第二十四話、スタートです!
魔理沙と幽々子は互いに言葉を交わし、大きく距離をとる
魔理沙「先手必勝!!『魔符ミルキーウェイ』」
そしえ魔理沙はいきなりスペルカードを宣言した
魔理沙の前には魔法陣が現れ、そこから数々の星屑型、大小様々な弾幕が幽々子に向かって降り注ぐ。
弾幕は隙間があまり見えないほどに密度が濃く、まるで天の川のようだ。いかにも魔理沙らしいスペル。
幽々子「あら...『亡郷 亡我郷 -自尽-』」
幽々子は魔理沙のミルキーウェイを見てクスリと扇子を口で隠しながら妖しい笑みを浮かべ、スペルを宣言した。
幽々子からは多くのカラフルな弾幕やレーザーが放たれ、魔理沙のミルキーウェイを相殺する。
その弾幕は決して特別密度が濃いわけではない。しかしその威力は魔理沙のスペルを相殺するには充分だ。
激しく吹く爆風と共に両者は視線を交わして言った
魔理沙「...いくぜ!」
幽々子「まだまだよ」
魔理沙は幽々子の弾幕を警戒し、幽々子の周りを球を描くように旋回し、軽々と幽々子の弾幕を躱していく。
しかし魔理沙の表情は苦々しいものだった。
魔理沙「(くそ...隙がないな)」
幽々子の弾幕は特別威力や速さが優れているわけではない。
しかし蝶型の弾幕はゆっくりとしたペースでも奇想天外な動きをする。
その上大玉やレーザーが交じると、非常に避けにくい攻撃となる。
そのため魔理沙は解決策を見い出せないでいた。
その密度の濃さに、魔理沙は圧倒されていたのだ。
幽々子「こないの?なら遠慮なく....召符『蝶の扇』」
魔理沙「.....!」
魔理沙は幽々子の攻撃に静かに驚かされる。
幽々子の数メートル頭上には、紫色に輝いた大きな蝶が出現し、羽ばたいている。
その全長は魔理沙の身長の二倍ほどはあるだろう。
幽々子「...発射」
そしえ幽々子がそっと口ずさむと同時に、蝶の羽にあった円状の鱗粉から、青、黄色のレーザーが発射された。
さらにそのレーザーは枝分かれしながら直進していく。
幽々子は蝶の行動に囚われることなく自身で弾幕を発射しており、かなり厄介だ
魔理沙「...仕方ない、恋符『ノンディレクショナルレーザー!』」
(あまり使いたくはないが...)
魔理沙は魔力を惜しみながら、スペルを宣言する。
そして多数のレーザーと共に星型の弾幕を発車された。
威力はなかなかで、蝶と幽々子の弾幕を返り討ちにした
幽々子「...中々できるじゃない」
幽々子は一旦弾幕を止め、魔理沙の様子を伺い、笑みを浮かべる
幽々子「でも、、、終わりなようね」
幽々子は目を鋭く変え、空中にふわりと浮き上がっていく。そこには余裕が見られた
魔理沙「...はぁ......はぁ...」
魔理沙は冥界に来るまでにかなりの体力が失われていた。威力重視の弾幕を放つ魔理沙故のミスだろう。
また、スペルも魔力が少なくなっており、後1回分ほどしかない。
どんな人が見ても魔理沙が圧倒的に劣勢の状態だった。
幽々子「終わりにしましょう..『反魂蝶_参分咲』」
幽々子は扇子を高々と上に挙げ、スペルを宣言された。
恐らく魔理沙との決着をこれでつける気だろう。
魔理沙から見て前方、またら斜めからは
蝶弾がヒラヒラと舞い、その間からは大玉やレーザーが魔理沙に放たれる。
数々の種類の弾幕を無事躱すだけの体力は魔理沙にはもうない。
魔理沙「くっ...そぉ!!マスタぁぁぁぁスパぁぁぁぁぁク!!!!」
魔理沙は攻撃回避の無理を悟り、やけくそなのか力技で幽々子の弾幕を消し去るべくスペルを宣言した。
そしてマスタースパークは激しい光熱を出しながら幽々子の弾幕をあっという間に相殺した。
そして魔理沙は八卦路を幽々子に向ける。あわよくばこのまま幽々子を倒してほしいという希望を込めて
幽々子「残念ね、楽しかったわ。
召符『妖々しい風』」
だが、それは更なる幽々子のスペルで崩された。
幽々子はもう1度あの妖蝶を召喚したのだ。
その妖蝶はものすごい勢いでその大きな羽をさらに巨大化させ、羽ばたき始めた。
蝶からはものすごい強風と共に、まるで鱗粉のようにたくさんの黄色の弾幕が魔理沙に向かって吹かれる。
魔理沙は何とか弾幕を躱そうとするも、嵐のような風圧で動きが大きく鈍り、その力を発揮できない。
魔理沙「....」
魔理沙は何も言わず箒を止め、自身の負けを認めたのか、目を閉じた
その時だった。
霊夢「なーにやってんのよ!!」
霊夢が魔理沙の後方から門を突き破りながら全速力で魔理沙の方へ向かってきた。
霊夢「封魔陣!!」
霊夢は素早くスペルカードを宣言し、幽々子の弾幕を相殺。魔理沙の危機を救った。
魔理沙「...っと、霊夢か。助かったぜ。.......すまない、一度眠る」
魔理沙は霊夢を見て安心したのか、そのまま目を閉じて箒からバランスを崩し、霊夢の元へ倒れ込む。
霊夢「魔理沙!?......って寝てるだけじゃない。焦らさないでよ..」
霊夢は魔理沙の頬を軽くビンタし、白玉楼に寝かせる。
幽々子「....来たわね。紅白の蝶」
幽々子は口元を扇子で隠しながら妖艶な笑みを浮かべ、霊夢に強烈な殺気を向ける。
