東方巡迷伝   作:ゆっくりゼロ

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紅魔館に乗り込んだ霊夢と魔理沙の行方は!?

第十七話、スタートです!


大図書の主と完璧で瀟洒な従者

魔理沙side

 

霊夢に続き紅魔館の扉をくぐった魔理沙は、その別れ道にあった、大きな図書館にたどり着いた。

 

その中は非常に広く、様々な分野の本がズラリと並んでいた。

普通の人間なら、一生をかけても読み切れないほどに。

 

そしてその奥には、ベッドがあり、そこで紫色の髪の少女が横たわっていた。

 

魔理沙「おぉ...本が沢山あるな。

.....ッ!?魔導書まで...。後で、ざっくり貰っていこ」

 

魔理沙はその少女を無視して本に夢中だ。

 

 

パチュリー「持ってかないでー」

 

魔理沙「持ってくぜ」

 

パチュリー「...。」

 

パチュリーは魔理沙の言動に頭を捻っている。

 

パチュリー「えぇーと、目の前の白黒を消極的にやっつけるには……」

 

魔理沙「...」

 

パチュリー「うーん、最近、目が悪くなったわ」

 

魔理沙「部屋が暗いんじゃないか?

 

パチュリーは目を擦っている。

 

パチュリー「鉄分が足りないのかしら」

 

魔理沙「どっちかっつーとビタミンAだな」

 

 

パチュリー「それで...侵入者、貴方をこれ以上進めるわけには行かないわ。弾幕ごっこ?で簡単に捻り潰してあげる..」

 

魔理沙「へぇ...でもやってみないとわかんないぜ?」

 

魔理沙は挑発するようににやりと笑い、指先を曲げつつ、再び箒に乗る。

 

その言葉にパチュリーは

 

パチュリー「...火符 アグニシャイン」

 

 

 

無表情でスペルを唱えた

 

 

 

魔理沙「いきなりかよ...!」

 

パチュリーが描く魔法陣からは、ランダムに炎の弾幕が拡散する。

 

どうやら本物の炎らしく、炎が近くを通ると

とても熱い。

 

あまり凝っていないらしく、魔理沙はその弾幕をもろともせず簡単に回避する。

 

魔理沙「だが、まだまだ甘いな」

 

弾幕が終わると魔理沙は箒を止め、ポケットから1枚のスペルカードをとりだした。

 

魔理沙「次はこっちの番だぜ! 魔符 スターダストレヴァリエ!」

 

魔理沙の使用したスペルカードからは、星型のきれいな弾幕四方八方が放たれる。

 

その弾幕は綺麗に整っている、威力よりも見た目を重視したのだろう。

 

その攻撃をパチュリーは魔法による防壁を駆使し何事もなく回避する。

 

体が弱いのか動きは霊夢に比べて鈍いように見える。

 

 

パチュリー「あら?いつ私が本気だといったのかしら

 

金&水符 マーキュリポイズン」

 

金・水のスペルの合わせ技、黄色と水色のほぼ同じ大きさの弾幕が魔理沙に向かって大量に降り注ぐ。

 

追尾機能もなく特に凝っているわけではないが、密度が濃いためか荒っぽい魔理沙はどうも苦手らしい。

その証拠に腕や足にはかすり傷ができていた。

 

魔理沙「,..くそ! なら全部吹き飛ばす!」

 

等々痺れを切らしたのか、

魔理沙は隙を見つけまたあの多角形の何か(八卦路)をとりだし、スペルを唱えた

 

魔理沙「恋符 マスタースパァァク!!」

 

魔理沙は霊力を思い切り八卦路に、込めてパチュリーの弾幕を焼き付くし、さらにパチュリーに光線が向けられた

 

パチュリー「ッ!日符ロイヤルフレア」

 

パチュリーは一瞬焦った表情を見せるが、即座に対応し次なるスペルを唱えた

 

そのパチュリーからは周りを吹き飛ばすような爆発音と共に豪快な弾幕が放たれる。

 

そしてロイヤルフレアはマスタースパークを相殺した。

 

 

魔理沙「なっ...!?」

(私の最大威力のスペカが...!)

