学戦都市アスタリスク〜過負荷と魑魅魍魎の主を併せ持つ転生者〜   作:all

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4話

オレが綾斗達を追って穴に落ちると、その底は水だった。

…確か綺凛は泳げなかったはずだ。そう思いあたりを見渡すと溺れかけている綺凛を見つけた。オレは綺凛の手を掴んで引っ張り、自分の背中に背負った。

 

「あ、ありがとうです…」

 

「気にすんなよ。それより綾斗、構えろ。何かくるぜ」

 

「…わかりました」

 

オレが綾斗に向けていうと綾斗も意味を察したのか煌式武装を構えた。

すると先ほどのトカゲよりかなりでかい、おおよそ15メートルほどの竜が現れた。

 

「鯉桜先輩、俺事情があって五分ぐらいしか戦えないんですけど…」

 

と、綾斗が言ってきた。…しょうがねえ。銃は柄じゃねえんだが…。

オレは有幻覚で一丁の銃を作り、それを竜に向かって構えた。銃にほんの少しの嵐の炎(基準はオレだから他からしたらとんでもない量)を加え引き金を引く。

放たれたとてつもない大きさの銃弾は竜を貫き、体を核となる部分ごと全て分解した。

 

「ほら、お前ら、さっさと上がろうぜ」

 

「え?でもどうやって…」

 

そう綺凛が聞いてくる。まあそんなもんは有幻覚で階段を作れば楽勝だ。

 

 

「ふう、…だいぶ濡れちまったな」

 

「そうですね…」

 

「少し寒いです…」

 

こういう時は『虚数大嘘憑き』だな。

オレはそう考え、濡れたという事実を『無かったこと』にした。

この能力を知っているのはクローディア、綺凛、オーフェリア、シルヴィ、英士郎の5人ぐらいか?綾斗は思っていた通り驚いている。

 

「俺はクローディアに呼ばれてるからもう行くぜ」

 

「鯉桜先輩ありがとうございました」

 

「鯉桜でいいぜ綾斗。敬語もやめてくれていいぜ」

 

オレは今では癖になっている片目を瞑る仕草をしながら言った。

 

「…わかったよ」

 

「ありがとうです!鯉桜先輩!」

 

「おう、またな綺凛」

 

オーフェリアと今度遊びにでも行くとするか。

そんなくだらないことを考えつつ、オレはぬらりくらりとその場を去った。

 

 

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「来ましたか、鯉桜さん」

 

「いや、ここオレの部屋なんだが…」

 

オレが一度部屋に戻ると中でクローディアがくつろいでいた。オレの部屋は冒頭の12人の特権でとても広く、中は和式の部屋になっている。

 

「まあ、いいじゃないですか。それより今日ここに来てもらったのは他でもない、六花園会議のことですが…」

 

「なんだ?またオレが議題に上がったってのかい?」

 

「話が早くて助かります。まったく、遊びまわるのも大概にしてください。それに…もう少し私に構ってくれてもいいじゃないですか」

 

少し悲しそうにいうクローディア。

 

「はは、悪りいなクローディア。今度からは気をつけるぜ」

 

「あなたはそう言って構ってくれたことはほぼないじゃないですか」

 

といってクローディアは頬を膨らませてそっぽを向いた

 

「そうだな…じゃあ今度どっか行くかい?」

 

「…いいんですか?」

 

「当たり前じゃねーか」

 

「では後ほど連絡させていただきます!」

 

先ほどの表情が嘘のように明るい顔で言うクローディア。…たまには構ってやるか。

 




ヒロインにオーフェリア、綺凛、シルヴィの他にクローディアも追加しました
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