今回はあのキャラが出てきます。
では、どうぞ。
ツナと少女は今江戸時代を連想させるような古風な小屋の目の前に立っていた。
なぜ、ここにいるのかと言うと、男達から逃げるため走っていたら森を抜けだしいつの間にかここに到着という理由(わけ)である。
「えっと………ここって空家かな?」
「分かりません。ですが今の私たちにここはうってつけの場所です。中に誰かいるか確認しましょう」
「ちょっ!」
少女はツナの静止を聞かずドアの前まで歩いて行きコンコンとドアを叩いた。
「すみません。誰かいませんか」
怖いもの知らずだなそう思いながらツナもドアの前に来た。
小屋の中まで響く様な声で言った。すると、
「はいは~い、今開けるからちょっと待つでござる」
中から女の人の声が返ってきて、数秒してドアが開き一人の女の子が出てきた。
髪は金髪で忍者のコスプレのような格好をした美少女と言っても過言ではない女の子だ。
「どちらさまでござるか?」
小首を傾げ頭の上に?を出しているように聞いてきた。
「突然の訪問すみません。わけあって私たちは今追われる身なのです。だからどうかかくまってくれませんか」
少女は頭を下げ切実にお願いしツナも続けて頭を下げた。
忍者の格好をした女の子は両腕を組みう~ん、と悩みながら唸り答えた。
「いいでござるよ」
ニッコリとした笑顔でツナ達に言った。
「「ありがとうございます!」」
二人は先ほどより深々と頭を下げた
「そんなに頭を下げなくていいでござる。拙者も話し相手がほしいと思っていたとこおろであるし、でも、その理由とやらはちゃんと聞かせてもらうでござるよ」
「はい! もちろんです!」
「それじゃ、中にどうぞでござる」
小屋の中に招かれ畳のある場所へと案内された。
ツナと少女が隣同士で座布団に座り忍者の少女は二人の目の前に座っている。
(外もそうだけど中もやっぱり和風だな)
そんなことを思っていると、最初に口を開いたのは忍者の格好をした女の子だ。
「まずは、自己紹介でござる。拙者の名前はユキカゼ・パネト―ネと申す。以後お見知りおきを」
「お、俺は沢田綱吉です。よろしくお願いします。ユキカゼさん」
「さん、なんて付けなくていいでござるよ沢田殿」
「そ、それじゃ改めてよろしくユキカゼ」
「よろしくでござる」
ユキカゼは満足そうな顔している。
二人の自己紹介が終わり、それじゃ次は、とユキカゼの声と共にツナは自分の隣の少女に顔を向けた。
「それじゃ、話を聞かせてもらいましょうか」
「はい。分かりました」
そういえば自分もこの子に何一つ教えてもらってないな、と思いながら隣にいる少女の言葉を待っていた
「私の名前はアクアマリーナ・アトラティカ。アトラティカ王国の姫です」
「………姫って……えっ、えぇぇぇぇぇぇぇぇ!! お、お姫様なの!」
ツナは少女の正体に思わず驚きの声を上げた。
「ふ、ふむ、これは拙者も驚きでござるな」
ユキカゼも驚きが隠せなく、顔に汗が見える。どうやら緊張しているようだ。
「して、アクアマリーナ姫様はどうして、このような場所に?」
「私の呼び方はアクアでいいですよユキカゼさん」
「そ、そうでござるか、ならアクア姫で、拙者もユキカゼでいいでござるよ」
「はい。よろしくユキカゼ」
ユキカゼも緊張が少し緩んできた様子だ
「それじゃ、本題に戻りますね。姫である私がなぜここにいるのかお話ししましょう。
あれは、数時間前のことです。
いつもと変わりなく過ごしていた時、突然一つの声が国に響き渡ったんです。
アトラティカ国の者につぐアクアマリーナ・アトラティカを渡せ、とそしてそれを聞いた途端元老院の者たちが急に私に逃げるように言ったのです。そのときの私は何がなんだかよく分からなく言われるがままに国から逃げてきました。その後は追っ手が私を捕まえようとしてきたんです。
