DOG DAYS 大空の勇者   作:ポーカー

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今回はあまり進まなかったです。
誤字脱字があったら、教えてください。


自己紹介と頼れる者達

「お館さま!」

「遅れてすまなかったでござるユキカゼ」

 

ツナはユキカゼと話している人物を不思議そうに見ていた。

それに、気ずいたのか長身の女の人が、近いてきた。

 

「お主が、ユキカゼが言っていたアトラティカ王国の勇者殿でござるな」

「あ、あぁ」

 

ニコニコとしながら突然尋ねられたので、曖昧な返事で返した。

 

「おっと、自己紹介がまだであったな拙者は………」

「危ない!」

 

それまで黙って見ていた、騎士たちが突然襲いかかってきた。

だが、女の人はそれに気づいていた様子で、一瞬で振り返ると同時に、右手に持っている長剣でなぎ払った。

 

「いや~、助かったでござるよ勇者殿」

「いや、俺は何も……」

「とうちゃァァァァァァァァく!!」

 

室内に清々しい程の咆哮が響き渡った。

今度は何だ、と思い声の方に目をやると、自分と同い年くらいの蒼の服を身にまとった、犬耳の少年がいた。

 

「おお! ガウル殿下も来てくださったんでござるか!」

「あたりめーよ! それに俺だけじゃねーよ」

 

ユキカゼが現れた少年を見て歓喜していと、少年は後ろを親指で指した。

 

「ユッキー助けに来たでありますよ!」

「どうやら大変そうだったからな、私たちも力を貸すぞ」

 

少年の後ろから、小柄で活発的な少女と背はツナより同じくらいの耳が垂れているの少女がいた。

 

「リコ! エクレ!」

 

ユキカゼが先ほどよりもさらに嬉しそうな顔をしている。

 

「二人とも来てくれて助かったでござる」

「気にするな私たちが来たいと思ったから来ただけだ」

「そうであります。気にすることはないであります!」

「盛り上がっているとこ悪いが、そろそろいいか」

 

ゆっくり話もしたいだろうが、今は状況が状況だ。

 

「そうだぜ、今はとにかくこのゴツイ奴等を片づけるのが先だ」

 

銀髪の少年も目の前の騎士たちを見ながら続けて言った。

3人はその言葉に頷き戦闘態勢をとる。

 

「それじゃ、行くぜ!」

 

少年の掛け声と同時にツナ達は駆けだした。

 

 

 

 

 

 

 

「これで、最後だ!」

 

ツナは力を込めた拳を騎士の顔面めがけて放った。

 

「ふぅ、これで、大体片付いたな」

 

ツナは死ぬ気モードを解き周りを見渡しながら言った。

敵の騎士たちは、昨日と同じで意識を失うと泥になり崩れ去った。

敵が居ない事が分かると銀髪の少年が近ずいてきて突然

 

「自己紹介だ」

 

と言ってきた。しかも満面の笑顔で。

 

「俺はガレット獅子団領国王子ガウル・ガレット・デ・ロワだ。気軽にガウルって呼んでくれ」

「え、お、俺は沢田綱吉。ツナでいいよ」

「そうか、よろしくな」

 

ガウルと名乗る少年と挨拶程度の握手を交わした。

 

「私はビスコッティ騎士団エクレール・マルティノッジだ。よろしく頼む」

「私はビスコッティ学術研究学院主席リコッタ・エルマールであります!これからよろしくであります勇者殿!」

 

ガウルの後に続いて、二人の少女が自己紹介をしにきた。

エクレールは礼儀正しく、リコッタは元気な声で敬礼じみた事をしていた。

 

「うん。よろしく」

 

ツナは二人の少女にそう答えた。

 

「拙者はビスコッティ自由騎士ブリオッシュ・ダルキアンでござる」

 

最後にユキカゼにお館さまと呼ばれていた女の人が名乗った。

 

「よ、よろしくお願いします」

 

先ほどまでとは違い、ツナは緊張した様子で答えた。

 

「あはは、そんなに緊張しなくていいでござるよ」

「あ、はい」

 