 

魔理沙はその事実に焦りを見せる。

 

パチュリー「そこよ!木符 グリーンストーム 」

 

パチュリーはその表情を見逃さずさらにスペルを唱えた。恐らく魔法の熟練度ならばパチュリーが上なのだろう。

だが体力が限界なのか、アグニシャインと同レベルの少し弱いスペルを放った。

 

魔理沙「くそ...まずい」

 

グリーンストームは名前の通り自然をイメージしたスペルなのか、弾幕は奇想天外な動きをする。

魔理沙にとってはとても相性の悪いスペルだだ。

 

魔理沙「...!」

(マスパが使えたら...)

 

グリーンストームにより少しづつ魔理沙の体力が蝕まれていく。

 

 

 

その時、辺りを轟音が包み込んだ

 

ドゴオオオオオオオオオ

 

 

 

パチュリー「..なっ!?」

 

(この霊力は...こんなもの受けたら紅魔館が消滅する...!?)

 

 

 

魔理沙「!? いまだぜ!」

 

魔理沙は困惑しつつも、

パチュリーのその一瞬の隙をついて自身の魔力をすべて込めて、パチュリーに無数の弾幕を向けた。

 

パチュリー「し、しまっt」

 

 

 

 

 

結果はは魔理沙の勝利となった。

だが魔理沙は大きく魔力を消費してしまい、どうやらもう動けないらしく、箒からゆっくりと、倒れ込むように近くの壁に魔理沙はもたれかかった。

 

魔理沙「魔法が得意らしいな。まだ隠し持ってるんじゃないのか?」

 

パチュリー「貧血でスペルが唱えられないの...」

 

お互いに体力切れ。息を切らしながら魔法を学ぶ者同士話していた。

 

魔法の知識や技術の差では圧倒的に魔理沙がパチュリーより未熟であったが、運が良かったのか、接戦の上パチュリーは敗北となった

 

パチュリー「...」

 

(レミィ、咲夜、ごめんなさいね...それにしてもあの音は...?)

 

魔理沙「...,」

 

(危なかった...霊夢は大丈夫なのか..?)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

霊夢side

 

霊夢「面倒くさいわね..」

 

一方霊夢は、行方をとある者に阻まれていた。

 

 

霊夢は珍しく敵に苦戦しているように見える。

 

霊夢と対峙しているのはメイド服を着た、霊夢よりやや身長の高い少女だった。

 

その少女は両手に指と指の間に挟むようにナイフを持っている。

 

そして縦横無尽にナイフを霊夢に向け放つ。

その腕は達人物で、とてもメイド服とは似合わない。

 

 

咲夜「..お嬢様に忠実に従える完璧な従者として、貴方を通すわけにはいかないわね」

 

咲夜「スペル宣言...幻世 ザ・ワールド」

 

その瞬間、咲夜以外の時が止まった

 

 

咲夜「...」

(まったく...掃除の邪魔をしないで欲しいわね...博麗の巫女は私の種を見抜けるのかしら.)

 

この後の展開を予想しつつ、咲夜は着々と無数のナイフを設置する。

 

 

咲夜は時間を操るという強力な能力を持っている。

しかし時止めの能力は当然霊力の消費が大きい。

故に能力が暴走すればどうなるのか、考えれば恐ろしいものだ。

時を止めた世界は孤独な世界。精神が特に丈夫でなければ続かないだろう。

 

 

咲夜「....そして時は動きだす」

 

咲夜が指を鳴らすとともに、時は動き出した

 

 

霊夢「...ちっ」

 

霊夢は思わず顔を歪め舌打ちをする。

 

それも仕方が無いことだろう。瞬きをすれば目の前に無数のナイフがものすごい速さで向かってくるのだ。

 

それに咲夜はまったく検討外れの場所にいる。

それは脆い人間には大きすぎるほどの恐怖を抱かせる。

 

霊夢「...」

(瞬間移動能力....?それとも時を止めるのかしら。)

 

だが、流石博麗の巫女だ。

 

一瞬で弾幕パターンを予測し的確に、かつ最小限の動きで躱し、時には自身の弾幕でナイフの勢いを止め、ナイフの攻撃を防げている。

 

