DOG DAYS 大空の勇者   作:ポーカー

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早く投稿すると言ったのにこうも遅くなってすみません……。
今回はいよいよ原作スタート(二期)!
ではどうぞ。


戦興業と強制参加?

ツナが異世界に訪れてもうすぐ一週間が過ぎようとしている。

ツナ自身もこの世界にだいぶ慣れてきていたとこだ。

しかし、ある重大な事をツナは忘れていることに気付いた。

 

「俺どうやったら帰れるの!!!」

 

今の今まで戦いや異世界の観光などですっかり忘れていたのだ。

部屋の中で唸っていると、ドアをノックする音が聞こえた。

 

「ツナ! 今大丈夫!」

 

アクアの声だ。これはいいタイミングだ。自分を召喚したアクアなら帰る方法だって知ってるはず、なんだ簡単な事だとほっと安心した。

 

「うん大丈夫!」

 

そう答えるとドアを開けアクアが入ってくる。

ドアからは私服姿のアクアが現れた。そこまでこったデザインではなく、シンプルな白のドレスだった。

その普段とは違う姿にツナは少し、見惚れていた。

 

「? どうしたの?」

「あっ!いやなんでもない!それよりも何か俺に用があるんだよね」

 

話をそらそうとするのが見え見えだが、アクアは気づくことなく頷く。

 

「今日ビスコッティに行くんだけどツナも一緒に行くよね」

「ビスコッティって……ユキカゼ達がいる国だよね」

「そうだよ。まだこの前の騒動のお礼をあっちの領主に言ってなかったし。ちょうど今日は戦興業がある日だから」

「戦興業?それってなんなの?」

 

聞き覚えのない単語だと首を傾げる。

戦とと言えば最初に思いつくのは、戦国時代などが思い浮かんでくる。

 

「う~ん、話せば長くなると思うから、後でちゃんと説明するね。それで、行くよね?」

「もちろん」

 

内容はともあれ、久々にユキカゼ達とも会えると思い、ツナは表情を明るくして答える。

 

「でも、なんでこんなに急なの?こういうのってもっと前から連絡とかするんじゃないの?」

「あ~、それが今日来る事忘れてたんだ~」

 

アクアは少しばつが悪い表情だ。忘れてった、と心の中で肩を落とすが、気になった言葉が入っていた。

 

「来る?誰が?」

 

ツナは尋ねると、慌てて何でもない!と手を左右に振る。誤魔化そうとしているのが、ばればれだ。

しかし、アクアはツナに喋らせないように咳払いをして、

 

「ツナ。今日は楽しい日になると思うよ」

 

と、意味ありげな言葉とまるで天使のような笑顔を残しアクアはへを出て言った。

ツナは再び繰り出された笑顔という重い一発をもろに食らい、アクアが出て言った後も数秒ぼ~としていた。

もちろんアクアの言葉は耳に入っていない。帰る方法についても今のツナには遥か地平線へと消えている。

 

 

 

 

 

「うわぁ~、高いな」

 

ツナは今飛竜に乗り、下を眺めていた。

飛竜の背中は広く10人くらい軽々と乗せれそうだ。この飛竜はアクア曰く、大事な友達とのこと。その友達にツナ、アクア、ムラサメは乗っていた。

 

「ていうかなんで、ムラサメさんまで来てるの?」

「戦興業があると聞いてはこの俺も黙ってはいられないからな」

 

当然のごとく乗り合わせているムラサメはどうやら、その戦興業というのに参加をしたいらしい。

ツナもその言葉に薄々気づいていた。

 

(戦って、やっぱりあの戦だよな。でも興業ってどういう意味なんだ?)

