Tari tari 1人の少年   作:一塔

13 / 20
よろしくお願いします。


見つかったり、仲間になったり

  沙羽の手伝いの元、今日の練習が終わった。

  夏だと言っても7時を回れば辺りはすっかりと闇に包まれていく。

  2人は心地よい海風を感じながら歩道を歩いていた。

  しばらく歩いているとコンビニが見えてきた。

  「俺、夕飯買ってくる」

  竜司はコンビニを見つけると走り出して中に入っていった。

  走り出していく竜司の背中を見ながら沙羽はゆっくりと歩きコンビニの駐車場に着いた。

  買い物をしている間、外で座って待っていると2、3人の男共が近付いてきた。

  「ねぇ、何してるの?」

  「俺たちと遊ばない?」

  笑いながら話しかけてくる男達に沙羽は睨みを利かせて立ち上がった。

  「結構です」

  沙羽はその場から立ち去ろうとした時に腕を掴まれた。

  「そんなこと言わないで遊ぼうよ」

  「離して下さい」

  腕を払おうとするが、男の力でしっかり掴まれているので中々振りほどけなかった。

  「ほら、離してほしかったら付き合ってよ」

  笑いながら答える男達に沙羽は鋭い視線で睨みつけた。

  それでもやめようとしない男達。

  「おい、人の女に何してんだ」

  「ああぁ?」

  「竜司くん!」

  男達の前に竜司が睨みつけていた。

  手を振りほどいて逃げようと沙羽は動くが簡単に逃げれなかった。

  「お前ら湘南海星高校の生徒だな」

  竜司の言葉に男達は黙ってしまった。

  上はTシャツを着ていて制服ではないのにどうして分かるのか驚いていたこともある。

  「ズボンだよ、それに、そのバレーシューズ入れは湘南海星高校のオリジナルだからな」

  「良く知ってるなぁ、けどそれがどうした、女の前でカッコつけたくてきたのか?」

  「いや、柏木監督に言われたくなかったら、沙羽を離してくれないかと思ってな」

  柏木監督という言葉に男達は顔に動揺が走った。

  「う、嘘つくなよ、監督に言うなんて出来る訳ないだろう」

  「なら、薫がいいか?達也がいいか?」

  ここぞとばかりにバレー部の名前を出す竜司に本当の事を言っていると確信すると明らかに動揺していた。

  「くそ」

  「きゃっ⁉︎」

  「おっと」

  嫌気がさしたのか男達は沙羽を乱暴に竜司に向かって投げ飛ばした。

  竜司は沙羽の肩を掴み、しっかりと受け止めた。

  「・・・あんた名前は」

  恐る恐る問いかけてくる男に竜司はため息を吐きながら口を開いた。

  「佐原竜司だ!」

  少し強めに言い放った。

  相手は名前を聞くと、恐れたかのようにゆっくりと後退していった。

  「・・・あんたがあの・・佐原竜司」

  そう呟くと男達はすぐさまいなくなっていった。

  ふぅーと竜司は息を吐いた。

  「大丈夫か?」

  「・・・うん、ありがと」

  少し沙羽の顔が紅く染まっていた。

  「あれ、佐原先輩?」

  後ろから聞いたことのある声が聞こえて来たので振り返ると沙羽も良く知っている誠の姿があった。

  誠は竜司に声をかけた後、少し黙って現状を確認して。

  「すいませんでした!!」

  と言い残してコンビニの中に入っていった。

  何のことだと竜司は考えるとすぐに答えがわかった。

  沙羽は竜司に身体を預けていないと倒れてしまう状況であって、周りから見れば今にもキスをするカップルに見えてもおかしくはなかった。

  それに気がついた竜司はすぐさま沙羽の体制を直して、肩を離した。

  「悪りぃ」

  「・・・うん」

  誠のせいで変な空気が2人に流れてしまった。

