やはり俺の将来設計は完璧過ぎる。   作:U.G.N

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 第1話です。

 どうぞ~


《高校編》
いつだって比企谷八幡は癒しを求める


 事件はとある放課後、奉仕部の部室での比企谷八幡の一言から始まった。

 

 

 

 

「……あれ?もしかしたら、俺が城廻先輩と結婚して、小町が戸塚と結婚して4人で一緒に暮らせば、俺にとって滅茶苦茶癒しの家庭になるんじゃね?」

 

 俺の言葉に部室の空気が一瞬で凍る。

 

「え?」

 

 由比ヶ浜がびっくりしたように目を見開く。

 

「は?」

 

 一色が何言ってんのこの人というような目で俺を見る。

 

「突然何を言い出すのかしらこの男は」

 

 雪ノ下が携帯を耳に当てながらゴミを見るような目で俺を見る。

 

「待て待て。警察に電話するようなことは言ってねーだろ」

 

 別に変なことは言っていない。ただ、世紀の大発見を口にしただけだ。

 

「いやいや、おかしいですから。第一先輩が結婚とかあり得ませんし、その相手が城廻先輩とか、無理に決まってるじゃないですか」

 

「そうだし!いきなり結婚とか……。マジありえないし!」

 

「俺が結婚するのはそんなにあり得ない出来事なのかよ。一応、将来の夢は専業主夫なんだけど」

 

「大体、その夢自体が不可能だと一体いつになったら気付くのかしら」

 

「俺の夢は不可能だったのかよ」

 

 めぐり先輩が高望みし過ぎだということに異論はないが、結婚自体を即行否定されると、何だか泣きたくなる。

 

「いや待て。よく考えろ。まず由比ヶ浜」

 

「え?あたし?」

 

「小町はどこに出しても恥ずかしくない、世界を代表する完璧な妹だろ?」

 

「すごい褒めようだ!まぁ、小町ちゃんが可愛いのは認めるけど」

 

 由比ヶ浜はかなり控え目に言ったが小町の可愛さを認める。

 

「だろ?次に雪ノ下」

 

「何かしら?」

 

「戸塚は男子とは思えないくらいの天使だろ?正直、そんじょそこらの女子よりはかなり可愛いと言える」

 

「同性の貴方が言うと気持ち悪いのだけれど、確かに戸塚君が美形なのは認めるわ」

 

 戸塚の天使さを認める雪ノ下。

 

「そして最後に一色」

 

「な、なんですか?」

 

「城廻先輩は会話しているだけで、めぐめぐめぐりんめぐりんパワーを使ってメグリッシュでほんわかな空気にしてくれるだろ?」

 

「ほとんどが意味不明な単語ですが、言いたいことは何となくわかる気がします」

 

 めぐり先輩の力を認める一色。

 

「小町はどこの馬の骨ともわからん奴にくれてやるつもりは毛頭ないが、相手が戸塚で俺と一緒に暮らすという条件ならギリギリ、涙を飲んで許してやるのも吝かではない」

 

「そこまでなんだ!?」

 

 当たり前のことを言っているだけなのに、何故か驚いている由比ヶ浜。

 

「それに、どれだけ社畜としてこき使われても、家であの3人が待っていてくれると思うだけで、喜んで働いちゃうね」

 

「まさかこの男が自ら働くと公言するとは」

 

 雪ノ下は何か失礼なことを言っている。

 

「つまり、小町が俺の妹で戸塚は同性である以上は、この家庭を築き上げるには俺が城廻先輩と結婚して、小町と戸塚が結婚するしかない」

 

「でもでも~、戸塚先輩と先輩の可愛い妹さんが待っててくれるなら、別に先輩のお嫁さんは城廻先輩じゃなくてもいいんじゃないんですか?たとえば~、結衣先輩とか」

 

「ちょっ!いろはちゃん、何言ってるの!?」

 

「アホか。俺の癒し空間にこんなやかましい奴入れられるわけないだろ」

 

「」

 

 俺は一色の提案を一蹴してやった。

 

「あら、私なら由比ヶ浜さんとは違って静かよ。べ、別にお嫁さんに興味があるというわけではないけれど」

 

「お前と結婚なんてしたら、休めるものも休めやしねーだろ。ないない」

 

「」

 

 何故か雪ノ下は笑顔のまま固まって動かなくなる。なんかあの笑顔恐えーな。

 

「ならなら、絶対にあり得ませんけどわたしなんてどうですか~?」

 

「小町とキャラ被ってる。却下」

 

「」

 

 またも一蹴。

 

「しかも、そうなれば小町と戸塚の子供が毎日見れるんだぞ。天使と天使の間から産まれた子はどんな天使になるか想像もつかない。それに、俺と城廻先輩の子だって、俺の目さえ受け継がなければかなりの美形になるはずだ。親父が俺だとしても、城廻先輩に育てられて、戸塚と小町が同じ屋根の下にいるなら俺のような性格にもならないはずだしな」

 

 俺の説明に納得しているのか、何も言えない3人。かくいう俺も自分で言っていて、世界最強の家庭になるのではないかと思えてきた。

 

「やべーな、これ。天国なんて比じゃないないぞ」

 

「」

 

「ちょっと真剣に考えてみるか」

 

「」

 

「まずは戸塚に相談だな」

 

「」

 

「というわけで、戸塚と話してくるから、俺先に帰るわ」

 

 俺はそう言いながら文庫本をしまい、鞄を掴み、扉を開ける。

 

「じゃあな」

 

 パタン

 

「「「」」」

 

 

 

 戸塚っていつぐらいに部活終わるのかなー。

 迎えにいかないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 やっべ、超見切り発車。

 読者の皆様の反応で続けるかどうか決めようかなと思います。

 感想よろしくお願いします
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