在る夫婦の事   作:Mr,J

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今回は、高校教師の話です。


番外編 或る高校教師の事

その日、授業が終わり全校生徒達が下校する中、校内でも人気の男性教師に女子生徒3名が追いかけて来た。

 

「先生…私達、今日これからカラオケに行くのだけど、一緒に行きませんか?」

 

麗しき乙女達は、嬉しそうに男性教師に誘いを掛ける。

しかし…彼は溜息を吐きながら答えた。

 

「嬉しい誘いだけど…君達は何か勘違いしてないかな…?」

「はい…?」

 

意外な発言に女子生徒達は不思議そうな表情をする。

 

「君達は生徒で、僕は教師と言う立場だよ、あくまでも僕は君達生徒に学問を教える立場であって、個人的な交際等を行ってはいけないものだよ。お誘いをしてくれるのは嬉しいけど一線を越えてはイケナイのが教師と生徒達の関係だよ」

「はい…そうですね」

 

女子生徒達は、少し俯向きながら答える。

 

「もし…僕が君達と一緒にカラオケに行って、体を触られた…とか、無理矢理飲酒を飲まされた…とか、世間から批判を浴びれば…僕は2度と教壇には立てないのだよ。1度でも世間から批判を浴びてしまうと…どんなに言い訳しようとも2度と後戻り出来ないのが、この世の中の仕組みだよ」

「そ…そんな事は、絶対にしません!」

 

女子生徒達は、首を横に振って言う。

 

「いずれ君達も社会人になり、自分達でお金を稼げれる様になるはず…その時になったら、君達の誘いを受けるよ。それまでは、しばらくお互い貞操を守って行こうじゃないか、まあ…それ以上に僕自身今は何かと忙しい身でね、中々時間が作れないのだよ」

「分かりました…。今は、先生へのお誘いは控えるようにします」

 

女子生徒達は、少し気落ちした態度でその場を立ち去ろうとした。

 

その時、プルル…と、男性教師のスマホが鳴り出し、彼が通話を始める。

 

「あ…もしもし。みっちゃ〜ん、どうしたのぉ〜?」

 

突然、男性教師が甘い声色で話し出す様子に女子生徒達は、呆気に取られた。

 

「え…なになに、算数で難しい問題があるの、そぉ…じゃあ、これからそっちに行くね。大丈夫、ボク今日ヒマなんだよね〜、うん…待っててね」

 

通話を切った男性教師に女子生徒が話し掛ける。

 

「あ…あの、先生…今の電話の相手は娘さんか身内の子ですか?」

「ん、違うよ…最近街で知り合ったJSガール」

 

彼はニヤけた顔で答える。

 

「君達も1度だけの人生だよ、思う存分青春を謳歌しなよ」

 

彼はそう言ってスキップしながら立ち去って行く。

 

「あ…先生、そっちへ行ってはダメです…」

「お願い、戻って来て〜」

「先生、カムバック〜」

 

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