これからは、なるべく気をつけるようにします。
誤字、脱字があるかもしれませんが、
5話目をどうぞ。
ツナ達がいた小屋は、一人の男の手によって爆発された。
男は黒髪でふてぶてしい感じがする顔立ちだ。そして、頭の上にあるのは黒耳で、オオカミを連想させるものがある。
「なんだよ、終わっちまったのか」
男はつまらないという表情で、燃えさかっている小屋を見て呟いた。
男はため息をつき小屋に背を向けた。
「つまんねーの」
それだけ吐き捨て小屋の方には、もう何の興味もなく歩き出そうとした時……
「待て」
オレンジ色の炎額に灯した少年が、男の後ろ肩を掴んで立っていた。
「……ははっ! なんだよ、生きていたのか。そうこなくっちゃ―――」
男が言い終わる前にツナの右ストレートが、顔面に炸裂し男は吹っ飛んだ。
「悪いが、お前のごたくに付き合っている時間はない。さっさと終わらせてもらうぞ」
ツナは木々が倒れ土煙が、舞っている場所を見据えている。
「……くっくっく、あーはっはっはっはっはっはっはっ!! いいね…いいねお前!」
土煙も収まり姿が見えてきたと思うと、男は奇妙に、おかしく、高らかに笑いだした。
男はゆっくりと立ち上がり、ツナを見て、次の瞬間地面を力強く蹴り突進してきた。
突然の行動に戸惑いのそぶりも見せず、ツナは冷静に男の突進を見切り右に交わした。
だが、男はすぐに切り返し再度地面を蹴り突進してきた。
切り返しが早くよけることができないと思い、ツナは右腕で男の拳を受け止めた。
しかし、男の攻撃が思っていた以上に重く、ツナは後ろに吹っ飛ばされ木に衝突した。
「がぁ!」
男は不気味な笑みを浮かべ、ツナを見ている。
まるで、戦うことに生きがいを感じているようだ。
「今の攻撃でも倒れないか、なかなかやるじゃねーか」
そう言い、男は一歩一歩ツナに近ずいてく。
しかし、男は何かを思い出したかのように足を止める。
「そういえば、あのお姫様どこにいるんだ?」
男は辺りを見渡し言った。
「お前が知る必要はない……」
荒い息をしながらツナが立ち上がりながら答えた。
「……はっ、確かにな今はお前との闘いだけを楽しむとするか」
ツナは無言のまま相手を見つめ、自分のうまく動かすことのできない左腕を見て、先ほどのことを思い出していた。
――数分前――
ツナは何か嫌な予感がしてとっさに死ぬ気丸飲み、二人を抱え全力で小屋を脱出した。
だが、脱出するのが少し遅れたため、爆風により吹き飛ばされた。
「ぐっ!」
ツナは二人を守るため木に背中から激突した。
二人を腕から離して、ツナは崩れ落ちるように倒れた。
「つ、ツナ大丈夫!」
「沢田殿!」
ツナは激突したダメージが想像以上に大きく意識が今にも飛びそうだ。
そのせいで、超死ぬ気モードが解けてしまった。
「だ、大丈夫……それより……俺達を狙っている奴は、まだ、近くにいるはずだから……早く逃げて……」
言葉を発する事もままならない状態で、二人に言った。
「逃げろって……ツナはどうするの」
「……俺はここで……迎え撃つ……」
「迎え撃つって、そんなの無理よ」
「そうでござる。そんな状態では……」
ユキカゼはツナが、先ほどから押さえている左腕を見て言った。
激突の際、ツナは二人を守るため左腕を痛めてしまっている。
動かない程ではないが、戦うとなると厳しいだろう。
「だから、ここは拙者に任せるでござる」
「……ありがとう……ユキカゼ……でも、ユキカゼはアクアをつれて逃げてくれ」
「なっ! 何故でござるか!」
「まだ他にも敵がいるかもしれない、だからユキカゼにはアクアの傍にいてほしいんだ」
ツナは真剣な瞳でユキカゼに言った。
これが、自分が今できる唯一の方法だと思い
「………分かったでござる」
「ありがとう。ユキカゼ」
ユキカゼは少し悔しそうな表情をしながら了承した。
ツナはアクアの方を向き
「アクアも―――」
「分かってる」
アクアはツナが言うのより早く言葉を発した。
「ツナはたぶん何言っても私に逃げろって、そう言うんでしょ」
「……うん」
「この頑固者!」
「いだっ!」
アクアはツナに脳天チョップをお見舞いした。
怪我をしているのなんか、お構いなしで、それはもう清々しいほどのチョップだった。
「な、何すんだよ!」
「うるさい! 今ので勘弁してあげる」
そう言うとアクアは顔をツナから背ける。
「……でも、必ず……必ず追いついてきてよ」
アクアの声は震えていた。
本当はツナが今からやる事に、アクアは反対なのだろう。
それでも、ツナの事を信じると決めたから、アクアはそう言った。
「……うん。必ず……すぐに追いつくから」
「分かった。それだけ聞ければいいよ」
アクアは立ち上がり、ツナの手を引っぱり立ち上がらせた。
