第三十八話、スタートです!
玄龍が紅炎を放つと同時、剛はスペルを宣言した。剛が持った華憐、元い神槍からは黄金色の光が放たれ、見る見るうちに神力、霊力が莫大に増加していく。
そしてその光は次第に黄金色から赤へと変化した。
ここまでの時間はわずか5秒。いくら峡達でもここまで一気に力を強くすることは出来ないだろうーーーしかし、触れたものの強弱を操ることが出来る今の剛にとって、それは容易なことであった。
剛「.....!!」
剛の目はまるで獲物を捉えた狼のような鋭い目つきに変わり、無言で紅炎に向かって駆け出した。
恐れを知らずに突き進むその姿に迷いはなく、剛は思い切り飛躍し、思い切り槍を振り上げ
ーーーそして剛は紅炎を叩き割ったーーー
剛「...(なんとかいけたか)、峡!霊夢!頼むぞ!」
峡「了解」
霊夢「ええ!」
剛は衝撃波で大きく吹き飛ばされるものの、空気抵抗を強化し踏みとどまることが出来た。
そして剛に龍が注目している間に、霊夢と峡は龍の足目掛けて一目散に突進し攻撃した。
峡「かったいな...」
霊夢「なんなのよこれ..!?」
霊夢のお祓い棒も、峡の
結衣「アイツ、黒でも白でもないらしい...魂がないよ!」
結衣はテレパシーで峡に言葉を伝える
峡「あやつり人形か...」
ーーそして突如、龍は動きを止めたーー
剛「...なにか来るぞ」
霊夢・峡・小町・美鈴「...」
辺りには静けさが戻った。変わりに禍々しいオーラーが強くなっていく。
將信「まずい!天子が!!」
將信の叫びに思わず峡達は振り向いた。そこにいたのは確かに眠っていた天子だ。しかし様子を見ると酷く魘されており、汗も尋常ではない。誰がどう見ても異常である。
小町「..能力干渉...!?また酷いことをやるもんだねぇ..」
龍は天子の能力に干渉しているようだ。本来精神や肉体と能力は結びついているため、無理に長い間干渉すれば当然その本人は心身ともに強いダメージを受けてしまう。
小町はそれを知っていたのか酷く怒り、手を震わせている。
再び龍は動き出した
そしてその様子は、先ほどとはあまりにも違いすぎた
氷龍「ゴワアアアアアアアアアアアアアン!!!」
天子の能力、即ち気質を操る能力を手に入れた龍は自身に氷を纏わせ、氷龍へと変化した。
そして突如黒い大きな雨雲が出てきたと思うと、大雨となって幻想郷中に降り出した。それは結界にあたって蒸発していく。
美鈴「っ!?雨に気をつけてください!」
いきなり、ただの雨かと思われていたそれらは鋭い氷の礫へと変化し、幻想郷中の結界を攻撃し始めた。美鈴達は弾幕などを使い巧みに避けるもののこれでは大きく行動ができない。
將信「くっ....」
結界陣も壊滅とまではいかないものの、かなり体力を削られている。が、気合でなんとか持ちこたえているようだ。
氷龍「グアアアアアアアアアア!!!!」
そして氷龍は動きを停止し雨を止めたかと思うと、次は反動で後方に大きく体を仰け反らせながら物凄い勢いの水を噴射した。
直径4mはあるであろうアクア光線の威力は計り知れない。
小町「地獄「むgっっっ!!?」
その光線はスペルを唱えようとしていた小町にほぼ命中した。水といえどその強力な流れに小町は吹き飛ばされ、鈍い音と共に結界にぶつかって止まる。
そこに思わず將信と衣玖は駆け出した。
小町「っ.......アタイは大丈夫だから、龍を..」
小町はなんとか平静を取り繕っているものの、関節はありえない方向に曲がっているものもある。出血も多く痣も出来ている。かなり重症だ。そして小町は眠るように途中で意識が途切れた。
將信「っ...危なかった」
將信は思わず唇を噛み締める。將信の治癒により脈はあるが、どのみち満足な治癒をしなければ小町にも死が見えてくる。
將信「...僕が天子と小町を連れていく。美鈴と衣玖もついてきて!」
美鈴「っ!わかりました!!」
衣玖「は、はい!」
將信の普段見せない焦りに嫌な汗が流れるのを2人は感じたが、それを無視して大急ぎで支度をする。
彩「...ここはおまかせを!」
彩はそれを聞いて將信達をチラ見し、さらに結界を強化する
將信「ごめん!早く戻ってくるから..なんとか耐えて!」
將信は自分の霊力を彩に託し、光のような速さで永遠亭へと向かった。
彩「...とはいったけど...!!」
彩は現在かなり苦しい状況だ。なにせ3人の力を1人で担当しているのだからそれも当然だろう。腕や足は震え始めている。
