東方巡迷伝   作:ゆっくりゼロ

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終わりと始まり

彼らは生まれた。

 

 

 

 

 

ーーーーーー忌み子としてーーーーーー

 

とある小さな村に、彼ら3人は生まれた。

彼らは何の不自由もなく、日々を過ごしていた。

たくさんの友人や知り合いもでき、充実した日々がいつまでもきっと続くと彼らは思っていた。

しかし、彼らが物心つき始めたころ、その希望は打ち砕かれた。

一言で表すならば、彼らは異質だった。

子供とは思えないほどの霊力、常識を変えてしまうような能力を生まれながらに持っていた。

それらの異質は、周りの人間を怯えさせ、時には傷つけた。

その力を恐れた人間は彼らを地下牢(じごく)に幽閉した。

彼らは嘆き悲しんだ。

何故僕達がこんな目にあわなくてはならないのか。自分たちの運命を憎んだ。

 

彼らはその後牢から脱走した。

これ以上いればこの村の人々を傷つけてしまうと。

不思議と村人を憎むことはなかった。

それは仕方の無いことだと理解していた。

 

彼らは数々の村を巡った。

時には追放され、時には殺されかけた。

だが彼らはそれでも諦めなかった。

もしかしたらその希望を叶えてくれる人々がいるかもしれないと。淡い希望を抱いていた

 

 

 

そうした暮らしがしばらく続き、とうとう彼らは自分たちを受け入れてくれる人々のいる村を見つけた。

 

人間達は3人に、その能力で世界を平和にできる豊かな生活を手に入れられると言い寄った。3人はそれに歓喜した。

そしてその村で3人は暮らす事にした。

彼らはその能力を使い生活を裕福にした。

時には妖怪から村を守った事もあった。

3人は今度こそ見つけた。

とお互いの記憶に涙し、励まし、喜びあった

 

<だがそんな希望さえも遮られた。>

彼らは強すぎた。異質な能力を目の当たりにした村人はその力を独占したいと思うようになった。

 

そして人間は彼ら3人を鎖に縛り、3人の家族を人質として生活を無理に発展させようとした。

だが彼らの能力は異質だとしても体は子供。

その負担に耐えられるはずもなく、3人はあっけなく力尽きた。

彼らの目は裏切られた憎しみに溢れていた...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

?1「ここは...?」

周りを見渡せば彼岸花が咲き誇る野原が見える。

空は青空だがうすく桃色がかかっているようにもみえる。その風景はまさに桃源郷だ

 

?1「確かボクは人間に殺されて...ッ!!?」

|(そうだ。2人は!?)

 

?1「あっ、居た...。」

案外2人はすぐに見つかった。

2人とも同じ木にもたれかかって目をつぶっていた。

 

?1「おーい、かいー。ごうー?生きてる?」

|(そういえば傷ついていたのに痛みも何も感じない...。もしかしてここはあの世なのか...?)

 

そう今の状況を整理しているうちに、2人は目を覚ましたようだ。

 

(ごう)將信(まさのぶ)..ここはどこなんだ?」

 

(かい)「もしかしたらあの世だったりしてね..あはは」

 

將信「ボクも考えていたんだけど...。皆さっきの事はちゃんと覚えてるよね!?」

 

上の空で空を見つめている二人に心配して將信は二人に問慌てていた。

 

剛「ああ、ちゃんと覚えてる。あいつら...」

剛は怒りに震え涙を浮かべている。

 

峡も静かに頷き、何やら考えているようだ。

 

峡「まぁ、とりあえず歩こう。」

 

將信「どうやって?道もわからないけど...」

 

峡「その川を進めばいずれ何処かに着くだろう。今はそうするしかない」

 

剛「そうだな。イマイチ整理できてないが...進もう」

 

將信「わかった。」

 

そうして川沿いをしばらく歩いていた。

美しく咲く花々に見とれることもあれば、川の透き通った美しさに見惚れることもあった。

そして数分後、橋を渡った先になにやら船に乗っている人をみつけた。

 

峡「すみません。ここはどこですか?」

そう問われ船に乗った人は振り返ってこういった。

婆「ここは三途の川だよ。君たちは死んだのさ」

 

やはり...。3人は目を一瞬見開いたあと互いを見合わせ、こう訪ねた。

「「「我々はこの後どうすれば...?」」」

 

婆はにっこりと微笑んで

「船にお乗り。」と言った。

そうして3人は六文を払い、一人づつ渡り終えた。

 

三人の見る先にはお屋敷、城とも言えない建物が建っていた。その中には何人か他にも老人や子供などがいた。不思議と動物は見なかったが。

 

そして3人は同時に大きな扉を開き、1人の者を目にした。

その者は妖しくも神々しい、圧倒的な迫力があり、3人は気圧され額には脂汗が浮かんでいた。

?「主らは、過酷な運命だった」

?「しかし主らは善行をつんでいる。転生は十分に可能だろう。」

 

剛「では元の世界に転生させていただけませんか!!わr」

 

?「しかし、ちと主らは復讐心も強い。

その能力を悪用すれば世界のバランスが崩れてしまう。主らの体も耐えきれないだろう。

 

だからもし元の世界に転生するとなれば、能力に制限を掛ける。来るべき時が来ればそれは開放される用にした。本当に元の世界に転生するのか?」

 

3人「「「はい」」」

 

?「...よかろう。では転生を開始する。くれぐれも後悔のないように...」

その瞬間彼らの体は光り輝く消え始めた。

 

 

 

 

 

?「3名様ご案内ー♪」

気の抜けた声が響くと同時に、彼らの頭には能力が浮かんだ。

 

真月 峡(しんげつ かい)「正体を見分ける程度の能力」

白野 剛(はくの ごう)「勢いの増減を操る程度の能力」

波城 將信(なみき まさのぶ)「状態変化を操る程度の能力」

 

そうして彼らは転生した。古代へと...




いかがでしたか?はじめまして、ゼロです。

処女作なのでいろいろと不安な点もありますが楽しんでいただけると幸いです。

今回の後書きでは主人公の名前と能力をまとめようと思います。

真月 峡 「正体を見分ける程度の能力」

白野 剛 「勢いの増減を操る程度の能力」

波城 將信 「状態変化を操る程度の能力」

小説家になろうではΩが後書きを書いているので、良ければそちらもご覧下さい。

それではまた次回お会いしましょう。
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