DOG DAYS 大空の勇者   作:ポーカー

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初めに投稿が遅れてすみませんでした。
パソコンの調子が悪く、修理に出していたため先週の投稿ができませんでした。
それから、今回はあまり進まない話です。
では、どうぞ


それぞれの戦いと任せる背中

はーツナ達は一本道の廊下を走っていた。  

廊下は先程までいた殺風景な場所と違って、絨毯はきれいに敷かれて、窓が複数あり光が差し込む。

 

「たく、どんだけ長ェんだよ」

 

走りながらガウルがため息混じりに言った。

確かに先程からこの道を走っているが、さっきみたいな広場は見えてこない

 

「そうだ、ツナ聞きてぇ事があるんだけどいいか」

「? 別にいいけど何?」

 

ガウルは何か思いだしたかのように話題を変えてきた。

 

「さっきの広場で戦ってる時使っていた炎って、紋章術の一種か」

 

ガウルが聞いているのは、ツナが使っていた死ぬ気の炎のことだろう。

 

「えっと……俺が使っていたのは死ぬ気の炎っていうのなんだけど」

 

なぜか、申し訳なさそうに言うツナ。

 

「死ぬ気の炎? 聞いた事ねぇな。誰か聞いたことあるか?」

 

ガウルは他の皆に尋ねてみるが、全員知らないらしく首を横に振った。

 

「ダルキアン卿まで知らないってことは……あの力ってお前の世界の力なのか、どんな力なんだ」

 

ガウルは段々死ぬ気の炎に、もといツナの力に興味を持ったようだ。

他の皆も、興味があるようで、こちらを見てる。

 

「う~と、俺が知っている限り死ぬ気の炎って言うのは、生命エネルギーを使っているんだ。そして、死ぬ気の炎には、「大空」「嵐」「雨」「雲」「晴」「雷」「霧」 の7種類の炎があってそれぞれ特徴があるんだ。俺が使っているのは、大空の炎で、大空の特徴は「調和」。分かった?」

 

ツナは一通り説明を終え、理解できたかガウルに尋ねた。

 

「その「調和」ってなんなんだ?」

「え~と、「調和」っていうのは、全てに染まりつつ全てを包容するって、意味だったと思う」

「う~ん、分かったような分からないような」

 

ガウルは首を少し傾げている様子だ。

 

「それじゃ今度は俺が聞いていい?」

「ん?なんだ?」

「紋章術って、なんなの?」

 

ツナは今までの戦いで、それの名前をよく聞いていたが、どんなものか理解していなかった

 

「なんだ知らなかったのか」

「うん」

「う~ん、俺説明とか苦手だから、エクレール任せた」

 

ガウルはエクレールに指を差した。

エクレール本人は、自分が指名された事に少し驚いた様子だが、すぐに元の表情に戻り説明し始めた。

 

「紋章術とは、元々この大地、フロニャ力を自分の紋章に自分の命と混ぜ合わせ変換したエネルギー、輝力を使っているんだ。しかし、命と混ぜ合わせるからといっても、人体に影響はない。そして、その輝力の力を使って発動するのが、紋章術という。だが、紋章術は強力な分疲労もかなりある。といっても、お前には関係ないか。後は紋章術の他にも輝力を活用してできる事もある。先程の土人形のようにな」

「な、なるほど」

 

エクレールの説明を聞いて、ツナはなんとか理解できた様子だった

 

「お、広場が見えてきたであります」

 

リコッタの言葉にツナは前を向いた。

そして、ツナ達は広場へと出た。広場は噴水が真ん中にあり、辺りには緑の芝が広がっていた。

 

「なんや、誰もおらんやんけ」

 

ジョーヌが前に出ると次の瞬間、地面いっぱいに紋章が表れたと思うと、次々と騎士たちが出現してきた。

 

「な、何!」

 

ツナ達はそれぞれ戦闘態勢を取った。

すると、ダルキアンが一歩前に出て言った。

 

「ここは拙者に任せるでござる」

「え、駄目ですよ一人でなんて!」

 

ツナはダルキアンの言った事に反論する。

 

「見たところ、この紋章術は、使っている本人を倒さなければいつまでも出現し続けるでござる。だったら、ここはあ奴等の足止めをするため、囮役として誰かが残らなければならない、だから拙者が残るでござる」

「で、でも……」

 

ダルキアンの言っている事は分かる、でもやっぱり一人で戦わせるわけにはいかない、ツナが思考錯誤してるのを見ると、ダルキアンはやれやれといった表情をしていた。

 

「勇者殿、お主は優しいでござるな。でも、心配はいらないでござる。拙者を信じてくだされ」

 

