DOG DAYS 大空の勇者   作:ポーカー

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今回はあまり進まなく、戦闘描写もほとんどありません。


侵入とかわいいもの好き

 

「体調の方は大丈夫でござるか」

「うん。すっかりよくなったよ」

 

ツナとユキカゼは準備万端という様子で、太陽?の下にいる。

 

「それでは、出発するでござる」

「……うん、それはいいんだけど、この鳥見たいのは何?」

 

ツナは自分の目の前にいる生物の二匹いるうち一匹を指で差し尋ねた。

 

「? 何ってセルクルでござるよ」

「いやだから何それ!」

 

知っていて当然のように言われたが、知らないものは知らない。

 

「あ、そうでござったな、地球ではセルクルはいないのでござったな」

「う、うん。いないけど、何かその言い方誰からか聞いていたみたいだよね?」

 

ユキカゼが思い出したかのように言うので、ツナは疑問に思った。

 

「それは、我が国の勇者に聞いたのでござる」

「え! 勇者って他にもいるの」

 

ツナは少し驚いた様子であった。自分以外にも、この世界にいる人がいるなら会ってみたいと思った。

 

「でも、今は地球に還っていて会えないでござる」

 

その言葉を聞き、ツナは少し残念という表情していた。

 

「大丈夫でござるよ。その勇者は後数日したら、またフロニャルドに帰ってくるでござるから」

「え、帰ってきたりできるの?」

「今では常識でござるよ?」

「知らないよ、そんな常識!」

「アハハハ、冗談でござるよ、その方法はつい最近発見されたでござるよ」

 

ユキカゼに軽く遊ばれて、ツナは小さなため息して、気を取り直した。

 

「それじゃその勇者に会うの楽しみしてるよ」

「そうでござるか。では、行くでござるよ」

「うん……って結局これ何なの!」

 

結局話は振り出しに戻ってしまうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

ツナ達はセルクルに乗り森の中を歩いている。

あの後、一応セルクルの説明について聞いた。要は地球の馬みたいなものらしい……見た目は鳥みたいだが。

ツナは初めて乗るもので、何度か落ちかけたが、何とか乗れている感じだ。

 

「そういえば、ユキカゼはアクアが居る場所を知っているの?」

 

ツナは今更な質問をユキカゼにした。

 

「それについては問題ないでござる。アトラティカ王国の場所はちゃんと覚えてるでござるから」

「そっか、それなら――!」

「どうしたでござるか?」

 

ツナが突然辺りを見渡している事にユキカゼは疑問に思い尋ねた。

 

「ユキカゼ、その国まであとどれくらいある」

「え、後4~5キロ程度でござるかな。それよりどうしたんでござるか?」

「……俺たち今敵に囲まれている」

「!」

 

ユキカゼはそれを聞き警戒態勢を取った。

そうツナは、周りの殺気を直感で気ずいたのである。

そして、その殺気は昨日感じたものと同じ、つまり、土人形がいる、それもかなりの数。

 

「……どうするでござる」

「……俺に考えがあるけど」

 

ツナは少し不安げな表情で、自分の作戦に自信がない様子だ。

 

「大丈夫でござるよ。拙者は沢田殿を信じているでござるし、沢田殿はやればできる子だと思っているござるから」

「ユキカゼ……」

 

ツナはその言葉を聞き、先程までの不安はなくなり、迷いがなくなった表情をしている。

 

「ありがとう」

 

それだけ、言葉にしツナは死ぬ気丸を飲んだ。

 

「行くぞ」

「了解でござる!………それで作戦とは」

「俺の背中に乗れ」

 

ツナは地面に片膝を付けそう言った。

 

「えっ、わ、分かったでござる」

 

ユキカゼは言われるがまま、ツナの背中に身体を預けた。

 

「ここからどうするでござる?」

「一気に城がある場所まで行く、しっかり掴まっていろ」

 

そうツナの作戦とは、ユキカゼを担ぎ城まで全力で飛んでいくというものである。

ユキカゼはまだツナがすることがよく理解できていないが、言われたとおり、ツナが苦しくない程度の力を両腕に入れた。

だが、あまりに密着しすぎたのがいけなかったのか、ツナは背中に何か柔らかい物が当たる感触を感じた。

 

「うっ」

「あ、苦しかったでござるか」

 

ツナが突然うめき声を上げてユキカゼが、心配するように言ってきた。

 

「い、いや、大丈夫だ。それじゃ行くぞ」

「はいでござる!」

 