ーーそしてそこにとある人物が現れたーー
鈴「ーーーーーーーお手伝いしますよー!....ハッ!」
現れたのは元博麗の巫女、博麗 鈴だった。妖夢が門番をしている間、幽々子が鈴に異変解決の手伝いを命じたのだ。
お得意の結界術で結界はみるみる頑丈さを戻していく。それは幽霊になっても衰えを知らなかった。
彩「...!助かりました。ありがとうございます」
彩は隣にいる鈴を見た。汗が滲んでいることから全速力でここへと来たのだろう。
鈴「いえいえ..ですがこの龍...かなり手強いですよ。まぁあの人達なら勝てるでしょうけどね♪」
そうこうしているうちにも、氷龍は剛・峡・霊夢に容赦なく襲いかかる。
時には炎を纏い木々を燃やし尽くし、時には風を纏い嵐を起こした。その力をなんとか抑えようとするものの、剛達の力を持ってしてあまりにも火力不足であった。
いや、剛なら仕留めることは簡単に可能だろう。しかしその威力を結界が耐えられるのかとはまた別の話だ。そして玄龍は動きを変えた
ー玄龍は突如戦闘をやめ、上空に上昇し始めた。ー
剛「...峡、ーーーーーーーーーーをーーーーーーに伝えてくれ」
峡「...!!ーーーー?」
剛「ーーーーーーー」
峡「...ーーー」
そして美鈴達に治療を任せた將信がやっと戻ってきた。將信は彩を手助けしつつ、鈴は戦闘メンバーとして加わり、鈴と霊夢は峡から計画を聞いた
剛「..!鈴、霊夢、いけるな?」
鈴・霊夢「もちろん
峡「じゃあ..よーい...はじめ!!」
龍「ホオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!!!」
峡の合図とほぼ同時に龍は玄龍へと姿を戻し、透き通った甲高い声で咆哮した。そうすると空からは無数の隕石が現れ、幻想郷中に降り注いでくる。
峡「っ!霊夢と鈴は打ち合わせ通りに!僕達はアレをなんとかする!」
鈴・霊夢「了解!」
鈴と霊夢はそれぞれ時計回り、反時計回りに龍の周りを飛行しながら何やら呪文を唱えている。2人は莫大な霊力を使おうと思っていることが誰しもそのオーラから感じ取れた。
一方剛と峡はその場で静かに隕石達を見つめ、スペルを宣言した
峡「断絶 『雲の糸』」
剛「合業 鬼神咆」
峡のスペルは宣言されたが、客観的に見て特に景色に変化はない。不発にも見えるが、それは違った。
迫り来る隕石達は、見えない張り巡らされた糸に細かく切断された。この雲の糸はゆっくりであれば触っても特に影響はない。しかし隕石のように高速でぶつかればダイヤモンドさえも切る威力を発揮するら、
そしてそれらの隕石の破片を剛の
2人の見事なコンビネーションである
玄龍「グルルルルルル...」
玄龍は自分の攻撃が防がれたことに唸り、怒りを示した。その後に今度は炎龍へと変化した。低空飛行しながら炎を尻尾に纏い、剛達に近づいて2人を吹き飛ばそうとする
將信「!封鎖『攻撃封じ』」
その攻撃を將信のスペルは封じた。核爆発にも耐えられる鎖が頭と尻尾に絡みついて龍の動きを封じ、間もなく龍はあっけなくバランスを崩して墜落した。
將信「よし...!紫!たのんだよ!!」
紫「えぇ..皆、結界を圧縮してちょうだい!」
將信は永遠亭から戻る途中、紫と偶然出会い、結界の調整を頼んでいたのだ。
紫は飛光虫ネストで龍が暴れるのをさらに抑えつつ、合図を出した。
その合図で彩と將信は結界を龍のギリギリにまで縮めて、その分威力を強化する。
玄龍「グワアアアアアアアアア!!!」
変化が消えた。それでも玄龍は逃げようと必死に抵抗する。
峡「させない...!」
玄龍「グググググググ...」
峡は能力で鎖をさらに締め上げ、玄龍の抵抗を防ぐ。
剛「..よし、もう少し...だ!」
剛も能力を使って、彩達の結界をさらに頑丈にする。
紫「ーーー霊夢達は準備が完了したらしいわよ」
鈴「いつでも実行できます!」
將信「了解、いくよ。3...2...1...0」
鈴・霊夢「博麗奥義『絶対封印』」
はい皆さんおはこんばんにちわ、ゼロです。
今回は早く投稿できました。
今回は鈴も戦っていましたね。
敵もどんどんチートになっていってますが、これからどうなるのでしょうね。、
次回も多分一週間以内に投稿できるように頑張ります。
誤字脱字等ございましたらご報告下さい。
それでは、また。