それで私はあなたを召喚したんです………勇者様」
アクアはツナの方に向き直りニッコリとした表情で言った。
「……ゆう…しゃ……勇者!!「
ツナはアクアの発言にワンテンポを遅れて叫んだ。
信じられないと自分で自分に向けている指が震えている。
「はい。それからは勇者様が追っ手の者数名を倒しここに逃げてきたというわけです」
アクアは説明を終えユキカゼから出されたお茶を飲んだ。
「これはまた驚きでござる。まさか二人が姫様と勇者だったとわ」
「いや、ちょっと待って俺が勇者ってどういうこと!」
「そのままの意味です。私はあなたの力を借りるためにあなたをここフロニャルドに召喚したんです」
フロニャルド……そんな場所聞いたこともないんだけど………
「あの、もしかしてここって………」
「はい。あなた方の言葉で言うなら異世界です」
ツナはその答えにガックリと肩を落とした。
「ふむ、そちらの事情もよくわかったでござる。してアクア姫様今後はどうするつもりでござるか?」
「それは……国の者たちは捕まっているだろうし助けたいですけど、私には力がありません。だから!」
アクアはツナの方に向き直り言った。
「私に力を貸してください勇者様!」
自分の状況に半ば放心状態のツナにアクアは真剣な眼差しを向ける。
この子は真剣だ。本当に俺に助けを求めているだったら………俺もこの子のためにできる限りのことはしてあげたい。
ツナはアクアに決意をした瞳をして答えた。
「分かった。俺に出来る限りのことなら協力するよ」
「ありがとうございます。勇者様!」
「それと、その勇者様ってのはやめてくれないかな……」
「どうしてですか?」
「そんな柄でもないし、それに恥ずかしい……だから俺のことはツナでいいよ」
「そうですか……勇者様がそう言うなら……これからはツナと呼びます」
「うん。よろしくアクア姫」
「うんうん。どうやら話は決まったようでござるな。アクア姫様私もその件協力させてもらえないだろうか」
ユキカゼが突然の提案をしてきた。
「え!」
「駄目でござるか?」
ユキカゼは不安げに聞いた。
「い、いえ、駄目という理由ではないですし手伝ってくれるのはありがたいですが………危険な目にあうかもしれませんよ」
アクアはユキカゼの提案はうれしい、でも今からやることは危険が伴うだからこその問い。
「もちろん拙者もそれくらい承知の上。それでも二人を見ていると助けてやりたいと思ったから、だからこそ拙者も協力したいと提案したでござる」
「その意思は変わりそうにないですね。分かりました」
アクアはこれ以上言っても意思は変わらないだろうと思いユキカゼの同行を認めた。
「感謝感謝でござる。あ、それとアクア姫様使い慣れてないなら敬語じゃなく普通の喋り方で言いでござるよ」
「! 気がついていたんですか」
「まぁ、なんとなくでござる。沢田殿もそうでござろう?」
「う、うん。まぁ」
確かにアクアは気品あふれるお嬢様………というよりも無邪気なただの女の子という方が合っているだろう。
「そ、そうですか。では、コホン………これからよろしくねツナ、ユキカゼ」
「うん。よろしく」
「よろしくでござる」
今の自分がどういう状況にいるのか分からないない、でもこのお姫様を守ってあげたい、二人の少女の笑いあう姿を眺めながらツナは心の中で強く思った。
「それじゃ、拙者はそろそろ食事の用意をするでござる」
ユキカゼはそう言い立ち上がった
その瞬間ツナは悪寒のようなものを感じ取った。
(なんだ……なんだこの嫌な感じ……だめだ……ここにいちゃ……ここにいちゃだめだ!)
ツナは突然立つ上がった次の瞬間
「デスぺラード・レイン」
その声が聞こえ小屋は何者かの力によって爆発された。
どうでしたでしょうか。
感想待ってます。