  変な誤解を生まないように竜司は誠を呼びつけ、説明をした。

  「そういう事だったんですね」

  納得した様子でアイスを舐める誠、口止め代わりに竜司が購入した。

  「いいか、来夏には絶対言うなよ」

  「分かってますって」

  楽しそうに聞いている誠に竜司は大丈夫かなと不安を抱いていた。

  「そういえばどうしてここにいるの?」

  来夏の家を知っている沙羽は遠いコンビニに来ている誠に疑問に思った。

  「今、友達の家に泊まりに来てるんですよ」

  夏休みとなればそれが普通だなぁと沙羽は思った。

  「てか、誠は風間大河って奴と友達なのか?」

  「ええ、というか僕が泊まりに来ている友達ってその風間大河の家なんですよ」

  「まじか!!」

  驚きながら竜司は誠に詰め寄った。

  「ええ」

  「紹介してくれねぇか」

  「どうしたんですか急に」

  「いや、風間大河ってバレー部なんだろ、呼び戻そうと思ってな」

  そういう事かと思った誠は頷いた。

  「でも、大河もう寝ちゃいました、多分朝になればサーフィンしてるかも知れないです」

  「サーフィンか」

  「一応、明日にでも聞いときます」

  「悪りぃな頼むよ」

  「ではこれで失礼します」

  頭を下げて誠は闇の中に入っていった。

  改めて沙羽と2人になると思うと緊張する自分がいて、沙羽との会話も歯切れの悪い中、家に帰った。

 

 

 

  次の日、合唱部の部活は午前中に音楽準備室にて行われていた。

  ワールドミュージックで歌う曲も「Hau'oli 」に決まった。

  時間がないので各自、パート練習をして本番に取り掛かる。

  それだけ告げて、今日の練習は終わった。

  大智はバドミントンの練習に、ウィーンは補習授業に向かった。

  残った来夏と沙羽はHau’oliの曲を流して、ワールドミュージックの衣装を作っていた。

  2人とも集中して作っていたので、作業は思ったよりも早く進んでいた。

  一区切りついたところで来夏が大きく背伸びをした。

  「あ、そうだ沙羽」

  「なに?」

  「竜司と付き合ってるの?」

  「な、な、な、なんでよ」

  いきなりの言葉に沙羽は作業を中断した様子で答えた。

  ほんのり紅くなっている頬を見ながら来夏は込み上げてくる笑いを我慢していた。

  「誠が抱き合ってたって言ってたから」

  来夏の理由を沙羽は誠を恨んだ。

  コンビニで起きた事を丁寧に説明すると、来夏は顔のにやけが止まらなくなっていた。

  「そのにやけ顔止めないと怒るよ」

  「だってさぁ」

  今まで我慢してきた笑いが込み上げてきた。

  こうなったら止められないと思った沙羽は渋々作業を始めた。

  「でも竜司はいいと思うよ」

  「どうしたのいきなり」

  「率直な意見だよ、沙羽にはいい人とくっついて欲しいから」

  「・・・来夏」

  来夏の思いを聞いて沙羽は心が満ちていた。

  「でも竜司は倍率が高いよう」

  「そうなの?」

  来夏の言葉に沙羽はドキッと胸が高鳴る音が聞こえた。

  「うん、こないだの試合で人気がでたみたいだよ、結構、周りから竜司のこと聞かれるし」

  入学当初は人気があったが学校の素行などですぐに鎮火していたがまさかここに来て上がって来るとは思ってなかった。

  「良く知ってるね」

  「情報屋だからね」

  「他にも色々な情報を知ってるの?」

  「うん・・・沙羽、目が怖いよ」

  笑顔で答える来夏に沙羽は鋭い視線で睨みつけた。

  この後、情報を聞き出す為に来夏が学校中を追い回された。

 

 

