東方巡迷伝   作:ゆっくりゼロ

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謎の敵の後始末に困った三人は旧地獄へ…

第三十九話、スタートです!


掃除と後始末

後日談、というかその後。異変解決メンバーが永遠亭で治癒するのを待っている間の話になる。

 

峡達は封印した龍の残骸を見ていた。霊夢と鈴の使った技"絶対封印"は通常の夢想封印のように体と魂とを封印するのではなく魂のみを封印するのだ。そのため骨や肉を燃やし、魂を解き放てばそれは昇天する。

 

剛「これは、燃やせないよな」

 

剛はあの時、そう、キメラとの対戦の時のようにまた玄龍の死骸を見ていた。

 

將信「そもそも魂があったのかも疑わしいよね。」

 

華憐「でも封印は成功したんでしょう?とりあえずなんとかしてコイツを..」

 

峡「うん、どうにかしたいけど..あ、とりあえずにとりにでも聞きに行く?」

 

將信「うん、埒明かないし、そうするしかなさそうだね」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

にとり「うーーんと..この素材は見たことがないね」

 

にとりは剛に渡された龍の尻尾の切れ端を丁寧に両手で持ち、そっと人差し指の関節を切れ端にあて軽く音を立てる。触れた感触はゴムの用だが、金属のようにとても重い。音は岩のように軽かった。

 

 

数十分後

 

 

にとり「どうやらマグマには溶けたよ。だから温度をものすごく下げても壊れやすくなると思う。けど残念ながらうちにそういう施設はないんだ...ごめんね」

 

にとりは申し訳なさそうにシュンとした顔で俯く。河童たちの持っている溶岩炉はあくまで金属などの加工用だ。それも仕方ないだろう。ただ、処理法を知ることが出来たのはかなりの成果だ。

 

剛「いや問題ない。ふむ...この設備でも時間がかかるか..」

 

將信「月に行って永琳の知り合いにでも頼む?」

 

彩「行く手段に宛はあるんですか?」

 

將信「ないね」

 

彩「...なら無理でしょう」

 

6人+にとりは円陣を組むようにして話し合う

 

にとり「えっと、これらを全部溶かしたいんだよね?」

 

その真ん中には龍の残骸の一部を置いてある。力は既に抜けきっているものの、その不気味な姿は強い存在感を放っている

 

剛「ああ、処理に困っていてな。」

 

にとり「なら旧地獄にでも行ってみたらどう?八雲紫に頼んだりしてさ」

 

 

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旧地獄。それは盲点だったと言わんばかりに剛達はにとりに礼を言うと、何故か博麗神社の近くにある結界のある場所に来た。ここは俗に言う"幻想入り"のしやすい場所だ。ここがもっとも外の世界とは近い。

 

 

峡「...ほい」

 

峡は突然結界に触れ、打ち壊さん威力で大きくヒビをいれた。辺りの空間は歪み今にも崩れそうだが、限界といったところで峡がそれを制御する。

 

そしてその数秒後、紫は顔を青くして現れる事となった。

 

 

 

紫「はぁ、はぁ..。だから、その起こし方はやめて...」

 

まだ寝癖もついたままの紫は顔だけをスキマから出して峡達の元へ現れた。そこに前の妖艶な紫の姿はなかった。ただのおばさ..美女である。

 

剛「いやすまん。緊急の用事でな」

 

紫「...緊急?なにかしら」

 

紫は緊急という言葉を聞いて目つきを細く変え、声のトーンを落とした。その目には若干隈がある。まぁあれだけ妖力を使えば当たり前だろう。辺りに静けさが戻った。そしてそれを打ち破ったのは將信だ。

 

將信「旧地獄に行きたいんだよね。ほら、龍の残骸の処理」

 

將信は結界を修復しながら紫に語りかけた。

 

紫「あぁ..あれね。本来は禁止しているんだけど..仕方ないわよねぇ..。許可してあげるからちょっと待ってて」

 

紫はスキマを閉じて数十秒後、再び何やら紙を持ってまた剛達の前に現れた。

 

紫「はいこれ。疑われてもこれ出したら通れるから..」

 

許可証を渡しながら、ふぅと紫は息を吐く。許可証には簡単な事しか書かれていなかった。最後には紫の名前と赤色の指紋がついていた。

將信「ありがと!じゃあこれで..」

 

紫「ってどこに行くつもり?場所がわからないでしょ。

地底の近くの洞窟まで落としてあげるわ」

 

結衣「おぉー太っ腹だね!」

 

紫「嫌味にしか聞こえないのは気のせいかしら...まぁいいわ、早く行きなさい」

 

紫は6人の足元にスキマを展開。6人は気持ちの悪い空間へと落とされた

 

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in 旧地獄前洞窟

 

彩「...結構暗いですね」

 

結衣「だねー。寒いし..」

 

華憐「ジメジメして気持ち悪いわ..」

 

女性陣は愚痴を言い始めた。やはり旧地獄というのは神とは相性が悪いのだろうか。6人はコツコツと音を鳴らしながら、トラブルもなく順調に洞窟の奥へと進んでいった。

 

 

 

剛「もうそろそろか?」

 

峡「だね、あーほら光が..ん?」

 

峡達の目の前を光っていたもの。それはマグマの熱なんかではなかった。

 

 

 

 

鬼火だ

 

 

 

 

剛「なんだ...」

 

しかしそれを剛はまるで期待して損したと言いそうな、子供っぽいムッとした顔で腕を軽く振るい鬼火を消し飛ばした。

 

???「っきゃぁぁっ!?」

 

その剛の放った風圧に負けた誰かさんはあまりの風圧に吹き飛ばされ、コツンコツンと木の器が地面にぶつかるような音を何度かたてた後呻き声をもらした。

 

キスメ「いっつー...!」

 

剛達が慌てて駆け寄ると、キスメと名乗る緑髪の少女は頭の上にできたタンコブを抑え涙目になっていた。

 

剛「あ...大丈夫か?」(釣瓶落としか..あまり凶暴にはみえないが..?)