 

「ムラサメさん私たちは参加しに行くんじゃなくて、あくまで別件で行くんですけど……」

 

アクアは遠慮しがちにムラサメに言う。

 

「なんだと!そんな話し聞いていないぞ勇者!」

「なんで俺!」

 

突然の指名にツナは驚く。しかし、ムラサメはそれ以上問いただすことなく、むむむっ、と小さく唸っていた。

 

「どうせならクロノスやアイゼンも来ればよかったのに」

「しょうがないよ。私たちが城を空ける事ができたのも、二人が城の護衛にあたってくれたおかげなんだから」

 

アクアが言うには前の騒動からそこまで日は経っていなく、領主と勇者が城を離れるには問題があるのではと、元老院の人達に言われ、それなら自分達が残る、と提案してくれたおかげでこうして今飛竜の背中に乗っていられる。ツナからしても二人が残ってくれれば、何かと安心もできる。

 

「ふん。あいつらも運がない」

 

何故かしたり顔のムラサメを横目に、ツナは先程からの疑問に思っていたことを口にする。

 

「そういえば、戦興業って何なの?さっき説明するとか言ってたけど」

「あっ、そうだったそうだった。戦興業ってのは、名前の通り国同士で戦をする興業の事だよ」

「戦をするって、国同士で戦争をするってわけじゃないんだよね」

 

ツナは少し緊張した面持ちで尋ねる。戦争をするのが楽しいなんてツナとしたら絶対に許せない事だ。でも、アクア達の様子を見れば、そういう命のやり取りではないとなんとなく感じ取っていた。

 

「もちろん。戦は国と国同士が交流を深める大事な手段でもあるの。この戦は、皆が楽しく、わいわい騒いだりして、この世界じゃなくてはならないものなの」

「へぇ~、でも戦ってことは戦うんだよね?怪我とかしないの?」

「この世界、フロニャルドには、フロニャ力があるのは知ってるよね?」

「うん。一応は」

 

前にユキカゼに聞いたことがある。

 

「怪我が早く治ったり、輝力っていうのに使うんだよね」

「その通り。もう少し付け加えると、フロニャ力が高い場所ならさらに直るのが早くなったりして、戦はこういう場所で行われるの。それにこの世界の人達はある程度のダメージを受けると、けものだまにっていうのになるから安心して全力でできる」

 

アクアの説明にツナはなるほど、と頷く。

 

「まぁそういうことだから、ツナも機会があったら参加してみれば」

「いや俺はいいや……」

 

安全な戦とはいえ、やはり自分からはやりたがらない。

ツナは戦う事自体が好きというわけではないからである。

アクアはそれを聞き少し残念そうにする。

その顔を見て何故か良心が痛む。

 

「……き、気が向いたら参加するよ」

「本当!」

「う、うん……」

「それじゃ私楽しみにしてるね!」

 

ツナはしまったと!、と思った。あまりにもアクアが不憫に思いつい口に出してしまったのだ。

アクアはパァッと顔が明るくなり、飛竜の手綱を掴み前に向きなおす。鼻歌を歌い上機嫌である。

 

「アクアそんなに俺に戦ってほしいのかな?」

「フン、アクア姫は戦ってほしいではなく、戦ってるお前が見たいんだろう」

「?同じ意味じゃないんですか?ていうかムラサメさん立ってると危ないですよ……」

 

ムラサメはツナの横で腕を組み仁王立ちをしている。ムラサメは何故かこの仁王立ちをしたがる。癖なのだろうか。そして、その立ち姿は以外にも似合ってる。

 

「そんなことも分からんのか。いいか勇者。アクア姫は――――」

 

ツナの質問にやれやれとした感じで答えようとした時、飛竜が一瞬急降下する。

ムラサメは突然の事にバランスを崩し、

 

ドンッ!