  翌日の朝、竜司は海に来ていた。

  海水パンツに上はパーカーを着て、砂浜を歩いていた。

  昨晩、誠からメールで大河がサーフィンに行くとメールがあり、場所と時間を聞いて来ていたのだ。

  朝5時、欠伸をしながら海を見ると、周りはサーフィンをする人しかいなかった。この中で大河という人物を見つけるのは難しいだろう。

  頭を悩ませた後、竜司は海に飛び込み、泳ぎ始めた。

  朝6時、1時間泳いでいた竜司は疲れと眠気が一気に押し寄せてきた。

  砂浜に座り込み、目にかかっている前髪をすくうように上げた。

  この時間になるとサーフィンをする人も少なくなっていた。

  もしかしたら帰ったかなと思った時だった、竜司の後ろでビーチバレーを始めるグループがいた。

  男3人だが、2人は素人だろう、満足にパスも出来ていなかった。

  その中でも茶髪の髪をした青年だけが動きが違った。

  ビーチバレーだが、ボールの扱いはセンスを感じた。

  「あのー何かようですか?」

  まじまじと見ていた竜司の視線に気づいて男はボールを掴んで口を開いた。

  「いや、ついつい見入っちゃって」

  笑いながら答える竜司に男は黙ってボールを軽く投げた。

  「一緒にやります?」

  「いいんですか?」

  彼の優しさに竜司はボールをキャッチしながら立ち上がった。

  3人の中に入ってビーチバレーを楽しんだ。

 

 

  「ビーチバレーって疲れるな」

  1時間程度ビーチバレーを楽しんだ竜司は砂浜に座りながら呟いた。

  「砂浜ですからね」

  茶髪の男も竜司の隣に腰を降ろした。

  他の男達は先に帰っていった。

  2人で海を眺めながら竜司が思い出したかのように口を開いた。

  「そうだ、風間大河って知ってるか?」

  今回の目的をすっかり忘れていた竜司はようやく自分の目的を思い出した。

  男に尋ねると男はキョトンとした表情で竜司を見ていた。

  そしてゆっくりと口を開いた。

  「風間大河は僕です」

  驚きが隠せなかった。

  「そうですか、あなたが佐原先輩ですか、誠から聞いてます」

  まさか今回の目的の男がこんな所にいるとは思ってなかった竜司はラッキーだと思った。

  「なら話が速いな、バレー部に戻ってこい」

  「・・・無理です」

  少し間を取ってから大河は口を開いた。

  「なんでだ?」

  「湘南海星高校との試合で3軍にも勝てなかった俺があいつらに何も出来る訳がないですから」

  やはりインターハイで海星高校に負けた時の事を引きずっているようだった。

  「なら、俺に力を貸してくれ」

  「何の為に?」

  「湘南海星高校を倒す為」

  その言葉に大河は鼻で笑った。

  海星高校の実力は身をもって知っているからだ。

  「そんな事出来る訳ないでしょう、俺は海星高校の強さを知っているんですよ」

  「俺も知ってる」

  「今更バレー部に入ったきた人が海星高校の強さを知っている訳ないでしょう」

  「知ってるよ」

  「嘘つかないでください!!!」

  竜司の言葉に感情を出しながら大河は言い放った。

  「嘘じゃない、俺は元湘南海星高校のバレー部だからな」

  「な⁉︎」

  まさかの展開に大河は言葉を失ってしまった。

  だが昔のバレー雑誌を見ていた頃に聞いた名前があった。

  「・・佐原・・竜司?まさか湘南の怪物の⁉︎」

  「はは、そんな事言われてたな」

  中学生の時に見た雑誌に書いてあった。

  1年生ながらレギュラーになり、海星高校のエースと呼ばれていた人物が今、目の前にいることを。

  「分かってくれた」

  「か、仮にそうだとしても、先輩は怪我をしているんじゃないですか、2年前にインターハイの決勝で」

  「なら試してみるか?」

  そう言うと竜司はボールを掴んで砂浜を立ち上がった。

  それを見て大河も立ち上がり、向かい合うように距離を取った。

  「行くぞ」

  竜司はボールをあげて本気で大河めがけて打ち込んだ。

  (速い⁉︎それに・・・重い!!)