 

そんな剛をキスメは鋭く睨んでいる,その眼光は少女とは思えない、強い殺気を持っていた。そしてそこに一匹(?)の蜘蛛が現れる。

 

 

彩「...(おそらく土蜘蛛でしょうか、、てますがあまり妖力は大きくないようですね。)」

 

 

ヤマメ「ちょっと!?キスメ大丈夫.!?」

 

ヤマメは焦ってキスメに近寄った。

 

キスメ「アイツらがやったのよ..ちょっと驚かしてやろうと思っただけたのに...ぐすん」

 

ヤマメ「それはサイテーね。今すぐ追い払いましょ」

 

 

彩「(...って、いきなり誤解されちゃいましたか)」

 

將信「...(案外、噂よりは大丈夫そうだな。)」

 

峡「え?それは横暴すぎn」

 

ヤマメ「問答無用!蜘蛛『石窟の蜘蛛の巣』」

 

と、半ば強引に弾幕ごっこは始まった。

 

 

 

そして結果から言えばヤマメ達は瞬殺だった。なにせ力量が違う上にステージはこの洞窟。峡達は非常に有利である。

 

剛は能力で洞窟を崩すことが出来、キスメ達は逃げられる範囲が限られているため剛の当てずっぽうな攻撃でも当たる確率が高い。

峡は念道力で岩や水を操れるし、將信は水やマグマを燃料として活動することも出来る。彼らに弾幕ごっこを挑んだ時点(・・・・・・・・・・)で二人は負けていたのである。

 

そうして惨敗したヤマメ達は洞窟の壁に凭れ座り込んだ。

 

キスメ「強い....」

ヤマメ「...煮るなり焼くなり好きにするといいわ」

 

キスメは若干涙目で、ヤマメは逆に投げやりになっていた。地底の妖怪は獰猛だと聞いていたが、狂うほど凶暴なわけでもないらしい。6人はしばらく呆気に取られていたが、スグに言葉を返した。

 

華憐「別に食べないわよ。というかここを通してくれない?」

 

ヤマメ「ん、負けたし別にいいけど、何で地上の人間がここにいるのか教えてくれない?

確か八雲紫が禁止しているはずだけど」

華憐「いや許可は貰ったわ。」

 

華憐はヤマメに許可証を見せた。それをキスメはのぞき込む

 

キスメ「あー..なるほど。大丈夫そうだね。さっきはごめん」

 

キスメは申し訳なさそうにペコリと腰を折った。

 

峡「いや、大丈夫だよ。」

彩「ええと、とりあえず街を探したいんですがどこにあるかご存知ですか?」

 

キスメ「っと、簡単だよ。ここを真っ直ぐ行ったら橋があるからそれを渡って、またしばらく歩いたら街につくよ。ーーーーーーーあっでも橋の前には」

 

結衣「おっけーありがと!」

 

 

キスメ「って、行っちゃった..」

 

結衣達はキスメの説明を切り上げ慌ただしくまた飛んでいってしまった。

 

ヤマメ「...何者?」

キスメ「さ、さぁ...」

 

ヤマメとキスメは目を見合わせ、苦笑いした

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

橋姫「...で、ここを渡りたいと」

 

將信「はい。そうです」(橋姫..嫉妬深い女神だっけ、また珍しい種族...)

 

現在6人は橋を渡ろうとして、橋姫に通せん坊されている。ヤマメ達が言いたかったのは彼女の事だろう。

 

橋姫「大体なんで地上の人間がここに?上みたいに甘くはないわ。さっさと引き返しなさい」

 

 

橋姫は左手でしっしと虫を払うような態度をとる。客観的に見れば橋姫はかなり好感度が落ちるだろう。

 

將信「ふふ、優しいんですね。大丈夫ですよ」

 

まぁ、6人は感性が変わったらしい。以前の6人とはまるで比べ物にならないほどに今の6人は他人と交流できていた。

 

水橋「...その素直さが妬ましいわ...。ーーーーーーー私は水橋パルスィよ。あまり揉め事は起こさないようにね」

 

水橋と名乗る橋姫はクールなオーラを漂わせつつも、そのエメラルド色の目の中には奥深く謎めいた魅力があった。水橋は3人の力や性格を見て問題ないと思ったのか、案外簡単に橋を渡らせてくれた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

剛「...っにしても急に暑くなったな」

 

峡「だね。」




はい皆さんおはこんばんにちわ、ゼロです。

今回は旧地獄に行きました。

もう三人のチートっぷりにもなれましたね(白目)。

次回も旧地獄編は続くと思います。

誤字脱字等ございましたらご報告下さい。

それでは、また。
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