そう言われても、緊張してしまう自分が少し情けなく感じてしまうツナであった。

 

「ひとまず自己紹介も終わったことで、一体何があったか教えてくれねーか」

「え? 知ってて助けに来たんじゃないの?」

「あー、それがなぁ、俺たちもよくわからないで着ちまったんだよ」

 

ガウルが何故か照れくさそうに頭を掻いていた。

 

「それじゃ一体、誰に教えてもらって来たの?」

 

ツナは疑問に思っている事をガウルに投げかけた。すると……

 

「それは拙者が教えたでござるよ、沢田殿」

 

声がした方に目をやると、ユキカゼが右手を上げニコニコしていた。

 

「ユキカゼが教えたってどうやって?」

「なに、大したことではないでござるよ、ホムラを使ってお館さんに救援を求めたでござるよ。しかし、時は一刻も争うもので、あまりなく詳しい事情は伝えられなかったでござる」

「なるほど……ん? ホムラって?」

 

ツナは納得したようだが、先程とは別の疑問を言葉に出した。

 

「この子の事でござる」

 

そう言うと、ユキカゼはヒョイと一匹の白い犬を持ち上げた。

 

「うわっ!」

 

ユキカゼが見せてきた犬に、ツナは驚きの声を上げ地面に尻もちをついた。

 

「どうしたでござるか、そんなに驚いて?」

「………」

 

言うか言わないか迷った様子を見せると、ようやく口を開き、

 

「……俺犬苦手なんだ」

 

などと、何とも情けない事を頬から汗を流しながら言った。

いくら苦手と言ってもここまで露骨に驚くものだろうか、だがその駄目っぷリこそが、沢田綱吉なのだ。

 

「苦手って……、かわいいでござるよ」

 

ユキカゼは、少し頬を膨らませ、可愛い事を主張するように犬をツナに近づけてきた。

だが、ツナはユキカゼが近づくに連れ、地面に手を付けたまま後づさる。

 

「ちょ……ユキカゼさん……マジでやめて!」

「ナッツは大丈夫なのに、どうしてホムラは駄目でござるか」

「いや、ナッツは別なんだって!」

「何が別でござるか、かわいいのに違いなんてないでござるよ!」

(何でそんなに真剣!)

 

ツナが嫌がるたびに、ユキカゼの言葉が熱を帯びていく、このままじゃまずいと思いツナは、助けを求めるため、皆に目をやると、エクレールは何をやっている、と呆れかえった表情、リコッタやダルキアンは、ニコニコした様子でツナ達を眺めて、ガウルに至っては、腹抱えて爆笑している。

視線をユキカゼに戻すといつのまにか、目の目まで来ていてツナは見上げる形になっていた。

 

「わ、分かった! 可愛いのは分かったから!」

「分かればいいのでござる」

 

ユキカゼが満足そうな表情をして、何とか切り抜る事ができた。

 

「それでは沢田殿、抱っこしてみるでござる」

 

いや、できなかった。

安堵して止まっていた汗がまた噴き出した。

ツナは、これはもうやるしかないのか、と半場諦めていると、突然何人かの悲鳴に似た声が聞こえた。

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

「どいてくださぁぁぁぁぁぁぁい!」

「………」

 

その声がする方向に振り返ると、何人かの少女がもの凄いスピードでツナに突進してきた。

 

「いたたっ……」

「速すぎましたね……」

「痛かった……」

 

少女たちはツナがクッションになったから、それほど痛くない様子だった。

そのツナはというと、目を回して気絶していた。

 

 

 

 

 

 

あれから、数分してツナは眼を覚ました。

 

「えっと……あの子達もユキカゼの知り合い?」

「はいでござる。この者たちはガウル様直属親衛隊ジェノワーズでござる」

「そして、三人ともバカだ」

 

ユキカゼはニコニコとエクレールは呆れて言った。

今ジェノワーズと呼ばれる少女たちは、ガウルに正座させられ説教を受けている。

どうやら、こっそりガウル達の後を追って来て、そしたら道に迷ってしまい、やっとのことで城を見つけたが、どうやって登場しようか考え、ここは、インパクトが必要という結論に至り、さっそうと登場しようとしたら、足を引っ掛け転んだ勢いでツナに突っ込んだらしい。

