ドゥーチェ異世界にて戦うようです   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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テスト前だけど書きたくなってしまったOTZ


電気

電気・・・電気か。

 

ダキアにも発電所はあるが、どうしても出力が弱い。

 

しかし、出力を上げるための新規発電所増設はトゥルチャの改造が終わるまでは無理であり、現状は蒸気機関と併用しながらエネルギーを確保しないといけない。

 

QBの話を聞いていると魔力は電気のようなエネルギー体らしい。

 

「チスク、来なさい。」

 

「ドゥーチェ、どうしました?」

 

「私が言った通りに図を描いていって。」

 

「はい。」

 

私は覚えている限りの電気に関係する図を書かせていく。

 

魔力の出力を上げるには・・・直列に宝珠を結合すれば良いしかし、それでは接続部分に魔力の溜まりができてしまい、最終的に宝珠は崩壊する。

 

学校でも習う基本知識である。

 

ではソウルジェムを使えばどうか?

 

ソウルジェムに宝珠を近づける・・・

 

パチ

 

「ドゥーチェ?その宝石は?」

 

パチ

 

「これかい?これは魔導宝珠とソウルジェムと呼ばれる物だよ。」

 

「魔導宝珠はわかりますが・・・ソウルジェムとは何ですか?」

 

「直訳で魂の宝石。まぁ魔導宝珠の抵抗材と言われているよ。手に入れられたのは本当にたまたまだったんだがな。」

 

「そのソウルジェム、それに魔導宝珠は私が書いている図面に関係が有るのですか?」

 

「有るかもしれないし、無いかもしれない。だから実験しようと思う。」

 

私はソウルジェムに魔力を流していく。

 

2つの魔導宝珠は薄い青色の光を放つ

 

んん?緑色ではないのか。

 

パチ

 

3つ目は普通の青色の光を

 

パチ

 

4つ目はやっと緑色に

 

パチ

 

5つ目は金色の光を放つ

 

「綺麗ですね。」

 

チスクは魔導宝珠の5連直列接続という現象の凄さを知らなかったな。

 

魔導学部の代わりに国際教養学部だったからな。

 

仕方がないと言えば仕方がないか・・・。

 

「魔導宝珠の直列接続はどの国でも成功していない。」

 

「え?」

 

「魔導宝珠は直列に繋げると宝珠が真っ赤に光り、そして熱を外に放出する。これは小規模な爆発を起こす。」

 

「それではこの現象は!?」

 

「抵抗材を挟むことで過剰なエネルギーを逃がしている。・・・ということだ。」

 

「なるほど・・・。」

 

「この過剰なエネルギーも銃や防御時に展開する障壁を強化できるから無駄ではないんだけど・・・。」

 

「ドゥーチェ、質問です。直列ではと言いましたが、他に方法が有るのですか?」

 

「整理するから少しだけまって。」

 

ササっとペンを動かして紙に各国の宝珠の運用方法を書く

 

「まず、現在公開されているライヒ帝国、ルーシー大王国、連合王国、共和国の順で説明する。」

 

「帝国の魔導宝珠はエレニウム式と呼ばれ、長方形の箱形演算装置にくっ付ける方式を採用している。これらを全て合わせて魔導演算宝珠と帝国では言っている。・・・特徴は性能の良さと生産性の悪さ、整備性の微妙さがある。無理矢理詰め込んだ感じだからな。仕方がないだろうと言えばお仕舞いだが・・・さっきも言ったが性能は本当に良い、4500フィート・・・つまり1500メートルを飛べる。」

 

まぁ隠しているか、最新の物を研究しているだろうな。

 

私なら抑止力以外の高性能兵器は秘蔵すると思うからな。

 

「次はルーシー大王国だが・・・生産性に全振りした使い捨て魔導宝珠だな。演算装置の性能も微妙で、自力で微調整しているくらいだからな。・・・それでも私達が持っている魔導宝珠や演算装置よりも性能は上だがな。」

 

