東方巡迷伝   作:ゆっくりゼロ

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三人の前に現れた武器の正体とは……?

第十二話、スタートです!


時と嘘

あのルーミアと戦って以来、3人は長い永い日々を自身の鍛錬に費した。

 

それは人の一生をはるかに過ぎた時間だ。

既に人の一生で例えるなら、6人目に到達するころだろう。

 

人間は妖怪と比べ成長が早いが、その分老化も早い。

だが3人は薬の効果が切れたあとも、剛の能力により老化の勢いを止めている。

 

その能力を使う限り、半永久的に彼らは老いることがない。

 

しかしそれは一生の孤独を意味している。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

彼らは博麗 鈴の墓を訪ねた。

 

それは村の外れにある小さな墓だ。

彼女は村を懸命に守り抜いた英雄であるはずなのに、それに見合わないような大きさの墓に見える。

 

博麗 鈴は強かった。

妖怪達が人々を襲えば、自分が最前線に立ち妖怪達を撃退する。

その体さばきは長年の努力の成果なのか、とても見事なものだった。

これは今の巫女の中でもトップだ。

 

だが、幻想郷は、彼女を抹消する。

 

博麗の巫女は務めを終えた後、幻想郷の住人の脳内から、巫女としての記憶が消去される。

 

思い出はうっすらと思い出せても、それが誰なのかはわからない。

まるで境界が鎖で縛られたように。

 

 

しかし3人は八雲紫によって幻想入りした身である。

彼らの記憶にはしっかりと巫女の記憶があるが、それを村人には伝えられない。

 

彼女は巫女として務めを終えたあと、新しい自分として人生を楽しんだ。

 

鈴の事を村人に伝えることは、新しい彼女を否定することになるからだ。

 

 

 

 

3人は墓に手を合わせ、目をつぶり冥福を祈る。

 

剛「....もう何百年たったんだろうな。鈴が逝ってから。」

 

剛は墓のある方向をじっと見つめ、静かにつぶやく。

 

將信「ざっと250年くらいじゃないかな...。もう流石に数えるのを忘れちゃうね..」

 

將信は複雑な心境なのか、少し引きつった笑顔を浮かべる。

 

峡「今頃何しているのかな、次の人生を楽しんでくれていたらいいね〜。」

 

剛「だな。 よし、とりあえず人里に戻ろう。今日は用があっただろう?」

 

しばらくの沈黙の後、剛は背伸びをして2人に問いかける。

 

峡「ああそうだったね。急ごう」

 

 

 

 

 

 

 

 

3人は鈴の墓を後にした。

それを見ている存在がいるとは知らずに。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「妖怪の山」

 

 

將信「おかしいな...確かこの辺りなはずなんだけど...。」

 

將信は永琳にもらった地図を頼りに、川辺を歩き、とある人物を探していた。

 

3人とも気配は感じているようだが、どこをさがしても姿が見えない。

 

剛「うぅーむ...。」

 

剛は頭に手を当て、唸っている。

 

剛「...そうだ。2人とも、離れてくれ」

 

剛は何かを思いついたように2人に指示を出す。

その体からは既に霊力が漏れている、。

 

將信「え? え?」

 

峡「ちょ、ちょっと待ってよg」

 

剛「ハァッ!!」

 

剛は、北の方向に槍で薙ぎ払うようにして空を切り裂く。

その勢いに、近くの木々は倒れ、悲鳴をあげている。

 

 

その風圧に、二人はなんとか耐えるが.,

 

 

 

???「きゃっ!」

 

 

 

一つ、かわいらしい悲鳴が響いた。

 

 

 

 

???「いてて...まさかバレちゃうとはね...」

 

???は尻もちをついたのか腰をさすっている。

 

剛「.....。その道具は君が作ったのか?姿が完全に消えていたが。」

 

剛は若干警戒しつつ、緑色の帽子にリュックと少女と対峙する。

 

???「そうだよ!あたしは河城にとり。河童の発明家さ。これは光化学迷彩。姿を完全に消せるのさ」

 

???は自慢げに胸をはっている。

 

峡「(この子が河童か...お皿つけてないんだね)」

 

將信「(幻想郷では常識に囚われてはいけないんだよ.!.。月の使者..ではないみたいだね。特有の匂いがない。」

 

2人は剛をよそに、こそこそとにとりの身なりを確認する。

 

剛「...? それで、にとりでいいか? 実は君に会いたくてここに来たんだが」

 

剛は二人の動向に疑問を持つが、スルーして河童と話している。

 

 

 

にとり「あ、あたしに会いたくて?

