ドゥーチェ異世界にて戦うようです   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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シューズ

帝国は南下を開始した。

 

メフメット帝国との距離を縮めるため、同じ民族国家の吸収の2つを前提とした侵略戦争だ。

 

まぁ私には見守るしかできないが・・・。

 

この世界にオーストリア帝国は存在しない・・・つまり、大ドイツ・・・大ライヒ主義の完成を目指した戦いになる。

 

「ドゥーチェ、我らが帝国は勝利しますよね!!」

 

クラスメイトの1人が言ってくる。

 

「負けることは天地がひっくり返ることがない限りないだろう。それよりも何日で征服・・・いや、保護下に入れられるかを賭けた方がいいな。」

 

そういいきるとなぜかドゥーチェコールがおこった。

 

そこは帝国万歳でしょ。

 

 

 

 

 

 

私は靴屋で靴を眺めていた。

 

中等科に上がる前にある約2ヶ月の休み・・・まぁ帝国の生活は一旦終わり、祖国ダキアに帰っていた。

 

・・・ニコラエ・チスクを連れて・・・。

 

チスクは私より2歳も若いのに天才的な頭脳で私の補佐をしてくれている。

 

主に設計関係だ。

 

あいにく私は理科もできるが上手く設計図を引くことに時間がかかっていた。

 

それを彼は素早く行うことができた。

 

なので彼は私の横によくいたし、今回も連れてきた。

 

話は戻るが、なぜ私が靴屋なんかにいるかというと、簡単で工業化でき、それでいて売れる品物を作りたいと考えていたからだ。

 

「貴族様、庶民の靴なんか見て楽しいんか?」

 

靴の前で眺めていたら店主の靴職人が出てきた。

 

「いや、何が売れるか考えていてね。こんなのはどう?」

 

私はスポーツシューズ、ウェリントン・ブーツ(雨靴)を見せる。

 

「最初の靴(スポーツシューズ)なら売れるんじゃないか?後半のは(共和国からの)輸入品に有るからな。」

 

共和国・・・ダキア最大の支援国である。

 

列強では現在第4位の位置にいる。

 

ダキアでの工場はほとんどが共和国の支援によるものだった。

 

まぁ今は関係ない。

 

「なるほど、スポーツシューズ・・・か。ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

スポーツシューズをただ新製品として売るのは売れない可能性があるし、元がとれないかもしれない。

 

そこで私はスポーツシューズ、さらに追加で作らせた安全靴を会社の社員に配った。

 

するとその姿を見てチラチラと売れ始め・・・そしてブームとなる。

 

私は利を独占することはしなかった。

 

国内の靴屋に手紙でスポーツシューズの設計図、安全靴の設計図を送り、特許使用料で2種の売り上げの1%をもらう代わりに作って売って良い旨の手紙を送りつけた。

 

大半は詐欺だと手をこまねいたが、200店の靴屋が私の家宛に手紙を送ってきた。

 

本当だと証明するとダキア、更に隣国となったライヒ帝国に爆発的な広まりがおこる。

 

「靴屋とのコネができた。何よりも大切なことだ。・・・靴屋を集めて工場を作ろう。」

 

自転車に靴・・・更には石油と着々と資金を貯えるアンチョビだが、とある物に投資をし、そして開発した。

アンチョビが動かせる資金の実に8割にも昇るが、合成ゴムという石油からできるゴムはまさにこの国に富むために必要な発明だった。

 

よし、これで流れはできた。

 

ゴムは科学技術を高めるためのシンボルとなる。

 

自転車は農業国家からの脱却に一役買える、次はエンジンを作るためにトラクターの会社を国外からの融資で作ろう。

 

農業国家に現地工場の方が輸送が楽で売りやすいし、共和国、帝国ともに自国の影響力を強めたいからな。

 

そこからエンジン技術を盗もう。

 

次は・・・次は・・・

 

・・・戦車に乗りたいな。

 

いや、乗る!!必ず!!

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