霊夢・咲夜「......」

 

時には肉弾戦も始まる。

霊夢はお祓い棒、咲夜は両手にナイフを持ち互いに攻撃する。

 

その場はナイフとお祓い棒が交差する音だけが響く。

その場は戦闘中とは思えないほど空気が冷えきっていた。

 

 

咲夜「...やるわね。でもこれはいかが?幻幽ジャック・ザ・ルトビレ」

 

咲夜は余裕の表情を見せ、距離をとってスペルを宣言する。

しかしその表情は少し強ばっていた。

 

そもそも咲夜は戦闘経験が少なく、これほどまで自身を苦戦させた敵は初めてなのだ。

 

それにその敵が博麗の巫女となれば尚更だ。

 

そのスペルを宣言した瞬間、咲夜の近辺から3つの方向に向けて大量のナイフが出現、大きな赤い色の霊弾も発射された。

 

そしてそこで霊夢も殺気を込めつつ、始めのスペルを宣言する

 

霊夢「..舐めないでくれる?夢符 封魔陣」

 

霊夢の周りからは大量の密度のとても濃い弾幕が放たれた。

 

互いのスペルはぶつかりあい、大きな煙幕と爆風とともにお互いのスペルは相殺された。

 

咲夜「クッ...」

 

咲夜は思わずマズイと直感し時を止める。

そして体制を立て直すべす足を動かそうとしたが...

 

咲夜「えっ...お札...!?」

 

咲夜の足元にはお札が絡みついていた。それは咲夜の行動を阻止する。

 

そしてその現象に咲夜は表情が強ばり、緊張がさらに高まってく。

 

咲夜は理解した。

霊夢はあの煙幕の時に、昨夜の足元にお札を設置していたのだ。

 

咲夜「ならば.......ッ!?」

 

今度こそ咲夜は大きく驚愕する。

 

咲夜はお札を切るべくナイフを取り出そうとポケットに手を入れようとする。

 

 

がその瞬間、咲夜の手にお札が貼られた

 

 

 

そして思わず咲夜は膝をつく。

 

 

霊夢「...かかったわね。降参しなさい」

 

霊夢はトコトコと歩き、咲夜の目の前にお祓い棒を向け、降参の意を求める。

 

咲夜「何故...よ。予測できたのは流石だった。けれど、なぜまた時動き出したのかサッパリ」

 

霊夢「あら、お褒めに預かり光栄ね、完璧な従者さん。

 

種は単純、そのお札は徐々に霊力を吸い取るのよ。

あなたもう立てないでしょ?霊力が尽きているわ。

それにスペルの使いすぎっていうのもあるわね。貴方も人間だから、霊力はさほど多くないでしょ。

要は経験の差ね」

 

霊夢は一息つき、咲夜に軽く説明をする。

 

咲夜「...それはもはやお札なのかしら。

 

...はぁ...完敗よ。お嬢様に怒られちゃうわね..。お嬢様はあちら側にいらっしゃるわ。。...お嬢様は強いわよ?」

 

咲夜はため息をつき、両手をあげて降参を示す。

そしてレミリアのいる方向を霊夢に伝えた。

 

そこに嘘偽りは見えない。それが幻想郷のルールである。

 

霊夢「そんなの知らないわよ。洗濯物が乾かなくて迷惑なの。さっさと霧を止めさせるわ」

 

霊夢は咲夜にはりついていたお札を剥がし、レミリアの元へと向かった。

 

咲夜も思わず地に手をつき、休憩している。

 

 

 

咲夜・霊夢 (そういえば、あの霊力は一体誰の物なのかしら...面倒な事にならないといいけど)

 

 

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はいどうもおはこんばんにちわ、ゼロです。

今回は六人の出番はありませんでした(笑)。

まぁ多分次で紅霧異変も終わるでしょう。

次回もまた一週間以内に投稿できるように頑張ります。

誤字脱字等ございましたらご報告下さい。

それでは、また。

【注】3月19日 同じく作者のゼロより表現がわかりにくいと言う指摘がありましたので、完璧で洒落なメイドから、完璧で瀟洒なメイドへと第17話サブタイトルを変更しました。
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