背中をあまり気にしないように、ツナは気を取り直し言った。

その声と同時に、両手の炎を全力で噴射して、空へと飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

それから、数十分が経ち、ツナ達はアトラティカ王国に健在する純白の城の前にいる。

ツナの猛スピードにより、敵との戦闘もなく、ツナ達は今現在に至る。

 

「ここが、アクアのいる場所か」

「はい、ここがアトラティカ王国の最大の砦ティラミス城でござる」

 

未だ額に炎を灯した状態のツナは城を数秒間見ていて、ユキカゼはそれを横で、見守っていた。

ツナは一息ついて、気を引き締めた顔つきで言った。

 

「今から助けに行くぞアクア」

「うむ、参るでござる」

「……と、いっても、この門をどうするかでござるな」

 

ユキカゼが困った、という顔をしていた。

なぜなら、目の前には30メートルは軽くある巨大な鉄の門があるからだ。

 

「俺に任せろ」

 

それだけ言うと、ツナはユキカゼの前に出た。

 

     

「ナッツ、形態変化(カンビオ・フォルマ)」

「攻撃モード(モード・アタッコ)」

 

ツナは右手にガントレットを携え、門の方に勢いよく飛び上がった。

そして、

 

「バーニング・アクセル!」

 

その掛け声と共に一点集中で門を拳をぶつけた。

そして、当たった部分が、盛大な音と共に砕け散った。

 

「これで、通れる。先を急ぐぞ」

 

ツナはユキカゼの方を向き、先に行く事を促した。

だが、ユキカゼは今の光景を目の当たりにして、驚いたのか、穴の空いた門に指を差し、口をパクパクさせていた。

 

「な、な、なんでござるか今の!」

「今のはこいつの力を借りたんだ」

「こいつ? どれでござるか?」

 

ユキカゼはどれのことか分からず、頭に?を浮かべているようだ。

 

「ナッツ」

「がぅ」

「うわっ!」

 

ツナに応えるかのように、ガントレットがキラキラ光ると澄んだオレンジ色のミニライオンになった。

 

「さっきのはこいつのおかげなんだ」

「……い…」

「?ユキカゼどうした?」

 

ユキカゼが突然黙ったと思った次の瞬間―――

 

「かわいいィィィィィィィィィィィでござる!!」

 

ユキカゼの咆哮がその場に響き渡った。

 

「なんでござるか、なんでござるか、このかわいいのわ!」

 

テンションが尋常ではない。ツナの肩に乗っていたナッツを素早く奪取すると、これでもか、というほど撫で回した。

ツナは、ユキカゼの豹変ぶりに、ただ唖然していた。……ナッツが助けを求めているように見えるが、無理だ、頑張れ。

だが、ユキカゼはすぐに、はっ!、と我に返った。

 

「ユキカゼ………」

「め、面目ないでござる。あまりにも、この子がかわいすぎて、自分を見失っていたでござる……」

 

ユキカゼは反省した様子であるが、未だナッツを抱きしめたままである。

 

「でも、なぜこの子がさっきの一撃に関係してるのでござるか?」

「今ここで話してもいいが、さっきの音で誰か来るかもしれない。説明は後だ」

「そうでござるな。………ところでこの子の名前は」

「ナッツだ」

「ナッツでござるか、これからよろしくでござるナッツ」

 

ユキカゼ満面の笑みを見せると、ナッツは少し戸惑った様子で、がぅ、と答えた。

 

「そろそろ、城の中に入るぞ」

「はいでござる」

 

そして、ツナ達は城の中へと入って行った。

だが、入ってすぐに、ツナ達は足を止めることとなった。

なぜなら、ツナ達の目の前には、数え切れないほどの騎士の鎧を着た者たちがいた。

 

「土人形か」

 

そう、目の前にいるのは昨日戦った土人形達であった。

 

「こいつらが土人形、見ただけでは普通の人と見分けがつかないでござるな」

「あぁ、だが数が多すぎるな」

「確かに、これじゃ前に進めないでござる」

 

まともに戦っていては、らちが明かない。

ツナはこの状況を打破するための手がないか考えていた

ツナが思考錯誤している時、後ろから一瞬風を感じたと思ったら、突然目の前の土人形が数十体吹き飛んだ。

 

「やれやれ、どうやら間に合ったようでござるなユキカゼ」

「お館さま!」

 

その声にユキカゼが反応し少し遅れてから後ろを振り返ると、ユキカゼとまた異なった和服を着て長剣を右に携えた長身の女の人がいた。

 

 




どうだったでしょうか、次回も続々原作キャラが登場します。
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