ダルキアンはツナの不安を取り除くかのような笑顔をしていた。

 

「……分かりました。だけど、無茶はしないでください」

「御意にござる」

 

他の皆も異存はないようだ。

 

「それじゃ、拙者が道を作るでござる」

 

ダルキアンはそう言うと、右手を腰に台頭している刀に手をかざす。

 

「烈空一文字!」

 

その掛け声とともに鞘から刀を抜刀した。すると、目の前の騎士達は、まるで紙のように吹き飛びツナ達の前に道が作られた。

 

「今のうちでござる!」

「あ、はい!」

 

ツナ達はダルキアンの力に驚きながらも、ダルキアンに急かされ走り出した。

 

「勇者殿! アクア姫を頼んだでござる!」

「はい!」

 

それだけ言い、ツナ達は走り去っていった。

 

「さてと、ここから先は通さないでござるよ」

 

 

 

 

 

 

 

「この廊下もさっきと同じ作りのようだな」

 

エクレールの言う通り、この廊下は先程通った所と遜色なかった。

 

「ってことは、この先もさっきみたいな広場に出るってことか」

「………」

「ダルキアン卿の事を考えていたのか」

 

今まで一言も発していないツナに、エクレールは聞いてきた。

 

「……うん。ダルキアンさんが強いのは、さっきの一撃で分かったんだ。でも、やっぱり……」

「ふん、ダルキアン卿を甘く見るな、あの人は本当に強い人だ。実力だけなら私なんかじゃ歯が立たない程に、でも、それだけじゃない、あの人は今自分が何をするべきか知っている。だから、私はダルキアン卿を信じている。それにお前は、私たちに力を貸してくれ、と言ったではないか、だったら、私たちを信じろ」

 

ツナはエクレールの話を聞き、少し表情を緩めた。

 

「……うん。ありがとうエクレール」

「わ、わかればいいのだ。わかれば」

 

エクレールは照れた様子で、顔をツナから背けた。

 

「広場見えてきた」

 

ノワールの声と共にツナは目を前に戻した。

 

「またいきなり、出てくるんやないかー」

「それでも、行かなくちゃ」

「ふっ、その通りだ勇者」

 

ツナ達は広場へと勢いよく出た。

 

「おい、おい」

「な、なんでありますか、これ……」

 

一同は目の前の光景に冷や汗を流している。

なんたって、目の前には、

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

 

数十メートルはあるだろう、石でできた巨人がいるから。

 

「ひぃぃぃ、な、なんなのこれー!」

 

ツナは先ほどの吹っ切れた表情とは一転、情けない表情になっていた。

ツナ自身ゴ―ラ・モスカという、巨体と戦った事はあるが、それでもせいぜい2メートル弱、ここまで大きい敵とは戦った事はない。

 

「これはたぶん、土人形を作った紋章術の応用でござろう。しかし、ここまで大きいとなると……」

 

ユキカゼは、この巨人ゴーレムの事を見極めようとしているが、やはり対応策は思いつかないようだ。

 

「先に行け、勇者」

 

エクレールは先ほどダルキアンがしたように、皆の前に出た。

 

「な、なにいってんだよ、こんなのはさすがに……」

「勇者、私がさっき言った事を忘れたのか」

「……だけど」

「大丈夫でありますよ。私も残るでありますから」

「うちらも、残ったる」

「……みんな……」

「行こうぜツナ。ここはこいつらに任せてよ」

「ガウル……。分かった行こう」

 

話はまとまったようだが、ゴーレムはそんなことお構いなしにツナ達に迫ってきた。

 

「勇者。私が合図したら一気にあの通路に走れ」

「う、うん」

「大丈夫でござるよ。拙者達も付いているでござるから」

 

少し緊張した様子のツナにユキカゼが、そっと手を肩にをのせた。

 

「そうだぜ、ツナ」

 

ガウルも続いて反対側の肩に手をのせた。

ツナは二人に目をやり力強く頷いた。

 

「では、いくぞ!」

 

そう言うとエクレールとジェノワーズの3人は、ゴーレムに駆けだした。

ジェノワーズの3人は、少しエクレールの前を走り、ゴーレムの前まで近づいたところでベールとノワールだけ停止し、残りのジョーヌはゴーレムの左の足にそのまま突っ込み、自分の獲物のハンマーで全力で叩いた。

 

「それゃぁぁぁぁぁ!!」

 

するとゴーレムは、少し左の重心が傾いた。

それを、狙っていたかのようにエクレールは、ノワールとベールの肩に乗りゴーレムの顔面が目の前の所まで飛び上がった。

 