  正面でレシーブした大河はボールを受けて感じていた。

  ボールは竜司の頭上を通り越して行こうとした。

  「おら!」

  垂直跳びでボールを弾いた。

  (嘘だろ、砂浜なのになんて高さだよ、)

  体育館と違い床が固く反発することで高く跳べるのだが、砂浜は柔らかく反発しないので反発する力が無い為、高く跳ぶのはそれ相当の筋肉が必要とされている。

  竜司が弾いたボールを大河はキャッチした。

  「どーした?」

  「もう十分です、佐原先輩の実力は分かりました」

  「なら」

  「少し考えさせて下さい」

  首を横に振って竜司の言葉を遮った。

  大河の言葉に竜司は頷き、答えが出るまで待とうと思った。

  「あれ、佐原くん」

  「あ、志保さん」

  志保がサーフボード片手に声をかけてきた。

  そういえば志保もサーフィンをすることを聞いた気がしてた。

  「どうしたのこんな朝早くに、自主トレ?」

  「え、ええ、そんな所です、もう帰る所なんですけど」

  大河をバレー部に誘ったなど言えるはずもなく、志保の言葉に合わせた。

  「なら、うちで朝ごはんでも食べてかない、友達の子も一緒に」

 

 

 

  「ふぅー食った食った」

  「佐原先輩、なんで俺まで」

  志保の誘いに断れず竜司は大河を連行して朝ごはんを食べた。

  朝から豪華な食事を済ませて、腹が膨れた竜司と大河は縁側に座りながら休憩していた。

  「流石に断れなかったから」

  「それ理由になるんですか?」

  「まぁいいじゃねぇか」

  嫌そうな顔をして呟く大河に竜司は笑いながら答えた。

  すると前から馬を連れてくる沙羽の姿があった。

  「あれ、竜司くんどうしたの?」

  竜司の姿に気付いて沙羽がサブレを待たせて近寄ってきた。隣にいる大河は馬を見て驚いていた。

  「大河とビーチバレーやってたら志保さんに誘われて朝飯を食べた終わって、休憩してたところ」

  「そうなんだ、そう言えば良かったね、大河くん見つかって」

  「ああ、それより、朝からなんで水着なんだ?」

  沙羽の服装は下は自分で作ったであろうスカートを履き、上はパーカーを羽織っているが前を閉めていないので水着が目に入った。

  「今日のワールドミュージックの衣装だよ、どう、変じゃない?」

  沙羽は水着を着ている説明をした後にパーカーを脱いで衣装を見せつけてきた。

  大河は頬を赤く染めて目のやり場に困っていた。

  「似合ってるよ」

  「ありがと」

  笑顔で返す竜司に沙羽も嬉しそうに頬を染めて笑顔で返した。

  「サブレに乗ってもいい?」

  「え、いいけど、大丈夫?」

  「大丈夫!」

  そう言うと竜司は縁側から立ち上がってサブレに飛び乗った。

  サブレも暴れる様子もなく、おとなしくしていた。

  そのまま、竜司は馬に乗ったまま、駆け出した。

  「隣いいかな?」

  「えっ、はい」

  沙羽の言葉に大河は慌てて声を上げた。

  ゆっくりと大河の隣に腰を降ろした。

  「竜司くんってやっぱりバレー上手なの?」

  「どうしたんですか?いきなり」

  「こないだの練習試合を見た時は凄いなぁ〜って思ったんだけど、素人の眼からだからバレーやってる人たちから見るとどうなのかなって思ってね」

  沙羽の視線を感じるが大河は視線を合わせずにいた。

  視線を合わせてしまうと気まずいという事もあったがそれ以上に目のやり場に困ってしまうからだ。

  「・・・湘南の怪物」

  「湘南怪物?」

  「ええ、佐原先輩のもう一つの名と言った方がいいんですかね、先輩が湘南海星高校に入学してすぐにその名前が神奈川全土に伝わりました」

  「え?竜司くんって元は湘南海星高校にいたの?」

  転校生という事は知っていたけど湘南海星高校とは知らなかった。

  相模湾流域練習試合の時も海星高校の選手と仲良く話をしてたり、前の学校では合唱科とも言っていた。海星高校は音楽に力を入れており、合唱コンクールでは優勝を何度もしている名門高なのだ。