 

「………え」

「………あ」

 

一瞬何をされたか理解できていなかったが、すぐにツナは自分が空中に放り出された事に気づく。

そうツナは突き落とされたのだ………ムラサメに。

 

「………ちょ、えぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!!ムラサメさんぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」

 

ツナは手を伸ばすがもちろん届かず、涙目になりながら力一杯叫ぶ。

すぐにツナの姿が見えなくなる。

 

「………」

 

下を覗き込んでいたムラサメは空を見上げて一息吐き、

 

「まぁ………いいか」

 

と呟き、何事もなかったように再び前を向く。

 

 

 

 

 

 

 

 

ビスコッティの勇者シンク・イズミと同じくビスコッティ親衛隊長エクレール・マルティノッジがそれぞれの武器を握り戦場を駆ける。

 

「やっぱフロニャルドの戦は楽しいね!エクレ!」

「バカ勇者! あまり油断するな!」

「うっ、親衛隊長さんは手厳しいなぁ……」

 

シンクは苦笑いし、エクレールは鼻を鳴らす。

そんな掛け合いをしながらも二人は戦場を真っ直ぐ走り続けている。

 

「そういえばエクレ、さっきユッキーに僕たち以外の勇者が今フロニャルドに居るって聞いたんだけど本当?」

「そのことか、事実だ。一週間前程にアトラティカ王国という国現れた。話せば長くなるから、この戦が終わった後にでも会いに行け。来るぞ!」

 

二人が走り続けていると、ガレット兵が前方から迫ってくる。

 

「そっか、本当なんだ。うぅ~、早く会ってみたいな!」

 

シンクは手に携えている棒を構え、エクレールと同じタイミングでガレット兵の群れに飛び込む。

 

 

 

 

 

 

 

「………ぁぁぁぁぁぁぁああああ!!ぐふっ!!」

 

ツナは空から降ってきてそのまま地面に激突。

普通なら死んでてもおかしくない高さだが、普段からリボーンに鍛えられていた事やこの場所のフロニャ力が高かったおかげで何とか助かってる。

 

「……うぅ……いってぇ………」

 

ツナは頭を押さえながら起き上がる。外見にそれ程怪我はないようだ。

 

「ムラサメさんの所為でひどい目に会ったな……ていうか生きてる自分が凄いと思えるよ」

 

ツナはそう呟きながら顔を上げると、生まれて初めてみる光景が広がっていた。

 

「…………これってまさか………アクアが言ってた………戦なの――――――っ!?」

 

目の前では、騎士の格好をしてる人が戦っている。

それも10や20ではない、辺り一帯見回すと数え切れないほどだ。

ツナの叫び声に一人の騎士が気付き、斬りかかってくる。

 

「ちょ、ちょ待った!」

 

ツナはその剣を何とか避けたが、頭の中は混乱しきっていた。

いきなり落とされたと思ったら、突然戦場の真っただ中に放り込まれたのだ、当然である。

 

「ちっ、避けやがったが、ならもう一度!」

 

騎士の男は再び斬りかかろうとする

今度は避けられないと思いツナは半場やけくそ気味で、死ぬ気丸を呑む。

 

「なっ!?」

 

騎士の剣を片手で受け止め、額に炎を灯す、さっきまでとは違う引き締まった顔つきの沢田綱吉がそこにはいた。

ツナは腹に一発入れると、騎士は突然何か小さいものに変身した。

 

「?これが……けものだまか?」

 

けものだまと呼ばれる小さく丸っこい物体は目を回していた。

ツナはそれを見て随分可愛いものだと思った。

視界の隅にけものだまを捉えつつ、ツナはこれからの事を考えていた。

正直なんでこんな事になってるのかは、そこはあえて考えないようにして。

 

(……確かアクアはビスコッティに行くっていってたな。だったら)

 

ツナ両手の炎を放出し、真上へ上がる。

ある程度周りが見渡せる高さで止まり、ツナは城を探す。

 

(………見つけた。あの城にアクアはいるはずだ)

 

まだ断定できたわけではないが、このままこの場所に留まっていてもしょうがないく思い、ツナはそのまま目的地へ向かうため両手の炎を勢いよく噴射する。

 

 

 




どうでしたでしょうか?
ちなみに初めにツナと戦う相手は既に決まっています。
戦闘描写は自身がありませんが、頑張ってみます。
それでは感想待ってます。
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