その昔、ある国に一人のお姫様がいました。お姫様は、自国や他国の人にも愛されお姫様自身も皆を愛していました。ある日、お姫様は一人の勇者を召喚しました。勇者として召喚された少年はその国のため様々な働きを見せ、国の人々にも信頼されていました。少年とお姫様は日々過ごしていく中でお互いのことを少しづつ知っていき恋におちました。二人はとても愛し合っていて、国の人々にも祝福され幸せな日々を過ごしていました。しかし、そんな幸せな日々は長くは続かなかった。
………満月の光が綺麗に輝く夜………一人の勇者は………
………愛する者を手にかけ………その国をも………
…………………………滅ぼした…………………………
――――――――――長かった――――――――――人である僕にはあまりにも長すぎた――――
――――――――でもこれでようやく――――――全ての準備は整う―――――――
――――――――――――また君に会えるんだね―――――――――――
――――――――早く―――――――――早く君に会いたいよ――――――――――
―――――――――――――――――だって僕は―――――――――――――――――
―――――――――――――あの時交わした約束を果たすために生きているんだ―――――――――――
「ハァ、ハァ、ハァ」
立ち並ぶ木々により光がわずかにあたる森の中を一人の少女が駆けている。
「どうだ、見つかったか!」
野太い男の声が森の中で響いた。
「いや、まだだ。」
「くそ、一体どこ行きやがったんだ!」
男がイライラしいる様子で先ほどよりさらに大きな声で叫んだ
少女はその声を気にも留めずひたすらに走った。
この先にある光を信じて
「あと、あと少しで………あった!」
少女は立ち止り安堵の表情をしたが、すぐに険しい顔にもどりそれに近づいた。
そこには、10メートルくらいの大きな円の形をした石板があった。
少女は、石板の前で膝をつき両手を組会わせ目を閉じ祈った。
「………こんなことは許されないでしょう。でも、今の私には………!」
少女は複雑な表情を浮かべ少し俯き考えた。
………今私にできることは、これ以外には何もない………
………今の自分はあまりにも無力だ。しかし、それでも守りたいものがある………
………だから………だから………だから………
「どうか………この国を………私たちを………救ってください……………勇者様!!!」
止まっていた時間がようやく動き出した
そして、物語は紡がれていく
どうでしたか、興味を持たれた少しでも方がいるなら、幸いです。