DOG DAYS 大空の勇者   作:ポーカー

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3話目です。




出会いと土人形

ツナは淡い桜色の光に包まれてしまっていた。

光の眩しさに目を閉じてしっていたが、光がだんだんと弱まっていきついに光は消えていった。

 

「な、何だったんだ」

 

そう呟きツナは目を開いた。

そして、目の前の光景にツナは驚愕した。それもそのはず今までいたはずの場所から一瞬で木々があふれる森の中にいるのだから。

 

「一体どうなっているんだ………」

 

ツナは困惑した状態でいた。すると……

 

「………来てくれた」

「え!」

 

突然後ろの方から消え入りそうな声が聞こえ振り返ってみると、

そこには、膝を地面につけながら両手を組んでいる一人の少女がいた。

とても神秘的な少女だった。舞踏会などで着る真っ白なドレスを違和感なく着こなしていて、顔は小さく整った顔立ちをしている。そしてなによりも目を引くのは宝石のようにエメラルド色をしたキレイな髪色と瞳であるいつまででも見てられるそう思えるほど美しかった。

 

「本当に来てくれたんですね!」

 

ツナは終始少女に見とれていたが少女の言葉ですぐ我に返った。

少女はそんなことを知る由もなく、ツナの方をみて目を輝かせていた。

 

「えっと……」

 

ツナは今の状況がうまく飲み込めない状態でいた。ここはどこなのか、なんで自分はこんなところにいるのか。聞きたいことは山ほどあるが今はこの少女が誰なのかを知るのが先だと思った。

 

「君は一体誰なの?」

「……あっすみません! そうですよね自己紹介は大切ですよね」

 

少女が立ち上がりツナと向き合った。身長はツナより少し低いようだがその立ち姿はまるで気品あふれるお嬢様のようだ。

 

「私のな―――――」

「こっちだ! 確かこの辺で光が見えた!」

 

凛とした声を遮るように野太い男の声が聞こえた。

 

「いけない!」

「ちょっ!」

 

少女はいきなりツナの手を掴み走り出した。

 

「い、いきなりどうしたの? それにさっきの声って………」

「ごめんなさい今はゆっくり話している時間がないんです。あなたにとって私は怪しい者に見えると思います。でもどうか私を信じてついてきてください」

 

少女は走りながら顔だけ振り向け不安げな表情でツナに言った

自分を見つめるエメラルドの瞳、こんなにキレイな瞳は初めてみる。などと今の状況には全く関係がないことだと思いながら、数秒思考錯誤した。

この子は危険じゃない。

ただの直感でしかない、でも人を信じるには十分な理由だ。

 

「………分かった。君を信じるよ」

「ありがとうございます」

 

少女はほっと胸をなでおろした様子だ。

 

「いたぞ!」

 

少し離れた場所から野太い男の声が聞こえた。

どうやら見つかったらい。

 

「いけない!」

 

少女が慌てた様子でいるが、時すでに遅く、数人の騎士の格好をした男たちに囲まれてしまっていた。

 

「たく、手間をかけさせやがって。さぁこっちに来い」

 

一人の男がツナのことなど気にも留めず威圧的な口調で少女に手を伸ばしてきた。

どうやら自分はどうでもいいらしい、そう思い少女の方に顔を向けた。

ツナは少女の表情を見て驚いた。なぜなら少女の顔に浮かんでいた感情は………悔しい。

怯えたり恐怖したりするのではなくただ唇を噛み締めて悔しいという表情をしていた。

なんでこんな所に自分がいるのかは分からない、でもこの子のために何かしてあげたい。

だから……

 

「ん? 何だ子憎そこをどけ、邪魔するようなら容赦はせんぞ」

 

ツナは少女の前に立ち男の手を遮った。

そして、少女に子声で囁いた。

 

「………大丈夫。守って見せるから………」

「え!」

 

それだけ少女に告げ死ぬ気丸を飲んだ。

先ほどまでとはまるで雰囲気が違い額に鮮やかなオレンジ色の炎を灯している。

相手を何人いるか辺りを見渡した。

正面に2人右と左に1人ずつ………後方にも一人か、相手は全部で5人。

冷静に相手の位置まで把握して、この程度の数なら問題はないだろうと思った。

 

「聞こえなかったのか、そこをどけと―――――がぁ!」

「なっ! なんだとっ………」

 

ツナは一瞬で正面にいた二人の男の目の前に移動し強く握られ両拳を鎧を着ている二人の男にお見舞いした。

二人の男を気絶してずるずるとツナの拳から離れて地面に落ちた。

次にツナは勢いよく振り返り左右の距離が少し離れている二人の男に両腕をクロスさせ

 

「Xカノン」

 

ツナの掌か炎の弾丸が放たれ左右にいる男たちに命中した。

 

「後はお前一人だ」

「ばっ、ばかな! 俺たちが瞬殺だと!」

 

男は声を荒げて信じられないという表情だ。

 

「これで、終わりだ」

 

ツナは男の声を気にも留めずまた一瞬で男の目の前に移動し右拳を振りかざし男の顔面に叩き込んだ。

その衝撃で男は数メートルほど吹っ飛んだ。

 

「ふぅ」

 

相手を全て倒し額の炎が燃え尽きたみたいに消えていく。

 

「す……」

「ん?」

「すごいです!!」

 

少女が先ほどまでの表情とは打って変わりキラキラと目を輝かせた。

 

「あんな屈強な男達をものの数秒でノックダウンさせるなんて! なかなか出来るもんじゃありませんよ」

「えっ、いやそんな」

「謙遜しなくもていいですよ! ………それに、さっきのかけてくれた言葉私すっごく嬉しかったです」

 

少女の屈託のない笑顔にツナは少し顔が赤くなった。

その、笑顔がどう反応すればいいか分からず逃げるように先ほどの男達に目線を変える。

 

「っ! あれって一体………」

 

ツナは目線の先にいる男に指を差した。いや、男だったものに指を差したという方が合っているだろう。男だったものは体が泥に水をかけたようにドロドロと元の原型がなくなっていく。

 

「あれは、土人形です」

 

後ろを振り返り真剣な表情に変わった少女が答えた。

 

「土人形?」

「はい。紋章術の一種で大地からのフロニャ力を借り作られた人形です。主の命令で動くものですが、とても高度なものです私も見るのは初めてです。どうやらこの土人形を使って私を捕えるつもりだったらしいですね」

 

説明を聞き終えツナは改めて崩れゆく人形を見た。

 

(一体誰がこんな真似を……)

 

人形まで使って一人の少女を捕まえようとするなんてただ事じゃない。

 

「何があった!」

 

少し離れた所からさっきとは別の男の声が聞こえてきた。

どうやら、敵の援軍らしい。

 

「まずいです! 一端ここから離れましょう。」

 

少女に言葉に頷きその場を後にした。

 

 

 

その様子を木の枝に乗っている一人の男が見ていた。

 

「なかなかやるな、あいつ。面白くなってきたぜ」

 

不気味な笑みを浮かべ男はそう呟いた。

 

 

 




どうでしたでしょうか。
バトルの方はあまりうまくなかったと思いますが楽しんでいただけたら幸いです。
少女の名前は次回分かります。
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