
眼鏡をかけ直し、喋り口調も普通に戻ったミドリ。
『やっぱ、《8年前のGPB優勝者》は
一味違いますね〜…
実力は疑いありませんでした♪」
…と、笑顔で告げる内容を聞いたフクナガは、
驚きに目を見張る。
『《8年前のGPB優勝者》だと!?
そんな事聞いてないぞ!?』
『ミドリちゃん…その話はもう…』
と、何故か神妙な面持ちで
話を終わらせようとするテイラー。
『私は、貴方に憧れてGPBを始めたんです。
…8年前、GPBの大会に3人組で颯爽と現れ、
《神速秘伝奥義》という
謎の奥義で予選者を次々と倒して
優勝まで行った姿は、とっても格好良かった』
…と、うっとりした表情で話すミドリ。
『だけど何故ですか?
その後のGPBの大会には姿を出さない。
貴方ほどの実力なら、何度も優勝を
狙えた筈だったのに…』
『…………』
ミドリの問に、
ただただ、黙っているテイラー。
(……この店員はそんなに凄い奴だったのか?
俺はそんな奴にあんな言葉や態度を…)
…と、その中で一人、
反省していたフクナガであった。