それは幽々子の能力も関係してか、より強く霊夢は感じているようで、顔には表さないものの全身に鳥肌が立ち、体中が警告を発している。
霊夢「...アンタの企みもこれでおしまい。さっさと春を返しなさいよ。こっちは寒くて迷惑してるの」
霊夢はそんな状況でも苛立ちを幽々子に向かって表し、お祓い棒を向け敵意を顕にして挑発する。
幽々子「...私はこの桜を満開にさせたいだけ...。あなたが私を邪魔をする以上、私もあなたを邪魔させてもらうわ。」
幽々子は更に深い笑みを浮かべ、妖力を体全体から放出していく
幽々子「.....(もう私も危ない...1発で蹴りをつける。」
霊夢「(これを防ぎければ私の勝ち...なら)」
幽々子「ラストスペル 桜符『完全なる墨染の桜 -開花-』」
霊夢「...夢符 『二重結界』」
2人はほぼ同時にスペルを宣言する。
幽々子は巨大な弾幕を霊夢に向け発射した。
それは霊夢に近づくにつれ少しづつ分裂して小さくなり、霊夢の前につく頃にはそれぞれ粒弾ほどの大きさになっていた。
密度が中でも特に濃く、さらに霊力を惜しげも無く使ったためか粒弾でさえも威力も申し分ない。
霊夢「.....!!」
その弾幕を見て霊夢は策を閃いた。
霊夢は自身の周りに大きく展開していた結界の範囲を狭め、狙われる範囲を限定することで霊力を1点に集中させた。弾幕は拡散しており、結界を大きく展開すれば霊力を無駄に使ってしまうからだ。
その策のおかげで結界の強度が上がり、霊夢は何とか幽々子の弾幕を防げる。
そんな攻防をしていた矢先突然幽々子が突然バランスを崩し、地に落ち始めた
霊夢「!?」
霊夢は驚きつつも幽々子に向かって全速力で駆け寄り、落下を止めようとする
が、その心配はなかった。
幽々子の落下地点にはスキマが展開され、幽々子がその中にスッポリと入ったからだ
そしてその後スキマは閉じた。
霊夢は走り出した足を止め、その犯人を見て一言言い放った
霊夢「...紫、何のつもり?」
霊夢は明らかに態度が急変し、敵意ををむきだしにする。まるで親の敵に会ったように。
紫「...幽々子は弱っていたのよ。あのままでは成仏しちゃうわ。だから気絶させた」
霊夢「....あの桜のせいね」
霊夢はほぼ開花してるといってもいいような西行妖に視線を向ける。
そこからは見たくもない莫大な妖力が溢れている。
紫「ご名答。
さて話し合っている時間はないわ。あの妖怪の開花を止めるまでよ」
霊夢「......。」
霊夢は何かいいたげだったが、それを飲み込み西行妖に視線を向け、力を集中させる
西行妖「!!!!!!!!」
妖力・霊力を高めている2人に、声にならない咆哮がこだました
耳を破壊するような咆哮は、まるで悲鳴のようにも聞こえる。
紫「ッ! 魍魎『二重黒死蝶』」
霊夢「博麗奥義 『永獄結界』」
2人はそれぞれかなりの大技を繰り出した。
霊力の消費が激しい分その効力は計り知れない。
西行妖はそれまで叫んでいた咆哮を突如やめた。
霊夢と紫の周りは、結界のジリジリとなる音以外聞こえない。辺りは静けさにつつまれていた。
西行妖「っっ!!!!!!!!!!!!」
そう思ったのもつかの間。
西行妖から伸びていた数々の枝はあっという間に巨大化し、そこに妖力が集中され始めたのだ。
そして枝先には妖力であろう球状の塊が出来ていた。それらはどんどん巨大化していく。
紫「ッ!来るわよ!!」
霊夢「言われなくても!」
紫と霊夢は危機を察知し、さらに結界に霊力を加える
そして、凄まじい光熱と共に、濃い紫色のレーザーが西行妖の複数の枝から放たれた。
霊夢「グゥっ....」紫「....!!」
紫と霊夢は苦しそうに呻く。それもそのはず。
一つ一つのレーザーはあまり太くない。しかしそれぞれ魔理沙のマスタースパークを少し上回る程度の威力を持っており、大妖怪から見ても高威力だ。
それを同時に複数受け止めるのは、二人がかりでもかなり厳しいはずだろう。
霊夢「...まだまだ!!」
しかし、霊夢と紫は意地で何とかその攻撃を防ぎきる。
ただ、2人は今の攻撃だけでかなり体力を使ったようで、それぞれの腕がプルプルと震えていた。
それほどまでにこの西行妖は恐ろしいのだ。
西行妖「!!!!!!!!!!!!」
そして西行妖はさらに2人に攻撃を仕掛けるため、枝先にまた妖力を溜め始める
紫「...流石にキツイわよ!」
霊夢「...でもどうすれば...!!」
2人はエネルギーを溜める音に負けないよう大きな声で話している。
だがお互い結界維持が精一杯で攻撃弾幕を放つ余裕はない。万事休すだった...
妖夢「お待たせしました!」
咲夜「結界に人が入れるほどの穴を!」
はい皆さんおはこんばんにちわ、ゼロです。
ついにとか言ってますが、二話で春雪異変は完結です。
はやいですが、ご了承下さい。
ちなみに、霊夢の博麗奥義『永獄結界』、幽々子の召符『蝶の扇』と召符『妖々しい風 』はオリジナルスペルとなります。
次回は日常編を一週間以内に綴ろうと思います。
誤字脱字等ございましたらご報告下さい。
それでは、また。