ドゥーチェ異世界にて戦うようです 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「数が足りないな。」
隣の国の戦争の報告を聞くたびに世界最年少の陸軍大将のケイはため息を吐かずにはいられない。
今のダキア陸軍は精鋭であるという自負はあるが、絶対数で見るとひどい有り様で、前回の総力戦をしたため、今回も総力戦となれば、産業構造が破綻する可能性もある。
地下街や地下鉄、飛行場の代わりになる高速道路は順調に建設されているが、16師団中装甲師団を4師団したら、支援兵科で定員に達するな。
「しかしKV-1は登場したところで連邦でも活用できるか怪しいものだぞ。」
連邦が一番欲しているのはこの実験車両だろうに・・・。
開発されていたのは、BT-SVである。
シャーマンはダキアからすれば高価であり、ヘッツァーもダキアの生産ラインで精一杯である。
なぜBT-SVなんかを開発しているか。
合衆国の発明家ジョン-W-クリスマス(クリスティー)博士をアンチョビが一本釣りしてきたからだ。
クリスマス博士とダキア支部のフォード社支部長と話し合い、ダキア用に戦車製造をしてほしいことを伝えた。
支部長は難色を示したが、社長であるフォードにアンチョビが言うと、支部長が脅される形になり、戦車第一人者のケイを交えて戦車開発が始まった。
コンセプトは防御力、機動力で、75mm方が搭載できるのが条件だった。
T-34は論外、A-20を造るくらいなら車体はクリスマス博士のBT戦車構想に、砲塔を巨大化させ、75mmがはめられるように改良された。
そのため最高速度が5キロ低下、装弾数も45発と心許ないが、生産性、防御力、何よりも安いのが売りの戦車となった。
「装甲取っ払ってうるべ。」
(((なにいってんだこいつ)))
ただ、クリスマス博士の頭がおかしい点を除いて問題はなかった・・・。
「合衆国、連合王国、皇国に輸出するぞ。いや、技術交換の材料にする。」
アンチョビは垂直装甲を多用したBT-1を輸出用にすると決め、ケイはあまりの急展開に頭を抱える。
アンチョビの言葉が足りてないが、深い意図がある。
既にアンチョビは戦後世界構築を視野に入れていた。
その為には合衆国と連合王国、皇国を膨張させ、中華利権問題で戦わせ、軍の最新化と、どうせ膨張する連邦と冷戦にさせたい意図から海軍国家を少しでも陸軍を強くしたかったのだ。
鉄山達を呼んだのもこのためである。
(連合王国が迷走しなければ成功するだろう。・・・頼むぞ紳士達。)
「株価が・・・落ちてる・・・?」
連合方面では最悪の事態が発生する。
昨日のガルパン博覧会楽しかったなぁ。
ガルパンおじさんだらけでしたが・・・
ではゆっくりクリスマスイブ楽しんでいってね