ふ、ふーん。なんだい?言ってみなさい」

 

にとりは剛の言葉に動揺するが、また誇らしげな顔で剛に問う。

 

峡「あ、この手紙読んだ方が早いかな。」

 

峡はにとりに一つの手紙を渡す。

 

そしてそれをにとりは警戒心もなく手に取って、開けている。

 

にとり「えーとなになに...あ、永琳からなんだね。 ふーむ...」

 

にとりは頷きながら手紙を読んでいる。

 

にとり「よし、一度その武器たちを見せてくれないかな?」

 

その言葉に3人は頷き、静かに槍、双剣、弓を渡す。

 

それを見たにとりは驚愕した瞳で武器達を見つめ、じっくりと観察する。

 

にとり「これは君たちしか使ってないようだね、刃もきれいだ。

うーん....私も本当に検討もつかないよ...。ただ一つ、わかることは...」

 

にとりは若干間を置いたあと、3人に語る

 

にとり「この武器達は...生きているね」

 

 

將信「いきている?この武器たちが?」

 

將信は信じられないと言った表情だ。

 

峡「ああ、やっぱり...。付喪神か何かなのかい?神力は感じられないけど...」

 

反対に峡はどこか納得したような表情でにとりに問う

 

にとり「いや、付喪神ではない...。この武器達は使いやすかっただろう?

この武器達が持ってるのは君たちとそっくりな霊力なんだよ...」

 

 

剛「、なるほどな。この武器達は意志があるのか?」

 

3人はそれぞれ疑問を口にする。

 

にとり「...そこまではわからないね。あたしが分かるのはここまでさ。若干警戒して使うように..ね。

いやぁこんなモノを見るのは初めてだよ...」

 

にとりは3人に武器を返した後、キュウリを食べながらだらけている。

 

3人「」

 

3人はキュウリの音が北から聞こえていたことを暗黙の了解で黙っていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

3人はにとりにお礼を行って別れた後、永琳に報告をすべく迷いの竹林へと向かっていた。

 

紫「お久しぶりですわ。御三方」

 

そしてそこには、突如スキマから八雲紫が現れる。

 

剛「本当に久しぶりだな。聞きたいことが山ほどあるが...」

 

剛は少し殺意を込めて八雲紫を睨む。

 

賢者八雲紫でさえも、その殺意はとても強く、鳥肌がたっていることが分かる。

 

扇子で顔を隠してはいるが、動揺もたまに見える。

 

紫「..幻想郷での暮らしはいかがかしら?」

 

紫は剛の殺意に耐え、一つ三人に質問した。

 

將信「正直楽しいよ。ただ、まだ諏訪子や神奈子に会ってないんだけど...」

 

打って変わって將信は純粋な疑問を紫にぶつける。

 

紫「彼女達は現人神がなんたら...なんていってたわね。まだ幻想入りする気はないそうよ」

 

將信「そう...。よろしく伝えておいてよ。」

 

峡「話は変わるけど、君の要求は何かな?」

 

峡は鋭い視線をもって、紫に問いかける。

 

紫「そうね...。私の要求...というかお誘いなのだけれど、月には行きたくないかしら?」

 

3人はその言葉にそれぞれの反応を示している。

 

剛「月に行ってなにをする?」

 

紫「簡単よ。戦争をして、勝つ。そして技術を得るの。そうすればより幻想郷を発展させられるわ。」

 

剛「...それは不可能だ。月にはとんでもない技術がある。例えどんな大妖怪でも、だ。」

 

剛は強めの意見を紫に言う。

 

 

 

紫「ええ...なら質より量。最高の妖怪軍団を大量に用意するだけよ。」

 

 

紫は扇子で口元を隠しているが、その目元からは何やら胡散臭さが滲み出ている。

 

峡「なら好きにすればいいさ...ただ僕達は参加しないよ。もしも、妖怪の危機となれば手助けはするけど。」

 

將信「うん。それがいいね。一応僕達は月の使者に追われている身だし。永琳にも迷惑かかっちゃうから...」

 

將信と峡の意見に納得した表情だ。

 

 

紫「あら、残念ね。.....まぁいいわ、時刻は1週間後の朝よ。妖怪の山の頂上に集合。

ではまた後ほど...ね。」

 

 

紫はスキマを使って何処かへ消えていった。

剛はまだ聞きたいことがあったのか不満げな顔だ。

 

峡「まぁ、とりあえずは永琳に会いに行こうか...。」

 

その言葉で、三人はまた竹林へと歩き出した。

 

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はいどうもおはこんばんにちわ、ゼロです。

前書きで正体とは?とか書いてましたが、特に解明されませんでした(笑)。

まぁでもそのうちわかりますのでお楽しみに。

もう特に用事はないので、また一週間以内に投稿できると思います。

誤字脱字等ございましたらご報告下さい。

それでは、また。
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