  そう考えると思い当たる節は色々とあった。

  「ええ、1年生エースとして神奈川のバレー界じゃ有名ですよ」

  「そんなに凄いんだ」

  「ええ、自分も佐原先輩が載ってる雑誌や試合などは何度も見させてもらいましたけど凄いの一言です、正直言って尊敬する1人でもあります」

  嬉しそうに話す大河に沙羽は自分の事のように嬉しい気持ちになっていた。

  「じゃあ、これで一緒にバレーが出来るんだね」

  「えっ」

  沙羽の言葉に無意識に視線を移すといつの間にか縁側から立ち上がっていた。

  「私からお願いがあるんだけど、竜司くんの事、よろしく頼むね」

  沙羽は森の中から楽しそうサブレに跨っている竜司を見ながら呟いた。

  「竜司くん、きっと無茶すると思うから、自分の事より、人の為なら自分を犠牲にする人だから、少しでも負担を減らして欲しいの」

  沙羽の言葉を受け止めて大河はゆっくりと口を開いた。

  「・・・俺で大丈夫ですか」

  湘南海星高校のレギュラーにも勝てなかった自分が竜司の負担を減らす事が出来るのか不安があった。

  「うん、大河くんなら大丈夫」

  その不安を取り除くかのよう沙羽は大河に視線を移すと優しい笑みを浮かべた。

  ドキッ!胸が高鳴る音が聞こえた気がした。

  頬を赤く染めて照れる大河から沙羽は視線を竜司に移した。

  「竜司くん、サブレ小屋にしまうから終わりね」

  「あいよ」

  沙羽の言葉に少し物足りなさそうだったが竜司はサブレから降りて手綱を沙羽に渡して、大河の元に向かった。

  「楽しかった」

  そう言うと大河の隣に腰を降ろした。

  「佐原先輩」

  「ん?」

  大河の言葉に視線を向けることなく竜司は返事を返した。

  「佐原先輩は本気で湘南海星高校に勝てると思っているんですか?」

  いきなりの質問に戸惑ったが竜司は大河に視線を移すとニコッと笑った。

  「もちろんだ、最後の大会で湘南海星高校に勝って、全国では西尾優希を倒して日本一になる」

  竜司の今、掲げている目標を聞いた大河は少しも不可能という思いにならなかった。

  そして沙羽の言葉を思い出して大河は決心を固めた。

  「分かりました、自分もその目標に協力させて下さい」

  「ああ、・・・ってお前」

  「ええ、バレー部に戻ります」

  いきなりの発言に竜司は嬉しかった。

  決心を固めた大河も嬉しそうに笑っていた。

 

 

 

 

  「本当に人いないよな」

  「いるでしょう3人」

  「いたっ⁉︎」

  ワールドミュージックが始まった。

  来夏達は田島生花店の隣の小さな場所で歌を披露するのだが午前中は1人の客も来なかった。

  早めに切り上げてコンドルクインズの歌を見学をした後に午後の最後の発表をする為、ステージに上がっていた。

  午後の部には小学生が3人と田島生花店の夫婦、2人見に来てくれていた。

  それを見て大智がポツリと呟き、来夏が手に持っていたマラカスで軽く頭を叩いた。

  子供達は楽しそうにみているがその内の1人が口を開いた。

  「ちゃんと歌えよ」

  その言葉を聞いた来夏が聞こえないように沙羽に耳打ちした。

  「可愛くないのがいる」

  「来夏そっくり」

  「えっ⁉︎」

  沙羽の意地悪な発言に来夏は驚いた。

  とりあえず曲を流した。

  曲に合わせて来夏、沙羽、大智、ウィーンが踊り始めて。

  「寄せては返して行く〜〜♪波に思い馳せて♫見えるよ〜あの白い砂浜♪」

  楽しく歌って踊っているとバレー部の練習で参加出来なかった竜司が大河を連れて顔を出しに来た。

  大河は沙羽を見ると軽く頭を下げた。

  「熱い太陽の下〜♪「アロハ!」行き交う声〜〜♪行きましょ、青い海まで 」

 

 




ありがとうございます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。