ドゥーチェ異世界にて戦うようです 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
臨時政府から派生した現在の政府であったが、戦争終結したことによりアンチョビは内外にアピールとして自由選挙を実施した。
焦点は憲法、徴兵、外交方針である。
右派は男性優遇・・・兵士に女性を禁止する、帝国と融和を重点とし、左派は合衆国、共和国、連合王国との外交方針を重視し、徴兵は男女平等に18歳で2年間とすべきとされ、極左派の革命戦線だけは連邦と融和、労働者の解放、選挙の停止を公約としていた。
諸外国から注目された選挙の結果チスクが指揮する左派共和党が社会党と連立政権を作ることにより組閣された。
首相はチスクとなり、新憲法で共和国と明記され、総統状態を解消し、ダキア共和国、大頭領アンチョビ、首相チスク、副大統領にカールが就任した。
「革命戦線が危険だな。・・・内務大臣、不審な動きが起こったら直ぐに動け。」
「はっ!!」
戦争問題で他国・・・特に帝国から見ると不思議に思うかもしれない。
魔導師の火力不足だなんて。
だが待ってほしい。
これは演算宝珠の性能が1世代前だということを理解してもらいたい。
1世代前の演算宝珠の利点は安い、丈夫、扱いが比較的簡単に尽きる。
兵器としての信用度も高く、帝国でも一部部隊では隊長の自費で予備の演算宝珠として渡してあるところもあるくらいである。
話が脱線するが演算宝珠はメインとサブの2個ないと怖くて運用することができない。
平時は事故で演算宝珠が破壊したらパラシュートで降下すればいいが、戦時では演算宝珠のないパラシュートで単独降下する敵兵なんて狙撃兵の的であり、大胆な自殺である。
まぁパラシュートも無くせばまっ逆さまであるがな。
話を戻すが勿論デメリットもある。
出力が不足しているのだ。
他国並みに行動するなら何かを削らなければならない。
帝国魔導師なら砲撃術式を使えるほど出力が高いため攻撃にリソースを割けるが、ダキアの魔導師は他国並みの速度を出せば防御力は並み以下、攻撃系術式も貫通力を上げたりするのが限界である・・・一部例外もいるが。
「まぁだからといって最新の演算宝珠を他国が輸出してくれるわけもなく、私の胸にある宝珠の様な別次元なのを量産できる訳もないが。・・・旧式を連結しても最新の単体より僅に出力が上回るだけで魔力消費量は倍になるとは・・・。実験型とはいえ、これはもう少し量産は考える必要があるな・・・はぁ。」
アンチョビは兵器の信用問題と出力、量産性といった問題に直面していく。
「ほぉ、戦車は凄いな。なぁエリカ。」