ツナとしては、彼女たちのおかげで、ユキカゼの犬攻撃から逃げることができたから、そこまでしなくていいのに、と苦笑しながら思っていた。

そんなことを思っていると説教が終わったのか、少女たちが立ち上がりツナに近づいてきた。

 

「すまんかったなぁ……」

「ごめんなさい……」

「ごめん……」

 

それぞれ、申し訳なさそうに謝ってきた。

 

「いや、そんなに痛くなかったし、そんなに気にしなくていいよ」

 

あまりにも落ち込んでいたので、そう言うと、ジェノワーズの三人は、

「あ、そうなん、ならよかった」

「安心しました」

「よかった」

「切り替え早!」

 

ここまで早いと思わず、つっこんでしまった。

 

「ウチはジョーヌや。よろしくな」

「私はベールと言います。よろしくお願いします」

「私はノワール。よろしく」

 

そんなことも、気にせずいきなり自己紹介をしてきた。

元気で明るい子、おっとりした子、無口そうな子、一目で分かるほど三人共個性的な子だった。

ツナも自己紹介をしようと口を開けようとしたら、

 

「「「三人そろってガウ様直属親衛隊ジェノワーズ!!!」」」

 

戦隊ヒーローが登場シーンする決めポーズに似た事をしてきた。

ツナはそれを見てどう反応していいかわからず苦笑い、エクレールとガウルは額に手を当て、頭が痛い、と呆れて、他の三人は温かい目で見ていた。

 

「えっと……俺は沢田綱吉、ツナでいいよ」

「「「よろしく~」」」

 

ツナは、三人の元気すぎる声に少し後ずさった。

 

「なぁ、さっきから思ってたんだけど、戦っている時と少し……いや大分雰囲気違うよな」

 

自己紹介が終わって、ひと段落と思っていたらガウルが横から突然聞いてきた。

確かに、今のツナは超死ぬ気モードの冷静な雰囲気とは違い、おどおどした様子だから。

それに、ユキカゼも何故か興味津々に見ていた。

 

「あ、えっと……それは……」

 

ツナは自分でもうまく説明することができず、あたふたしていた。

 

「この死ぬ気丸ってのを飲んだからなんだ」

 

ツナは死ぬ気ガンが入っているビンを見せた。

実際これを飲んだから、あんな風になったんだから、嘘はついてない。

 

「へぇ~、やっぱ地球の道具って変わってんだな」

「なるほど、そうだったんでござるか」

 

あれ、これだけ納得してくれたの、と少し驚いた。

もっと追究してくると思ったが、なんだかすんなり納得してくれた。

 

「それじゃ、そろそろ何があったのか教えてくれぬでござるか」

「分かりました」

 

その後ツナは、何故自分が呼ばれたのか、昨日何があったのか、をダルキアン達に説明した。

 

「なるほど、そういうことでござるか」

「まさか、そんな大事だったとは」

「とっても大変な事であります」

「それぁ、まじぃ状況だな」

「うん。だから皆に改めてお願いがあるんだ」

 

その場にいる者たちが口々に言った。

そして、ツナはその場にいる全員を見渡し続けた。

 

「危険だと思うけ俺達に力を借してください!」

「あい分かった」

「え、そんなあっさりでいいんですか!」」

 

神妙な顔つきで言ったのに、あまりにもあっさりとした答えにツナは驚いた。

 

「いいにきまってんだろ、他国とは言え困った時はお互い様だろ」

 

その言葉に、その場の全員が頷いた。

 

「皆……ありがとう!」

 

ここにいる人たちは本当にいい人ばかりだ、ツナは改めてそう思った。

 

「それじゃ皆の者、姫様奪還に行くでござるよ」

「「「おおぉぉ―――!!」」」」

 

ダルキアンの掛け声に続き、全員が元気よく叫んだ。

 

 

 

 




どうでしたか、次回から戦闘を入れれるように頑張ります。
感想お待ちしてます。
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