「で、連合王国と共和国は世界中の演算宝珠を生産している輸出用から推測するに、全て平均値の宝珠で扱いやすさが一番の魔導宝珠だ。・・・今度輸入したいな。」

 

「協商連合や下のメフメット帝国はどうなのですか?」

 

「こちらと似たり寄ったりだな。独自生産しているようだが厳しいだろう。まぁうちの宝珠よりは性能は良いだろうがな。」

 

「改めてダキアは弱い事がわかりました。」

 

「公王が化石のような頭だから仕方がないとしか言えないな。・・・まぁ日進月歩だ。技術はな。チマチマ研究していくしかない。」

 

「一歩だけ抵抗材というリードが有りますから、これを軸に研究していきましょう。」

 

「そうだな。」

 

ソウルジェムは無理だが似たような素材が有れば良いが・・・探すしかないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「諸君らにまず求めることはなにか?」

 

「軍人として自国の為に死ぬことです!!」

 

「違うな。」

 

「アンチョビ様に忠誠を誓ったこの身であなたを凶弾から守ることです!!」

 

「違う。」

 

「君達にまず求めていること・・・それはプロパガンダ、つまり宣伝だ。」

 

「宣伝ですか。」

 

私は教壇に立って講義をしていた。

 

時間とは早いもので約10ヶ月という期間で愛国心と忠誠心溢れる民兵が完成した・・・民兵止まりなんだよなぁ。

 

「君達に街中で行進してもらいたい。銃を構え、楽器で音を奏で、そして食料を配る。」

 

「「「は!!」」」

 

「役割はこちらで決めておく。君達用に新しい制服をここで配ろう。」

 

私は魔法で教卓の前に沢山の箱を浮かせながら運んだ。

 

「デレッド君前に。」

 

「は、はい!!」

 

一人一人名前を言っていく

 

そしてハグをしながら耳元で囁く

 

「期待している。これからも頑張ってくれ。」

 

と・・・。

 

経験上大抵の奴は堕ちる

 

堕ちない奴は何かしら自信がある自信家か中二病患者、枯れた奴のどれかで、ここにいる連中は・・・

 

ドゥーチェドゥーチェドゥーチェドゥーチェドゥーチェ!!

 

鳴り止まぬドゥーチェコールが証拠だった。

 

「みっちりやるぞ、覚悟しろ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザワザワ

 

「アンチョビ様だ。」

 

「また台に立ってるよ。」

 

「飯くれないかな。」

 

もう民衆は慣れたか。

 

ならばよし。

 

ドンタダダダ ドンタダダダ バンバンバン

 

町の中央から黒服の集団が行進をしてくる。

 

先頭が太鼓を叩き、後ろにはダキアの国旗を持つ旗手、さらに後ろから銃を持った兵隊が行進する

 

ドンタダダダ ドンタダダダ

 

「す、すげぇ!!」

 

少年少女達は目を輝かせ

 

「おぉ!!」

 

歩行者は足を止めてその光景を見る

 

「お前さん稼ぎ時だよ!!」

 

めざとい商人の婦人は机を出して物を売る

 

「婆さん儂らも。」

 

老人達は持っているハンカチや布切れを音に合わせて振る

 

ダダダダダ ダダ

 

音楽が終わると中央広場の私の前に兵隊が整列する

 

そして音響魔法で語りかける

 

『パレードは始まった。毎月20日の晴れた日にまた行進をお見せしよう!!我々は何時でも君達を待っている!!』

 

ワァァァァァ

 

歓声が響く

 

その後は炊き出しであり、無料のスープやパンを配っていく

 

人が集まり話し合い、そして行進の感想を言っていく。

 

「私も参加したい。あの全体芸術に。」

 

その日、1人の男が兵舎の扉を叩いた

 

ジョジョ・エネス・・・元の世界ではジョルジェ・エネスク

 

ルーマニア狂詩曲を手掛け、当時世界最高のヴァイオリン演奏者であった

 

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