ある日の事だった。妻がスマホが見つからず必死に探していた。中々見つからず夫のスマホから音声呼び出しする事に決めて夫を呼んだ。
「ちょっと貴方のスマホで私のスマホを掛けさせてもらうわ」
「うん、良いよ」
妻は夫のスマホを借りて音声呼び出しするが何故か繋がらない…
「変ね…私の登録はちゃんとしてあるのよね?」
「ちょっと貸して」
夫が妻からスマホを返してもらいスマホの音声呼び出しをする。
「コンチクショー!」
その音声に反応してスマホ着信音が鳴り響く。
「大丈夫、ちゃんと繋がったよ」
夫が振り返ると妻が般若の様な形相で夫を睨んでいた。
「何で私の名前の音声呼び出しがコンチクショーなのよ!」
「え…ああ、たまたま登録する時に、コンチクショーってつぶやくやいてしまって…」
「だったら、登録し直せば良いでしょう!」
「そう思ってて、つい…忘れてた」
「あんたのスマホに登録してある他の人も、そんな風に登録してある訳?」
「そんな事無いよ、みんな…キレイとかカワイイが必ず付いているよ」
「で…私だけコンチクショーね…」
怒った妻は夫を家から叩き出す。
「ちょっと〜外は寒いよ〜」
「ウルサイ、家に入って来るな!」
2時間程して、ちゃんとした呼び出しに変えると言う理由で夫は家に入る事が出来た。
妻が少し機嫌を取り直して夫に話し掛ける。
「そう言えば…貴方のスマホに登録してある女達の名前の横にアルファベットがあったけど…あれは何?OLは分かったけど…他の意味は分からなかったわ…」
「ああ…あれね、相手の特徴だよ」
「ちょっと見せて」
夫からスマホを借りて画面を開く。
「このJDは何?」
「JD=女子大生」
「Jkは?」
「Jk=女子高生」
「あんたね…未成年に手を出すと、本当に危ないわよ」
「大丈夫、付き合っていないし連絡先を交換しただけだから…」
「HTは何の略よ」
「HT=人妻」
「不倫相手とも知り合いなの?」
「たまたま知り合っただけで…」
「このMDは何の意味?」
「MD=元・男性」
それを聞いた妻が溜め息混じりに言う
「あんたのストライクゾーンて相当広いのね〜」
「いやァ…それ程でも無いけど…」
「貴方にとって私って、元・男性よりも評価が低いのね」
「そう言われると、そう見たいだね…残念だったね」
「何が残念よ、この浮気者!」
妻は声を張り上げて夫のスマホを投げ付ける。
「もう知らないわ!」
妻は怒りながら部屋に入って行った。
夫は泣きながら妻に電話をする。
「ゴメン…怒らないで」
「もう…他の女と関わらないなら許すわ」
「うん、1人か2人する」
夫がそう言った直後、妻は電話を切った。