「ほら、それじゃ、さっさと行ってさっさと帰ってきなさい」
アクアは吹っ切れたかのような笑顔だった。
ツナはそんなアクアを見て笑みがこぼれてしまいながら、死ぬ気丸を飲んだ。
「沢田殿、武運を祈るでござる」
「ツナ……頑張って」
二人に声を掛けられ、一度振り返り、言葉を返す。
「ああ、行ってくる」
それだけ言うとツナは腕から炎を放射し小屋の方へと飛んで行った
――現在――
ツナは黒服の男と対峙していた。
左腕がうまく使えない状態でも、ここまでいい勝負をしている。
「まさか、ここまでやるとはな」
最初に口を開いたのは、黒服の男。
先ほどからずっと口元に、笑みを浮かべたままだ。
「何がそんなにおかしい」
ツナは男の笑みを不気味に思いながら聞いた。
「いや、何この戦いは本当に楽しいと思ってな。そうだ、ここまで楽しませてくれたんだ名前くらい名乗ってやるぜ」
「………」
「俺はクロノス・ルドルフだ。お前は」
「………沢田綱吉」
「沢田綱吉か……もっともっと殴り合おうぜ沢田綱吉!」
クロノスと名乗る男はそう言うと、ツナに突っ込んできた。
ツナは右腕の炎の噴射で上に逃げた。しかし、右腕だけじゃ体がうまく安定しなく、すぐに地面に着地した。
「さっきから、突っ込んでばかり、一体何をたくらんでいる」
「何を企んでいる、か周りを見てみろよ」
ツナは目の前の敵に注意を払いながら辺りを見た。
二人の周りには先ほどまで、太い樹木が多くあったが、今ではその樹木等はほとんど倒れ、月のような光があたるほど見晴らしが良くなっていた。
「これがどうした」
「つまり、こういう事だ!」
クロノスが右腕を前に突き出し魔法陣みたいのが出した。
「デスぺラード・スピア!」
クロノスが叫ぶと同時に複数の魔法陣がツナの周りに出現し爆発した。
「どうだ、かなり効いただろ」
爆風による煙のせいで姿が見えないツナに愉快そうな表情で言った。
「さてと、それじゃお姫様でも探しに―――」
「どこに行くつもりだ」
クロノスが言葉を言いきる前に、一つの声がそれを遮った。
クロノスは、煙の方を注意深く凝視した。
そこから出てきたのは、黒いマントを羽織るツナだった。
「………なんだとそれ、マントか?」
クロノスは興味深そうに聞いてきた。もちろん、警戒も怠っていない。
「Ⅰ世のマント(マンテッロ・ディ・ボンゴレ・プリーモ)」
「ははっ、いいじゃんか、まだまだ戦えそうだなお前!」
「ナッツ、ありがとう」
「ガゥ!」
「お? なんだそのライオンみたいなのは」
クロノスは、マントが消えたかと思うと、急に出てきた動物おもしろそうに見ていた。
「これ以上話す必要はない」
「……確かにそうだ、今はただ戦うだけだ」
クロノスは、少し考えた様子を見せてすぐに、ツナと戦うことに頭を切り替えたようだ。
そして、ツナはそんなことを気にすることなくクロノスに走り出した。
「左腕が使い物にならなくなっているから、楽しさ半減かと思ったけどそうでもないらしいな」
「……気ずいていたのか」
「当たり前だ」
ツナは焦っている。今はまだ対等に戦えているが、このまま戦いを長引かせれば自分が不利である。
だったら、早期決着が望ましいが、クロノスは相当の強者である。
(くそ! このままじゃ………せめて一瞬でも動きが止まれば)
ツナは苦虫を潰した様な表情のままクロノスに応戦している。
「おらおら、どうした!」
「くっ!」
ツナは腹に右回し蹴りをくらい後方に数歩下がった。
それを見ると、クロノスは自ら距離を取った。
「こいつは、さっきのより、効くから覚悟しろよ!」
そう言うと、先ほどと同じくクロノスの手から魔法陣のようなものが出現した。
ツナはこれから起きることに警戒するかの世に身構えた。
そして、次の瞬間、さっきとは比べ物にならない程の大きさの魔法陣に周囲一帯が囲まれた。
「くらいやがれ。デス・ラビリティ!」
ツナはその瞬間直感した。
これは、マントじゃ防ぎきれない。だとしたら、もうこれに賭けるしかない。
「ナッツ! 形態変化(カンビオ・フォルマ)」
「攻撃形態(モード・アタッコ)
ツナが叫んだと同時に魔法陣は周囲に連動して大爆発を起こした。
大爆発を目の前で見ていたクロノスは呟いた。
「なかなか、楽しかったぜ、沢田綱吉……」
今度こそ終わったと思いクロノスは目の前の光景を目に焼き付けていた。だが―――
「Ⅰ世のガントレット(ミティーナ・ディ・ボンゴレ・プリーモ)
「!」
クロノスは、不意に後ろから聞こえた声に、振り返えった。
そして、そこにいたのは、大爆発に巻き込まれたはずのツナがいた。
「なんだ―――」
「バーニングアクセル!」
そして、ツナの右腕による渾身の一撃が炸裂した。
どうでしたか。
感想待ってます。