「輝力解放! 光輪・風牙10連!」

 

エクレールは二刀の短剣目の前でクロスさせると、短剣が伸び、ダルキアンが使ってのと同じくらいの長剣へと変わり、顔面を連続で斬りつけた。

 

「ぐぉぉぉぉぉ!」

 

ゴーレムは叫び声をあげると、よろめいている。

 

「今だ行け!」

 

ツナ達は頷き、そのままゴーレムの足元を駆け抜けて行った。

ツナは振り返ると、

 

「皆頼んだよ!」

 

返事は返って来なかったが、きっと大丈夫だろう、ツナはそう信じ通路へと駆けだしていった。

 

 

 

 

 

 

 

「たく、また同じ通路かよ」

 

ガウルがうんざりだ、と言わんばかりに愚痴をこぼした。

 

「いつになったら、アクアのいるところに着けるんだろう」

 

ツナも少しため息混じりに言った。

 

「まぁまぁ、二人とも」

 

ユキカゼはなだめるように言った。

 

「そういえばツナ、昨日お前が戦った奴ってどんな奴なんだ」

「……昨日戦ったのは、狼耳のクロノスさんって人だった」

 

ツナは、クロノスの事で考えるところがあるのか、少し表情を曇らせて言った。

 

「? どうしたんだ、何か言いにくいことだったのか?」

 

ガウルもツナの様子に気づいたようだ。

 

「うんん。そんなんじゃ―――」

 

ドゴォォォォン!その音と共に突然目の前の道が破壊された。どれくらい破壊されたのかは煙のせいで分からなかった。

ツナ達は、何が起こったのか分からない様子だが、それぞれ身構えた。すると、突然鎖のようなものがユキカゼを捕えた。

 

「なっ!」

「一体何!」

 

ユキカゼは鎖を振りほどこうとするが、鎖の力が強いのか、びくともしなかった。

ツナとガウルも手伝おうと鎖に掴むが、鎖はもの凄い力でユキカゼを煙の方に引きずって行く。

 

「ユキカゼ!」

「くそ、なんだよこれ!」

「くっ! 駄目でござる二人とも、このままじゃ一緒に巻き込まれてしまうでござる」

「何言ってんだよ!離すわけないだろ!」

「ツナの言うとおりだぜ」

「二人とも……」

 

ツナとガウルは力の限り引っぱっていると、二人が引っぱっている鎖の何かに切断されたように切れた。

 

「ユキカゼぇぇぇぇぇ!」

 

ツナはユキカゼに自分の腕を伸ばしたが、その手は届く事はく、ユキカゼは煙の方に引きずられていった。

 

「くっ!」

「安心しな、あの女な無事だ」

 

煙の方からする声に、はっと顔を

 

「よぉ、また会ったな―――沢田綱吉」

 

煙の中からは、先日ツナが戦った狼耳が特徴的な男、クロノス・ルドルフがいた。

だが、雰囲気が昨日とは違い不気味な笑みなどは浮かべていない。

 

「……クロノスさん」

「どうやら、こいつが昨日ツナと戦った奴みてーだな」

 

ガウルもすぐさま状況を理解した。

 

「ユキカゼが無事って、どこに連れていかれたんですか」

「どこに連れて行かれたかは教えられねーな。助けに行きたかったら俺を倒して行け沢田綱吉」

 

ツナは仕方がないという様子で死ぬ気丸を飲んだ。

しかし、ツナが一歩前に出ようとすると、ガウルがそれを静止した。

 

「ツナお前は、ユキカゼを助けに行ってやれ」

 

ガウルの目を見て言葉を返した。

 

「いいのか」

「あぁ、任せろって」

「分かった。ガウル恩にきる」

 

ツナはそれだけ言うと、自分が立っている地面を壊しそのまま下に消えて行った。

クロノスはツナの突然の行動に何もできなかく、後を追おうとしたが、ガウルがそれを許さなかった。

 

「おっと、後は追わせないぜ」

「そこをどけ、俺が戦いたいのは沢田綱吉だ」

「どけって言われてどく奴がいるかよ。そんなにツナとやりてぇーなら俺を倒していけばいいだろ」

 

クロノスの睨みを、ガウルは意にも介さない様子だ。

 

「……だったら、瞬殺してやるよ」

「……やってみろよ」

 

ガウルは棒をクロノスは拳をそれぞれ構えた。数秒の時が流れ、同時に地面を蹴り二人は激しくぶつかり合った。

 

 




どうでしたでしょうか。
次回はもう少し進めていきたいと思っています。
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